ながたんと青と-いちかの料理帖- | これ観た

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基本アマプラ、ネトフリから観た映画やドラマの感想。9割邦画。作品より役者寄り。なるべくネタバレ避。演者名は認識できる人のみ、制作側名は気になる時のみ記載。★は5段階評価。たまに書籍音楽役者舞台についても。

『ながたんと青と ーいちかの料理帖ー(2023)WOWOWプライムドラマ全10話

原作は磯谷友紀の漫画。

 

脚本 川﨑いづみ弓削勇(ゆげいさむ)

監督 松本壮史(『青葉家のテーブル』他)

音楽 田辺玄Rachel Abstract

 

門脇麦、作間龍斗、床嶋佳子、百田夏菜子、戸田恵子、飯田基祐、白石隼也、久間田琳加(くまだりんか)、中村蒼、武田航平、篠田諒、吉川太郎、小柴陸、板尾創路、まもる。、小野武彦、菊池亜希子、加藤小夏、他。

 




1951年。京都老舗料亭「桑の木」は父亡き後、戸川(板尾創路)を料理長に立て、母親(床嶋佳子)と29歳独身の次女ふた葉(百田夏菜子)とで切り盛りしていたが、目下経営難に直面していた。戦争で夫を亡くした34歳の長女のいち日=いちか(門脇麦)はといえば、料理好きだが日本料理の料理長にはなれないので、ホテルのレストランでシェフとして働いていた。家はふた葉が継ぐ予定で、叔母の丸川町子(戸田恵子)に大阪でホテル経営を展開する山口家の次男との縁談を持ち込まれる。山口家としてはどうせ借金で手が回らなくなるだろう「桑の木」をホテルに建て替えたい、「桑の木」としては山口家からの出資により経営を立て直したい、政略結婚だった。ところが見合い当日現れたのは三男のまだ19歳の大学生の山口周=あまね(作間龍斗)だった。おまけにその翌日ふた葉は板場の慎太郎(まもる。)と駆け落ちをしてしまった。そして成り行きで長女のいち日と周が結婚することになる。ただし、いち日は亡くなった夫、周は幼なじみであり長兄=ゆかり(白石隼也)の妻でもある鈴音(久間田琳加)、とお互いに好きな人は別にいるという承知のもとに。

大学生ではあるけれど、舌の肥えてる周はいち日の才に早くに気づき、1年以内に「桑の木」を破綻に持っていくことを義務付けされていたが、料理を愛するいち日の力になるべく働きかけるようになる。15歳もの年齢差があるため、いち日はとまどいながらも優しく立て直しに協力的な周に惹かれていく。料理長の戸川が辞めるなど、経営は厳しくなる半面、斬新なアイデアで一つ一つ問題に対峙して老舗料亭「桑の木」に少しずつ変化をもたらしていく。やがて二人の想いは通じ合うのだが…。

 

まず、鈴音と縁の夫婦問題が解決したかに見えたのに、お家問題は別問題とか雑過ぎる。

いち日、周の気持ちが一転二転するのはいいけど、そこに説得力が無さすぎて萎える。問題を細かく分けすぎてるからだろう。

 

まあ、

 

古風なアイデア料理とお家問題、恋愛と女性の立身も描かれ、まあまあ充実しており、出会いのインパクトこそ尾を引くには薄いかなと思ったが、なかなか面白く展開されて期待が高まっていた3〜4話。でも、後半のヌケだらけのご都合脚本にがっかりし、前半の良さが台無しだった。

原作を読んでないのでわからないけど、脚本は下手。描くべきいち日と周の心情にフィーチャー出来てなかった。残念でならない。門脇麦も作間龍斗も良かっただけに。

その他、戸田恵子、床嶋佳子も素晴らしい役者さんなのに持ち味が70%しか出せてなかったし、板尾創路に至ってはもったいないくらいの扱い。なぜ板尾創路を使ったのか。小野武彦もだ。あと川上(武田航平)はあれでいいの? 出す意味あったか?…。

 

★★★(★)←3.1くらい



やはりラストがいいとそれまでの穴が埋まる感じがする。最初は良くても最後がイマイチだとそんなような作品になってしまう。「終わりよければ〜」は正しい。