これ観た

これ観た

基本アマプラ、ネトフリから観た映画やドラマの感想。9割邦画。作品より役者寄り。なるべくネタバレ避。演者名は認識できる人のみ、制作側名は気になる時のみ記載。★は5段階評価。たまに書籍音楽役者舞台についても。

2020年7月の下旬から10月までの3ヶ月で100本を超える作品を配信で観ていました。単純計算で1日3~4本。(今はさすがにそんなに観ません。)
こんなに観てると内容を忘れてしまうだろうと、当初覚え書き程度に都度都度Twitterに書いてたのですが、ツイートは他のことも書くので流れてしまってメモにもならない、そんなわけで10月17日スタートで、ブログにすることにしました。
ただ、観ていた本数が多いのと、観出したきっかけが三浦春馬の急逝だったので、一応流れを考えて調整し、8月26日が初投稿になってます。

以降、これまで観てツイートしてきたものを、観た順番ではないですが、毎日1本ずつ加筆してアップしてます。また、新たに観た作品はブログのみに書くことにしました。
本当は記憶を手繰るためにもネタバレまで書きたいのですが、そこはまあ人目に触れることへの配慮で、今のところ、たまにやってる程度です(タイトルに明記してます)。

※2023年11月より不定期更新になってます※
     ↓
※2024年2月より毎週月曜と金曜に更新に変更※
     ↓
※2025年1月より毎週月曜、水曜、金曜に更新に変更※

ー★評価基準ー

★★★★★ 面白かった。オススメ。
★★★★ 良かった。
★★★ ふつう。可もなく不可もなく。
★★ イマイチ。好みに分かれる。
★ つまらない。
(★)は0.5


なお、内容の解釈はあくまでも私が感じたものであって、作品が伝えたい事と合致してる可能性は低く、つまらないと思ったものも、1年後に再視聴したら面白いかも、その程度の感想になります。あと、小生意気なうんちくみたいなものをたまに垂れてますが、素人なので言えることとご理解ください。


【補足】

●たまに、音楽や書籍、舞台の感想、役者さんについて書いたものもあります。それらでは★評価はつけていません。

●各補足についてはWikipediaを参照してます。

●新たに補足するもの(キャストスタッフ名、リンク先など)が出た場合、遡り更新しています。

●監督、脚本家、その他スタッフの手がけた作品名は私自身が観たことがあるもの、または有名作新作だけ載せています。

●タイトルは基本作品名になってます。

●敬称は略しています。

●予告編などの動画はなるべく公式のものを貼っていますが、リンク切れあった場合はごめんなさい。(※大河ドラマ『青天を衝け』に関する投稿のリンクは公式サイト削除でほとんど切れていますが、記録のためそのままにしています。)



(コメント欄、いいね、ペタなど交流ツールは閉じています。すみません。)



基本的に演技にクセや節がなく、作品の中に溶け込める役者さんが好きです。

『25時、赤坂で Season2』(2025)テレビ東京系列1002〜全10話

原作は夏野寛子の漫画。

 

監督 安川有果(『ジャックフロスト』『山田くんとLvl999の恋をする』他)、船曳真珠芳賀俊

脚本 青塚美穂阿相クミコ(『カカフカカ』『早子先生、結婚するって本当ですか?』他)

音楽 坂本修一(『レオン』『青くて痛くて脆い』他)

インティマシーコーディネーター 西山ももこ

LGBTQ+インクルーシブディレクター ミヤタ廉

オープニング曲 SIRUP「KIRA KIRA」

エンディング曲 Glen Check「After Hours (At 25:00, in Akasaka Season2 OST)」

 

駒木根葵汰、新原泰祐、宇佐卓真、南雲奨馬、中村まこと、石田佳央(いしだよしひさ)、篠原悠伸、町田マリー、今川宇宙、福津健創、雛形あきこ、夏生大湖、橋本淳、片山萌美、他。

 

大学の映研時代からの知り合いで、俳優を目指す羽山麻水(駒木根葵汰)白崎由岐(新原泰祐)は、ドラマ「昼のゆめ」が縁で再会し互いの想いを成就させた。麻水はすでに売れていたが、白崎もマネージャー篠田(橋本淳)にセキュリティのしっかりした所へ引っ越すことを勧められるくらいには名前が知れるようになった。今、二人は半同棲の形で付き合っている。もちろん秘密だ。

「昼のゆめ」の評判が良く続編を作ることになり、久しぶりの面々佐久間はじめ(宇佐卓真)山瀬一馬(南雲奨馬)とも再会し、交流を深める。

順調に愛を育んでいたが、麻水のマネージャー明野(片山萌美)に関係がバレてしまい、別れることを突きつけられる。けれど「昼のゆめ」の撮影をする中で何が大切かを考え、また結果も残して麻水は白崎と正式に共同生活をすることを決め、明野を説き伏せる。

