当院のブログでもピロリ菌は何度も取り上げてきましたが、副作用についても記載して欲しいという

リクエストがありましたので、記載します。

もちろん、当院ではピロリ菌を除去したいというご希望の方には、副作用もご説明させていただいております。


ピロリ菌の除菌は胃潰瘍や胃炎の治療法のひとつになりますが、必ずしも胃の病気の心配がなくなるわけではありません。胃の病気を治すために薬を用いる場合は、しっかりと専門医と相談することが大切です。



90%の除菌率!!!


ピロリ菌の除菌の効果の差は、その人の体内環境と薬との相性ともいえます。

しかし、朝夕の食後にピロリ菌を除去する薬を1週間内服するだけで、約90%以上の除菌率が報告されています。

除菌が成功しても、胃酸の分泌が一時的に回復するため、胃十二指腸びらん、逆流性食道炎、胃食道逆流症などが発生することもあります。この場合には、胃酸分泌抑制剤を使用する必要があります。


懸念点である副作用はしっかりと理解しておく必要があります。ここでは除菌者の数人にですが、起こる可能性のある副作用を紹介します。

●除菌中に下痢をしたり、味覚障害が出ることがある。

●ペニシリンアレルギーや出血性腸炎が起きることがある。

●除菌後に逆流動性食道炎が起こりやすくなる。

●胃の調子がよくなるために、食欲が増加して太る。

除菌後は、定期健診に行くようにしたり、食べすぎに気をつけたり、胃に負担をかけないように就寝直前には食事を摂らないようにしたり、胃のケアを心掛けたいものです。