7月1日に厚生労働省が公表した約1800施設のリストに

広島県呉市にお住まいの皆様にも関係がある医療機関が掲載されていました。


国立呉病院 で 多くの治療を受けられた方はいませんか?


血友病患者以外にも、止血剤ばなどとして、問題の製剤を使った可能性があるとのことです。


これらの製剤を使用された場合、C型肝炎ウィルスの検査を受けられた方が安心です。

ご不安をお持ちの方は、当院までご相談ください。

なお、当院では、無料でC型肝炎ウィルス検査を行っております


※他の地域にお住まいの皆様jへ

 厚生労働省「フィブリノゲン製剤等に関する相談窓口」 

 0120-509-002 午前9時30分~午後6時(土日祝除く)


※各地の窓口や医療機関リストの詳細

 厚生労働省ホームページ http://www.mhlw.go.jp

6月25日付けの新聞報道をお読みになった方も多いかと思いますが、一部、要点のみを抜粋してお伝えします。


●胃がん ピロリ菌もリスク

 胃がんの診断は、胃カメラや胃透視で行います。エコー検査、腹部CT、PET検査もありますが、ある程度の大きさの進行がんでなければ見つかりません。胃カメラは数ミリのがんでも発見できます。経鼻型は、舌根部を刺激せず、不快感が少ないようです。ただ、画質がやや落ちます。

(当院では、画質が良い従来の口から入れる胃カメラを利用してます)


胃がんになりやすいのは、粘膜にピロリ菌がある人です。その他のリスクとして、糖尿病や萎縮性胃炎、高食塩食、喫煙などもあります。

当院では、ピロリ菌除去を行っております


大腸がんになりやすいのは、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の人や喫煙者です。肉類が好きな人、運動不足の人も同様です。普段の生活から注意しましょう。



●肺がん 腺がん増加 7割に!!!

 肺がんの中でも、肺腺がんが日本や欧米で増えています。空気から酸素を体にとりいれ、二酸化炭素を外に出す肺胞という部位を足場にしてできるがんです。これは、コンピュータ断層撮影(CT)で発見される早期の肺腺がんが多くなっていることも一因です。

03年の呼吸器外科手術約5万件のうち、肺がんは2万件超で、うち約7割が腺がんでした


肺がん手術を行うと、今では、リンパ節に転移していない患者の術後5年の生存率は日本では73%です。


ただ、手術の成功が、イコール、治癒ではなく、治癒への第1段階でしかありません。再発や転移を防ぐため、病状に応じて術後、化学療法が必要です。

抗がん剤治療を受けた場合と、経過観察だけの場合を比べると、治療をした方が、5年生存率で15%程度の上乗せがありました。


予防のために、たばこをやめるこtが大切です。吸っている人は、いつやめても遅いことはありません。

当院は、肺がんも専門分野です。お気軽にご相談ください。


当院のブログでもピロリ菌は何度も取り上げてきましたが、副作用についても記載して欲しいという

リクエストがありましたので、記載します。

もちろん、当院ではピロリ菌を除去したいというご希望の方には、副作用もご説明させていただいております。


ピロリ菌の除菌は胃潰瘍や胃炎の治療法のひとつになりますが、必ずしも胃の病気の心配がなくなるわけではありません。胃の病気を治すために薬を用いる場合は、しっかりと専門医と相談することが大切です。



90%の除菌率!!!


