Mind Shift -5ページ目

Mind Shift

「すべては心(Mind)の持ち方によって変わる(Shift)」

をモットーに、

働くこと、生きること、楽しむこと について

日々の気付きを書いています。



先日お会いしたピラティスの先生におすすめされて、

「どろろ」という映画を観ました。

手塚治虫さんの漫画を原作とする作品です。

<どろろ ストーリー Wikipediaより> 
戦国時代。妖怪から自分の体を取り返す旅をする
少年・百鬼丸と、泥棒の子供・どろろ。
この2人の妖怪との戦いや、乱世の時代の人々との事件を描く。




描写はややグロテスクですが、非常に面白いストーリーなので
おすすめです!

印象的だったのは、主人公の百鬼丸が、自分の体を
取り戻して行く場面です。

詳しくは観て頂くしかないのですが・・・(汗)

百鬼丸は、自分の身体はそこに「ある」ことはあるけれど、
「自分のもの」ではありません。

「自分のもの」にするためには、魔物を倒さなければなりません。

しかも、右足首なら右足首、目なら目、右手なら右手と、
「一つひとつのパーツ毎に」一匹の魔物を倒す必要があります。

一匹の魔物を倒すと、そこまで「ただそこにあった」右足首がなくなり、
かわりに、痛みとともに「本当に自分のもの」である右足首が出てきます。

「自分のもの」が出てくる瞬間の痛みは壮絶で、激しく悶絶せずには
いられません。

             *

「ただそこにある」だけの身体パートを、一つひとつ消滅させ、
その上に、激しい痛みとともに、「本当に自分のもの」を生み出す。

この過程は、ややグロテスクな表現ではありますが、

何かを学び、会得していくプロセスにも非常に似ていると思いました。


たいした工夫もせずに、ただ、普段使っている能力は
「ただそこにある」だけのもの。


その能力を「本当に自分のものである」
と言えるレベルにまで昇華させるためには、
一つひとつの今までの癖を「消滅させる」ことが必要となる。

無意識にやっていることを自覚し、
本当に必要なのか?本当にそれが適したやり方なのか?
見落としていることはないか?と、
それまでの思い込みを排除して、まっさらに考えてみる。

その上で、「悶絶するくらい」のエネルギーを持ってして研鑽をつみ、
はじめて、「自分のもの」と言えるようになる。


             *

映画の中で、主人公の百鬼丸は、全部で48ある身体のパーツを
すべて「自分のもの」とするには至りません。

残り半分、24つを残して、To be continue、
自分の身体を取り戻す旅は続いていました。

何かを本当の意味で「自分のものにする」のは一朝一夕にはできません。

一つひとつ、悶絶しながら魔物と戦うことが道を拓くのだな、
と映画から勇気をいただいた一時でした。

最近、ちょっとしたイベントの告知文を書く機会が少しずつ増えています。

どれも、仕事というより、
自分が好きなこと、何より自分が参加したいと思うイベントに、
「一緒に楽しみませんか?」と他の人をお誘いする趣味のようなものですが、

対面のコミュニケーションではなく、
いざ、「文章」でお誘いする、となると、中々難しいものです。

(対面のコミュニケーションでは、勢いでカバーしていた事が
 露呈しただけですが・汗)

中でも、地味に最後まで悩むのが、イベントの「タイトル」です。


            *****


タイトルを見ただけで、アンテナに引っかかり、
思わず手に取りたくなりそうなもの。

その代表の一つに、ベストセラーの本があると思います。

ついついタイトルに惹かれて、目次をぱらぱらやっているうちに、
レジへ進んでいた、ということもしばしばあります。


            *****

本のタイトルはどのように生まれるのか?

門外漢なので詳しいことは全然分かりませんが、
以前、本の編集をやっている方にちらとお話を伺った際は、

「いま売れている本/過去売れた本を真似る」

というのは業界の常識だそうです。

何となく、アーティストのように、独創性、クリエイティビティを
追求しているのかな、と勝手に想像していたので
ちょっと驚いたのを覚えています。

そういえば、
「○○の品格」「大事なことは全部○○で教わった」など
類似のタイトルの本は意外と多くあります。

何百万部という大ベストセラーにはオリジナリティあふれるタイトルが
多いかもしれませんが、売れた本と類似タイトルの本も同じく
売れる確率が高いそうです。

            *****

ベストセラーの類似タイトルを付けることに対しては、
賛否両論があるかと思いますが、

「思わず手に取ってもらう」「アンテナにひっかかる」ためには、
既に売れている、成功しているものを参考にするのは、欠かせないようです。

以前のエントリーで
目指す世界は「超高解像度レンズ」を通して見る。」と書いたのと同じです。


さらに強調するならば、

「超高解像度レンズ」を通して観るべきは、その道の「ベストセラー」、

つまり既に
成功しているもの、と言えます。


書いてみると非常に当たり前の事ですが、、(汗)
盛り上がっていそうなイベントのタイトルの情報を集めていると、
いくつか、タイトルのパターンがあることも見えてきました。

