東海Sでは、「ロジユニヴァースを担当しとった先生の管理馬」に注目しとります | 鎌田光也(元騎手・元調教助手)のブログ

鎌田光也(元騎手・元調教助手)のブログ

中央(JRA)の乗り役(騎手)と調教助手として、40年以上も馬と関わってきたワシが、「自信を持ってお勧めできる馬」を紹介するために始めたブログですわ。

こんちは。
鎌田光也ですわ。



去年、12月15日(日)の朝日杯FSで3着やった池添学厩舎のグランレイ(牡3歳・父ルーラーシップ)は、次走の予定が2月9日(日)のきさらぎ賞になっとります。

皆さんもよう知っとる通りで、この馬を管理しとる池添学先生は、親父さんが同じ栗東で厩舎を構えとる池添兼雄先生で、一つ上の兄ちゃんが乗り役の池添謙一君なんや。

学先生は、兼雄先生が乗り役をやっとったんで、元々、謙一君のように乗り役を目指しとったんやけど、体が大きくなってしもうたんで、中学生の時、調教師の試験を受けとった兼雄先生に相談したら、「その体重やったら乗り役は厳しい。調教師になったらどうや」と言われて、乗り役になるんを諦めたそうですわ。

ただ、将来の選択肢を広げようと、学先生は、馬術に本腰を入れて、その腕は、馬術の名門、明治大学に推薦で入れるほどになったんや。

先生がおった時の明治大学は、大学馬術部の中で一番強くて、一時、先生は「オリンピックを目指そう」って考えとったんやけど、海外に遠征した2年生の時、世界レベルの馬術を見て、「とてもかなわん」と感じたことをきっかけに、「競馬の道に進もう」と真剣に考えたそうですわ。

そんで、学先生は、大学を卒業して「ノーザンファーム」で3ヶ月くらい働いた後、アイルランドのエイダン・オブライエン厩舎で1年くらい働いとりました。

日本に戻ってからは、2005年の7月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の5月から兼雄先生の厩舎で厩務員と調教助手をやって経験を積んで、2014年に33歳っちゅう若さで調教師の試験に受かっとります。

でもって、2015年に自分の厩舎を開業した学先生は、その年にいきなり21勝もして、「2億5071万円」の賞金を稼いどったし、それから去年までも、

2016年→21勝・獲得賞金3億5328万円
2017年→23勝・獲得賞金4億1601万円
2018年→24勝・獲得賞金4億4060万円
2019年→33勝・獲得賞金6億0859万円

っちゅう、安定した成績を残しとって、特に去年は、勝ち星と賞金のどっちも今までで一番の数字を残しとりました。

もちろん、今年の先生は、「去年のようにガンガン勝ちたい」と気合いを入れとるんやろうし、そのためには、早い内から賞金の高い重賞を勝つことが重要ですな。

せやから、1着賞金が3800万円のきさらぎ賞に向けて、グランレイをどう仕上げてくるんかを、最後までキッチリ確認して、馬券に活かしたいとワシは考えとります。

そうそう、もう何度も書いとるんやけど、多くの方によう知って欲しいんで、今日も改めて、ワシの今までのことを書いておきますわ。

今、このブログを読んどる方の中に、「知っとる」っちゅう方がおったら嬉しいんやけど、ワシは中央(JRA)で、1972年から1986年まで乗り役(騎手)をやっとりました。

「見飽きたわ」って言われるまでは載せ続けるつもりやけど、これは、ワシが障害の重賞(1979年の阪神障害S・春)を勝った時の写真やな。



そんでワシは、1986年に乗り役を辞めてから、調教助手として、
松田博資厩舎
田島良保厩舎
新川恵厩舎
浜田多実雄厩舎
で働いとって、2013年の6月に調教助手を辞めたんや。

