東海Sは、競馬一家で育った先生の勝負気配に注目やな | 鎌田光也(元騎手・元調教助手)のブログ

鎌田光也(元騎手・元調教助手)のブログ

中央(JRA)の乗り役(騎手)と調教助手として、40年以上も馬と関わってきたワシが、「自信を持ってお勧めできる馬」を紹介するために始めたブログですわ。

こんちは。
鎌田光也ですわ。



前走、11月24日(日)のウェルカムSまで3連勝しとる、藤原英昭厩舎のヴァンドギャルド(牡4歳・ディープインパクト)は、次走の予定が、2月9日(日)の東京新聞杯になっとります。

この馬は、一昨年の東京スポーツ杯2歳Sと去年の毎日杯で3着に入っとるように、元々、重賞で差のない競馬をしとったんや。

知っとる方も多いんやろうけど、ヴァンドギャルドを管理しとる藤原先生は、同志社大学を卒業してから、フェブラリーSを勝ったチアズアトムや、シンザン記念を勝ったメイショウテゾロとかでお馴染みの星川薫厩舎で、ずっと調教助手をやっとって、2001年の2月一杯で星川先生が引退する時に、引き継ぐ形で次の月に自分の厩舎を開業したんですわ。

藤原先生は、大学に通っとった頃、ずっと馬術部に所属しとって、色んな大会で上位に入っとったから、そん時は、明治大学におって、3年続けて全日本学生チャンピオンになった美浦の久保田貴士先生と、「西の藤原、東の久保田」と呼ばれとったんや。

藤原先生の親父さんの玄房(はるのぶ)さんは、1970年くらいまであった繋駕速歩競走(馬車レース)の乗り役やったし、乗り役を引退した後は、大久保正陽(まさあき)厩舎で厩務員をやって、その頃、ミスターシービーが勝った1983年のダービーで2着に入ったメジロモンスニーなどを担当しとりました。

もちろん、藤原先生は子供の頃から親父さんの仕事振りを見とったやろうから、この世界に入ったんは当たり前やったんでしょうな。

ちなみに、弟の和男君は、調教助手をやっとって、昔は北橋修二厩舎でエイシンプレストンなどを担当しとったし、今は、藤原先生の厩舎におるんですわ。

前に藤原先生は、「一戦必勝を厩舎のポリシーにしている」っちゅう話をしとったし、その言葉通り、毎年のように高い勝率を記録しとって、1割8分4厘やった2007年、1割9分9厘やった2008年、1割9分3厘やった2013年と、今までに3回も「最高勝率調教師」を受賞しとるし、「重賞52勝」っちゅう素晴らしい実績を残しとります。

で、一昨年の藤原厩舎は、「58勝・獲得賞金15億9068万円」っちゅう成績を残して、初めて「調教師リーディング1位」になったんやけど、去年は、「35勝・獲得賞金10億0013万円」と、一昨年を大きく下回ってしもうたんで、今年の先生は、「必ず巻き返さなアカン」と考えとる筈や。

もちろん、先生は、前走まで3連勝しとるヴァンドギャルドにかなり期待しとる筈やし、1着賞金が3900万円の東京新聞杯に向けて、この馬をどう仕上げてくるんかをキッチリ確認して、馬券に活かしたいとワシは考えとります。

そうそう、もう何度も書いとるんやけど、多くの方によう知って欲しいんで、今日も改めて、ワシの今までのことを書いておきますわ。

今、このブログを読んどる方の中に、「知っとる」っちゅう方がおったら嬉しいんやけど、ワシは中央(JRA)で、1972年から1986年まで乗り役(騎手)をやっとりました。

「見飽きたわ」って言われるまでは載せ続けるつもりやけど、これは、ワシが障害の重賞(1979年の阪神障害S・春)を勝った時の写真やな。



そんでワシは、1986年に乗り役を辞めてから、調教助手として、
松田博資厩舎
田島良保厩舎
新川恵厩舎
浜田多実雄厩舎
で働いとって、2013年の6月に調教助手を辞めたんや。

