今年も、フィギュアスケートのシーズンがやってまいりました。
私はにわかファンではありますが、努力する選手の姿には本当に頭が下がります。
選手は、試合でいい結果を出すために日々努力しています。
フィギュアスケートは採点競技ですから、ある程度の主観の介入はやむを得ません。
今の採点方法は、幾つかの要素に分けて採点の客観性を重視しています。
しかし、それが逆に採点の公平性を崩壊させているように感じる面もあります。
参考↓『浅田2位、優勝は金妍児…フィギュアGP』
http://www.yomiuri.co.jp/sports/news/20091018-OYT1T00153.htm
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091018-00000153-yom-spo
(以下、記事を引用...)
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第1戦、フランス杯は17日、女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)3位の浅田真央(中京大)は、フリーでトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)から2回転の連続ジャンプを成功させるなどして2位になり、合計173・99点で2位に順位を上げた。
SP首位の金妍児(キムヨナ)(韓国)がフリーでも浅田に約19点差をつけて1位になり、優勝した世界選手権で出した自身の歴代最高得点を更新する210・03点という高得点で優勝を飾った。
SP2位の中野友加里(プリンスホテル)は、合計165・70点で3位だった。
アイスダンスは、テッサ・バーチュー、スコット・モイヤー組(カナダ)が優勝した。
私はあいにく、ショートプログラムしか映像は観ていません。
フリーは観ていませんが、順位については妥当な結果ではないかと思っています。
ただ納得できないのが、あまりに大きさが開いた得点差です。
キム選手と浅田選手との比較で、合計約36点もの差が本当にあるでしょうか。
この点差は、おそらく二人の技量の差をそのまま表現したものではないでしょう。
なお、グランプリシリーズ初戦は以下のサイトで詳細なデータを閲覧できます。
http://www.isuresults.com/results/gpfra09/index.htm
フィギュア(シングル)の採点は、大きく2つの要素から行われます。
1つはTES(Technical Element Score)という、いわゆる技術点です。
もう1つはPCS(Program Component Score)という、いわゆる芸術点です。
TESは、ジャンプ、スピン、スパイラス、ステップの得点を積み上げていきます。
難度の高い技を決めれば、当然に高い点数が得られていきます。
ただここに、GOE(Grade of Execution)というジャッジの主観が介入します。
技の出来が良ければ最大+3、悪ければ最大-3が加算されていくのです。
ショートでのキム選手のGOE合計は+8.9、浅田選手は+3.4です。
冒頭のトリプルアクセルがシングルになったとはいえ、かなりの大差です。
ちなみに、中野選手は+1.9と更に厳しい採点となっています。
PCSは、5つの要素によって採点がなされていきます。
ここが、ジャッジのさじ加減の大きく介入できるポイントでもあります。
ショートでのキム選手のPCS合計は32.28、浅田選手は29.16です。
中野選手にいたっては、26.84とかなりの差をつけられています。
「芸術性は素人にわからないもの」と言われてしまえばそれまでですが。。。
ただ、観客の印象と実際の採点に大きな乖離があると、見る側は白けてしまいます。
スコアだけ見ていると、キム選手のフリーの2回目ジャンプが抜けているようですね。
それでも過去最高得点が出るというのは、ちょっとおかしいように思います。
「表現力」という便利な言葉がありますが、それだけで高得点は出ない筈です。
PCSを持ち上げても、最終的にはTESがモノをいいます。
そこで、GOEを使って更に底上げが図られたというところでしょうか。
今回の異常な得点差は、選手のモチベーションを大幅に降下させるおそれがあります。
修正しようにも、この点差を埋めるのは並大抵のことではありませんから。
今シーズンは、バンクーバー五輪も絡んできている大切なシーズンです。
ただ、フィギュア女子はロシェットとキムが勝つのが既定路線のように見えます。
どうにも、政治的な臭いが漂ってくるような気がするのです。
ロシェットはカナダの選手ですし、キムのコーチのオーサーもカナダ出身です。
こういうのを「下衆の勘繰り」というのかも知れませんが。
関連する過去記事↓
『世界フィギュア女子の素晴らしい結果』
『フィギュアスケートにおける不可解な採点』
『世界フィギュア女子の称えられない結果』
私はにわかファンではありますが、努力する選手の姿には本当に頭が下がります。
選手は、試合でいい結果を出すために日々努力しています。
フィギュアスケートは採点競技ですから、ある程度の主観の介入はやむを得ません。
今の採点方法は、幾つかの要素に分けて採点の客観性を重視しています。
しかし、それが逆に採点の公平性を崩壊させているように感じる面もあります。
参考↓『浅田2位、優勝は金妍児…フィギュアGP』
http://www.yomiuri.co.jp/sports/news/20091018-OYT1T00153.htm
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091018-00000153-yom-spo
(以下、記事を引用...)