なんで辞めたか言うたら、「馬券を買いたい」と思うようになったからなんですわ。

正確に言うたら、
「馬券で食っていける自信」
を持てるようになったんや。

そんでもって、自信だけやなくて、ちょこちょこ結果も出とるんやから、乗り役やった頃の経験と、調教助手やった頃の経験は、意味があったちゅうことやな。

で、ここからは、手短に「今週のお勧め」を紹介しとくで。

今回、ワシがお勧めするんは、美浦の大竹正博厩舎がアメリカJCCに登録しとるブラストワンピースや。

この馬について、ワシがお世話になっとる「元調教師のNさん」から届いた報告を紹介しときます。

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大竹正博君は、母方の姓を名乗っていますので、名字が違いますが、1963年から1999年まで乗り役をやっていて、重賞を36勝、通算970勝という実績を残している大崎昭一君の息子で、神奈川県の相模原市にある麻布大学の獣医学部を出ていますね。

麻布大学と言えば、現役の調教師では、1999年のオークスを勝ったウメノファイバーなどお馴染みの相沢郁君や、2009年に美浦で厩舎を開業した伊藤大士君などが、引退した調教師で言えば、ミスターシービーや、ジェニュインなどを管理していて、2014年に引退した松山康久さんや、マイネルマックスや、ビートブラックなどを管理していて、去年の2月に引退した中村均君などが通っていたところです。

大学を出た後、大竹君は、門別にある「白井牧場」で働いて、馬のことを学んでいました。

生産と育成の両方をやっているこの牧場は、1998年のフェブラリーSを勝ったグルメフロンティアを生産したことや、1999年の菊花賞など、重賞を7勝したナリタトップロードの育成を手掛けていたことでお馴染みです。

彼がいた頃には、1995年の目黒記念と1996年の日経新春杯を勝ったハギノリアルキングなどが放牧のために来ていました。

それから大竹君は、1997年の1月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の7月から鈴木清さんの厩舎で厩務員をやって、その後、高橋祥泰君の厩舎や、萩原清君の厩舎などで調教助手をやって、2008年に調教師の試験に受かって、次の年に厩舎を開業しています。

ちなみに、萩原厩舎にいた時には、2009年のダービーなど、重賞を4つ勝ったロジユニヴァースを担当していましたね。

開業した年は、「11勝・獲得賞金1億3155万円」という成績で、2年目は26勝、3年目は23勝と、順調に勝ち星を積み重ねていましたし、一昨年までの3年間は、

2016年→28勝・獲得賞金4億7138万円
2017年→14勝・獲得賞金3億9353万円
2018年→25勝・獲得賞金7億9792万円

という成績を残していて、特に一昨年は、ブラストワンピースを使った毎日杯と有馬記念を勝つなど、今までで一番の賞金を稼いでいました。

でも去年は、デアレガーロで京都牝馬Sを、ブラストワンピースで札幌記念を勝っていましたけど、他の馬がそれほど活躍できなかったことから、「28勝・獲得賞金5億0816万円」という成績で、一昨年の賞金を大きく下回っていましたから、今年の大竹君は、「必ず巻き返したい」と気合を入れているのでしょうし、私が彼でしたら、「早い内に賞金の高いレースを勝って一気に稼ぎたい」と考える筈です。

こういった中、今週は、1着賞金が6200万円のアメリカJCCにブラストワンピースを登録してきましたので、「勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際、最終追い切りの内容が、私の見込み通りのものでしたから、厩舎の狙い通りに仕上がっているのでしょう。

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大竹正博厩舎がアメリカJCCに登録しとるブラストワンピースについて、「元調教師のNさん」から届いた報告は以上ですわ。

そんで、ワシは今、「パーフェクトホースマンズ」の一員として活動しとって、ここのホームページや、ブログなどでは、エエ情報をぎょうさん公開しとるんや。

せやから、このブログを読んどる皆さんには、「パーフェクトホースマンズ」のホームページや、元JRA馬主の小栗範恭(おぐりのりやす)さんや、元JRA調教師の山田要一(やまだよういち)さんや、元JRA厩務員の小西聖一(こにしせいいち)さんのブログも、絶対に読んだ方がエエとお勧めしとくで。

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ほなまた。