ピロリ菌の除菌の効果の差は、その人の体内環境と薬との相性ともいえます。

しかし、朝夕の食後にピロリ菌を除去する薬を1週間内服するだけで、約90%以上の除菌率が報告されています。

除菌が成功しても、胃酸の分泌が一時的に回復するため、胃十二指腸びらん、逆流性食道炎、胃食道逆流症などが発生することもあります。この場合には、胃酸分泌抑制剤を使用する必要があります。


懸念点である副作用はしっかりと理解しておく必要があります。ここでは除菌者の数人にですが、起こる可能性のある副作用を紹介します。

●除菌中に下痢をしたり、味覚障害が出ることがある。

●ペニシリンアレルギーや出血性腸炎が起きることがある。

●除菌後に逆流動性食道炎が起こりやすくなる。

●胃の調子がよくなるために、食欲が増加して太る。

除菌後は、定期健診に行くようにしたり、食べすぎに気をつけたり、胃に負担をかけないように就寝直前には食事を摂らないようにしたり、胃のケアを心掛けたいものです。


寿命は気候や食事、医療など様々な要素が影響します。


年々、寿命が延びる傾向にありますが、みなさんは、どのくらい寿命が延びているかご存知ですか?


男性 79歳、 女性 85.81歳 


参考までに、統計を取り始めた 昭和22年では 男性 50.06歳、 女性 53.96歳 でした。


ちなみに、アメリカ合衆国では 男性 75.2歳、 女性 80.4歳 です。




厚生労働省に詳細な統計が掲載されていますので、興味がある方は見てください。

http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/ckts05/index.html


4月号の雑誌に掲載した文章です。*** まだ読まれていない方は是非、読んでください。


ピロリ菌(正式名 ヘリコバクター・ピロリ)は、慢性胃炎や胃・十二指腸潰瘍、胃癌の原因であるとされ、その他の癌の原因を作る可能性もあるとされる(感染=発症ではない)。


感染経路として疑われるのは上下水道などの衛生環境で、幼少期にそれらが整っていなかった60代以上の日本人の6~7割がピロリ菌に感染している


このピロリ菌自体、発見されてまだ20年余りであり、菌の発見方法は内視鏡検査が主流であった。

しかし、近年は、検尿や採血、呼気検査でもピロリ菌の有無が分かるようになった。

特に尿素呼気試験法と呼ばれる呼気検査は、吐き出した息によってピロリ菌の有無を調べる方法で、苦痛もなく、精度が高いので、現在では簡単に行うことが可能となり、三好内科胃腸科でも行っている。


このピロリ菌検査は保険適用なので、「幼少期から胃が弱い」「潰瘍になったことがある」「除菌をしたが、本当に除菌が成功したのか確認していない」という人は、まず検査することをお勧めする


内視鏡検査(胃カメラ)は、予約なしでの受診が可能だ。

先日、新聞報道された記事です。(朝日新聞より抜粋)

医療も日々、進歩します。

私も、日々、深く勉強して皆様の治療にあたりたいと思います。


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高齢者注意薬 若者に比べて薬の副作用にさらされやすい高齢者向けに、避けたほうがよい医薬品リストを国立保健医療科学院の今井博久疫学部長らの研究グループがつくった。同科学院のホームページで今月上旬に公表する。患者の年代に着目して「不適切な薬」がリスト化されるのは国内初という。



 掲載されるのは、睡眠薬や解熱薬、降圧薬、抗血栓薬など約70種類で、医師の処方が必要な薬。65歳以上の患者には一般的に、このリストにある薬は避けた方がいいと、高齢者の診療にあたる医師らに対して推奨している。年を重ねると肝臓や腎臓の働きが悪くなり、副作用の影響を受けやすくなるためだ。患者や家族らにも気をつけてもらいたいと、一般に広く公表する。

 リスト選定の基準は、(1)服薬によってふらついて転倒する、幻覚が出る、尿の出が悪くなるなどのリスクがあり、薬効による利益を上回る恐れがある(2)代替できる薬がほかにある――の二つ。今井部長は、欧米で広く用いられている米国の医師マーク・ビアーズ博士作成のリストを基に、国内外の副作用事例に関する論文を加味し、原案を作成。北原光夫・慶応大学病院経営業務担当執行役員ら内科学や臨床老年医学、老年精神神経学、薬剤疫学などの専門家の意見を聴いてまとめた。