よい兆候です。

ベストセラーの編集者にはまだまだ遠く及びませんが、
まずは「超高解像度レンズ」を日々装着して、
ベストセラーを観て過ごしたいと思います。

ボランティアとして現在関わっている地元のNPO団体にて、
クラウドファンディング Ready for?を通して、
広く一般の方から応援資金を集めよう!ということで、
先月からそのお手伝いをしています。

具体的には、Ready for?のサイトにプロジェクトを載せるための、
申請書作成に取り組んでいます。

どのようなプロジェクトに対して、なぜお金を集めたいのか?
これまでに何をやってきたか?など、1000文字以内の文章を
3項目提出する、というものです。

1000文字を作文する、というのは日常あまりない仕事です。
そして、その文章だけで、1/3の倍率という審査をクリアしたいので、
ハードルは結構高く感じます。

              ******

Ready for?に挑戦しましょう!と口火を切ったものの、
説得力があり、人を動かす文章を書けるかというと、そうではなく、、
どうしたものかと思っているとき、

「アイディアは半乾きの状態で持って行け」

という、師匠の言葉を思い出しました。


誰かと一緒にプロジェクトを進めるならば、
「こうしよう」というアイディアを完成させてから声をかけるのではなく、
「こういう風に考えているけれど、まだ完成ではない」という状態で、
相談に行くのがおすすめ、という意味です。

完成させたアイディアについて「どうですか?」と意見を求めに行くと、
「いいね」か「よくない」か、という「評価」しか得られません。

でも、「まだ未完成なのですが、アドバイスを頂けますか?」と相談に行くと、
「こうした方がいいよ」とか「私だったらこうするな。どうかな?」と
アドバイスや協力を得やすいからです。

             ******

普段であれば、「まずは文章を自分でつくってから、校正してもらう」
という進め方をしそうでしたが、

思いとどまって、
「今度、こういうことをやりたいと思ってるんです・・・」と半乾き・生煮えの
アイディアのまま、他の方にお伝えしてみたところ、

「手伝いますよ!」「仕事柄、申請書作りはなれているので僕、書きますよ」
となんと、思わぬ助けを得ることができました。

そして、その言葉通り、素敵な草案を書いて頂くことができました。

もちろん、プロジェクトの目的が、共感を呼ぶものだったことが、
手伝おうと思って頂けた大きな要因とは思いますが、
自分で完成させた文章について意見をもらうよりも、
「半乾き」の状態で相談したからこそ、その方の力を最大限に
お借りできたと思います。

最終的には、3人の目でチェックをして、申請書を完成させることが
できそうです。

1000文字程度の文章だと、それなりの分量があるので、
短い文章に比べて、書き手のカラーがより色濃く出ます。

エッセイであれば、それでよいかもしれませんが、
文章の説得力を高めるためには、様々な視点からのチェックが入った方が
望ましいと思うので、理想的な進め方です。


             ******

半乾き・生煮えの状態のアイディアを人に話すのは
ちょっと恥ずかしいですが、、

アウトプットのクオリティーを上げるためには、
完成品を持って行くよりも、効果的、とつくづく実感しました。

今回は、お手本のような文章を見ることもできて、さらに一石二鳥!

高い解像度でお手本文章を見て、
次回は、少しでもよい文章を書けるようになりたいと思います。


「アイディアは半乾きの状態で持って行く」

これからも頭の片隅に置き続けたいと思います。

先日の日曜日は、
「24時間365日、誰でも目的なく集まれるオープンな場所作り」
を目指して活動されている方が主催する、1dayイベントへ参加してきました。

「ある映画に出てくる場所と同じような場所をつくりたい」
というシンプルな夢から始まった活動だそうです。

普段は1週間連続のイベント・場作りを定期的に開催されていますが、
今回は、これまでの活動と今後の活動について率直に話す場を1日だけつくる、
という趣旨でした。

お話の趣旨は
「今までの活動形式では○○の点が苦しいので、
今後も無理なくつづけるように、みんな○○について協力して!」
と呼びかけるものでした。

いさぎよいその姿は何だかかっこよく、
既にその方や活動のFunになっている人から
「もちろんOKだよー!」という応援メッセージが飛び交い、
あとは普段とおりにただその時間を楽しむ、という素敵な場でした。


            *****

お話を聞いていて感じたのは、
「自ら渦を巻いていく際の、自分の見せ方には2種類ある」
ということです。

            *****

1つは、平成進化論の鮒谷さんがよく仰っている、
自分に「金メッキを貼る」見せ方です。

※詳しくはメルマガ「金メッキ理論」で自分を変えるへどうぞ!