なんで辞めたか言うたら、「馬券を買いたい」と思うようになったからなんですわ。

正確に言うたら、
「馬券で食っていける自信」
を持てるようになったんや。

そんでもって、自信だけやなくて、ちょこちょこ結果も出とるんやから、乗り役やった頃の経験と、調教助手やった頃の経験は、意味があったちゅうことやな。

で、ここからは、手短に「今週のお勧め」を紹介しとくで。

今回、ワシがお勧めするんは、高橋亮厩舎が東海Sに登録しとるスマハマや。

この馬について、ワシがお世話になっとる「元調教師のSさん」から届いた報告を紹介しときます。

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高橋亮君は、シャイニンレーサーを使った1996年のマーメイドSや、マチカネワラウカドを使った1998年のウインターSなど、重賞を5勝、通算で207勝っちゅう成績を残しとって、2012年の2月一杯で調教師を引退した高橋隆さんの長男ですな。

でもって、亮君のお祖父さんは、調教師として、タイヨウコトブキで1971年のビクトリアCを勝つなど、重賞を12勝、通算で681勝っちゅう実績を残した大久保石松さんなんですわ。

そんな競馬一家で育った亮君が、競馬を仕事にすると決めたんは、小さい頃から石松さんに栗東トレセンや京都競馬場や阪神競馬場に連れて行ってもらって、馬が大好きになったからなんや。

そんで彼は、1993年に「第12期生」として競馬学校の騎手課程に入って、1996年に橋口弘次郎君の厩舎から乗り役としてデビューすると、その年にいきなり20勝を上げて、3年目やった1998年には、ツルマルガイセンに乗った中日新聞杯や、エガオヲミセテに乗った阪神牝馬特別など、4つの重賞を含めて60勝を上げとったし、その後も、ダイタクリーヴァに乗った2000年の皐月賞で2着に入るなど、エエ結果を残しとりました。

せやけど、怪我の影響などもあって、少しずつ勝ち星が減ってしもうて、調教師の試験に受かった2012年に乗り役を引退しとります。

それからは、荒川義之厩舎で技術調教師として腕を磨いて、2013年の9月に、勇退した田島良保さんの厩舎を引き継ぐ形で自分の厩舎を開業したんですわ。

最初の年は、レースに使った数が少なかったんで、「2勝・獲得賞金4181万円」っちゅう成績やったけど、その後は、

2014年→21勝・獲得賞金3億3717万円
2015年→21勝・獲得賞金3億7805万円
2016年→19勝・獲得賞金3億2628万円
2017年→20勝・獲得賞金3億5549万円
2018年→24勝・獲得賞金4億1991万円
2019年→20勝・獲得賞金4億5800万円

っちゅう、安定した成績を残しとったし、特に去年は、府中牝馬Sなどを勝ったスカーレットカラーの活躍で、開業してから一番の賞金を稼いどったんや。

もちろん、今年の亮君は、「去年までの勢いを止めたくない」と考えとる筈ですわ。

そんな中、今週は、1着賞金が5500万円の東海Sにスマハマを登録してきたんやから、全力で仕上げてくるやろうな。

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高橋亮厩舎が東海Sに登録しとるスマハマについて、「元調教師のSさん」から届いた報告は以上ですわ。

そんで、ワシは今、「パーフェクトホースマンズ」の一員として活動しとって、ここのホームページや、ブログなどでは、エエ情報をぎょうさん公開しとるんや。

せやから、このブログを読んどる皆さんには、「パーフェクトホースマンズ」のホームページや、元JRA馬主の小栗範恭(おぐりのりやす)さんや、元JRA調教師の山田要一(やまだよういち)さんや、元JRA厩務員の小西聖一(こにしせいいち)さんのブログも、絶対に読んだ方がエエとお勧めしとくで。

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ほなまた。