 70種類のリストのほかに、糖尿病や肥満、胃潰瘍(かいよう)など約25の病気別に、この持病を持つ高齢者が特に避けた方がよい薬もリスト化した。

 今井部長は「不適切な薬の使い方で、体力の落ちた高齢者を寝たきりにしてしまう場合もある。リストに挙げた薬の使用は避けて欲しいが、どうしても必要な際は副作用の出方を注意深く観察し、慎重に使うべきだ」と指摘する。

 リストは日本医師会雑誌4月号に掲載。同科学院のホームページでは今月上旬に載る。

みなさん、肝炎の検査を受けたことがありますか?


肝臓の病気には、自覚症状が少ないという共通した特徴があります。


特に肝炎の場合、気がつかないうちにウイルスに感染し、炎症による肝細胞の破壊が進行し、症状が現れたときには肝硬変になっていたということもあります。


診断は、ウイルス検査と肝機能検査を組み合わせて行います。
B型肝炎ウイルスの血液検査では、過去の感染歴や現在のウイルス感染の有無、ウイルスの量、ウイルスの活動性などがわかります。
肝機能検査では、血液中のALT(GPT)、AST(GOT)、血小板数、アルブミンなどを測定し、肝臓の働きに異常がないかどうかを調べます。



次のような人は、B型肝炎検査を受けた方が良いと言われています。

1. 1992年以前に輸血を受けた人
2. 長期にわたって血液透析を受けている人
3. 血液製剤を投与された人
4. 肝炎ウイルス感染ないし、キャリアの母親から生まれた子供
5. 大きな手術を受けた人
6. 入れ墨、はり治療、ボディピアスを受けた人



みなさんは、ピロリ菌という言葉をご存知ですか?

ピロリ菌が胃がんを誘発すると言われています。


1月に北海道大学がマウス実験で「ピロリ菌を除菌した方ががんになりにくい」という証明をしました。


以下は、その報道記事(毎日新聞)です。


当院でも、簡単にピロリ菌除去ができますので、ご相談ください。

ピロリ菌がいるかどうかの検査も簡単にできますよ。


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胃がんの原因とされるヘリコバクター・ピロリ菌が作り出す「CagA」と呼ばれるたんぱく質によって、がんが発症することを北海道大の畠山昌則教授(分子腫瘍(しゅよう)学)の研究チームがマウスを使った実験で証明した。ピロリ菌が直接、生物の体内でがんを引き起こすことを確かめたのは初めてだという。全米科学アカデミー紀要(電子版)に8日発表した。

 研究チームは、全身の細胞でCagAを作るよう、受精卵の段階で遺伝子操作したマウスを222匹作った。うち2匹は約1年半後には胃がんを、4匹は小腸がんを発症した。さらに、17匹が白血病などの血液がんを発症し、CagAが胃がん以外にも関係する可能性も浮かんだ。一方、通常のマウス100匹も観察を続けたが、がんは発症しなかった。

 実験では、マウスの体内で「SHP-2」という酵素に関係した酵素が異常に活性化していることも判明。一方、CagAとSHP-2が結合できないようにしたマウスでは、がんは発症しなかった。

 畠山教授は「ピロリ菌に感染した人すべてが胃がんになるわけではないが、除菌の有効性を示唆する結果だ。SHP-2を標的にした治療法の確立も求められる」と話した。

インフルエンザのワクチンをもう打たれましたか?

ワクチンについて説明します。


はてな5!インフルエンザワクチンって何?はてな5!

 人の身体には、外から侵入してくる病原体をやっつける「免疫」という働きがあります。

 これは、一度かかった病気は覚えていて、2度目の時は、すぐに攻撃できるように準備しているのです。

 ワクチンは、病原体やその一部を人工的に体に入れて、あたかも一度病気にかかったような状態にするのです。そうすることで、本物の病原体が入ってきても、退治できるようになります


はてな5!ワクチンをどうやってつくるの?はてな5!

