みんくるカフェのブログ -6ページ目

第4回みんくるカフェ

さる11月18日の第4回みんくるカフェは、
根津スタジオ・エンパブリックにて開催されました~!
http://empublic.jp/

今回の中継ツイートのまとめ(Togetter)は以下で御覧になれます。
http://togetter.com/li/73420

今回は祝日家庭医療スペシャル祝日にひひ

家庭医のお二人からお題を提供していただきました!

参加者は、一般の方5名(経営者、司法書士事務所、障がい者サポーター、養護教諭、他)、医療者5名(医師、看護師、作業療法士)の計10名でした。

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1テーマ(1)「医療用語って分かりにくくないですか?」
「炎症」「腫瘍マーカー」「予後」「対症療法」などの言葉は分かりにくいのでは??
プレゼンをされた家庭医Kさんは、できるだけ他の言葉で言いかえるようにしているとのこと。

◯参加者の意見:
アメーバ「たしかに『予後』など一部の専門語は分かりにくい。できれば診察のときに説明してほしい」
アメーバ「のど風邪で受診したときに医師に『溶連菌』の検査をします、と言われた。どんな菌なのか、なぜ検査が必要なのかの説明がなくとまどった」
アメーバ「専門的な用語はイラストや模型で説明してもらえるとうれしい。iPadが使えるかも」
アメーバ「一部の慢性疾患は、患者が自分の病気について良く知っているほうが改善しやすい」(医師)
アメーバ「医師はすべての患者に詳しく説明しているわけではない。どこまで知りたいか、理解できるかを察知しながら説明している?」(医師)
アメーバ「患者には『知る権利』『知りたくない権利』もある」
アメーバ「先天性心疾患の患者は、病気について知りたくないという心理があるようで、成人しても意外とリテラシーが低い」(看護研究者)
アメーバ「小学生の保護者は、医師から『・・病っぽいと言われた』ということも。理解不足の場合、医師に詳しく聞く時間がないのかな?とも思う」(養護教諭)
アメーバ「医師だけでは限界があり、リテラシーの教育やサポートを担うコーディネーターが必要」
アメーバ「情報だけでは患者は納得しない。その基礎に信頼関係があって初めて納得する」

◯キーワード:
「イラストや模型による説明」「自分の病気についての知識」「知る権利と知りたくない権利」「情報のコーディネーター」「信頼関係の上での納得」

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2テーマ(2)「地域でできるグリーフケア」
在宅緩和ケアに携わっておられる家庭医Oさんからのプレゼンです。
「家族が亡くなったときにどんなことに困りますか?」という問いから。
グリーフケアとは、残された遺族のケアのことです。医療者と非医療者で、地域においてどんなグリーフケアができるかというテーマです。
配偶者が亡くなると残された者(特に夫)は死亡率が高くなるという事実。生活面、健康面、精神面、経済面(相続関連)など多くの問題がおこる。
アルフォンス・デーケン氏は「死の準備教育」が必要だと提唱している。

◯参加者の意見:
アメーバ「各個人で死生観が違うので、生きているうちに家族と十分に共有することが大事」
アメーバ「葬儀の場に子供を連れて行くべきか否か。見せることで死についての早期教育になるのではないか」
アメーバ「最近では、葬儀社がグリーフケアの一部を担っていたりする」
アメーバ『エンディングノート(遺言ノート)』という葬儀のやり方・延命処置・家族へのメッセージなどを書くものあり。書き方セミナーなどが行われている」
アメーバ「自分にとって何が幸せか、という視点からポジティブに死をとらえることができるのでは」
アメーバ『GOOD DEATH』という概念。地域や文化によって異なる」
アメーバ「死について考えることが人とのコミュニケーションになる。医療だけの問題ではない」
アメーバ「従来は仏教がグリーフケアを担ってきたが、今後は別の形になるだろう。遺言ビジネスなどが増えているが、ビジネスだけでは成り立たないのでは」
アメーバ地域での人のつながりがあると、自然と『死の準備教育』ができるのでは」

◯キーワード:
「死の準備教育」「エンディングノート(遺言ノート)」「家族での死生観の共有」「子供への死の早期教育」「GOOD DEATH」「地域コミュニティ」

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御参加いただいたみなさま、ありがとうございました~!
今回も大変充実した対話となりました。

第3回みんくるカフェ

さる10月21日に、第3回みんくるカフェが開催されました!コーヒー

参加者は、医師、看護師、薬剤師、保健師、作業療法士、養護教諭さん、薬学生さん、会社員さんなどなど計13名の参加になりました~!!
そのうち、6名が一般の方々、7名が医療職でした。
今回のディベートの内容は、以下のTogetterで御覧になれます。
http://togetter.com/li/61577

1まず、最初のお題は
「医療従事者に必要なバランス感覚~良い医療者とは?」:作業療法士のOさんより。
自分ならどんな医療を受けたいか、どんな医療者にみてもらいたいか?
「良い医療者」とは「好かれる医療者」とは違うはず。しかし患者さんの意向に沿うことも大切。そのバランス感覚が難しい、というところからの疑問でした。

