朝日杯FSに感じる、「障害リーディングになっとった先生の勝負気配」 | 鎌田光也(元騎手・元調教助手)のブログ

鎌田光也(元騎手・元調教助手)のブログ

中央(JRA)の乗り役(騎手)と調教助手として、40年以上も馬と関わってきたワシが、「自信を持ってお勧めできる馬」を紹介するために始めたブログですわ。

こんちは。
鎌田光也ですわ。



明日、12月14日(土)は、松下武士先生の39歳の誕生日なんや。

松下先生は、2003年の7月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の1月から安田伊佐夫厩舎で厩務員をやって、それから調教助手として経験を積んで、2008年のジャパンCダートで2着やったメイショウトウコンなどを担当しとりました。

その後は、武田博厩舎と清水久詞厩舎で調教助手をやって経験を積んで、2014年に、32歳の若さで調教師の試験に受かっとります。

そんで松下先生は、2015年の3月に厩舎を開業するまでの間、矢作芳人厩舎の技術調教師になって、矢作先生と一緒に、「キーンランド・セプテンバーセール」に行って馬の見方を教わったり、実際に厩舎をどうやって回したらエエんかなどを教わっとったんですわ。

ちなみに矢作先生は、松下先生の調教師試験に向けて、面接の練習を手伝ってくれたそうで、松下先生はそのことを今でも感謝しとるし、「矢作先生を目標に頑張りたい」と話しとりましたな。

松下先生は、厩舎を開業した2015年に、オースミムーンで東京ジャンプSと阪神ジャンプSを勝つなど、「14勝・獲得賞金2億4965万円」っちゅうええスタートを切っとったし、その後も、2016年が「27勝・獲得賞金3億7711万円」、一昨年が「16勝・獲得賞金3億6178万円」、去年が「22勝・獲得賞金3億7402万円」と、順調に数字を伸ばしとります。

今年は先週までに、レシステンシアを使った阪神ジュベナイルFで、初めてのGI勝ちを飾るなど、「4億8081万円」の賞金を稼いどって、もう去年の数字を上回っとるんですわ。

そんで今週、松下先生の厩舎は、

■14日(土)

阪神8R・3歳上2勝クラス→ジョースターライト
中京8R・3歳上1勝クラス→ビップソルダーとベストチャーム
中京12R・中京日経賞→オフクヒメ

■15日(日)

阪神2R・2歳未勝利→ロードグリュック
阪神8R・3歳上1勝クラス→ナイルデルタ
中京3R・3歳上1勝クラス→レイトブルーミング
中京9R・3歳上1勝クラス→アーズローヴァー

と、全部で8頭を使いますんで、どの馬にも、「勝って自分の誕生日を祝いたい」っちゅう思いが込められとる筈やから、注目しった方がエエやろう。

そうそう、もう何度も書いとるんやけど、多くの方によう知って欲しいんで、今日も改めて、ワシの今までのことを書いておきますわ。

今、このブログを読んどる方の中に、「知っとる」っちゅう方がおったら嬉しいんやけど、ワシは中央(JRA)で、1972年から1986年まで乗り役(騎手)をやっとりました。

「見飽きたわ」って言われるまでは載せ続けるつもりやけど、これは、ワシが障害の重賞(1979年の阪神障害S・春)を勝った時の写真やな。



そんでワシは、1986年に乗り役を辞めてから、調教助手として、
松田博資厩舎
田島良保厩舎
新川恵厩舎
浜田多実雄厩舎
で働いとって、2013年の6月に調教助手を辞めたんや。

