これ観た

これ観た

基本アマプラ、ネトフリから観た映画やドラマの感想。9割邦画。作品より役者寄り。なるべくネタバレ避。演者名は認識できる人のみ、制作側名は気になる時のみ記載。★は5段階評価。たまに書籍音楽役者舞台についても。

2020年7月の下旬から10月までの3ヶ月で100本を超える作品を配信で観ていました。単純計算で1日3~4本。(今はさすがにそんなに観ません。)
こんなに観てると内容を忘れてしまうだろうと、当初覚え書き程度に都度都度Twitterに書いてたのですが、ツイートは他のことも書くので流れてしまってメモにもならない、そんなわけで10月17日スタートで、ブログにすることにしました。
ただ、観ていた本数が多いのと、観出したきっかけが三浦春馬の急逝だったので、一応流れを考えて調整し、8月26日が初投稿になってます。

以降、これまで観てツイートしてきたものを、観た順番ではないですが、毎日1本ずつ加筆してアップしてます。また、新たに観た作品はブログのみに書くことにしました。
本当は記憶を手繰るためにもネタバレまで書きたいのですが、そこはまあ人目に触れることへの配慮で、今のところ、たまにやってる程度です(タイトルに明記してます)。

※2023年11月より不定期更新になってます※
     ↓
※2024年2月より毎週月曜と金曜に更新に変更※
     ↓
※2025年1月より毎週月曜、水曜、金曜に更新に変更※

ー★評価基準ー

★★★★★ 面白かった。オススメ。
★★★★ 良かった。
★★★ ふつう。可もなく不可もなく。
★★ イマイチ。好みに分かれる。
★ つまらない。
(★)は0.5


なお、内容の解釈はあくまでも私が感じたものであって、作品が伝えたい事と合致してる可能性は低く、つまらないと思ったものも、1年後に再視聴したら面白いかも、その程度の感想になります。あと、小生意気なうんちくみたいなものをたまに垂れてますが、素人なので言えることとご理解ください。


【補足】

●たまに、音楽や書籍、舞台の感想、役者さんについて書いたものもあります。それらでは★評価はつけていません。

●各補足についてはWikipediaを参照してます。

●新たに補足するもの(キャストスタッフ名、リンク先など)が出た場合、遡り更新しています。

●監督、脚本家、その他スタッフの手がけた作品名は私自身が観たことがあるもの、または有名作新作だけ載せています。

●タイトルは基本作品名になってます。

●敬称は略しています。

●予告編などの動画はなるべく公式のものを貼っていますが、リンク切れあった場合はごめんなさい。(※大河ドラマ『青天を衝け』に関する投稿のリンクは公式サイト削除でほとんど切れていますが、記録のためそのままにしています。)



(コメント欄、いいね、ペタなど交流ツールは閉じています。すみません。)



基本的に演技にクセや節がなく、作品の中に溶け込める役者さんが好きです。

『ひとつぼっち』(2022)

脚本におこした波流じゅんの体験をもとにしたもの。とのこと。

 

監督 副島新五

原案・脚本 波流じゅん

 

広山詞葉(ひろやまことは)、美村多栄、池之上頼嗣(いけのうえよりつぐ)、木下菜穂子、篠原真衣、岡本志乃、海老瀬はな、犬塚あさな、新美啓之(にいみひろゆき)、安藤香都里、他。

 

母親(木下菜穂子)から虐待を受け続けた上に捨てられた木村波子(広岡詞葉/少女期:岡本志乃)は介護士として施設で働いている。丁寧で優しい仕事ぶりに評判は上々で、同僚の大隅(池之上頼嗣)には好意を持たれていて波子もまんざらではない。

ある日、施設にまだ50代という若さだが認知症を患った女性が入居してくる。波子の実の母親高畑華絵(美村多栄)だった。担当を言い渡され、昔を思い出して波子は尋常でいられなくなり、つい手を上げてしまう。それは虐待と取られ、施設長(海老瀬はな)に担当を外してもらえたが、華絵は波子を「おかあさん」と慕っており、他の介護士では食事もとらない。その上、義理の娘だという聡子(篠原真衣)が無理矢理離婚届を書かせようと、華絵に虐待まがいの行為をするのを目撃し、思わずかばう。そこで聡子もあしげにされてきたことを知る。また、華絵もその母親からの虐待を受けてきたことも知る。そんな時、華絵が行方不明になる。複雑な思いにとらわれる波子だったが、幼少期母との唯一の温かい思い出が収められた1枚の写真を見て、華絵を探しに思い出の海岸へと向かう。

波子は華絵のことを許し、一緒に住もうかと思い始めるが、ふと記憶を戻した華絵は波子に昔のような悪態をつき、ついに波子は華絵の首に手を伸ばす…。

 

虐待の連鎖だった。

せっかく良い題材で話の展開もいいのに、役者の芝居がつまらない。主人公の波子役は良いだけに、まわりが残念でならない。特に、子供時代の波子役は台詞らしい台詞がなく、表情が勝負になる、それが完璧だった。素晴らしい。波子役しかハマってないのだ。あと、台詞が一言多い。そうではない表現があるだろうにとがっかりするところが3〜4シーンあった。でも、良い台詞もあって、それが以下。

