読者からのご質問:[グラデーション]と[クラシックグラデーション]でレイヤーの表示が変わる! | まきのゆみの Adobeデザインソフト マスター教室

読者からのご質問:[グラデーション]と[クラシックグラデーション]でレイヤーの表示が変わる!

みなさんこんにちは。

まきのゆみです。

 

 

2024年になり、早くも10日過ぎました。

あっという間に1月も時間が過ぎていきますがアセアセ

今年も1日1日を大切に過ごしたいと思います。

どなたさまにとっても、

素晴らしい2024年になりますようにニコニコ

 

 

さて、本日の記事は、

読者からのご質問回答になります。

Photoshop しっかり入門(第2版)の読者の方より、
以下のようなご質問がありましたので、
回答したいと思います。
このたびは、本書をご購入頂き、

誠にありがとうございました。

 

 

 

?6「Lesson6 色の設定とペイント機能」

「6-5 グラデーションをマスターする」について

p.163「ここも知っておこう!:透明を含むグラデーション」の

サンプルファイル「sunglasses_sample.psd」にある

[レイヤー]パネル内の[レイヤー1]についての質問です。

 

p.162〜p.163の説明を参考に、サンプルファイルの再現を

自身でもやってみようと

それっぽく再現することはできたのですが、

[レイヤー]パネルには、

サンプルファイル「sunglasses_sample.psd」の

[レイヤー1]のようなレイヤーの表示ではなく、

[グラデーション1]というレイヤーの表示に

なってしまいます。

この操作において、何が原因で

同じ表示にならないのか教えていただきたいです。

 

 

ご質問ありがとうございます。

今回ご質問頂いたサンプルファイル

「sunglasses_sample.psd」は、

こちらです。

 

 

 

[レイヤー]パネルを見てみると、

以下のような構造になっています。

[背景]レイヤーの上に、[レイヤー1]があり、

[レイヤー1]は、透明を含むグラデーションで

ペイントされています。

そのため、[レイヤー1]の透明部分には、

下の[背景]レイヤーのサングラスが見えるわけです。

 

 

▼[レイヤー1]透明を含むグラデーションでペイント

 

▼[背景]レイヤー

 

 

読者の方の疑問は、

透明を含むグラデーションでペイントしたレイヤーが、

[レイヤー1]ではなく、[グラデーション1]になってしまうのはなぜ?

ということですね。

 

▼こんな感じでしょうか?

 

 

結論を先にお伝えすると、

これは、Photoshopのバージョンの違いによるものです。

最新のバージョン2024では、

[グラデーション]ツールのオプションバーで、

グラデーションのペイント先

を選べるようになりました。

 

 

 

[グラデーション] ※デフォルト

新たにグラデーションの塗りつぶしレイヤーを作成します。

(グラデーションの塗りつぶしレイヤーについては、

本書p.125を参照下さい。)

こちらを選択すると、[レイヤー]パネルに

[グラデーション1]ができます。

[グラデーション1]は、塗りつぶしレイヤーです。

 

[クラシックグラデーション] ※従来のグラデーション

選択中のレイヤーがペイントされます。

こちらを選択すると、[レイヤー]パネルで

選択中のレイヤーがペイントされるので、

[グラデーション1]はできません。

 

 

想定される状況は、以下の2つです。

 

(1)上記の2つを選べるバージョンをお使いの場合

どちらが選ばれているかにより、

[レイヤー]パネルの表示結果は変わります。

[グラデーション]

[グラデーション1]ができます。

[レイヤー1]は未使用のままになります。

[クラシックグラデーション]

[グラデーション1]はできません。

[レイヤー1]がペイントされます。

 

(2)上記の2つを選べないバージョンをお使いの場合

従来のグラデーションにあたる

[クラシックグラデーション]と同じ結果になります。

[グラデーション1]はできません。

[レイヤー1]がペイントされます。

[グラデーション]ツールを使って、

新たにグラデーションの塗りつぶしレイヤーを

作成することはできません。

 

 

なお、現行の書籍では、

(2)上記の2つを選べないバージョンで解説しています。

(バージョンアップ前に刊行されているため)

作業用ファイル「sunglasses.psd」には、

あらかじめペイント用に[レイヤー1]を用意しているので、

本書の手順通り進めていくと、

このレイヤーがペイントされる想定です。

 

下矢印

 

 

しかしながら、

(1)上記の2つを選べるバージョンをお使いの場合は、

オプションバーで[グラデーション]が選ばれていると、

[レイヤー1]は使われないまま、

[グラデーション1]が新たに作成されます。
本書の解説と同じ結果にする場合は、

[クラシックグラデーション]でお試し下さい。

 

 

 

[グラデーション][クラシックグラデーション]

どちらを使っても、

見た目のグラデーションのペイントの仕上がりは同じですが、

後からグラデーションカラーを編集する場合は、

[グラデーション]を使って、塗りつぶしレイヤーにした方が

柔軟に変更できてよいでしょう。

 

 

 

以上となります。

Photoshop しっかり入門(第2版)

Photoshopの学習のお役に立ちましたら嬉しいです。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。