前にも書いたが、我がグループには60名のコンチャルタントが在籍している。

この60名の一切を切り盛りしているのが、グループセクレタリーの女性である。

この女性(というより役割)が、すごい。
例えば、「PCの調子がおかしい」といえば、システム担当部門と掛け合って、復旧の段取りをつけてくれる。

「経費の精算が遅れちゃった」と駆け込めば、経理部門と掛け合って、交渉してくれる。

さらに、彼女は全コンチャルタントの電子履歴書や電子キャリアシートのアクセス権限を持っているので「この分野に詳しい人、社内にいない?」と聞くと、探し出してくれたりもする。

その他、グループミーティングのセット、各種リマインド、本国指示の翻訳、日本からの本国申請などなど、全てを彼女がやってのけるのである。

また、立場的にはマネージングディレクター付なので、グループ損益などの各種管理資料も、マネージングディレクターの指示に基づき、この女性が作成する。

まさにスーパーセクレタリーである。

この仕組みの利点は、以下の通りである。

1.各コンチャルタントの生産性があがる。
いわゆる「社内処理業務」から解放されるので、コンチャルタントは本来の業務に集中できる。

これは「コンチャルタントに対して、その能力を最大限発揮してもらう環境をつくる」という会社のスタンスの反映でもある。

2.グループ全体のコストが下がる。

仮に60名それぞれの時間の5%が「社内処理業務」に充てられてたとした場合、合計で300%になる。

しかし彼女に「社内処理業務」を集約すると「段取り」が標準化され、さらに彼女の「慣れ」も加わって、100%(つまり1人)でできてしまうのである。

結果、200%(つまり2人分)浮いた計算なのだ。

よく「忙しい」「人を増やせ」という声は多いが、「何に対して忙しいのか」を冷静に考えていみて、もし「社内処理業務」に一定の時間がかかっているようなら、「グループセクレタリー」のような仕組みもありだと思う。

3.間接部門もラクになる。

グループセクレタリーに情報を流せば、グループ全員に(あるいはグループ内の個人)に情報が行き渡るわけだから、間接部門からすれば、いちいち個別に対応しなくてもよくなる。そのグループに対する窓口が1人でよくなる。

4.社内の風通しがよくなる。

中間管理職がプレイングマネージャーの場合、どうしても忙しさにかまけて、そこで情報が止まりがちである。

しかしグループセクレタリーのような仕組みがあると、グループセクレタリーが現場と間接部門との情報流通に責任を持つため、社内の風通しがよくなりやすい。

「そんな制度、あったっけ?」
「いつ制度がかわったの?」

みたいなことは、ほぼなくなる。

一方でプレイングマネージャーは「連絡業務」から解放される。


とにかくグループセクレタリーはスーパーである。

パッと見、「庶務」とか「秘書」にとらえられがちだが、印象としては、

「個々のコンチャルタントの問題解決者」
に近いかもしれない。