ボランティアとして現在関わっている地元のNPO団体にて、
クラウドファンディング Ready for?を通して、
広く一般の方から応援資金を集めよう!ということで、
先月からそのお手伝いをしています。
具体的には、Ready for?のサイトにプロジェクトを載せるための、
申請書作成に取り組んでいます。
どのようなプロジェクトに対して、なぜお金を集めたいのか?
これまでに何をやってきたか?など、1000文字以内の文章を
3項目提出する、というものです。
1000文字を作文する、というのは日常あまりない仕事です。
そして、その文章だけで、1/3の倍率という審査をクリアしたいので、
ハードルは結構高く感じます。
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Ready for?に挑戦しましょう!と口火を切ったものの、
説得力があり、人を動かす文章を書けるかというと、そうではなく、、
どうしたものかと思っているとき、
「アイディアは半乾きの状態で持って行け」
という、師匠の言葉を思い出しました。
誰かと一緒にプロジェクトを進めるならば、
「こうしよう」というアイディアを完成させてから声をかけるのではなく、
「こういう風に考えているけれど、まだ完成ではない」という状態で、
相談に行くのがおすすめ、という意味です。
完成させたアイディアについて「どうですか?」と意見を求めに行くと、
「いいね」か「よくない」か、という「評価」しか得られません。
でも、「まだ未完成なのですが、アドバイスを頂けますか?」と相談に行くと、
「こうした方がいいよ」とか「私だったらこうするな。どうかな?」と
アドバイスや協力を得やすいからです。
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普段であれば、「まずは文章を自分でつくってから、校正してもらう」
という進め方をしそうでしたが、
思いとどまって、
「今度、こういうことをやりたいと思ってるんです・・・」と半乾き・生煮えの
アイディアのまま、他の方にお伝えしてみたところ、
「手伝いますよ!」「仕事柄、申請書作りはなれているので僕、書きますよ」
となんと、思わぬ助けを得ることができました。
そして、その言葉通り、素敵な草案を書いて頂くことができました。
もちろん、プロジェクトの目的が、共感を呼ぶものだったことが、
手伝おうと思って頂けた大きな要因とは思いますが、
自分で完成させた文章について意見をもらうよりも、
「半乾き」の状態で相談したからこそ、その方の力を最大限に
お借りできたと思います。
最終的には、3人の目でチェックをして、申請書を完成させることが
できそうです。
1000文字程度の文章だと、それなりの分量があるので、
短い文章に比べて、書き手のカラーがより色濃く出ます。
エッセイであれば、それでよいかもしれませんが、
文章の説得力を高めるためには、様々な視点からのチェックが入った方が
望ましいと思うので、理想的な進め方です。
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半乾き・生煮えの状態のアイディアを人に話すのは
ちょっと恥ずかしいですが、、
アウトプットのクオリティーを上げるためには、
完成品を持って行くよりも、効果的、とつくづく実感しました。
今回は、お手本のような文章を見ることもできて、さらに一石二鳥!
高い解像度でお手本文章を見て、
次回は、少しでもよい文章を書けるようになりたいと思います。
「アイディアは半乾きの状態で持って行く」
これからも頭の片隅に置き続けたいと思います。