 

大隅「忘れてほしくない、波子さんの生きた証だろ」波子「忘れることはできないけど、ゆるすことはできる」

大隅の台詞(意訳)「僕たちの仕事って生きることのお手伝いと思うんです。だから華絵さんがどうとか関係なくて、年取るとできないことが多くなるじゃないですか、それをほんの少しお手伝いするってだけで」

というわけで、ネタバレすれば、事なきを得て、波子は母親をそれなりに受け止めて、大隈との未来もあるわけだけど、ハードな問題だけに、もっともっと芝居を、台詞を練って欲しかったな。と贅沢なことを思った。

 

とにかく惜しくてもったいなくて。

 

★★★★

 

 

 

 

『スペシャルズ』(2026)

 

原案・監督・脚本 内田英治(『下衆の愛』『獣道』『ミッドナイトスワン』『異動辞令は音楽隊!』『マッチング』【ナイトフラワー』他)

振付 akane

音楽 小林洋平(『ナイトフラワー』『52ベルツのクジラたち』『マッチング』『異動辞令は音楽隊!』他)

主題歌 Snow Man「オドロウゼ!」

 

制作プロダクション HIANLONDO BELL

配給 エイベックス・フィルムレーベルズ

 

佐久間大介、椎名桔平、中本悠太、青柳翔、小沢仁志、羽楽(うらら)、前田亜季、石橋蓮司、矢島健一、六平直政、平川結月、大野遥斗、永谷咲笑(ながたにさえ)、とにかく明るい安村、山本博、パークマンサー、河本準一、他。

 

裏社会を仕切る本条会の親分本条(石橋蓮司)を狙う風間組の組長(六平直政)から、本条暗殺を命じられた風間組の熊城(椎名桔平)。しかし本条はなかなか表に姿を現さず、替え玉を立てる。ただ、孫娘栞(平川結月)が参加するダンス大会には必ずやって来る。それを狙い、壇上から暗殺を実行しようと考えた熊城は、ダンス経験のある殺し屋を収集する。大会に参加できるチームを作ろうってわけだ。

バレエダンサーだった母親に教育され、子供の頃バレエをやっていたダイヤ(佐久間大介)、同じく子供時代HIPHOPをやっていたクールな一匹狼桐生(中本悠太)、少年時代自治体でフォークダンスをやっていた熱血で人情味あふれる男シン(青柳翔)、やったことあるのは盆踊りだけという今は落ちぶれてしまったが一時は凄腕のヤクザで名を馳せていた村雨(小沢仁志)…で、 筆頭者熊城は昭和歌謡アイドルの振り真似くらいがせいぜいという…ダイヤと桐生以外はダンス経験者というには無理のある面々。それに今は殺し屋もやめ、児童養護施設でまともに働いているダイヤにはトラウマがあり、踊るとなると過呼吸になるし、桐生にもダンスを辞めたそれなりの理由があった。とはいえ、熊城が立てた報酬は一億。ちょうど施設存続の危機に立たされていたダイヤも仕方なく受け入れる。そしてたまたまの流れからダイヤの勤める施設に入所しているダンサーになることが夢の少女明香(羽楽)が協力することになり、それぞれ徐々にダンス心に変化が生まれる。

そうして予選を勝ち抜き大会への出場権を勝ち取り、いよいよ本条暗殺の日がやってきた。ダンスの楽しさに芽生えたメンバーは暗殺をためらうようになったが、ダイヤの昔の依頼主財前(矢島健一)の出現や、風間の裏切り、本条会の猛者などが絡み、大会会場は戦場と化す…。

 

まあ、栞はスペシャルズのファンになるし、施設は継続できることになるし、明香とダイヤのいわくも明らかになるし、話の組み立てはいい。それぞれのキャラクターも出来てるし、全体的にコメディタッチ、アクションはみごと。だけど、「間」が見ててつらい。アクション以外スピード感がなく、笑いに持っていきたいところで間延びが目立つ。最悪じゃん。カーアクションは特に、低予算で作ったのかな、と思うほど。

あと、ラストのダイヤの台詞が思わせぶりすぎ。次になんらかの映像が来るものと期待したけど、なかった。なぜ入れなかったんだろう。入れてこそまとまった作品だろうに。まさか続編狙ってる?そんな作品ではないよ、銃撃戦はファンタジーだし。

 

あと、ダイヤの幼少期、バレエで賞を取ってるという設定なのに、習いたてのような踊り、なぜそれでOKなのか?もっと踊れる子がいるはずだし、教えてる母親の必死さに違和感しかない。絶望的に才能がないよ、あんたの息子。

 

役者はしっかり選ばれているだけに残念だった。

六平直政がパンチウィッグなのが意外で笑えた。

 

★★

 

 

 

 

 

 

 

 