そうして幸せな生活が始まり、仕事面では麻水が好きな小説「雨と懺悔」が舞台化することが発表される。監督は白崎が好きな青山慶一郎(中村まこと)だった。二人はオーディションを受けるライバルになる。早く麻水に追いつき対等になりたい白崎と、生活と仕事は別物と考える麻水に微妙にすれ違いが生じる。モヤモヤするけれど、白崎の言う「勝ちたい相手」と「負けたくない相手」の違いを知り、麻水は白崎の意思を尊重する。

二人とも最終審査まで残るものの、麻水に主演映画「ラストノート」の話が舞い込む。監督の藤岡(石田佳央)に懇願され麻水は「雨と懺悔」のオーディションを途中退場する。そして、黒木蛍太(夏生大湖)という強力なライバルもいたが、みごと白崎が主役を勝ち取る。

「ラストノート」に出ることになった麻水は、その内容からも、今さら会いたいと連絡をしてきた実母はるか(雛形あきこ)にも、苦しい過去を想起せざるを得ず表現することに足止めを食らっていた。そこへ自分らを捨てた小説家の父親から自伝となる新作が送られてくる。映画化が決まり、主役をオファーされ、父親の気持ちにまで寄り添うことになる。白崎は主役争いで一時期は挑発的だった共演の黒木との時間を優先するようになり、役者として変化、成長していく。そんな白崎を見ながら、麻水も不安定ながらも、それこそ周りの者たちの言葉や行動から自己解決していく。

白崎の舞台の幕が開き、白崎のその成長ぶりに麻水もまた、父親からのオファーなど、自分の道を極めることを心新たにしていく…。

 

もちろん、二人の関係は継続される。

 

麻水、メンタル強い。しかも我慢してため込むタイプではないか? 爆発に至らないのが不思議だ。所詮この世は無常と思ってるんじゃないか? 達観してる節がある。一方、白崎は自然体で熱い。

 

劇中劇となる「昼のゆめ」が二人の実生活とリンクしていくのは前回同様でとても良かったし、今回も舞台「罪と懺悔」と映画「ラストノート」で現実とリンクしていく。また、オーディションなどが、お互いの生き方、仕事への向き合い方を決める導となるのも良いし、何より、互いに切磋琢磨しつつも愛を育んでいる様、危うさをかもしながらも根底でしっかり結ばれてる様がいい。そしてその内心を表現する駒木根葵汰の表現力が素晴らしい。新原泰祐の甘さも魅力。


麻水の過去も描かれ、麻水の包み込むようなそれでいて相手を尊重する遠慮がちな愛がどうして生まれたのか、その性格もわかった。前述した強さも納得がいく。なかなか深く愛おしい。

劇中劇でいろんな脚本家、監督が見られる。それによって役者の心持ちが変わっていくのが見られる。

面白かった。

 

それにしても美しい。ためもちょうどよく、全ての画角、角度が完璧。

 

★★★★★

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スピンオフ「昼のゆめ another side」

 

ドラマ「昼のゆめ」のスピンオフといった形で、佐久間(宇佐卓真)演じる哲平の職場に、山瀬(南雲奨馬)演じるデリバリー配達員の大和との恋の成就が描かれる。徐々に大和に惹かれていく哲平と、フランクに想いを募らせる大和。そこにはすでに恋人同士となった麻水演じる涼ニ白崎演じる拓海も登場し、哲平は大和が拓海を好きだったことを思い出し引き気味に…なんてエピソードも入る。

それは現実にもつながり、鈍感な佐久間は山瀬が白崎を意識していたことも知らなければ、麻水と白崎がいい仲だということにも気づかない。そんな佐久間を可愛く想う山瀬にも気づいてない、というほんわか設定はとても良かった。

あと、本編(麻水×白崎)よりこのスピンオフ(山瀬×佐久間)の絡みの方が濃厚だった。のはなぜ!?

 

★★★

 

 

 

 



すでに役者「駒木根葵汰」「新原泰祐」という名を演じているのに、ドラマの中で何某であろうとし、さらにその役がまた何某になろうとする。面白いけど、役者という職業の難しさたるや。



『絶対BLになる世界vs絶対BLになりたくない男 ファイナル』(2025)実質シーズン4

ABCテレビ(関西)1109〜 全6回12エピソード

原作は紺吉の漫画。

 

監督 三木康一郎(『“隠れビッチ”やってました。』『覆面系ノイズ』『弱虫ペダル』他)

脚本 川﨑いづみ(『ひだまりが聴こえる』『毒恋』『やぶさかではございません』『絶対BL〜』シリーズ、他)

音楽 小山絵里奈(『初恋、ざらり』『にがくてあまい』『40までにしたい10のこと』『絶対BL〜』シリーズ、他)

主題歌 moxymill「Sugar×Bitter」春風レコード「夜に潜って」

オープニング曲 Mob Band 「月まで」Mob Band犬飼貴丈ゆうたろう伊藤あさひ/作詞作曲:犬飼貴丈

 

