ターコイズSでは、「牝馬三冠トレーナーの管理馬」に注目や | 鎌田光也(元騎手・元調教助手)のブログ

鎌田光也(元騎手・元調教助手)のブログ

中央(JRA)の乗り役(騎手)と調教助手として、40年以上も馬と関わってきたワシが、「自信を持ってお勧めできる馬」を紹介するために始めたブログですわ。

こんちは。
鎌田光也ですわ。



橋口慎介厩舎のロールオブサンダー(牡2歳・父エピファネイア)は、次走の予定が、1月19日(日)の京成杯(中山・芝2000m)になっとります。

この馬は、デビューしてから今までに、

■7月21日(日)の新馬戦(中京・芝2000m)→1着
■10月13日(日)の紫菊賞(京都・芝2000m)→1着
■11月23日(土)の京都2歳S(京都・芝2000m)→3着

と、3戦全てで馬券に絡んどるんですわ。

皆さんもよう知っとるんやろうけど、ロールオブサンダーを管理しとる橋口慎介先生の親父さんは、2016年の2月一杯で調教師を引退した橋口弘次郎さんで、この厩舎は、ダンスインザダークを使った1996年の菊花賞や、ハーツクライを使った2005年の有馬記念や、ワンアンドオンリーを使った2014年のダービーとか、GIを10勝、それを入れて重賞を96回も勝っとりましたな。

そんな弘次郎さんを、子供の頃からずっと見てきた慎介先生が、「調教師になりたい」と思うようになったんは、まあ当たり前やったんやろ。

そんで、慎介先生は、高校を卒業する前に、「競馬の世界に進みたい」と親父さんに相談したそうですわ。

そしたら、弘次郎先生に、「これからは競馬の世界も英語が必要になるんで、外国で勉強してこい」と言われて、慎介先生は、アイルランドのリムリック大学にある競馬専門の学科で、4年間、馬のことを勉強しとりました。

日本に戻ってからの慎介先生は、1999年の10月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の4月から池添兼雄厩舎で厩務員と調教助手をやって、2015年に調教師の試験に受かるまでの15年間、ずっと池添厩舎で経験を積んで、2016年の3月に、弘次郎さんの厩舎を引き継ぐ形で自分の厩舎を開業しとります。

そんで、慎介先生の厩舎は、最初の年に、「14勝・獲得賞金3億0655万円」っちゅう、幸先のいいスタートを切っとりました。

せやけど、一昨年と去年は、

2017年→15勝・獲得賞金2億9892万円
2018年→15勝・獲得賞金2億8985万円

と、2016年と比べたら賞金が伸び悩んどったんで、今年の先生は、「必ず巻き返したい」と気合いを入れとる筈やし、実際、今年は先週までに「21勝・獲得賞金3億4580万円」っちゅう成績で、もうキャリアハイの数字になっとるんですわ。

もちろん、慎介先生は、「この勢いで来年はもっと稼ぎたい」と考えとる筈やし、そのためには、早い内に重賞を勝つことが大事やから、京成杯に向けて、ロールオブサンダーをどう仕上げてくるんかを、最後までキッチリ確認して、馬券に活かしたいとワシは考えとります。

そうそう、もう何度も書いとるんやけど、多くの方によう知って欲しいんで、今日も改めて、ワシの今までのことを書いておきますわ。

今、このブログを読んどる方の中に、「知っとる」っちゅう方がおったら嬉しいんやけど、ワシは中央(JRA)で、1972年から1986年まで乗り役(騎手)をやっとりました。

「見飽きたわ」って言われるまでは載せ続けるつもりやけど、これは、ワシが障害の重賞(1979年の阪神障害S・春)を勝った時の写真やな。



そんでワシは、1986年に乗り役を辞めてから、調教助手として、
松田博資厩舎
田島良保厩舎
新川恵厩舎
浜田多実雄厩舎
で働いとって、2013年の6月に調教助手を辞めたんや。