『ウェンディ&ピーターパン』(2026)THEATER MILANO-Za

原作はJ.M.バリー

「ピーターパン」をウェンディの視点から描いた作品とのこと。日本では5年ぶりの再演とのこと。

 

作(翻案) エラ・ヒクソン

翻訳 目黒条髙田曜子

潤色 山本卓卓

演出 ジョナサン・マンビ

 

ウェンディ 芳根京子

ピーターパン 渡辺翔太

ジョン 鳥越裕貴

マイケル 松岡広大

トム 木村風太

ミセス・ダーリング 池谷のぶえ

ミスター・ダーリング/フック 石丸幹二

ティンク 富山えり子

タイガー・リリー 天野はな

スミー 玉置孝匡

カーリー 山本圭祐

エクストラ・スモール 小日向春平

トゥートゥルズ 富永海仁(とみながかいと)

ドック・スウェイン 宮下雄也

ノック・ボーン・ジョーンズ 富川一人

マーティン・ザ・キャビン・ボーイ 坂本慶介

マート・ザ・バット 粕谷吉洋

 

シャドウ/ドク・ジャイルズ/ワニ 宮河愛一郎

シャドウ/スカイライツ 乾直樹

シャドウ 小川莉伯(おがわりく)、木原萌花吉﨑裕哉渡辺はるか

 




 


いつまでたっても歌い出さない、いやここ、ここでふつー歌入るだろ、なぜ入らない!? オープニング、歌入ったよね? えっ、録音!? 待って、石丸さんそこ、歌わない!? とかなんとか一幕が終わる頃、ああこれ、ミュージカルじゃなかったのか…とやっと気づいたという…。

そもそも“ピーターパンはミュージカル"と思い込んでて、タイトルにウェンディが先に立とうが関係なく、イコールになっていた。だから、渡辺翔太のミュージカルが観られるのか、それは面白そうと、石丸幹二に池谷のぶえがついてるのだから間違いはないとチケットを取ったわけで…。ついでに言うと初めての歌舞伎町タワー内THEATER MILANO-Za。行かない手はないわけで。

 





1908年ロンドンはダーリング家の子供部屋は夜だというのに四人の子供たちのごっこ遊びで大にぎわい。長女のウェンディ(芳根京子)、長男のジョン(鳥越祐希)、次男のマイケル(松岡広大)、末っ子のトム(木村風太)。でも、トムは病弱で、かかりつけの医者(宮河愛一郎)には要注意と言われている。薬を飲ませて休ませるも、トムは夜半に旅立ってしまう。

トムがいなくなって、幸せでにぎやかだった家庭は悲しみに暮れ、父母(石丸幹二池谷のぶえ)の笑顔もなくなり、言い争いが増え夫婦の危機も…!

そんなある日の夜、ずっと気になってた誰かの視線、もしかしてトム!?とウェンディはついにその正体を目にする。亡くなった子たちが集まる夢の国ネバーランドに住むピーターパンという少年だった。相棒の妖精ティンク(富山えり子)も現れる。ティンクの魔法の粉でネバーランドへ行けるとわかり、ウェンディはトムを取り返して再び家族の笑顔が見たいと、ジョンもマイケルも誘いピーターパンと共にネバーランド行きを決める。

いざネバーランドへ着いてみると、子供はいるけどトムはいない。女の子がいないためウェンディは必然的にみんなの面倒をみる「お母さん」役になってしまう。それにネバーランドにはタイガー・リリー(天野はな)という一匹狼やフック船長(石丸幹二)率いる海賊もいた。ピーターパンに腕を落とされたフックはバチバチの関係。もしかしたらトムは海賊に囚われているかもとウェンディは行動する。

トムと再会することはでき、タイガー・リリーとの友情を得たり、フックとの危うい綱渡りをしたり、何よりピーターパンへの恋心も芽生えたりと、ウェンディは少し大人になっていく。でも、トムとは別れなければならなかった。何日も経ったはずなのに、実際にはたった一晩の冒険で、ウェンディも弟たちも、父も母も、本当に大切なものに気づき、ダーリング家にも笑顔が戻ってくる。


 



 

笑いあり涙あり、モヤモヤもあって、ステージングにおいてはアクション、ダンスパフォーマンス、フライイング、アクロバット(シャドウ役の使い方が良かった)、ライト(ティンクが飛び回る)や火花など銀テも飛んで、他作品のオマージュもあるなど全体的にはコミカルにまとめられてありながら、最後に感動的な絵を持ってくる。さすがピーターパンだなと思った。

 

芳根京子はかわいいし、でもウェンディはうざいし、ジョンもマイケルもめんどくさい弟たちだったし、ティンクの富山えり子は最高にいいし、カーリー(山本圭祐)は面白いし、そう、ネバーランドの子供たちも海賊たちも愛嬌あるし、ワニ(宮河愛一郎)の動きは目を見張るほどだし、ピーターパンはやっぱり寂しい少年だったし、石丸幹二の歌声を聴きたかった私は、軽く鼻歌程度に口ずさむ感じのものがあって、とてもありがたかったし、やっぱり池谷のぶえは安心感あった。そしてなぜか終始渡辺翔太が草彅剛に見えてしかたなかった。



