「2頭のダービー馬を育てた厩舎からデビューしとった先生」が、東海Sを狙っとる訳 | 鎌田光也(元騎手・元調教助手)のブログ

鎌田光也(元騎手・元調教助手)のブログ

中央(JRA)の乗り役(騎手)と調教助手として、40年以上も馬と関わってきたワシが、「自信を持ってお勧めできる馬」を紹介するために始めたブログですわ。

こんちは。
鎌田光也ですわ。



先週の土曜日、1月18日に、福永祐一君のお子さんが生まれたんですわ。

皆さんもよう知っとると思うんやけど、彼は、元フジテレビアナウンサーの松尾翠(みどり)さんと2013年の8月に結婚しとって、次の年の3月に長女が、2018年の6月に次女が、それぞれ生まれとったし、先週は待望の長男が誕生したんや。

今までにこのブログで何度も書いとる通りで、福永君は、和田竜二君と古川吉洋君や、今は調教師をやっとる高橋亮先生とかと同じ、1993年に「第12期生」として競馬学校の騎手課程に入っとって、1996年の3月に北橋修二厩舎からデビューしとりました。

それから福永君は、プリモディーネに乗った1999年の桜花賞や、シーザリオに乗った2005年のオークスや、ジャスタウェイに乗った2013年の天皇賞・秋や、ヴィブロスに乗った2016年の秋華賞や、ワグネリアンに乗った一昨年のダービーや、インディチャンプに乗った去年の安田記念とか、先週までに、GIの25勝を含めて、重賞を136回も勝っとりますな。

それに、2010年から去年まで、10年続けて「JRA年間100勝」を達成しとるし、通算で、歴代5位の2266勝を上げとるんやから、ホンマに大したもんやで。

福永君は、ワシが田島良保厩舎におった頃、ブレイブハンターとか、クインオブウインクとか、ロッチラヴウインクとか、キングサンバとか、厩舎の馬を何頭も勝たせてくれたんですわ。

せやから、こういう形で深く関わった彼には、これからも頑張って欲しいと思っとるし、もちろん福永君は、「奥さんと子供のために、もっといい結果を残したい」と考えて、これから気合いを入れて乗ってくるんやろうから、注目したいと思っとります。

そうそう、もう何度も書いとるんやけど、多くの方によう知って欲しいんで、今日も改めて、ワシの今までのことを書いておきますわ。

今、このブログを読んどる方の中に、「知っとる」っちゅう方がおったら嬉しいんやけど、ワシは中央(JRA)で、1972年から1986年まで乗り役(騎手)をやっとりました。

「見飽きたわ」って言われるまでは載せ続けるつもりやけど、これは、ワシが障害の重賞(1979年の阪神障害S・春)を勝った時の写真やな。



そんでワシは、1986年に乗り役を辞めてから、調教助手として、
松田博資厩舎
田島良保厩舎
新川恵厩舎
浜田多実雄厩舎
で働いとって、2013年の6月に調教助手を辞めたんや。

なんで辞めたか言うたら、「馬券を買いたい」と思うようになったからなんですわ。

正確に言うたら、
「馬券で食っていける自信」
を持てるようになったんや。

そんでもって、自信だけやなくて、ちょこちょこ結果も出とるんやから、乗り役やった頃の経験と、調教助手やった頃の経験は、意味があったちゅうことやな。

で、ここからは、手短に「今週のお勧め」を紹介しとくで。

今回、ワシがお勧めするんは、安達昭夫厩舎が東海Sに登録しとるビルジキールとメイショウウタゲや。

この馬について、ワシがお世話になっとる「元調教師のHさん」から届いた報告を紹介しときます。

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安達昭夫君は、お父さんがカイバを扱っとる会社で働いとったんで、自分も競馬の世界に進もうと考えたそうなんですわ。

そんで、1975年に馬事公苑の長期騎手課程に入って、ボストニアンとテイトオーっちゅう2頭のダービー馬を育てた増本勇(いさむ)厩舎から、1979年に乗り役としてデビューしとって、1994年に引退するまで、通算125勝っちゅう成績を残しとりました。

引退した後は、最後に所属しとった梅内忍厩舎で調教助手をやって、1999年に調教師の試験に受かって、次の年に厩舎を開業しとります。

最初の年は、「6勝・獲得賞金9455万円」っちゅう成績やったけど、次の年には、「9勝・獲得賞金1億2724万円」と数字を伸ばしとったし、2002年は「13勝」、2003年は「14勝」、2004年は「18勝」と、ずっと「10勝以上」をキープしとりました。

それに、チャクラを使った2003年のステイヤーズSで初めて重賞を勝つと、その後も、エスポワールシチーを使った2009年のジャパンCダートや2010年のフェブラリーSを勝つなど、今までにJRAで、重賞を15勝、通算で288勝を上げとるし、地方でも、エスポワールシチーとバンブーエールとヤマトマリオンとかで重賞を14勝もしとるんやから、乗り役より、調教師として馬を育てる方が向いとるんでしょうな。

そんで、安達君の厩舎は、2009年に、17勝を上げて、「4億5520万円」っちゅう、開業してから一番の賞金を稼いどったんや。

せやけど、その後は、ずっと2009年の数字を超えとらんし、去年までの5年間も、

2015年→獲得賞金2億9638万円
2016年→獲得賞金3億6312万円
2017年→獲得賞金2億4885万円
2018年→獲得賞金2億7997万円
2019年→獲得賞金3億1380万円

っちゅう形で物足りん数字が続いとったから、今年の安達君は、「キッチリ巻き返したい」と考えとる筈やし、実際、先週までに「4788万円」の賞金を稼いどります。

そんな中、今週は、1着賞金が5500万円の東海Sにビルジキールとメイショウウタゲを登録してきましたんで、ワシが彼やったら、「賞金の高いレースを勝って、もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えて、どの馬も気合いを入れて仕上げるやろうな。

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安達昭夫厩舎が東海Sに登録しとるビルジキールとメイショウウタゲについて、「元調教師のHさん」から届いた報告は以上ですわ。

そんで、ワシは今、「パーフェクトホースマンズ」の一員として活動しとって、ここのホームページや、ブログなどでは、エエ情報をぎょうさん公開しとるんや。

せやから、このブログを読んどる皆さんには、「パーフェクトホースマンズ」のホームページや、元JRA馬主の小栗範恭(おぐりのりやす)さんや、元JRA調教師の山田要一(やまだよういち)さんや、元JRA厩務員の小西聖一(こにしせいいち)さんのブログも、絶対に読んだ方がエエとお勧めしとくで。

★ パーフェクトホースマンズのHPはこちら ★

★ 元JRA馬主・小栗範恭のブログはこちら ★

★ 元JRA調教師・山田要一のブログはこちら ★

★ 元JRA厩務員・小西聖一のブログはこちら ★

ほなまた。