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こんにちは。幸せを運ぶ語りびと 中村美幸です。

ご訪問下さり、ありがとうございます。

このブログでは、小児がんを患った長男(渓太郎)との闘病、別れを通して知った「幸せ」や「愛」、「命」「生きること」について綴らせていただいています。

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昨日23日は、長野市立柳町中学校人権講演会にて講演をさせていただきました。

 

(HPより画像をお借りしています)

 

テーマは「いのちと心の授業」~天使になった子どもたちが教えてくれたこと~

 

今回は、生徒の皆さんに聴いていただく講演としては初の試みとして、渓太郎の小児がん発病から他界までの流れを、まずはじめにテロップで見ていただきました。

 

電気が消され、暗くなった体育館の中に映し出されたのは、闘病中の渓太郎の笑顔、愛おしそうに渓太郎を抱く私、会話をしている私たちの姿・・・。

 

そして、それらの映像に乗せて、当時の状況や気持ちを語らせていただきました。

 

 

テロップが終わり、会場が明るくなると、私の目の前に映ったのは、まっすぐにこちらを見つめる生徒さんの真剣な眼差し。

 

私の口から発せられる言葉をじっと待つ生徒の皆さんに、私は一つひとつの言葉を手渡すように、渓太郎の命が教えてくれたこと、一緒に闘病していた子どもたちが見せてくれた「幸せの在り処」と「存在の意味」をお届しました。

 

すると生徒の皆さんは、自分たちのように、自由に動いたり、学校に来たり、家族と一緒に暮らしたり、明日の命が保証されていない子どもたちがいる現実を受け止め、それでも、喜びに目を向け、幸せを見出して生きていた子どもたちの姿を知ると、さっきまで真剣だった眼差しに、優しさと強さが加わった気がしました。

 

その姿はまるで、天使になった子どもたちの心と、今、この世界で生きる子ども達の心が繋がり、お互いがエールを送り合っているようでした。

 

そしてそれは、子ども同士だからこそ成しえる技のようにさえ感じました。

 

 

そんな濃厚な時間を終え、役員の方と校長室でお話をさせていただいていると、教養部の女性が優しい笑顔を浮かべながらこんなことを教えてくれました。

 

「体育館から教室に帰っていく生徒の隣を歩いていたらね。『目から水が流れてきた・・・』と言っている生徒の声が聞こえてきました」

 

「涙」と言わずに「目から水」という表現が、多感な時期の中学生らしくて、なんだか愛おしさがこみ上げます。

 

 

 

子どもたちの持つ大きなエネルギーと、輝く未来への祈りは、肉体を持っていてもいなくても、まったく変わらないのかもしれません。

 

私はこうして、これからも、天使になった子どもたちと、この世界で生きる子どもたちの心と心を繋ぎ続けたいと思います。

 

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