カーテンコールでの渡辺翔太の「(もうおしまい!)」というジェスチャーは笑えた。

 

 

(観劇日20260617)

 

 

 

東京 THEATER MILANO-Za 0612〜0705

大阪 フェニーチェ堺大ホール 0713〜0719

 

公式サイト

 

 

 

 

『輝け星くず』(2024)

 

監督 西尾孔志=にしおひろし(『ソウル・フラワー・トレイン』他)

原作 小谷忠典

脚本 いとう菜のは西尾孔志

主題歌 森絢音「覆水不返」

 

山﨑果倫、森優作、岩谷健司、滝裕二郎、中山求一郎、片岡礼子、春田純一、湯浅崇、松尾百華、他。

 

同じ会社に勤める光太郎(森優作)かや乃(山﨑果倫)は恋人同士。プロポーズをいつしようかと指輪まで用意している光太郎だが、タイミングがつかめない。光太郎はNYに行くはずが寸前で家庭の事情により行けなかった過去があり、かや乃は修学旅行に行ったことがなかった。そんな二人は海外旅行へいくことにする。しかし、そこは海を隔てた四国。そこでかや乃は麻薬取締法違反で逮捕される。常習してることも気づかなかった光太郎はわけわからないまま一人帰り、日々を過ごしていると、かや乃の父親だという慎介(岩谷健司)から保釈金で勾留を解かれるから、一緒に勾留先の四国まで行ってくれないかと連絡が入る。慎介はパニック障害を持ち、移動に飛行機はもちろん電車はNG、車さえも限定的、かつ馴れ馴れしく風変わり。そんな慎介との四国までの旅が始まる。

その旅の中で慎介が脱出系マジシャンだったこと、その過去のトラウマから障害を患っていることなどがわかる。さらに、かや乃の抱えるトラウマもわかってくる。光太郎もまた過去につまづきがあった。

釈放されたかや乃は転職し、違う道を生きようとし、光太郎はそれを尊重しようとする。そんな状況下、慎介は障害を克服しようと、先の旅で心を許した光太郎とかや乃の手を借り、かつてアメイジング・シン介として名を馳せた演目にトライし…。

 

なかなかハートフルなドラマ。過去の事故によるパニック障害というハードな疾患だが、クセ強の慎介とかや乃に大人しめの光太郎といった設定なので、笑いもあって、良かった。光太郎にも不幸な過去があり、父親を許せない気持ちもあったが、結局は自身の逃避行動だったという決着、父親の反省もあり、人間の複雑さも描かれていて、程よかった。

 

自分の人生だけど壁に当たると言い訳を探しだす。他人や環境、状況のせいにすれば楽になるだからだ。その役目を光太郎が請け負ってる。慎介は現状脱却を図る役割。かや乃とで三人で人の人生の大筋を描いているようだ。

 

ドローン撮影がすてき。

 

慎介の昔馴染みの仕事仲間に片岡礼子、かや乃に言い寄る実は手癖の悪い同僚三島中山求一郎、かや乃の転職先の社長滝裕二郎、アメイジング・シン介を知る宿泊施設のオーナー元芸人湯浅崇、光太郎に何気に気のある同僚三浦松尾百華

 

★★★★

 

 

 

 

 

 

 

『早朝始発の殺風景』(2022)WOWOWオリジナルドラマ 全6話

原作は青崎有吾の小説。

 

監督 瀧悠輔(『クレイジークルーズ』他)、坂上卓哉

脚本 濱田真和(はまだまなと)

音楽 田渕夏海(アニメ『星降る王国のニナ』他)

主題歌 yutori「モラトリアム」

 

奥平大兼、山田杏奈、瀧七海、吉川愛、中田青渚(なかたせいな)、尾碕真花(おさきいちか)、大塚萌香、伊藤あさひ、望月歩、莉子、三浦孝紀、浅田淳弥、優大、髙橋ひかる、萩原利久、那須ほほみ、舟木幸、藤野涼子、茅島みずき、中沢元紀、三好佑季、他。

 

殺風景(山田杏奈)の親友叶井(瀧七海)が通り魔に襲われ登校できなくなる。殺風景は犯人を見つけ復讐を誓う。その犯人探しに、ゴールデンウィーク明けからずっと始発電車に乗り、現場で証拠集めをしていた。そんなある朝、クラスメイトの加藤木(奥平大兼)と同じ車両で鉢合わせになる。二人は話したこともなく、この日初めてまともに会話をする。加藤木はコンビニが地元駅にはないから高校のある駅まで早めに行き、最新の漫画の続きを読むつもりだと言う。ところが互いの携帯を見せあった結果、加藤木は映研であることから行動に矛盾が生じ、殺風景もまた目的を推理される。殺風景の復讐を知った加藤木は警察に突き出せばいいと思ったが、頑として受け付けない殺風景が心配になり、復讐に協力すると申し出る。