◯みなさまからの御意見:
ニコニコ「家庭医のような生活・家庭背景まで総合的にみてくれる医療者」
ニコニコ「信頼関係は大切だが、適度な距離を保って淡々とみてくれる医療者がよい」
ニコニコ「患者さんに入り込みすぎてしまうと、自分が内的なバランスを失っているように感じることも」(薬剤師)
ニコニコ「患者さんを依存させるのではなく、自立して健康へと向かわせる医療者が良い」
ニコニコ「養護教諭の立場としてはもっと主治医と情報交換ができればよいと感じている」(小学校養護教諭)
ニコニコ「患者の立場としてはまず痛みなど症状を取り除いてほしいと思う。何もしてくれない場合は、納得のいく説明がほしい」
ニコニコ「じっくり話を聞いてくれて、一緒に悩んでくれたり考えてくれる医療者がよい」
ニコニコ「子どもの場合は保健室に来るだけで安心したり、悩みに共感すると『治った!』という子も多い」(養護教諭)
ニコニコ「医療者間での連携をとってくれる医療者がよい(特に在宅医療や高齢者)」
ニコニコ「良い医療者の定義は、普通の病気かガンなどの重い病気かなど文脈で異なってくる」

といった数々の御意見がでました!

◯キーワード
「総合性」「自立を促す」「連携」「説明」「共感」

22つめのお題は
「ICTを使って医療と地域住民をつなぐためには?」:医療ベンチャー経営者Tさんより
ICTを使って医療と地域住民の間の壁をなくしていきたい。地域住民の立場として、医療者側からどのような情報がほしいですか?という疑問でした。

◯みなさまからの御意見:
にひひ「住民側としては、各医療者や病院・クリニックの得意分野/専門医の情報がほしい」
にひひ「どういうときに病院に行かなくてよくて、どういうときに行くべきかを知りたい:セルフケア、予防、救急、生活習慣病の知識
にひひ「病気になったときや出産のときなどじゃないと、医療や健康の情報って知ろうとしない」
にひひ「市民にはどの情報の信頼性が高いか判断できない。保健所や厚労省の情報はほとんど届いていない、あるいは分かりにくい」
にひひ「ネット情報ではなく、専門医などからの信頼ある情報をもとに保健室便りを作っている」(養護教諭)
にひひ「どの情報に信頼性が高いのか判断するヘルスリテラシーを市民側も学ぶことが大切」
にひひ「ヘルスリテラシー教育は誰が行うべきか?医師?保健所?市民活動家?」

といった意見が出ました!

◯キーワード
「ヘルスリテラシー」「セルフケア・予防・救急・生活習慣病の知識」「情報の信頼性」

今回の参加者の中には公衆衛生医の方、保健所勤務の方などもいて、ヘルスリテラシー・健康教育の話は、医療者ー非医療者両方の立場からの意見が出て、たいへん盛り上がりました!!

今後も、みんくるカフェではこういった地道な対話を重ねて行きたいと思っています。
御参加いただいた皆様、ありがとうございました!!

$燃えよ!カテイイ(家庭医)

みんくるカフェ第2回

さる、9月16日に「みんくるカフェ」第2回が行われました!

今回の参加者は、医師、看護師、保健師、薬剤師、管理栄養士、医療系雑誌のライターさん、医療品質管理のお仕事の方、医療ベンチャー経営者などなど、計10人の参加でした!チョキ

1まず、1人目は保健師さん(国立大学・地域看護学保健師コースの大学院生)から「理想的な”ハコモノ”とは?」というお題。

港区の「芝の家」というコミュニティ・スペースを例に出しながら、保健センターなど今後どのような形での公共施設(ハコモノ)が地域住民に求められるか?という話題でした。

コーヒー「『センター』というネーミングが古い。名前の付け方とおしゃれな空間デザインが大事」
チーズ「これからはビートルズ世代が高齢化する。ビートルズがBGMで流れるデイサービスなど」
オレンジ「児童館と保健センターの組み合わせなど。地域住民の自発的なニーズが大事」
リンゴ「多様性を許容する力。コーディネーターやスタッフの役割が大事:雰囲気を作れるか」
ぶどう「いつも行っている場所に、医療・子育てリテラシーを学べる空間を作れればいいのでは?」
など、いろんな意見が出ました~!

22人目は家庭医の診療所で働く看護師さんより「コミュニティをつくるケア」というお題。

「コミュニティにおけるケア」から「コミュニティをつくるケア」へ。
地域コミュニティや家族コミュニティさえ崩壊しつつある現代で、またコミュニティを再生しながらケアへとつなげていくことを提唱している広井良典先生の考えから。

おにぎり「地域にいろんな人がいて、その中で亡くなる人もいて、それを皆が知っている環境」
食パン「かかりつけ医が複数いる高齢者が多い。地域コミュニティに医療を組み込むことが大事」
ハンバーガー「家族コミュニティを、ITを使ってもう一度つなげていくことをやりたい」
さくらんぼ「家族のありかたは多様。誰でもいいからつながりをみつけて、formal/informalなサポートを」
などの意見が出ました。

アメーバ今回のツイッター中継をTogetterでまとめてあります。
http://togetter.com/li/51257

医療多職種のみならず、一般の方々にもご参加いただいたことで多角的な視点からディスカッションできたと思います。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございましたm(_ _ )m




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