犬飼貴丈、ゆうたろう、伊藤あさひ、塩野瑛久、和田颯、 世古口凌、富永勇也、小林希大、溝口雄大、小野寺晃良、徳永智加来(とくながちから)、青山凌大、関哲汰、唐木俊輔、樋之津琳太郎(ひのつりんたろう)、相馬理、他。

 

前回、弟・綾人(ゆうたろう)の同級生でもある高校生の旗野(世古口凌 )の告白と大学同窓の菊池(伊藤あさひ)の存在に挟まれ、どうなることかと危ぶまれたが、どうにかくり抜けたモブ(犬飼貴丈)。BLフラグが立ちまくるBLの世界に屈しない四度(よたび)の日常が始まる。

例によってBがLする世界線では、いかにフラグを立てさせないかが重要で、アンテナを張り巡らせ危機管理にいとまがないモブ。恋人偽装や勉強会、季節イベントのクリスマスにバレンタインは当然だが、花粉症や寝落ち、ケンカからもフラグが立つ。危ないところで機転をきかせモブはモブであることを守り抜く。そんな中で、旗野の存在を認識した菊池の前に元カレが現れ、元サヤとなる。かくしてモブを熱烈に追うのは旗野だけになり、またも二十歳になる3年後にもう一度告白させてくれ、その時に答えを聞かせてくれという約束を迫られるが、余裕の構えのモブ…だが、その様子を見てほくそ笑むこの世界を牛耳っている(かのような)真山(和田颯)が…。

で、3年後、社会人となったモブは誰かの声に応えている。それが意味することとは!?

 

落ちたか…!?

 

ファイナルと銘打ってるので、これでこのドラマはシリーズ終わりだと思うんだけど、いつまででも続けられそうではある。ただ、劇中のBLの世界ではメインキャラのモブ役者たちが、魅力薄くて…。何度か出てくるだけに残念。下手ではないんだけど。

 

これは犬飼貴丈を愛でるためのドラマではないかと思う。コメディなので変顔やマヌケな所作も多く、演技の幅が広いのがうかがえる。わりと出演作は見てるけど、今のところどんな役でも適切にこなす才能のある俳優さんだと思う。

 

★★★

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『Tomboy トムボーイ』(2011/日本正式公開2021)

 

監督・脚本 セリーヌ・シアマ

 

10歳になるロール(ゾエ・エラン)父親(マチュー・ドゥミ)の都合で、妊娠中の母親(ソフィー・カッターニ)、妹のジャンヌ(マローン・レヴァナ)と共に集合住宅に引越し、新学期から新しい学校に転校も決まっていた。今は学校が始まる前の夏休み中だった。

外を眺めれば同じ住宅に住む子供たちが遊んでいる。ロールは友達になるべく仲間に入る。ロールのいでたちは短髪にTシャツ、半ズボンというどう見ても男の子のスタイル。仲間の中でも少し成長の早い女子らしい女子リザ(ジャンヌ・ディソン)に名前を聞かれ、とっさに「ミカエル」と名乗ってしまい、男子として迎え入れられる。

リザは何かと声をかけてくれ、好意を寄せている。ロールもまたリザに惹かれていく。二人は想いが通じたがごとくキスを交わす…。

男子だと偽っていることは両親はもちろんジャンヌにも内緒だったが、リザがジャンヌと言葉を交わしたことでジャンヌにはバレてしまう。それでもうまくつくろっていたが、ある日ジャンヌを含めみんなで遊んでいてケンカになってしまう。ジャンヌを守るためにロールは相手をこらしめたが、謝罪を求め親連れで家に訪ねて来られ、ロールが男子と偽ってることが両親にバレてしまう。

新学期も近づいていることから、本当は女子だということを告げに再度ケンカ相手の家、そしてリザの家に行くことになる。

そうこう、仲間たちにもすべてがバレて険悪なムードになったが…。

 

「トムボーイ」とは英語で、もともとは騒がしい男を意味し使われていた言葉だが、現在はお転婆、ボーイッシュの意味で女性に使われるようになったとのこと。

 

年頃的に男子に憧れ男子になりたいと思い、それは可愛い妹を守るためでもあるかもしれないし、それよりもっと深いLGBT問題かもしれない。

 

仲間に責め立てられ、リザがロールに対し女であることの証拠を確かめさせるのだが、それがどう確かめさせたのか、表現が互いに向き合う表情と効果音のみでわからなかった。たいしたことではないし、想像でまかなえるところだが、個人的には映像として欲しかった。

 

最終的にはリザは友達として(おそらく)ロールを受け入れる。それが学校が始まる前日で、これで新学期はうまくいくとホッとした。

 

妊娠中の母親が夏休みが明ける頃出産した。男の子だろうか。とすれば、なかなか解決するのは難しい問題だなと思った。

 

★★★★

 

 

 

 





 

 