他方で、学校では生徒たちがそれぞれの問題に直面している。

クラスTシャツを作ることになったものの、デザイン応募が1点しかない。仕方なく係を担ってる真田(吉川愛)もデザインを考え、友達の詩子(中田青渚)ノギちゃん(尾碕真花)とで決定しようとするが、当然真田デザインに決まると思っていたものが、まさかの詩子の反対にあう。その反対する理由には思わぬ事情が…。

フォークソング部の三年生引退記念としてソレイユランドに遊びに来た面々。寺脇(伊藤あさひ)は後輩の葛城(莉子)に告白&交際を申し込もうとしていた。しかし同じく後輩伊鳥(望月歩)の急な申し出に付き合い、葛城を見失って仕方なく望月と観覧車に乗る羽目になる。しかし、その観覧車内で葛城について思わぬ事実を目の当たりにする。それは伊鳥の思いやりでもあった…。

両親が離婚し、母親と二人暮らしの麻(髙橋ひかる)はある日子猫を拾う。でもマンション住まいで飼えないから、戸建てに父と住む兄の直文(萩原利久)に飼ってもらえないか打診することに。その中で、思わぬ現状と真実が明らかになっていく…。

煤木戸(茅島みずき)は人とつるまない、側から見るとちょっと大人びて自分の意見をきっちり言える生徒。煤木戸は風邪のため卒業式を休み、卒業アルバムと卒業証書をクラス委員長の草間(藤野涼子)が届けに行くことになる。苦手意識があったが、いざ部屋に上がり色々話しているうちに、少しずつ疑問が大きくなっていき、草間は本当の煤木戸を知り、二人の間の垣根がなくなっていく…。

などなど、クラスメイトや先輩たちの色々がある中、ついに通り魔犯をつきとめ行動に出る殺風景と加藤木。計画通り復讐を遂行するはずが、加藤木の思いやりが勝り…。

ともあれ、通り魔事件が起こって1年、犯人は捕まり、叶井は再び学校へ登校できるようになった。

 

軸は殺風景と加藤木の通り魔復讐だが、オムニバス形式で同じ学校に通う者たちの他エピソードが入る約1年の話。

「青春はきっと気まずさでできた密室だ。××だったり△△だったり。これはそんな〇〇の青春から僕たち(私たち)が脱出するまでの物語」という共通したモノローグが入るように、なんとなく違和感がある環境や今に決着をつけ、次へ進もうとする思春期の心理が描かれている。各話、心理を読み解く、推理する謎解きみたいな作りになっていて、台詞や態度にヒントがある。面白い。

 

奥平大兼が良いし、各エピソードの主演の子たちも良いけど、中でもダントツだったのは藤野涼子。もっともっと主役級で作品に出て欲しい。

 

残念だったのは、ネタバレだが、殺風景が通り魔犯をバットで殴打して気絶させるのだが、それを女子高生一人でどうやって秘密の倉庫まで運んだのか? と無理筋だったこと。また、それを知った加藤木が殺風景をかばって距離をおくのだが、肝心の警察の手が伸びずに終わる。現代においてあり得ない。通り魔犯がチキン過ぎか?

 

伊鳥は寺脇を好きだった可能性がある。。。

 

★★★(★)

 

 

 

 

 

 

 

WOWOW



 殺風景っていう名前はなんなのか。



『イゴールの約束』(1996)

原題は『La Promesse』。ベルギー、フランス、ルクセンブルク、チュニジア合作映画。

 

監督 リュック・ダルデンヌジャン=ピエール・ダルデンヌ

脚本 リュック・ダルデンヌジャン=ピエール・ダルデンヌレオン・ミショーアルフォンス・バドロ

 

自動車修理工場で働きながら、外国人違法労働者(不法移民)を斡旋する父ロジャ(オリビエ・グルメ)を手伝う息子のイゴール(ジェレミー・レニエ)。妻アシタ(アシタ・ウエドラゴ)とまだ赤ん坊の子供を呼び寄せていた違法労働者アミドゥ(ラスマネ・ウエドラオゴ)が、抜き打ち摘発の際、作業現場の足場から落ちて重症を負う。しかしロジャはリスクを考え病院へ運ばず隠し、アミドゥはロジャとイゴールの前で亡くなる。遺体をセメントで隠し、アミドゥがギャンブルに夢中になっていたことを良いことに、それが原因で失踪したことにした。けれど、占いが生活の一部にあるお国柄のアシタは信じられず、帰国もしなければさらに親戚筋を頼り他国へ渡ることも拒み、アミドゥを待つ。ロジャからなんとか説き伏せることを言い渡されてるイゴールは、父の命令だということもあるが、アミドゥの死の間際、アシタと子供のことを頼まれていたため、アミドゥの死を隠しつつ献身的にアシタを支える。また、赤ん坊の状態が悪くなり医者に診てもらった時に知り合った清掃婦のロザリー(クリスチャン・ムシアナ)の協力もあり、可能な限り他国へ渡らせる手筈を踏むのだが、アシタといるうちに迷いが出てくる。父をとるか、真実を打ち明けるか…。