なんで辞めたか言うたら、「馬券を買いたい」と思うようになったからなんですわ。

正確に言うたら、
「馬券で食っていける自信」
を持てるようになったんや。

そんでもって、自信だけやなくて、ちょこちょこ結果も出とるんやから、乗り役やった頃の経験と、調教助手やった頃の経験は、意味があったちゅうことやな。

で、ここからは、手短に「今週のお勧め」を紹介しとくで。

今回、ワシがお勧めするんは、美浦の国枝栄厩舎がターコイズSに登録しとるダノングレースとフロンテアクイーンや。

この2頭について、ワシがお世話になっとる「元調教師のNさん」から届いた報告を紹介しときます。

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国枝栄君は、岐阜県本巣郡の北方町出身で、近くに笠松競馬場があったことから、競馬に興味を持つようになって、地元の本巣高校に通っていた頃、「この世界で働きたい」と思ったそうです。

高校を出てからの彼は、東京農工大学農学部の獣医学科に入って、もちろん、この頃には馬術部に入っていましたし、卒業してからは、大学の2年先輩で、当時、八木沢勝美厩舎で調教助手をやっていて、今は調教師をやっている高橋裕君の紹介で、山崎彰義厩舎の調教助手になったんですよ。

山崎さんと言えば、1987年の新潟大賞典をセッテジュノーで勝つなど、通算で247勝を上げていますね。

国枝君は、山崎厩舎の調教助手になってから、ずっとそこで腕を磨いて、1989年に調教師の試験に受かって、1990年に自分の厩舎を開業しました。

最初の年は、使った回数が少なかったので8勝止まりでしたけど、2年目は9勝、3年目と4年目は15勝と、順調に勝ち星を伸ばしていましたし、開業9年目だった1998年には、ブラックホークを使ったダービー卿CTで、初めて重賞を勝っています。

それからも、2004年には、44勝を上げて「9億4393万円」の賞金を稼いでいましたし、2007年には、41勝を上げて、「11億7307万円」の賞金を稼いでいましたね。

それに、彼の厩舎は、2010年にアパパネで牝馬三冠を勝つなど、厩舎を開業してから今までに、GIを16勝、重賞を50勝もしていますし、2016年までの5年間は、

2012年→41勝・獲得賞金6億8110万円
2013年→37勝・獲得賞金8億0044万円
2014年→35勝・獲得賞金6億0733万円
2015年→31勝・獲得賞金6億1444万円
2016年→34勝・獲得賞金6億3196万円

という形で順調に実績を積み重ねていて、一昨年は、今までで一番多い「48勝」を上げていました。

でも、一昨年はGIに2回しか馬を使えなかったことなどから、賞金は「8億8056万円」と、2007年を大きく下回っていましたので、去年の国枝君は、「必ず巻き返したい」と考えていた筈ですし、実際に去年は、アーモンドアイで牝馬三冠とジャパンCを勝つなど、45勝を上げて、「16億0611万円」という、今までで一番の賞金を稼いでいましたね。

ただ、今年は、アーモンドアイでドバイターフと天皇賞・秋を勝っていますけど、他の馬がそれほど活躍できていないため、JRAでは、先週までの獲得賞金が「12億1015万円」と、去年のペースを大きく下回っていますから、きっと今の彼は、「とにかく賞金の高いレースを勝ちたい」と考えている筈です。

こういった中、今週は、1着賞金が3600万円のターコイズSにダノングレースとフロンテアクイーンを登録してきましたので、「揃って勝負懸かり」と見ていましたし、実際、最終追い切りの内容が、どちらも私の見込み通りのものでしたから、厩舎の狙い通りに仕上がっているのでしょう

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国枝栄厩舎がターコイズSに登録しとるダノングレースとフロンテアクイーンについて、「元調教師のNさん」から届いた報告は以上ですわ。

そんで、ワシは今、「パーフェクトホースマンズ」の一員として活動しとって、ここのホームページや、ブログなどでは、エエ情報をぎょうさん公開しとるんや。

せやから、このブログを読んどる皆さんには、「パーフェクトホースマンズ」のホームページや、元JRA馬主の小栗範恭(おぐりのりやす)さんや、元JRA調教師の山田要一(やまだよういち)さんや、元JRA厩務員の小西聖一(こにしせいいち)さんのブログも、絶対に読んだ方がエエとお勧めしとくで。

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ほなまた。