この映画を見て思い出した。

私が中学生の頃、二人、女子が制服のスカートを拒否し、3年間男子と同じズボンで通学していた。二人とも小学校の頃(記憶では5〜6年)からスカート姿は見せなかったし、髪型もボーイッシュだった。確かに運動、スポーツは得意なほうで、だからと言って男子遊びに固執するわけでもなく、女子友達も普通にいたし、女子らしい趣味も持っていた。一人称も僕や俺と限ってもなく。ただ、残酷だなと思ったのは、一人の子は成長が早く、女らしい体つきに変化していった。それが辛そうなわけでもなかったけど、もう一人の子がずっとスレンダーで男子ぽい体つきだったから、まあ、勝手に比べて気の毒がっていたわけだ。後々二人とも結婚をし、一人は子供をもうけた。

当時どんな気持ちでいたのかは踏み込んで聞いたこともないのでわからない。何か抱えてたかもしれないし、単にパンツスタイル、男子ぽいファッションが好きだっただけなのかもしれない。


最近ではガールズグループの一人が胸を切り落としたことが話題になった。「トランスジェンダーになりたい少女たち」が話題になったのを思い出したけど、でも、たぶん、彼女の場合は整形やタトゥー、ピアッシングや身体改造と同じ趣味の範囲だと思う。二十歳だし心配することはないけど、憧れて真似する十代の子たちが現れる心配はある。その子たちにも親身になって相談できる大人がいるといいなと思った。

 

 

『君は放課後インソムニア』(2023)

原作はオジロマコトの漫画。

 

監督 池田千尋(『東南角部屋二階の女』他)

脚本 髙橋泉(『14歳』『ソラニン』『サニー/32』『坂道のアポロン』『ひとよ』『羊とオオカミの恋と殺人』『朝が来る』『東京リベンジャーズ』シリーズ、他)、池田千尋

音楽 信澤宣明

主題歌 TOMOO「夜明けの君へ」

 

森七菜、奥平大兼、桜井ユキ、萩原みのり、でんでん、MEGUMI、萩原聖人、田畑智子、工藤遥、斉藤陽一郎、上村海成、安斉星来(あんざいせいら)、永瀬莉子、川﨑帆々花(かわさきほのか)、他。

 

子供の頃、寝ている間に母親が家を出て行ってしまったことが原因で夜眠れなくなってしまった中見丸太(奥平大兼)と、生まれつき心臓に疾患があり手術と入院を繰り返し寝ている間に心臓が止まってしまうことが怖くて眠れなくなった曲伊咲(森七菜)。二人は同じ高校、同じクラスであるにも関わらず存在しか知り得てなかったが、学校の天文台で居合わせ、睡眠障害に悩まされていることが縁で意気投合する。夜眠れない分日中に眠くなる二人は天文台で昼寝をするようになり、個々問題を抱える二人にとって、いつの間にか天文台が安心して身を置くことのできる場所となった。しかし保健室の倉敷先生(桜井ユキ)に見つかってしまう。天文台がどうしても必要であることを訴えると、天文部を発足したらどうかと勧められる。部活認定には実績を作らなければならず、倉敷先生の勧めで天文部OBの白丸結(萩原みのり)を紹介され、レクチャーを受けるようになる。

さっそく観望会を催すことになり、丸太は親友の受川(上村海成)を誘い、伊咲は仲良しの穴水(安西星来)蟹川(永瀬莉子)野々(川﨑帆々花)を誘い、実現に向けて行動する。しかし残念ながら観望会は雨天で中止になる。次は天体写真で賞を取ることを目標に掲げる。ちょうど丸太は星空に魅せられ写真にも手を伸ばし始めていた。以前、父親(萩原聖人)にクリスマスプレゼントにゲーム機が欲しいとねだりたいのをこらえ、ゲームが出来るカメラを望んだところ、一眼レフカメラをプレゼントされたのだった。長い間しまっていたそのカメラの出番が来た。白丸の賞を取った写真に惹かれていた丸太は同じ場所で写真を撮りたいと、夏休みに伊咲の祖母の空き家となってる家屋に合宿に出向く。伊咲の心臓病のこともあり、姉の早矢(工藤遥)付きで。けれど早矢は二人を残して別の目的のため出て行ってしまう。それがバレて伊咲の両親(MEGUMI、斉藤陽一郎)が迎えに来ることになる。まだ写真は撮れてない。二人は書き置きをして最終目的地へ向かい、一晩写真を撮ってから自宅へ戻ることを決める。

そうして帰って来たものの、伊咲は無理がたたり倒れ入院が必要と診断されてしまう。丸太は伊咲の両親に責め立てられ謝罪を繰り返すも受け入れてもらえない。そんな状態でも、友達の存在が助けとなり、天文写真も入賞を果たし、夜眠れなくとも気づかぬうちに前へ進んでいた丸太は、秋の流星群の日にまた観望会を開催することを決意する…。

 

