睦美の短歌日記 -43ページ目

2008年1月の投稿歌②

カレンダー
■ふと見ればまだ先月のカレンダー めくり忘れたあの日の思い

手紙
■書きかけの手紙を放り出したままあなたの元へ心だけ行く


■美しく潔く散るねえ、さくら おまえに嫉妬を教えてもいい?


■最終の列車が連れていった人 ホームに優しい嘘を残して

2008年1月の投稿歌①

宝石
■「興味ない!興味ないけどちょっとだけ見せて?つけてもいい?どう、似合う?」


■泣かないと決めてる私と曇り空 天気予報は曇りのち雨

風邪
■この風邪は彼の口にいたウイルスだ 断じて隣の上司のじゃない

別れてもー好きな人ー
■美化したい思い出ひとつずつ壊す 別れた男と会うたびに寝て

片思い
■期待する心にふたをすることはキスするよりも難しかった

化粧
■アイライン強めに引こう 告げられる別れにけして泣かぬ決意で

オトナ
■我慢してブラックコーヒー飲んでてもオトナになんてなれなかったよ

■変幻自在
九十のばあちゃんのためあと数年頑張ってくれ、紅白の幸子

束縛
■好きだから寛容になるなんて嘘 こんなに束縛したいされたい

電車
■知ってたよ 最終電車が行ったこと わざと酔ってるふりをしてたの


■傷つけるための言葉も沈ませてあなたの海はまた波を待つ

明日
■明日から他人になると決めたのに今日のあなたが綺麗に見えて

変化
■歌うたび変化をとげる思い出もいつか記憶の海の泡沫

太陽
■太陽に両手を伸ばす 灰にして欲しい醜いゆうべの私

ため息
■諦めにもし色があるならば今私が吐いたため息の白

伴侶
■僕はまだ確かに君を知らないが知っていきたい一生かけて

すべて
■目に映る景色すべてをあの人に繋げてしまう 冬は嫌いだ


■浅黒いあなたの肌はいつだって故郷の海の味がしていた

千年
■ニッポンの腐女子のルーツ、ここにあり 萌え史千年「源氏物語」


■気がつけばワードローブは白ばかり 別れたあなたが好きだった色

エール
■はりぼての力強さも優しさも貫いてゆけ凝固するまで


■死化粧を祖母にほどこす母の手の震えが私の最初の記憶

ネクタイ
■ネクタイを結ぶ器用な指先に見とれた ベッドの上で 寂しく

街灯
■待つ人のいない家路を急いでる 私の孤独を照らす街灯


■窓ごしに見とれてたのは夜景じゃない 運転席の君の横顔

お酒
■何もかも捨てたくなって振り切った過去に戻さるいいちこの味

音楽
■デュエットのレパートリーを増やしても作り笑顔が上手くなっても


■いい声で鳴く楽器にもなりましょう 奏でる指と舌先しだい

2007年11月の投稿歌

誕生
■メルアドに生年月日を使うこと、そろそろ悩みはじめる年齢

勝負
■勝つことは正しいことだ だから勝て 歴史は常にそう主張する

チャンス
■日常は怠惰に侵食されていて目の前にきたチャンスが怖い


■折り畳み傘を律儀に持ち歩く種類の男にはじめて惚れた

虫の音
■僕たちの求愛ソングを聴きにくるヒトってほんとへんな生き物

背伸び
■解らないくせに必死で聴いたジャズ 年上の彼に近づきたくて

大根
■大根も私がおろせば早いけど あなたにやってもらうから、いい


■死ぬことに意味づけ求む人間ら 鳥はただ飛ぶ ひたすらに飛ぶ

お洒落
■二足目のブーツで少し冒険する 愛人欲しがる男のように

思うようにならない
■もう一つこれで最後と思いつつ手を出すピーナツみたいだ君は

おばあちゃん
■白濁した祖母の眸に映るのは少女時代の片恋の人

待ち合わせ
■待たせてることをあなたが申し訳なく思ってるならまだ待てる

先生
■「センセー」と呼ばれて気づく ああ今は先生してなきゃいけない時間

場所
■二年間プラットフォームに置き去りにした思い出に出迎えられる

元カレ、元カノ
■「元カノ」というグループに入れられてもはや五人の女の一人


>■誰にでも優しい君を見るたびにひりひり乾く私の心
>
>抽象
>■微笑みの形に咲いた月の花 たやすく摘んだ夜空に哭く
>
>霧
>■風が吹き霧雨が降る 湖の水面の月がぐにゃり歪んだ
>
>お弁当
>■ユキちゃんの弁当はいつも菓子パンで、「羨ましい」って言ってしまった

初雪
■また巡る季節が雪を降らせても君のぬくもりだけ帰らない

映画
■触れそうな右肩右腕右足に記憶できない映画の中身

目的地
■未来には破局が待てどすべもなく今この時の唇受ける

わがまま
■ごめんなさい でももう二度とこの胸を濡らすことなどないはずだから