(以下引用)

”人は周囲から期待されているとおりに振る舞う生き物。

であるならば、先に、「◯◯さんは、□□な人」
と自分にとって好ましいラベルを貼ってもらうよう全力を尽くすべし。
(金メッキを貼る、ハリボテ化する)

そうやって自分にとって心地よい評価をされていると、
メッキが剥がれる前に、本当にそのとおりになってやろう、
という前向きなエネルギーに満たされてくる。

だから、「背伸びOK!演出OK!ハリボテでOK!金メッキ貼りまくれ!」
でもバレる前に、自分を「金化」すべし!なのである。”



外からの見え方を美しく、金ぴかにして、
中身を後から会わせる、というスタイルです。
こんなイメージでしょうか⬇


            *****

もう一つは、冒頭でご紹介したエピソードのように、
「お腹をみせてしまう」見せ方です。

自分の現状を率直に、ありのまま見せて、
降参するところは降参して、助けてほしいところは助けてください、
と伝えるものです。

こんなイメージでしょうか⬇


先日の場では、「助けて」と言われた方々が、
「そんなことで困っていたんだ!」「そんなのおやすい御用だよ」と
嬉しそうに手を差し伸べていたことが印象的でした。

自分の好きな人や活動のために役に立ちたい、という気持ちは
Funにとっては自然な心の動きです。

自分をありのままで見せて、
「助けて」とシンプルに言えることも素晴らしい力だと思います。

            *****

「自ら渦を巻いていく際の、自分の見せ方には2種類ある」

ではどう使い分けるのか?

個人的な意見ですが、

「自分の好きな見せ方をする」のではなく、

「まずは金メッキを貼って、本当に金になれるよう最大限努力する。
 その上でどうしても継続が難しくなったら、ありのままを見せ、助けを求める」

のがよいのではと思います。

努力をせずに助けを求めるというのは、何だか気持ちが悪いですが
一方で、自分だけで純度の高い金になることはかなり困難、というか
一握りのスーパーマンでないとできないように思われるからです。

「金メッキ」を貼って最大限努力したら、「お腹を見せる」のもあり。

そんなことを頭の片隅に入れて、
まずは金メッキ貼りと、中身の金化に励みたいと思います。

本日午後は、前職の会社の同僚が開催する
ワークショップへ参加してきました。

同じ会社に所属しながら、社外のとある方を共通の師と仰ぐ
その方とは、密かに近しい価値観を持つ仲間と思っていたので、
とても楽しい一時でした。

興味深かったのは、師匠や本から同じような教えを得ていたにも関わらず、
実際に教えを行動に移すタイミングや、やり方が結構違っていた点です。

            *****

「実行」という一歩を踏み出すのに必要な「理由」は様々です。

上記の同僚にとっては、

①自分が一歩踏み出して変わりたいと、数年に渡り思い続けていたこと

②自分が実行しようとしている方法論・背景にある思想が
 複数の人や本で提唱されているのを肌で感じ、
 「筋がいいものである」と思えたこと

が決め手だったそうです。


私の場合は、変化の理由は

①自分が一歩踏み出して変わりたいと、そのときに強く思ったこと

②憧れる諸先輩方が実行してこられた道、方法論であり、
 自分の裁量が大きい(自由であり、自己責任の世界である)こと

が決め手になります。


            *****

ややマニアックですが、

MBTIという心理学のメソッドに照らし合わせて考えると、
(※MBTIについては過去の記事参照)

情報を集める知覚機能(S/N)と、判断機能(F/T)の組み合わせと
関係しそうです。
(※詳細は、「MBTIタイプ入門 第6版 P.37 ラーニングスタイル参照)


一歩を踏み出すのに必要なのは、

褒め称えられることか、
段階的な説明を十分に受けることか、
論理的かつ、実践的な理由を理解することか、
個人として、友人として暖かい支援と承認を得ることか、
自分で自由にできる裁量を感じられることか、
頻繁にプラスのフィードバックを受けられることか、
大きく、かつ知的なチャレンジであると思えることか、

など、様々です。

どれか一つの理由が決め手になるかもしれませんし、
複数の理由が重なり合って初めて、一歩を踏み出す決め手になるかもしれません。

            *****

いずれにせよ、自分がどのような時に
「わかっているけれども一歩が踏み出せない」状態から
「一歩を踏み出してみる」という状態に持って行けるか。

一歩を踏み出す決め手、いわば自分なりの「発射ボタン」を
自覚することは、行動から変化を生み出すために有効と思われます。

その「My発射ボタン」が分かっていれば、
「一歩踏み出した方がきっといいとは分かっちゃいるけどできない」
という自分に気づいたときに、そのボタンを押すことができます。

「分かっちゃいるけど、できない。しかもどうしたら自分が動くか
 今ひとつ分かっていない」状態より、遥かに行動が早く起こせそうです。

例えば、私の場合は憧れの方に、「それが大切なんだよ!やりなよ!」と
直接言っていただくことは、強力な発射ボタンです。


みなさんの「My発射ボタン」は何でしょうか?

たまには、言葉として認識してみるのもおすすめです。