二人の距離が縮まっていく流れ、一晩を満天の星空のもとで過ごした夜の告白、子供の頃同じ病気で闘っていた子の母親(田畑智子)の関係、丸太が父親に本音をぶちまけるシーン、それに応える父親の愛情、歴史資料館の館長(でんでん)の自然の偉大さから得た人生観、などなど、感極まるシーンがほどよく散りばめられ、構成も素晴らしければ役者の演技も素晴らしかった。

 

ラスト、伊咲が死んでしまったのかと思ったけど、エンドロールで楽しそうな観望会成功と仲間たちに囲まれた伊咲、丸太と伊咲の幸せそうな笑顔で締められていて、胸を撫で下ろした。

でも、エンドロールを見ないで終える手もあるなと思い、二つのエンディングかとなかなか気が利いてるなとも思った。

 

伊咲の両親の気持ちも、早矢の気持ちも、丸太の父親の気持ちもすべて納得がいくので、誰も悪くない。親身になってくれる倉敷先生も先生らしく、友達たちも性格が一人一人ハッキリ出ていて好感度が高い。丸太は少し幼いかなとも思ったけど、その性格はあり得なくはない。

森七菜も奥平大兼も素晴らしい。

 

とても良かった。

 

★★★★(★)

 

 

 

 

『散歩時間〜その日を待ちながら〜(2022)

 

原案・監督・編集 戸田彬弘(『市子』他)

脚本 ガク カワサキ

音楽 茂野雅道(『蛇にピアス』『市子』他)

 

前原滉、大友花恋、柳ゆり菜、中島歩、篠田諒、めがね、山時聡真(さんときそうま)、佐々木悠華、アベラヒデノブ、高橋努、他。

 

コロナの自粛モードに翻弄された2020年を過ごす数人の、しし座流星群が見られるという11月17日の一日を描く。群像劇。

 

コロナで式もできなかった恵紙亮介(前原滉)ゆかり(大友花恋)の結婚パーティーを仲間内で開くことになった。場所は郊外に住む東雲真紀子(柳ゆり菜)の自宅。そこには稲田秀和(中島歩)武田圭吾(篠田諒)と、亮介の友人たちが揃い、ゆかりのお披露目となる。優しいけど言葉足らずの亮介に不満のゆかり、そんなゆかりの気持ちがくめない亮介、明るく頼もしくみえて見栄を張りがちな真紀子、妻と喧嘩が絶えない稲田、フリーターで自由を満喫してるようで不安定な圭吾、そこに将来芸能界入りしたいYouTuberのちひろ(めがね)が加わり、宴の中でそれぞれの立ち位置があらわになっていく…。

修学旅行も夏休みも堪能できなかった中学生の香取光輝(山時聡真)川村鈴(佐々木悠華)はしし座流星群を観に行くが、観測施設は閉まっている。しかし諦めずこっそり入り込み、流星群の時間までたわいもない会話で時間を過ごし、お互い持つ特別な感情を確認する…。

控えていた舞台が中止になった役者の卵でウーバーイーツの配達員片岡つむり(アベラヒデノブ)。真紀子の家、光輝のもとへと注文品を届けながら、同じウーバー仲間の外国人、同じ芸能を目指す芸人と交流をし、一人ではない時間に勇気をもらう…。

妻がお産で実家へ里帰り中のタクシー運転手淡路道彦(高橋努)は、コロナ禍のせいで生まれたばかりの子供に会うことも自制していた。自分の誕生日も忘れてられているんではないかと寂しい気持ちでその日を過ごしていた。自分よりもつらい思いをしている乗客や亮介とゆかりを乗せその会話から得た事、そして最愛の妻からのプレゼントに、子供に会いに行くことを決心する…。

 

それぞれ悩みがあり、その悩みがコロナ禍という初めての異常な状況下でさらに深くなっていた。でもそんな日常に埋没していくのではなく、どうにか抜け出そう抜け出したいと思う者たちが描かれていて、何気ない日々、異質な日々の中でも人は前へ進もうとするのだな、というのが見える作品だった。たぶん、店が潰れてしまったタクシーの乗客も、立ち直れるんだと思う。淡路の声かけのおかげかもしれないし、他の何かが一歩につながるのかもしれない。

ソーシャルディスタンスとか言って制限されていたあの環境下でも、人は人と繋がろうとし、人との生身の会話を求めるという、人間の本能の部分が見えて良かった。

 

舞台演劇でも良さそう。むしろそっちの方がいいかもしれない。

 

★★★(★)

 

 

 

 

制作 チーズfilm

配給 ラビットハウス

 

 

 

『破壊』(2022)

原作は島崎藤村の小説。

映画化は1948年木下恵介、1962年市川崑に続く60年ぶりとなる。

 

監督 前田和男

脚本 加藤正人(『彼女の人生は間違いじゃない』『凪待ち』他)、木田紀生

 

間宮祥太朗、石井杏奈、矢本悠馬、高橋和也、眞島秀和、竹中直人、石橋蓮司、小林綾子、七瀬公、ウーイェイよしたか、田中要次、本田博太郎、大東駿介、他。

 

