ちょっと気になり、フィギアスケートの採点方法について、
検索してみました
【拝見したブログ】
Mizumizuのライフスタイル・ブログ
http://plaza.rakuten.co.jp/mizumizu4329/diary/
フィギュア採点方法に疑問。真央は閉会式旗手に
http://momotaro2.chekipon.jp/e237086.html
採点方法が完全崩壊したようなフィギュアの結果
http://ameblo.jp/shuyan/entry-10367704543.html
イマイチ良くわからない? フィギュアの採点方法
http://4510plan.jp/360/newscolumn/15482/
やっぱりおかしいフィギュアスケート採点方法(2008/12/29)
http://everydayf1.com/sportscolumns/1/033.html
採点方法がシンプルでわかりやすかったのは、こちら。
テレビ朝日さんのサイト
http://www.tv-asahi.co.jp/figure2008/pc/mikata/page4.html
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採点方法
【
TES+
PCS-転倒などの減点=TSS(トータルセグマンスコア)が競技得点】
となるそうです。
TES(トータルエレメンツスコア)
ジャンプ、ステップ、スピンなど、技術面を数値化した基準点からその出来栄えを評価する
PCS(プログラムコンポーネンツスコア)
プログラム全体の演技を5つの観点(※)から評価する
素人には不可解な感じを受けるのは
・・・ギャップが原因?
見た目と点数のギャップが採点方法に対する疑問に
つながっているように思えます。
素人は、細かい評価については無知です。
特に「回転不足」「表現力」の2つの判定は、難しい。
回転不足は、素人目ではわからない。スローで見てもわからない時もある。
表現力は、主観が入る。
・・・・というわけで、素人が見た演技では、
ジャンプも完璧、ミスもない、表現も素敵、と
拍手喝采に見えても、見た目通りの点数にならないことが
摩訶不思議ワールドに見えてしまい、疑問も持つし・・・
で、今回は「ジャンプの回転不足」について。
おそらく、ココが一番ギャップを感じるのでは?と思うので。
Mizumizuさんによると、
採点システムが大きな問題点みたいです。
それぞれの要素を厳密にジャッジしようとするあまり
「木を見て山を見ない」採点になってしまっている、とのことです。
解釈間違っているかもしれませんが、
Mizumizuさんのブログを読んで、私なりに理解できた範囲で、、、
(ですので、採点システムを全部網羅してません。ジャンプのところだけ)
今のジャンプの採点は、
ジャンプ種類により基礎点が規定され、
その基準点をもとに判定する採点
GOEという複数のジャッジにより、
シャンプの質を評価する加点・減点での採点
の2つがあり、
難易度の高いジャンプに挑戦しても、判定されなければ、
(1)回転不足によりダウングレード
(基礎点が自動的に1コ下のジャンプグレードに減点)され、
(2)さらにGOEジャッジで減点
と、2ケ所でマイナス(減点)
されてしまうので、
たとえば、トリプルアクセルが
ほんの少し回転不足判定されてしまうと、
普通にきれいに跳んだワンランク下のジャンプより、
自動的に低い点になってしまう結果になるそうです
さらに、たとえば、トリプルアクセルを飛ぶ場合。
【基礎点】
トリプルアクセルの基礎点 7.5点
ダブルアクセルの基礎点 3.5点
この時点では難易度の高いトリプルアクセルの点数が高いですが、
これが判定されなかった場合、2重で減点
されるので。
まず、基礎点をダブルアクセルにされる=基礎点は自動的に下がり、
3.5点になる。
=この時点ではダブルアクセル成功した人と同点数。
ダブルアクセルの基礎点から、GOEの減点
=3.5点からマイナスされる。
=この時点でダブルアクセル成功した人より低い点数になる。
(場合によっては、ダブルアクセル成功したら加点されるから、
ダブルアクセル成功したほうが高得点を取れる可能性もありってことか?)
トリプルアクセルを回転不足で降りたといっても、
ダブルアクセル以上には回っているそうです。
だったら、基礎点はトリプルアクセルのままで減点
すればいいのに・・・、
つまり、回転不足はGOEだけで減点すればいいのに、
・・・・と、個人的に思うのですが、
トリプルアクセルの失敗は、
ダブルアクセルの失敗だと見なすようです
結果、トリプルアクセルが
ほんの少し回転不足判定されてしまうと、
普通にきれいに跳んだダブルアクセルより、
自動的に低い点になる。
んー、ここまでで、単純に考えると、
自分の技術向上・最大限の力を発揮するという目標ではなく、
競技会での順位、オリンピックのメダルが目標になったら、
成功率の低いトリプルアクセルよりも、ダブルアクセルで
着実に点数を取ろう、と考えるようにプログラム組む選手が
増えてくると思います。。。。



ちなみに、回転不足の判定基準は、
「45度以上の回転不足判定(ダウングレード)」で、明らかに、判定をするジャッジによって試合のたびに
甘かったり厳しかったりするそうです
そして、回転不足というのは、
素人目にはほとんどわからないことが多いそうです。
着氷の際の「お手つき」は明らかなミスで、誰でもわかりますが、ケースによっては、手をついても、回転の部分にからまないと判定されれば(つまりダウングレードされない)、GOE減点のみになるそうです。
(実例として、2008世界フィギアのコストナー選手の判定結果があるそうです)
このような規定を作った理由は、
「あまりに難度の高いジャンプへの挑戦」を抑制するため、とのこと。
特に男子は4回転に比重がいきすぎて、4回転を跳ぶ有力選手はほとんど、若にころから怪我に悩まされ、引退を早めてきた。
つまり、
選手生命が短くなってしまう状態に危機感
をもった連盟が、
「難しいジャンプをリスクをおかして跳ぶより、
確実に跳べるジャンプをきれいに決めれば得点が出る」
ようなシステムを作ろうとした、というのです。
で、あれば、先ほど私見として書いた通り、目標が競技会での順位になれば、
選手は必然的に
難易度が低くても、着実に点数が取れるグレードが低いジャンプを選択
するようになり、協会の目的達成
ですね。
逆に考えると、
難易度の高いジャンプに挑戦して成功した場合、基礎点が高く、かつGOEで加点されるので、過去のフィギア採点法では考えられないような高得点を叩き出す可能性も高くなる、ってことですね。
そう考えると、バンクーバーの新記録の点数も、単に採点システム変更で起きたことで、記録でも何でもないじゃん、とか思ってしまうワタクシ。。。

物事には大抵の場合、ルールが存在します。
スポーツ競技においては、ルールは大前提として存在し、その制限のなかで最大限のパフォーマンスを出して競う。
そのルールに従えない場合、選択肢はいくつかある。
別の競技に変更する、ルールを変更できる体制側の人間になる、競技をやめる、など。
「競技」を「会社」に置き換えると、わかりやすいかもしれないです。
今の会社のルールや文化や考え方に従えない場合、転職する、体制を変えるほどのポストにつくまで頑張る、
会社を辞めて、NPOで働くとか起業するとか・・・・。
つまり、選手にとってルールは絶対条件なので、競技大会での上位を目指すのであれば、ルール変更に文句を言う前に自分の演技を修正していくのが健全な道なのですね。
ただ、全体と未来を見たときに、方向性が違うなぁ、と確信が持てたら声を出すことも大切だと思います。適切な方法で、最善な人物とともに。