 

15歳の少年の心の成長を描いた作品。

とても良かった。今、日本も不法滞在者で沸いてるからなお。

90分ほどの作品なのに、国による文化の違いもしっかり描かれていて、弱者と強者の構図はもちろん、ブローカーとはいえ貧困の濃度もリアル。共生の難しさも伝わってくる。なにより、少年イゴールのどちらにも振り切れない迷いとその内心がジワジワくる。

 

★★★★(★)

 

 

 

 

配給 ビターズ・エンド

 

 

 

 

 


 

 

 

これよりネタバレをちょっと。

 

結局、列車の切符を手に入れあとは送り出すだけというところで、イゴールはアシタに真実を話す。イゴールの良心が父に勝った。精神的成長だ。この後おそらくイゴールは自分の判断で物事を取捨選択して自分の人生を作っていくんだろうなと。

アシタはどうするんだろう。埋められたアミドゥを取り返すのかな。それからどうするんだろう。不法滞在者なのだから、ブローカーの元でしか生活できないだろうに。国へ帰るのか、親戚筋を頼るのか…。


という、その先を想像せずにはいられない作品だった。

 

 

 

『そばかす』(2022)

 

企画・原案・脚本 アサダアツシ(『his』『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』他)

監督 玉田真也

主題歌 三浦透子「風になれ

 

三浦透子、前田敦子、伊藤万理華、伊島空、前原滉、北村匠海、田島令子、坂井真紀、三宅弘城、前原瑞樹、他。

 

以下、解釈と感想込みのあらすじ。

 

コールセンターで働く蘇畑佳純(三浦透子)は、音大にいってチェリストを目指したものの、今は実家に戻り、祖母(田島令子)父(三宅弘城)母(坂井真紀)と暮らし、妊娠中の妹睦美(伊藤万理華)夫婦(前原瑞樹)もしょっちゅう顔を出す環境にいるアラサー。職場では合コンに誘われ、母親からは見合いを組まれるなど結婚を強くすすめられてるが、実は佳純はアロマンティック・アセクシャル。わざわざ口にすることもなく恋愛や結婚の話題を興味なしと避けてきたが、そうもいかなくなってきた。

母親が用意した見合い相手は偶然にも佳純がたまに行くラーメン屋の大将木暮(伊島空)で、話してみれば考え方が似ていて良い友人関係を築くことができた。しかし、齟齬が出る。いつの間にか木暮は佳純を恋愛対象に見ていたのだ。気まずい形で関係を終わらせることになる。

また、小学校からの同級生の八代(前原滉)に偶然再会したことから、コールセンターを辞め八代の勤める保育園のスタッフになる。八代は佳純に何か同じものを感じたのか、ゲイであることをサラッと告白。佳純はもちろん驚きもせず受け止める。

中学時代の同級生世永真帆(前田敦子)にも再会する。当時はほとんど話したことはなかったが、意外に気が合う。真帆にはAV女優をやっていたという過去があったが、もちろん佳純は何とも思わない。ある時、佳純は保育園で子供達に見せるデジタル紙芝居を任される。「シンデレラ」を選んだものの、そのシンデレラの意識に違和感を覚える佳純に、だったらと自分の思うシンデレラにアレンジすることをすすめる真帆に、心を許していく。仲良くなっていくにつれ、結婚結婚とうるさい実家を出て真帆と一緒に暮らすことを考え始める。けれど、真帆は元カレとよりを戻し結婚することになる。

気の合う友達とのシェアハウスは望めなかったけど、大切なのは友達の門出にチェロ演奏の封印を解けたことだった。そして保育園には新しいスタッフ天藤(北村匠海)が加わる。少し変わっていて付き合いが悪い。でも、佳純に対しては自分から誘う。聞けば、園児に披露したシンデレラの話に共感したのだという。

佳純がチェロを始めたのは、一番人間の声に近かったから。話してもわからないなら、奏でればいいということだ。わかってるようで睦美にさえ理解してもらえなかった。でも、共感できる人はひっそりとだけど確実にこの世にいるのだと思えた佳純だった…。

 

見てるこちらは早々に佳純の抱えるものがなんなのかわかったからなお、木暮と仲良くなっていくその先にあるものが予想がつき、ハラハラさせられた。その上での別れという結果に、もうあのラーメン屋には佳純は行かないのかなと少し寂しい気もした。私なら行けない。生まれ育った土地ということで、狭い社会の生きにくさを感じた。

八代が佳純にカミングアウトするのは唐突だけど、なぜそうしたか理由は納得がいく。睦美が佳純をレズビアンだと言い放つのも理解がいくし、アロマンティツク・アセクシャルというカテゴリーに思いがよらないのもわかる。