自分が被差別部落(この場合、穢多非人/漢字変換が一発で出ず、差別用語として取り扱われているのかと穿った見方をしてしまった。この映画の始まりにも、時代にそぐわないが、原作を尊重して適さない用語の使用がある旨注意書きされていた。正直、クリエイションにおいてこういう気配り意味わからん)出身であることを、子供の頃から父親(田中要次)に絶対に他人に知られてはならないと教えられ育った瀬川丑松(間宮翔太郎)。努力の甲斐あり小学校の教師になった。そして師と仰ぐ思想家猪子蓮太郎(眞島秀和)に心酔していたこともあり、徐々に、生徒には慕われてること、師範学校からの友人銀之助(矢本悠馬)にも信頼されてること、また間借りする寺の養女志保(石井杏奈)に想いを寄せ、その住職(竹中直人)妻(小林綾子)から志保をすすめられたこと、それらが丑松には負担になっていく。そして衆議院議員議員選挙に向け周りがあわただしくなり、猪子蓮太郎暗殺事件が起こり、志保の身にも問題が起こる中、丑松の身分についての噂が広まり、ついに丑松は固く止められた行為に出る…。

 

丑松の身上を知り、苦悩する姿を見た生徒たちはその後どのような人間になったのか興味深い。幸運なことに、穢多として町の隅っこに暮らしていた少年は祖父の金力で上の学校へ行けることになった。志保の実の弟は勉強の大切さを知り学ぶことを約束した。ちょうど東京では女性の活躍の場も広がりをみせてきた時代、この信州の女子たちの中にはスキルをつけて世に飛び出ることになった子もいたかもしれない。まあ、小説だけど。

 

「我は穢多なり。されど恥じず」(猪子蓮太郎)

だからどうしたという気概、誇りを感じる言葉。全ての差別はこれ一言で吹き飛ばせるんじゃないかと思う。
 

同じ日本人でも身分によって差別があった。部落問題は今でも密かに話題になってる。昔、仕事で触れたこともある。おそらく、私らの世代が知る最後ではないかな。

差別だと言えば区別だと訂正するけど、どっちでもいい、民族的差別心は根強くある。それは世界レベルで。国はその国の民のものだし、その国の民とは基本純血のことだ。それを分け隔てなくしようというのがグローバル化。これはまぁ、あと50年くらいすれば実現するかもね。

 

原作や、過去の映画化のオマージュもあるのかもしれないが、しゃべり言葉が昔っぽく、2022年版でそこまでする必要性を感じなかった。

感動的なのも感動させたいのもわかる。わかるけど、ラストは半分、せめて2/3まで縮められたはずだ。冗長は逆に冷める。もったいないと思った。

 

★★★★

 

 

 

 

 

 

 

『いつか読書する日』(2005)

 

監督 緒方明

原作・脚本 青木研次

 

田中裕子、岸辺一徳、仁科亜希子、渡辺美佐子、上田耕一、香川照之、杉本哲太、鈴木砂羽、左右田一平、神津はづき、田根楽子、馬渕英里可、山田辰夫、柳ユーレイ、堀部圭亮、江口のりこ、石井洋輔、奥田佳菜子、山口信人、諏訪ひろ代、諏訪太朗、藤田傳、儀間悠吾、相澤滉希、他。

 




すでに両親を失った齢50になる大場美奈子(田中裕子)はずっと地元を離れず、毎朝坂だらけの街を牛乳を配達して回る。それが終わるとスーパーのレジ打ちとして働く。家に帰れば疲れきって大好きな読書もままならず翌朝を迎える。

そんな美奈子を見守るように接する母(鈴木砂羽)の友人だった皆川敏子(渡辺美佐子)。夫婦揃って物書きである敏子のその夫真男(上田耕一)は認知症が始まっている。スーパーでは店長(香川照之)とシングルマザーの従業員吉田毱(馬渕英里可)の不倫や、ネグレクトにあっている子供の出入りがある。その子供を救うべく、美奈子の同級生だった役所勤めの高梨傀多=たかなしかいた(岸辺一徳)が行動する。その傀多には病魔に侵されている妻容子(仁科亜希子)がいて、それは真摯に、これ以上ないくらいの愛で介護をする。しかし、容子は傀多の長年押し隠している秘めたる想いに気づいていた。

中学も一緒だった美奈子と傀多は高校生の時に一度付き合っていた。けれど、その関係は美奈子の母親と傀多の父親(杉本哲太)との不倫発覚と同時の揃っての事故死で終わる。二人はそれぞれに自分に罰を課した30数年もの長い時間を過ごして来たのだった。互いに忘れ得ぬ存在でありながら…。

 

他人の人生を本当に障子の穴から覗き見ているような気になった。

特に、美奈子と傀多が30年以上の時を経て結ばれるシーンはまいった。それに続く傀多の死顔も。

 

