一般に、管理部門(総務・人事・経理・システムなど)の評価は難しいとされる。
管理部門の場合、数値で評価しようとすると、安易に「コストダウンの手柄」に走りがちで、結果、そのコストダウン施策が現場に不都合を与えて、現場のモチベーションをさげてしまうことがある。
前職で言えば、通勤定期券がよい例だろうか?
そこで、である。
今度の会社にはVOC(ボイス・オーバー・カスタマー)という仕組みがある。
簡単に言ってしまえば、年に1回、社内アンケートを通して、現場が管理部門を評価するのである。
つまり、管理部門にとって「現場はお客さま」というスタンスである。
しかも、そのVOCの評価が彼ら彼女らの報酬に直結していくので、彼ら彼女らは、いかに現場に貢献するかを日々考えて、アグレッシブに経営に上申していくのである。
彼ら彼女らの提案で実現した例をいくつか挙げよう。
■残業ご飯代2,000円
人事が発案。理由は、
「夜遅く帰って食べると奥さんが大変。さらに夜遅く食べるとメタボになりやすい。だったら残業ご飯代の経費処理を認めて早い時間に食べてもらったほうが、ストレスや不健康から解放されて、それぞれの能力が、もっと発揮されるはずだ」
これは現場から拍手喝采を浴びた。
■各フロアに薬箱を設置。自由に使えるようにする
総務が発案。理由は、
「コンチャルタントは健康でないとパフォーマンスを発揮できない。なのでお金を使わずに薬は使えるべき」
まだまだ、いろいろとあるらしい。
しかし、ここで注目すべきなのは、以下の点である。
1.「コンチャルタントの能力を最大限に発揮してもらうには?」という姿勢が一貫している。
→コンチャルは人がすべての商売である。である以上、これは経営の姿勢として一貫している。
2.管理部門は、バリューアップを考えている。
→管理部門は「いかに現場に付加価値をもたらすか?」を考えている。
コストダウンはやり続けるといつか限界がくる。現場のモチベーションも下げやすい。
もちろんコストダウン施策が必要な局面もあるが、VOCがあるので「なぜ必要か?」を納得がいくまで説明しようと努力する。その努力がハンパじゃないのだ。
こちらも、一生懸命事情が説明されるので、その懸命さも含めて、納得がいくのだ。
3.管理部門は、現場を見ている。
→現場から評価されるのだから、当然そうなる。
しかも、経営からの評価より現場からの評価のウェイトが格段に高いので、管理部門が経営とバトルのはしょっちゅうである。
4.部門を越えている
→VOCをベースに各管理部門が競争しているようなものなので、部門を超えた提案が出てくる。
先ほどの残業夕食代の経費処理の実現は、発案は経理ではなく、人事である。
人事からすれば「してやったり!」だろうし、経理からすれば「やられた…。」という感覚だろう。
さて長くなったが、今回はここらへんで。
次回はコンチャルの評価とスキル、そして知識共有の仕組みについて。
こちらも、良くできてるぞー。
PS.「しばらくは過去のプロジェクト報告書を読みあさって慣れなさい」ということで、ちょー楽な日々。社内を見渡してみても言ってるほど大変じゃなさそうだぞ?