チェロが父親と佳純の足枷をほどいたのも納得がいった。

贅沢を言えば、真帆の複雑な思いにもう少し詳細が欲しかったかな。でももちろん察することは出来て、Uターン民のまぜこぜの心情は読み取れた。

とまぁ、テーマがしぼられてるので見やすかったし、まとまりも話自体も良かった。


タイトルは蘇畑佳純=そばたかすみ→そばかす、とのこと。

 

★★★★★

 

 

 

 

製作プロダクション ダブ

配給 ラビットハウス

 

 

公式サイト

 

 

 

『20歳のソウル』(2022)

原作は中井由梨子の著書で、千葉県船橋市立船橋高校の応援曲「船橋Soul」が誕生し受け継がれていくノンフィクション小説。

 

企画・監督 秋山純

脚本 中井由梨子

 

神尾楓珠、尾野真千子、佐藤浩市、福本莉子、佐野晶哉、前田航基、若林時英、高橋克也、石黒賢、平泉成、塙宣之、菅原永二、池田朱那(いけだあかな)、石崎なつみ、佐藤美咲、宮部のぞみ、松大航也、他。

 

市立船橋高校吹奏楽部でトロンボーンを担当する浅野大義(神尾楓珠)はごく普通の明るい高校生。顧問の高橋健一(佐藤浩市)は厳しいが、生徒の個性を大切に伸ばす思いやりのある先生で、そのもと、同級生の秋田豪(前田航基)田崎洋一(若林時英)、そして天才肌の佐伯斗真(佐野晶哉)や、他の吹奏楽部員らと真剣に練習に励む毎日。

ある日、レギュラーメンバーになれず気落ちしてる野球部の滝沢翔(松大航也)を見て、野球部の応援曲を作ることを思いつく。さっそく斗真と練り、高橋先生からのダメ出しも受け、「市船Soul」が完成する。その曲に発奮され野球部も試合で活躍する。

そうこう、斗真の奇行事件がありつつも、充実した高校生活は終わり、大義は高橋先生のような教師を目指して音大へ進む。音大では宮田夏月(福本莉子)という彼女も出来て、しかも夏月がそうと知らずに話題にしていた「市船Soul」の作曲者であることが何気に自慢という青春を送っていた。

そんな順風満帆に見えた学生生活に、病魔が襲う。肺に出来た悪性腫瘍(癌)は手術によって取り除かれたが、その後脳に転移となった。入院生活が続き挫けそうになる大義を、夏月や友人、家族(母:尾野真千子、父:菅原永二、妹:池田朱那、祖父:平泉成)が支える。病魔と闘いながらも大義は数曲の音楽を残す…(劇中挿入曲に有り)。

 

「死にたくない」はきつかった。実話だと思うと気の毒でしょうがない。

高校時代が懐かしく思うほど、年代の空気感は良かった。

 

全体的には主人公の病死までの流れを単に時系列で並べただけという印象の映画だった。ドキュメンタリーほど視点が定まっておらず、ドラマほど登場人物への感情移入に力が入ってない。散漫といった感じ。そんな中でも、主人公の「生きたい」という気持ちはずしっと伝わってきて、死にたい人と生きたい人との命の交換ができればいいのにと子供みたいなことを思ってしまう。


残念だったのは、斗真のエピソード。斗真の悩みも描くなら、もう少し深掘りしても良かったんではないか。描ききれないなら斗真騒動を入れる必要はなかったように思う。その分、もっと大義に焦点をおけたはずだ。

 

★★★

 

 

 

 

制作プロダクション プロジェクトドーン、JACO

配給 日活

 


『ROCKERS ロッカーズ』完全版(1979/劇場公開2008)

 

1978〜1979年、ひとつのムーブメントとなった「東京ロッカーズ」のドキュメンタリー映画。インタビューと持ち歌とで構成。

 

製作・監督 津島秀明

撮影 井出情児、他

制作 柿沢健次郎

タイトルアニメーション 八木康夫

 

【出演バンド】

FRICTIONLIZARDMr.KITEMIRRORSPAINS-KENSPEEDSS自殺8 1/2THE STRANGLERS

 




収録されてるライブ場所は渋谷屋根裏、下北沢ロフトとのこと。

 

『ストリート・キングダム』が公開されたと思ったら、同時代同テーマを撮ったドキュメンタリー映画も配信となってたので、視聴。ちなみに1979年公開版と完全版とされる2008年版の違いは、THE STRANGLERSのインタビューの有無とのこと。

 

インタビューの言葉からはあの時代の背景や若者の姿が垣間見える。いつの時代も属性で身辺を語る若者の姿は同じだけど、今だからこそ言える、当時彼らよりは年少だった私には気づかなかったことも得られた。例えば、案外、音楽性を追求してた面もあったんだな、とか。

残念ながらLIZARDしか見たことないんだけども、でも、その後のインディーズという流れに夢中になって、テレビや雑誌で取り上げられもてはやされる(誰かとは言わない)パンクには嘘っぽさしか感じず、眼中になかった。みんな売れたいに決まってるだろうけど、東京ロッカーズを経たインディーズには売れることより表現や主張に重きを置いているように思っていた。私も少なからず自己実現を目指していたから、シンパシーを感じていたのだ。

