今日はブラームスの
交響曲第1番ハ短調
作品68 第4楽章の序奏について書こうと思います。
ホルン主題前にもクララへの想い?
第4楽章のアルペンホルン風の主題は
クララの誕生日に贈られた
メッセージと旋律が元で
クララとの関連は
よく知られています。
今回取り上げるのは
序奏前半から
直前の
ティンパニのロール。
ブラームスが22歳だった
1855年の手紙を読んで
当時の出来事と思いが
序奏の始まりからティンパニのロールに
表現されているかも
と思い始めました。
ホルンの主題の背景について書きました⬇️
一生忘れない出来事
1855年8月24日
クララの留守宅を守るブラームスは
前夜に起こったことを
クララへの手紙に書いています。
生きている限り決して忘れないでしょう
と。
真夜中に
かつてない
恐ろしい雷雨に見舞われたのです。
雷光で街は真っ赤になり
雹(ひょう)が降って
窓は割れ
風が家中を吹き抜け
地割れしたかというような雷鳴
風が当たる側の窓ガラスは
砕け部屋に飛び散り
(35枚も!)
ブラームスのベッドまでカケラが飛ぶほど。
クララ宅で働く女性2人も
恐怖で叫び
怯えて
ブラームスを呼びに来ました。
ブラームスは
子供達の元へ行き
男の子2人を膝に乗せて
目を閉じさせ、
他2人もそばで見守り
眠れぬ夜を過ごしました。
子供達のことだけ考えて
目を離さなかった
と書いています。
そして
一晩中
あなたを想い、
自宅から離れた地で
同じ目に遭っているのではと
恐れおののいた
と。
朝にようやく
雷雨も落ち着き、、、
そこに
あなたからの大事な大事な手紙が届き
全てが再び輝いたのです。
英訳でdear dearと2回も表記
everythingは字を変えて表記
とあります。
一生忘れないと書いた
恐怖の雷雨の一夜。
その時に抱いた思い、
子供達を守りぬかねば
という強い意志
クララの身に
何かあったらどうしよう
との恐怖
その気持ちも一生忘れない
と刻み込まれたことでしょう。
序奏:ハ短調からハ長調へ
作品に戻ります。
・ハ短調で始まりハ長調で終わり
心の葛藤、苦悩から勝利、救済
・ベートーヴェンから交響曲の継承への
重圧から前進
などが
込められたと
考えられるとともに
・クララ・シューマンへの想い
も
ホルンの主題やその他に
込められたと考えられています。
アルペンホルンが元ということで、
ロベルトの逝去後
クララの家族とブラームスらが過ごした
スイスで2人は
結婚はしないと話し合い
愛を直接ささやく代わりに
ホルンの主題の旋律で
愛を表現した
と見る説もあります。
にも考えを書きました
ホルンの主題には
恋愛感情から敬愛へと昇華した
クララへの想い
が込められているならば
雷雨の出来事と
その時の思いは
昇華の過程にあたり
ホルンの前に表現されたのでは?
と思ったのです。
クララ宅で働く女性たちが
『最後の審判の日が来た』
と信じ込んだ恐ろしい夜。
ブラームスは
純粋な愛で
子供達と
クララの無事を祈ったのではないか、と。
その嵐を
第4楽章の前半の序奏で表現
ティンパニのロールで
雷を
そして静かな朝を迎え
クララの手紙で
全てが輝きだした時の気持ちや
のちのスイスで
恋愛感情から移行させる
敬愛の旋律を
ホルンが歌う
、、、
深読みしすぎでしょうか、、、
序奏には
幾重にも意味が含まれていると思うので
その1つとして
一生忘れない
というほどの出来事だった
雷雨の夜を
構成の中で
イメージとして重ねた
と考えた次第です。
追記(2026年3月10日):
構成を考える時に入れたというより
旋律など考える時に
その時の様子を思い出しながら
作ったかもしれない
という言い方が
適切かもしれません。
演奏
⬆️ベルリン・フィル/ペトレンコ指揮
交響曲第1番第4楽章
第4楽章は
第1楽章の序奏と似た序奏から始まります。
何かが忍び寄るような
ピチカート
乱気流的な曲調
そして
ティンパニのロール
ホルンの主題
フルートの主題繰り返し
トロンボーン、ファゴットのコラール
という流れです。
雷雨の出来事を
女性たちが
最後の審判が来たと思ったことも
この流れと合致するように思えます。
皆さんはどう思われたでしょうか。。。
このアルバムは
この主題、
何度聴いても
ホルンとフルートの美しさが印象的です。
このところ
第1番の聴き比べをしています。
(フルトヴェングラー、カラヤン、
Kペトレンコ、アーベントロート、
ガーディナー、Pヤルヴィ、
アーノンクール、、、)
指揮者ごとに
変化があって面白いです。
ティンパニのロールも
強調するオケもあれば、
さらっと流す場合もあり。
いくつか好みの演奏も見つけました。
書きたいのだけれど、
書く時には
どれのどの部分が
どうだったか忘れているので
なかなかまとめられそうにないです(笑)
雑記
ブラームスや
クララ&ロベルト・シューマンの記事
時系列に並べ直した表を作ろうと思っています。
今の状態では
話が前に行ったり
後に飛んだり
“前回までのあらすじ“
的なことも
毎回書くと
くどい
でも
書かないと
流れがわかりにくいです、、、
書いた本人も
どこに
どこまで書いたのか混乱しています![]()
関連記事
交響曲第1番については
感想を含めると
たくさんありすぎるので
ここには1つだけ。
構成関連について書いた記事です⬇️
続きです⬇️
参考文献
Johannes Brahms LIFE AND LETTERS
(Selected and annotated by Styra Avins
Josef Eisinger and Styra Avins英訳)
お読みくださりありがとうございました。





