マインドフルネスで性格は変わるのか
まず、「性格は変わるのか」
という質問に対しての答えはYesです。
アドラー心理学では
「性格」という言葉は使わず、
「性格」に相当するものを
「ライフスタイル」
と呼んでいます。
なぜ「ライフスタイル」なのかというと、
人は自分の性格を
ある目的を達成するため、
あるいは
達成しないための言い訳として
自分で選び取っている、
と考えるから。
ですから、
今のライフスタイルが
不便だなあと思ったら、
変えればいい、ということです。
自分で選び取っているのだから
選びなおすだけ、と考えます。
とはいっても、
ライフスタイルは
長年使っていると、馴染みすぎて、
その不便ささえも見えなくなってしまい
変えるのに時間がかかることがあります。
私の経験から言うと、
マインドフルネスが
ライフスタイルの変更に役立つのは
気づかないくらい自分になじんでしまった
ライフスタイルの不便さに気づきやすくなる
というところです。
マインドフルネス瞑想では
心のモヤモヤやイライラ、
不安や悲しみと向き合います。
そして、
このようなモヤモヤ、イライラ、
不安や悲しみは、
不便なライフスタイルのせいで
生まれていることが多いんですね。
ですので、マインドフルに
自分の心の中で起きていることを
根気よく見つめていると、
ああ、そうか!
私のこういうライフスタイルが
根っこにあるんだな!
と気づくことができるんです。
私の場合、
完璧主義なライフスタイルを
ずっと選び続けていて、
子育てにつまずいた時に
そのライフスタイルが
娘だけではなく、私自身も
こっびどく痛めつけていることに
気づきました。
これは、瞑想中に何度も何度も
「不安」と向き合い続けて
気づいたことです。
不安が何を伝えているかを
よく聴きとってみると
「娘がxxでないから不安」
「私がxxでないから不安」
としつこく訴えてきました。
これはつまり、
「娘はxxであるべき」
「私はxxであるべき」
があるから出てくる声なんですね。
マインドフルに自分と向き合うと、
このようなヒントが貰えます。
このヒントを得て、
どうするかは人それぞれの意思。
完璧主義を手放そう、と決めれば
手放せるし、
やっぱり…持っておこう、と決めれば
不安との共存を選ぶことになります。
どちらもOK。
自分の人生は自分で決めればいいので
要注意なのは、
性格を変えたいからマインドフルネスをやる
というマインドセット。
「性格を変えたい」ということが
マインドフルネスのコンセプトと
合わないんです。
マインドフルネスでは、
どんな性格(ライフスタイル)であっても
まずはそれを受け入れるお稽古をします。
「変わる必要さえ、ないんだよ」
「そのままの自分を観て、安心してね」
「今の自分はこうなんだね、大丈夫だよ」
と優しく受け止めていきます。
そう自分に問いかける中で生まれてくる
色んな感情を味わいながら
自分を理解していくのがマインドフルネス。
ですから、
「変わりたい」
「私のここを治したい」
という意思がここに働くと、
本当の自分が見えてこないんです。
マインドフルネスの実践は
不便なライフスタイルの手放しを
うまくサポートしてくれます。
でも、その逆、
ライフスタイルを手ばなすために
マインドフルネスを実践することが
同じ結果につながるかどうか、
私には疑問
マインドフルネスを上手に使って、
自分のライフスタイルを
必要に応じてアップデートしましょう。
性格は、変えられますから
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