認知症の夫を支える敏子には長年連れ添った情愛(もはや愛着)を感じた。育児放棄にあってる子供(儀間悠吾相澤滉希)には、どんな親(江口のりこ)であれ親は親だと胸が締め付けられた。

認知症にしろ、子供をおいても男に気がいく女にしろ、余命が見えてる人を守るにしろ、その大小見える老いが悲しい。でも当事者たちはそう思っていない。すべてを受け入れ今を見てるのだなと感じる。つまり他人の目など自分の人生にはひとつも関係ない。

 

容子の好意と死で美奈子と傀多は罪から解き放たれることになるのだが、さらに二人は自由になる。美奈子はきっと好きな本を存分に読める時間を作れるようになるんだろうなと救われた思いがした。ただ、50歳という年齢を考えると、残りの人生をどのように歩むのか気になる。これまでのルーティンを外して本当に読書する時間をもてるのだろうか、と。

 

スーパーの同僚(田根楽子)のキャラクターがとても良かった。

あと、山田辰夫久しぶりに見た。ふっくらして、役所の職員役でイメージじゃないんだけど、好きだから良かった。

 

★★★★★

 


 

『アンダー・アワー・マスクス』(2020)アミューズチャンネル

コロナ禍、ソーシャルディスタンスとマスクが必須だった頃、(当時)まだ十代だった役者を使用し、「withコロナの青春」をテーマに作られたショートムービー。

 

監督・脚本・編集 鶴岡慧子

 

新原泰祐、倉島颯良、山﨑光、日高麻鈴

 

コロナで部活も滞り、充実した高校生活も期待できぬまま夏休みに入ろうとしている高校生男女4人の恋心模様。

 

山﨑(山﨑光)に呼び出された日高(日高麻鈴)は、約束の場所に一人で行くのがいやで友達の倉島(倉島颯良)につきあってもらう。予想通り、山﨑は日高に告白をしてきた。日高は照れ隠しもあって答えをにごしながらも会話のやりとりを楽しむ、そんな様子を見てバカバカしくなった倉島はそっとその場を離れ、いつも行く河川の原っぱに向かう。そこには一人ダンスをしている新原(新原泰祐)がいる。倉島は本を読んでるふりをしながらいつもそこで踊る新原をそっと見ている。ところがこの日は新原に声をかけられる。新原は倉島が見ていることに前から気づいていた。素直になれない倉島と、自分の気持ちに正直な新原の初々しい言葉のキャッチボールが展開される…。

 

二組四人のマスクによって隠された想いは、マスクを外したとたん溢れ出る。といった感じ。

 

素直になれない女子の加減が良かった。同じく、積極性を男子に持たせてるのも良かった。まるで少女漫画だ。マスクを外すことによって、バリアが剥がれる、そんな機微な心の変化が愛おしくもある。

 

あと、なんといっても新原泰祐のダンス(これはジャズダンス)がきれい。伸びた草が邪魔だけど。

 

YouTubeアミューズ公式チャンネルで視聴できるのでぜひ。

 

★★★

 

 

 

 

『醒めたらどうせ忘れる夢でも』(2024)全8話

映像制作ユニットatto(6)scrawll(アトロクスクロールル)『ポリエチレンテレフタレート』の続編になる。

 

監督・脚本・編集 浅井日向

 

重岡琉、浅井日向、小林紗菜、前橋佑樹、河野祐真、和田遥奈、山田竜椰、東優花、山本心奈、奥田龍平、吉松磨黎、佐根星太郎、他。

 

香(浅井日向)はなんとなく養成所同窓の柚月(小林紗菜)と関係を続けていて、涼(重岡琉)も職場の幸太(河野祐真)と続いていた。でも、香と柚月との関係は曖昧であり、柚月は第一に役者への夢を考えている。香の役者業は順調で、同窓の蒼衣(前橋佑樹)が映像作品コンテストに出品したいと、脚本〜監督する自作に香、柚月を誘う。作品を撮る間だけでも、なんならそれ以上、祖父の持ち物である家屋に居住をすすめる。幸太には子供を願う妻初音(和田遥奈)がいて、うまくいってないし初音は涼の存在も知っている。それで初音は夫婦関係をハッキリさせたいと幸太に詰め寄っている。幸太は、親はもちろん知らない、涼のことは好きだ、妻の存在をどうするか、答えが出ない。涼は香を忘れられていない。妻のいる幸太では埋められない。それでも一人は寂しいからと受け身の日常を送っている。

蒼衣の呼びかけで涼もキャストに誘われ、香と久しぶりの再会となり、修復を願う涼ともうステージが違う香…。

と、その後の涼と香、その周りの者たちの「今」が描かれていて、多少の起伏はあってドキドキハラハラはするものの、展開に無理がなく、人の生きる道を垣間見せてもらったという感じ。良かった。

 