なんで辞めたか言うたら、「馬券を買いたい」と思うようになったからなんですわ。

正確に言うたら、
「馬券で食っていける自信」
を持てるようになったんや。

そんでもって、自信だけやなくて、ちょこちょこ結果も出とるんやから、乗り役やった頃の経験と、調教助手やった頃の経験は、意味があったちゅうことやな。

で、ここからは、手短に「今週のお勧め」を紹介しとくで。

今回、ワシがお勧めするんは、中竹和也厩舎が朝日杯FSに使うビアンフェや。

この馬について、ワシがお世話になっとる「元調教師のYさん」から届いた報告を紹介しときます。

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滋賀県出身の中竹和也君は、1980年の4月に吉田三郎さんの厩舎の騎手候補生になって、1984年に試験に受かって、その年の3月に乗り役としてデビューしとりましたな。

そんでもって、ニイキに乗った1985年の阪神障害S・秋で初めて重賞を勝つと、ハッピールイスに乗った1986年の京都大障害・春と中山大障害・秋、ダイカツストームに乗った1995年の中山大障害・春(現在の中山グランドジャンプ)と、障害の重賞を4つ勝っとって、調教師の試験に受かって引退した1998年までに、通算で176勝を上げとったんですわ。

ちなみに、1993年には、障害レースで12勝を上げて、障害リーディングになっとりましたな。

で、1999年に自分の厩舎を開業した中竹君は、最初の年が5勝止まりやったけど、2000年に10勝を上げると、その後は毎年2ケタに乗せとります。

初めの頃、中竹君はなかなか重賞を勝てなかったんやけど、2009年に、ジョーカプチーノを使ったファルコンSで初めて重賞を勝つと、その勢いで、この馬を使ったNHKマイルCで初めてGIを勝っとりましたな。

でもって、2011年は、ジョーカプチーノを使ったシルクロードS、タマモグレアーを使った京都ハイジャンプと、重賞を2つ勝っとったし、全体でも「38勝・獲得賞金7億2616万円」っちゅう成績を残しとりました。

せやけど、一昨年までの5年間は、

2013年→25勝・獲得賞金4億4604万円
2014年→27勝・獲得賞金4億7553万円
2015年→24勝・獲得賞金5億9278万円
2016年→27勝・獲得賞金5億3933万円
2017年→24勝・獲得賞金4億1926万円

っちゅう成績で、勝ち星と賞金のどっちもずっと2011年を下回っとったんで、去年の中竹君は、「キッチリ巻き返したる」と気合いを入れとった筈ですわ。

そんで実際に去年は、アスターペガサスを使った函館2歳Sと、ヨカグラを使った小倉サマージャンプを勝つなど、「56勝・獲得賞金13億6822万円」っちゅう、勝ち星と賞金のどっちも開業してから一番の数字を残しとりました。

けど、今年は先週までが「26勝・獲得賞金5億8642万円」っちゅう成績で、まだ去年の4割くらいしか稼げとらんのやから、ワシが中竹君やったら、間違いなく、「年末までにできるだけ多く稼がなアカン」と考えますわ。

そんな中、今週は、1着賞金が7000万円の朝日杯FSにビアンフェを使うんで、中竹君がメイチに仕上げてくるとワシは見とったし、一昨日、最終追い切りを確認したところ、レースでも乗る藤岡佑介君が坂路で一杯に追って、4Fが53秒3、終いの1Fが11秒8っちゅう時計を出しとりました。

最後まで集中して走れとったし、脚捌きに硬さがなくて、エエ動きを見せとったから、力を出し切れると思うで。

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中竹和也厩舎が朝日杯FSに使うビアンフェについて、「元調教師のYさん」から届いた報告は以上ですわ。

そんで、ワシは今、「パーフェクトホースマンズ」の一員として活動しとって、ここのホームページや、ブログなどでは、エエ情報をぎょうさん公開しとるんや。

せやから、このブログを読んどる皆さんには、「パーフェクトホースマンズ」のホームページや、元JRA馬主の小栗範恭(おぐりのりやす)さんや、元JRA調教師の山田要一(やまだよういち)さんや、元JRA厩務員の小西聖一(こにしせいいち)さんのブログも、絶対に読んだ方がエエとお勧めしとくで。

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ほなまた。