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第1戦、フランス杯は17日、女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)3位の浅田真央(中京大)は、フリーでトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)から2回転の連続ジャンプを成功させるなどして2位になり、合計173・99点で2位に順位を上げた。
SP首位の金妍児(キムヨナ)(韓国)がフリーでも浅田に約19点差をつけて1位になり、優勝した世界選手権で出した自身の歴代最高得点を更新する210・03点という高得点で優勝を飾った。
SP2位の中野友加里(プリンスホテル)は、合計165・70点で3位だった。
アイスダンスは、テッサ・バーチュー、スコット・モイヤー組(カナダ)が優勝した。
私はあいにく、ショートプログラムしか映像は観ていません。
フリーは観ていませんが、順位については妥当な結果ではないかと思っています。
ただ納得できないのが、あまりに大きさが開いた得点差です。
キム選手と浅田選手との比較で、合計約36点もの差が本当にあるでしょうか。
この点差は、おそらく二人の技量の差をそのまま表現したものではないでしょう。
なお、グランプリシリーズ初戦は以下のサイトで詳細なデータを閲覧できます。
http://www.isuresults.com/results/gpfra09/index.htm
フィギュア(シングル)の採点は、大きく2つの要素から行われます。
1つはTES(Technical Element Score)という、いわゆる技術点です。
もう1つはPCS(Program Component Score)という、いわゆる芸術点です。
TESは、ジャンプ、スピン、スパイラス、ステップの得点を積み上げていきます。
難度の高い技を決めれば、当然に高い点数が得られていきます。
ただここに、GOE(Grade of Execution)というジャッジの主観が介入します。
技の出来が良ければ最大+3、悪ければ最大-3が加算されていくのです。
ショートでのキム選手のGOE合計は+8.9、浅田選手は+3.4です。
冒頭のトリプルアクセルがシングルになったとはいえ、かなりの大差です。
ちなみに、中野選手は+1.9と更に厳しい採点となっています。
PCSは、5つの要素によって採点がなされていきます。
ここが、ジャッジのさじ加減の大きく介入できるポイントでもあります。
ショートでのキム選手のPCS合計は32.28、浅田選手は29.16です。
中野選手にいたっては、26.84とかなりの差をつけられています。
「芸術性は素人にわからないもの」と言われてしまえばそれまでですが。。。
ただ、観客の印象と実際の採点に大きな乖離があると、見る側は白けてしまいます。
スコアだけ見ていると、キム選手のフリーの2回目ジャンプが抜けているようですね。
それでも過去最高得点が出るというのは、ちょっとおかしいように思います。
「表現力」という便利な言葉がありますが、それだけで高得点は出ない筈です。
PCSを持ち上げても、最終的にはTESがモノをいいます。
そこで、GOEを使って更に底上げが図られたというところでしょうか。
今回の異常な得点差は、選手のモチベーションを大幅に降下させるおそれがあります。
修正しようにも、この点差を埋めるのは並大抵のことではありませんから。
今シーズンは、バンクーバー五輪も絡んできている大切なシーズンです。
ただ、フィギュア女子はロシェットとキムが勝つのが既定路線のように見えます。
どうにも、政治的な臭いが漂ってくるような気がするのです。
ロシェットはカナダの選手ですし、キムのコーチのオーサーもカナダ出身です。
こういうのを「下衆の勘繰り」というのかも知れませんが。
関連する過去記事↓
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『フィギュアスケートにおける不可解な採点』
『世界フィギュア女子の称えられない結果』