6月25日付けの新聞報道をお読みになった方も多いかと思いますが、一部、要点のみを抜粋してお伝えします。


●胃がん ピロリ菌もリスク

 胃がんの診断は、胃カメラや胃透視で行います。エコー検査、腹部CT、PET検査もありますが、ある程度の大きさの進行がんでなければ見つかりません。胃カメラは数ミリのがんでも発見できます。経鼻型は、舌根部を刺激せず、不快感が少ないようです。ただ、画質がやや落ちます。

(当院では、画質が良い従来の口から入れる胃カメラを利用してます)


胃がんになりやすいのは、粘膜にピロリ菌がある人です。その他のリスクとして、糖尿病や萎縮性胃炎、高食塩食、喫煙などもあります。

当院では、ピロリ菌除去を行っております


大腸がんになりやすいのは、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の人や喫煙者です。肉類が好きな人、運動不足の人も同様です。普段の生活から注意しましょう。



●肺がん 腺がん増加 7割に!!!

 肺がんの中でも、肺腺がんが日本や欧米で増えています。空気から酸素を体にとりいれ、二酸化炭素を外に出す肺胞という部位を足場にしてできるがんです。これは、コンピュータ断層撮影(CT)で発見される早期の肺腺がんが多くなっていることも一因です。

03年の呼吸器外科手術約5万件のうち、肺がんは2万件超で、うち約7割が腺がんでした


肺がん手術を行うと、今では、リンパ節に転移していない患者の術後5年の生存率は日本では73%です。


ただ、手術の成功が、イコール、治癒ではなく、治癒への第1段階でしかありません。再発や転移を防ぐため、病状に応じて術後、化学療法が必要です。

抗がん剤治療を受けた場合と、経過観察だけの場合を比べると、治療をした方が、5年生存率で15%程度の上乗せがありました。


予防のために、たばこをやめるこtが大切です。吸っている人は、いつやめても遅いことはありません。

当院は、肺がんも専門分野です。お気軽にご相談ください。