タイガー 裏切りのスパイ | akaneの鑑賞記録

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サルマーン・カーン主演のスパイアクション「タイガー」シリーズの第3作。

インドの国家諜報機関RAWのエージェントであるタイガーは、アフガニスタンでの任務中に危機に陥った仲間のゴーピーを救出に向かうが、ゴーピーはタイガーの妻であるゾヤが二重スパイだという言葉を残し、命を落とす。妻への疑念を抱いたまま日常生活に戻ったタイガーだったが、次の任務でロシアに赴いた際、ゾヤがタイガーに襲いかかってくる。

 

 

 

 

 



「久しぶりにインド映画もいいな!」なんて思って、下調べもせずに観てしまったので、最初は何が何やら???

でも最初の5分で心掴まれます!

 


もはや「ミッションインポッシブル」ですら、大人しく思えるほどのてんこ盛り!
次から次へとあり得ない(笑)アクションが展開され、攻守は目まぐるしく入れ替わり、本当に「手に汗握る」映画です。
アクション映画というより「冒険活劇」って感じ。

 

 

 

 

 


まぁよくここまでアイデアが湧き出るな~と思うし、それらを全て全力でやってのけるし。

常に120%の勢いと熱量でグイグイ畳みかけてきますからね。
インド映画おそるべし。凄いパワー。
 

 


韓国映画が「韓国 VS 北朝鮮」となるように、インド映画も「インド VS パキスタン」が描かれます。
歴史上、外部要因によって生じたとはいえ、今も緊張状態が続いており、この対立を避けて語ることはできません。



単発映画かと思いきや「タイガー3」って出てきたので、シリーズものなんですね。
第1作目が2013年日本公開の「タイガー 伝説のスパイ」。
インドの諜報機関(RAW)の諜報員タイガーと、パキスタン軍統合情報局(ISI)の諜報員ゾヤ。
この二人が任務で出会い、恋に落ち、組織を抜けて駆け落ちすることを決意するまで。

2017年公開の第2作「タイガー 甦る伝説のスパイ」を経て、今回が3作目。
 

 

 


まずは1999年。ゾヤの子供時代から。
ゾヤの父もISIの諜報員だったのですが、暗殺されてしまいます。
そこに訪ねてきたのは、父が育てた諜報員アーティシュ・ラフマーン(イムラーン・ハーシュミー)でした。
父の跡を継いで諜報員になると決心する少女ゾラ。



月日は経ち、第1~2作からの続編になります。
タイガーとゾヤは一人息子を授かり、オーストリアで仲睦まじく暮らしています。
ゾヤはスパイ活動を引退した模様。


アフガニスタンに潜入中のエージェント:ゴーピーが危機に陥り、インドのRAW女性局長メナン(レーヴァティ)から、ゴーピーの救出を依頼されたタイガー(サルマーン・カーン)。

 

 

 

瀕死のゴーピーを救い出し、なんとかヘリに乗せてインドに向かいますが、彼は「ゾヤという名前の女性は二重スパイだ」と言い残して死んでしまいます。
妻であるゾヤ(カトリーナ・カイフ)への疑念を抱きつつ帰宅したタイガーは普段通りの暮らしに戻りますが、次の任務でロシアへと赴いたタイガーを襲ったのはゾヤでした。


ゾヤは父を亡くした後、ISIのアーティシュ・ラフマーンを師として組織に加わったのですが、その彼に従わざるを得ない事態が起きたのです。

 

 

 

 

ある事件でISIを追放されたアーティシュの目的は、現パキスタン首相イラニ(シムラン)を暗殺し、軍の指導者と共にパキスタンの全権を掌握すること。そのためにゾヤとタイガーを利用しようと企んでいました。

インドからもパキスタンからも狙われてしまうタイガーとゾラ。
インドとパキスタンが敵対する状況下で、昔なじみの協力者たちの力を借り、インドの国家諜報機関RAWのスパイであるタイガーが、クーデターを起こしてパキスタンを手中に収めようとするラフマーンと戦い、パキスタン首相を救って双国の平和を守る、というのが大筋。





インドのほか、トルコ、ロシア、オーストリアで行われたロケの映像は非常に壮大で、オートバイ、車、ヘリ、地下鉄などなどあらゆるシチュエーションでのアクションシーンは、一瞬も眼を離せません!

 

 

 

 

 


インド映画界には「YRF(ヤーシュ・ラージ・フィルムズ)スパイ・ユニバース」というシリーズがあり、いわゆるマーベルとかDCのように、世界観を共有しているのだそうです。


途中、タイガーが脱獄して危機一髪!なときに、突然知らないオジサマが颯爽と登場して、結構長々と闘って華麗に去って行ったんですけど、こっちとしては「お前、誰?」状態。
調べたら、YRFシリーズの「PATHAAN」という映画の主人公、パターン(シャー・ルク・カーン)さんでした。

 

 

 

「PATHAAN」では、サルマーン・カーンさんがタイガーとしてゲスト出演しているらしい。
 

 


なんだろ。アイアンマンが危機に陥った時、ドクターストレンジが助けに来た、みたいな?

二人とも58歳とのことですが、まぁパワフルですね!
メッチャ渋くてカッコイイおじさま達です。

 

 

 

 


タイガーの妻ゾヤに扮するカトリーナ・カイフさんも、第1作からの続投。
お美しい姿だけでなく、キレッキレのアクションも見どころ一杯です。

 

 

 

 

 

 

 

インド映画特有の群舞シーンは本編にはありませんが、エンドロールは豪華!
気球が飛んでるからカッパドキアなのかな?

 

 

荒野の中で人々が踊り、タイガーとゾヤが歌うんですけど、まぁ5~6着は着替えてますね。

 

 

様々に衣装を変えての華麗なエンディングでさらに満足感アップですねー!

 

 


カトリーナ・カイフさん。

40歳でこの美貌とナイスバディ!凄い!



サルマーン・カーンさんは、有名どころというか、顔は良く知っていましたが、以前に観た映画がこれだったので

 

 


こんなにバキバキにアクションができる方だと思いませんでした。

 

 


バーフバリ」や「RRR」など、インド映画がお好きな方には、絶対期待を裏切らない熱い作品。

スカッとしたい方はぜひ!!