みなさんこんばんは。
アドビ認定インストラクター★まきのゆみです。
もうすぐ12月ですね。
私は年末らしく
忙しくなってきました(--|||)
寝不足です!(T_T)
年末年始のあの
家族団らんの楽しい雰囲気を想像しつつ。。。
毎日頑張っております!(^^)/
さて、本日の授業(DTP2)
<学習目標>
■DTP以前の組版方式を理解する
■組版計算ができる
★制作実習-見開きページ読み物本日は、
現在勉強しているDTP以前の
組版方式について学習しました。
ちなみに、
組版とは、
文字や図版などを配置し、紙面を構成することです。
DTP以前のことを知っている方が、
現在のDTPで使われている用語やルールを
理解しやすいと思います(^^)
組版方式の移り変わり組版方式は、大きく分けると3つの流れがあります。
■活字組版(活版)活字(木や金属などに字を刻んだもの)などを用いる組版
■写真植字(写植)ネガ上の文字盤から写真的に印字物を作成する組版
■DTP(Desk Top Publishing/Desk Top Prepress)パソコンを用いて入力・編集・出力までを行うシステム
現在では、DTPが普及し、
パソコンがあれば
イラストレーターやインデザインといった
ソフトを利用することで、
一人でも一連の業務を
こなせるようになりました。
今回は、DTP以前の
写真植字についてまとめておきましょう。
写真植字のしくみ下の図は、写真植字(写植)のしくみになります。

簡単にまとめますと、
ドラムに印画紙をセットしておき、
ネガフィルムの役割になる文字盤の文字を
下から光源をあてて印字するというものです。
<書体>書体ごとに文字盤が必要になります。
★この部分をDTPに置き換えるなら、
文字パネルのフォントファミリー・フォントスタイルで
さまざまなフォントやウエイトを簡単に指定できます。
<文字サイズ>文字サイズを決める級数レンズの種類は決まっていて、
その中から指定しなくてはいけなかったようです。
(例えば、40級の指定はできないので、レンズのある近い38級にするなど)
★この部分をDTPに置き換えるなら、
文字パネルのフォントサイズで
さまざまなサイズを簡単に指定できます。
ちなみに、文字サイズの単位で使う
級(Q)は、
1Q=0.25mmになります。
<文字の変形>変形用レンズには、変形1~4の4種類あり、
入れる角度によって、長体・平体・斜体に変わります。
★この部分をDTPに置き換えるなら、
文字パネルの水平比率(長体)・垂直比率(平体)で指定します。
斜体は、シアーツールを使用すればよいでしょう。
<字間・字送り>ドラムの歯車を横方向に移動します。
(例1)
10級の文字を印字し
横方向に10歯歯車を送り、
新たに10級の文字を印字すると、
10級の文字が左右に隙間なく並びます。
このように、
文字と文字を隙間なく組むことを
ベタ組み(字間0)といいます。
(例2)
10級の文字を印字し
横方向に15歯歯車を送り、
新たに10級の文字を印字すると、
字と字との間には5歯のアキが出ます。
このアキを
字間といいます。
この場合ですと、
二分アキということになります。
ちなみに、字送りや、次に出る行送りの単位で使う
歯(H)は、
1H=0.25mmになります。
つまり、
1Q=1H=0.25mmになります。
★この部分をDTPに置き換えるなら、
文字パネルのカーニング・トラッキングで調整します。
ベタ組みというのは、カーニング・トラッキング0の状態です。
<行間・行送り>ドラムの歯車を縦方向に移動します。
(例)
10級の文字を印字し、
縦方向に15歯歯車を送り、
新たに10級の文字を印字すると、
行と行との間には5歯のアキが出ます。
このアキを
行間といい、
2行以上の文章がある時にできます。
文字サイズ+行間=行送りになるということですね。
★この部分をDTPに置き換えるなら、
文字パネルの行送りで調整します。
この写植で使われていた
用語やルールが
今のDTPにも使われているわけですね。
なんで行送りの単位が歯(H)なんだろう??
と思った方もいたかと思いますが、
歯車からきていたというわけですね(^^)
それにしても、DTPの登場で、
ずいぶん便利になったものですね。
誰もが文字組版を直感的にやりやすくなった反面、
プロとアマチュアの境目があいまいにもなったとも
言われているようです。
この講義の後に、
本日は受講生のみなさんに
組版計算をしてもらいました。
一行に何文字入るか。。。とかいう計算です。。。
これからしばらく、
電卓が手放せない授業になりそうです(^^|||)