役者として成功したい柚月、役者を諦めた涼、最後のチャレンジとして役者から創る側へまわろうとする蒼衣、と表現(クリエイト)に携わる者たちの葛藤が描かれていて、制作側がチラチラ見えるのも興味深く面白い。これは『108回死んだ僕ら』でもあって、ガッツリサラリーマンとか描かないのは、知らない世界は描かないということなのかなぁと。

なんにせよ、等身大が魅力なので、その年々の人達を描いていって欲しいな。若い時にはその時だけの感覚でしか描けないものがあるから。(年齢とともに深みは出ても創作物に現れる感性はまがいものぽくなっていく。そこを技術で埋めるわけだが)

 

みんな上手いんだけど、この作品では蒼衣役の前橋佑樹がとても良かった。それから浅井日向の香の使い分けもみごとだった。脚本も書いてるので、香に関しては芯の部分からとらえられているのだろう。あと、小林紗菜のキャラクターによってしっかりと違う人に見えるのは魅力。

 

でもちょっとラスト。前作で互いの名づけの話があって、それが拾われた形のラストだったけど、まあ、そのラストはオマケというかネタだと思いたい。涼と香の願望が合わさると、そういう答えが導き出されるのだろう、ととらえたい。

 

★★★(★)

 

 

YouTubeで見られます。

 


再生リスト

 

 

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興味が湧いたかた、今月新作発表&ファンイベントがあるようなので(都内)公式チャンネルチェックしてはどうでしょうか。



『108回死んだ僕ら』(製作2024/公開2025)

映像制作ユニットatto(6)scrawll(アトロクスクロールル)活動1周年記念作品とのこと。

 

監督・脚本・編集 浅井日向

主題歌 「余命百年」朝昼夜(あさひる よる)、山田喜大

 

河野祐真、小林紗菜、浅井日向、重岡琉、前橋佑樹、東優花、梅村淳子、梅村健則、佐久間雄大、古味靖朗、松下和美、他。

 

平成のベストセラー作家迎井夢言が亡くなり、腹違いの5人の子供たちが葬儀のため実家へ集まる。昔々はその5人の妻と一夫多妻制を実践するがごとく敷地内に共に暮らしていたが、亡くなった妻もおり、やがてバラバラになった。

実家で暮らしている長男=はじめ(河野祐真)は妻子持ちだったが離婚して子供にも会えずにいる。長女の逢瀬=おうせ(小林紗菜)は美容関係で成功し今や一企業の社長。次男の=ぬい(浅井日向)はシナリオライターとして活躍中。父親のように小説家を目指しているが芽の出ない三男の=めぐる(重岡琉)はフラフラと生きている。それから末っ子の=あかり(前橋佑樹)は大人しく内気な大学生。この5人の子供たちが金銭的に不自由な思いをすることなく生活できてるのは、親の金があるからで、今回父親が亡くなったことで更に遺産が入ることになる。特に困ってもいない彼らは等分に分けることに異論はない。それよりも、末っ子の幸以外の4人には、共通の秘密があった。縫の下にいた弟=つむぐの死因だ。

なぜ紡が亡くなったのか、なぜ秘密にしておいたのか、父親が亡くなったことでまるでタガが外れたかのように、罪悪感から解き放たれる方法を具体的に模索し始め、実行に移す兄弟…。

 

葬式までの数日を5人の視点から描き、明らかにされていく重大な秘密。その秘密による苦しみがよく表現されていた。

 

ラスト、縫が"死ななくてもよかったかな"みたいなことを言う。自死する人の気持ちはわからないし、ほんの一瞬の気の迷い、または激しい自責の果ての行動と想像するが、その時、その瞬間「あ、うそうそ、間違い、やめて、止めて、時間、戻れ!」と思わないのかな、後悔しながら死んでいってるんじゃないかなと想像してしまう。だから、まさにこの"死ななくても"という台詞は「それな」と思ったし、やり直しの効かない、たった一つの命の重みを感じる。

実際どうなんだろう、よく、命に関わる危険な目に会うとこれまでの思い出が浮かんでくる表現「走馬灯のように…」が使われるけど、そうなって最後の最後に「やめたい!」と思ったりして!?なんて思うのだけどどうだろうか。

 

『ポリエチレンテレフタレート』の涼とは真逆の周というキャラクターをみごとに作り上げてる重岡琉が素晴らしかった。

 

 

atto(6)scrawll作品を見たのはこれが2本目。台詞が等身大で、同年代の人達には通じるだろうけど、一般的にはその含みがわかりにくいんじゃないかなと今回も思った。

しかし相変わらず上手い。映像も演出も演技も。センスがあるのだろうな。今後も同じように作っていくのか、新たなチャレンジもするのかわからないけど、形が新しいだけに期待しちゃうユニット。

 

★★★★

 

 

 

 

 

YouTubeにて配信されています。

 

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12月13日に都内で新作上映とファンイベントがあるらしく、そこで残念ながらメンバーの一人、河野祐真が抜けるとのこと。詳細はYouTubeチャンネルにて。

 

 

 

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