 まず材料のインフルエンザワクチンを鶏の卵の中で増やします。産まれて10日目くらいの卵の殻に小さな穴を開けて、「種」となるウィルスを植え込みます。数日後、大量に増えたウィルスを回収します。

 次に化学薬品を使ってウィルスの表面にあたるたんぱく質だけを取り出し、ウィルスが活性化しないように、ホルマリンにつけます。卵は全部取り除きますが、卵アレルギーの人は注意が必要なこともあります。


はてな5!ワクチンは毎年打たないと駄目なの?はてな5!

 免疫が5ヶ月しか持たないので毎年打つ必要があります

 また、インフルエンザウィルスは毎年、遺伝子の形が常に変わっていきます

  

感染性胃腸炎
 感染性胃腸炎という診断名は様々な原因による症候群であり、ウイルスや細菌によるもののほか、寄生虫によるものもあります。冬季に発生する感染性胃腸炎のほとんどがウイルスによる胃腸炎です。
 原因ウイルスは、ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルス、アストロウイルスなどが知られています。
 また、細菌性のものとしては、サルモネラ、カンピロバクター、エルシニア、病原性大腸菌、腸炎ビブリオ等によるものが知られています。
 例年初冬から増加し始め12月頃にピークとなります。食品(生牡蠣、サラダが多い)から病原体が検出された場合などは食中毒となります。
 学校、保育園、社会福祉施設など集団生活をする施設で発生した場合は、集団感染になることがあります。

臨床症状
 主な症状は嘔吐と下痢ですが、嘔吐または下痢のみの場合、嘔吐の後下痢がみられる場合とさまざまで、症状の程度にも個人差があります。37~38℃の発熱がみられることもあります。嘔吐や下痢、発熱で脱水症状を示すこともあるので注意が必要です。(潜伏期1~3日


  • ノロウイルスによる感染性胃腸炎
  •    ノロウイルスに感染すると1~2日の潜伏期間を経て,吐気,嘔吐,下痢を主な症状として発病します。

       一般的に症状は,軽症とされていますが,高齢者や乳児では脱水症状を起こす場合もあります。

       ウイルスは,患者が回復しても3~7日程度,糞便の中に排泄されます。


  • ロタウイルスによる感染性胃腸炎
  •    ロタウイルスに感染すると約2日の潜伏期間を経て,嘔吐,下痢,発熱を主な症状として発病します。

       特に乳幼児では,この3症状がそっろって現われ,また,脱水症状となることもあります。

       また,せきや鼻水などの症状も現われることがあります。

       ウイルスは,患者が回復しても約3日程度,糞便の中に排泄されます。



    感染経路
     ◆人から人への感染
      吐物や便の中に含まれるウイルスが手、あるいは手で触れたものを介して口に入り感染します。吐物の飛沫から感染する場合もあります。

     ◆汚染された水、食品からの感染
      食品を介した感染で最も多いのは貝類による感染で、ウイルスに汚染された二枚貝を生、あるいは加熱が不完全なままで食べることにより感染します。また、感染性胃腸炎の病原体を持っている人が調理した際に食品が汚染され、その食品を摂取した場合に感染する場合もあります。

    予防
     感染性胃腸炎は、多くの場合、患者との接触や、汚染された水、食品によって経口的に感染します。手洗い、うがいを励行し、日常的に清潔を保つことが重要です。特に、排便後や調理前は石けんと流水での手洗が大切です。タオルの共用を避けることも必要です。
     また、便や吐物の処理をする時は素手で触らず、ビニール手袋を使用してください。汚物の消毒は市販の塩素系消毒剤(漂白剤)を希釈したものを使用してください。
     ウイルスは熱を加えると死滅するので、ウイルスに汚染されている可能性のある食品は、中心部までよく加熱してください。食品の中心温度85度以上で1分間以上の加熱を行えば、感染性はなくなるとされています。