等身大パンクが何であるかより、現状を記録しておきたいという意識が強いこと、音楽性を第一にしている姿勢、型にハマることへの違和感、カテゴライズの否定、今のこのリアルを表現したい、など、いったん内向してから外へ向ける感じに、総じて当時の私の思いを裏切るようなものがなくて、安心した。

 

音は良くないし、内容は記録でしかなく、映像的にもすごいものではないけど、当時を過ごした人には懐かしく、刺さる映像作品だと思う。そういう人にとっては★★★★★だけど、興味なかった人、知らない人にとっては★〜くらいかも。

 

オープニングのタイトルアニメーションは熱い(T ^ T)



『ソウルメイト』(2026)Netflix series 全8話

 

監督・脚本 橋爪駿輝(『モアザンワーズ』)

主題歌 STUTS&butaji「Our Hearts ft.アイナ・ジ・エンド」

 

制作プロダクション ROBOT

 

磯村勇斗、オク・テギョン、橋本愛、水上恒司、古舘佑太郎、イ・ジェイ、加藤千尋、安田顕、南果歩、三浦友和、他。

 

大学でアイスホッケーの選手として活躍する鳴滝琉(磯村勇斗)はある日、共にチームを引っ張っている中心的人物及川新(水上恒司)から告白を受ける。思ってもいなかったことにとまどうが、新は返事が欲しいわけではなく、単に想いを知っていてほしいだけだった。そんなシーンを目撃したチームメイトによって新がゲイであることが広げられ、琉が新を拒否した形になり、新は自殺未遂を起こす。大事な試合の前だったが、琉は退部し、最強のアイスホッケーチームは崩壊する。

新は目覚めぬまま病床におり、琉は傷心にベルリンで美術を学ぶ幼馴染み東雲燈子(橋本愛)のもとを訪れる。

燈子の友人の作品が飾られている教会を訪ねた琉は、懺悔室で自分の抱えてしまった罪について涙ながらに語るが、そこで放火による火災が起こる。異変に懺悔室を出ると火の海が広がりつつあり、なかば自暴自棄になっている琉はそのままそこでの死を選ぶ。が、その懺悔室にたまたまいて琉の懺悔を聞いていたボクサーのファン・ヨハン(オク・テギョン)に助けられる。

不幸な生い立ちのヨハンは妹スア(イ・ジェイ)との生活のため、八百長で収入を得ていたが、琉との出会いから自分の生き方を改めようと思うに至る。二人はそれぞれ母国へ帰るが、連絡は取り合い、ヨハンが兵役につく前の数日を利用して来日する。琉の実家の那須へと招待し、交友を深める。

また、大学時代のチームメイト相沢精一(古舘佑太郎)と共に介護施設研修を受けた琉は、施設へ就職を決める。実家を継ぐ形になった精一は、ベルリンから帰ってきた燈子に一目惚れし、やがて二人は結ばれる。そして新も意識が戻り、新しい人生を歩むべく琉とは気持ちの良い別れ方をする。と、何もかもが順調に進んでるに見えたが、兵役を終えたヨハンは八百長をふっかけてきたプロモーターに逆恨みされ狙われ、精一の事故死で燈子とお腹の子は不幸のどん底に突き落とされる。

琉は二人に手を差し伸べ、大学に行きたいと望むヨハンに日本での暮らしをすすめ、燈子とその子どもとでの四人暮らしを提案する。三人とも仕事をしているので子育ては協力のもとなされるが、やがて限界が来る。その上、疾患が見つかったヨハンは琉のもとを去る…。

 

出会いから10年の月日を描いたドラマで、その後、琉は燈子とその子どもと実家を頼り継ぐことになり、ヨハンは治療を兼ねてスアの勤務するベルリンの病院へ移っていた。そして琉は、叔父のアトリエでヨハンの思いが綴られたスケッチブックを見つけ、ヨハンの深い愛とかけがえのない存在であることを再認識する。

 

「涙が出るのは僕が何かを見てる時、君も隣りで一緒に見てくれたからだ。君が何かを見てる時、僕も隣りで同じようにそれを見たいと思ったからだ。」「どこにいても何をしていても僕らは1人じゃない。」「寂しいってことは大切な人がいるってこと、会いたい人がいるってこと。」という締めの言葉(台詞)が続き、最後に「サランへ」「愛してる」が重なる。「愛」は人間愛だと思う。良質なブロマンスのドラマだった。

 

何が良かったって、磯村勇斗のとことんナチュラルな演技。良い役者さんだし、どの作品も素晴らしいと思う。水上恒司も良かったし、橋本愛もさすがだった。古舘佑太郎も良かった。琉の母親役南果歩に父親役三浦友和は言わずもがな。やはりキャスティングって重要。脚本を生かすも殺すも演者次第。あ、その間に監督のセンスも入るか。というか、このドラマは役者に助けられてる部分が高い。そんな感じ。

 

★★★★

 

 

 

 

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