前とうしろ

行機に乗るとだいたい持参した本を読み耽るのが、先日は何気なくJALの機内誌をパラパラとめくってみた。  

ぼくの好きな浅田次郎が連載をしていたのを忘れていた。  

今月の題名は「前とうしろ」。  

浅田氏がソウルと訪れたときに質問をされたひと言から、このエッセイは始まる。  

「日本人はどうしてみなさん、うしろ向きになって靴を脱ぐのでしょうか」  

ソウルのとある料亭で韓国人の同席相手にそう言われたらしい。  

靴を脱いで屋内に上がるのは、氏の知っている限り日本と韓国だけらしい。なるほど、そう言われればそうかもしれない。  

ぼくは、このエッセイを読みながら「それは出船の精神よ」と言いそうになったが、それは早とちりというものだった。  この韓国の人が不思議に思っているのは、靴を揃えて上がる日本人の美しいたしなみを言っているのではなく、「うしろ向きに上がる」日本人の行動についてなのだ。  

「来たとたんに帰り支度をしているように見えます」  というのが韓国人の言い分。  

それは相手やホストに対して失礼ではないのか、といういささかの批判めいた質問になっているわけだ。  

みなさんお分かりのように、これは本質(靴を揃える)だけが重視され、その過程の大事なことが合理化されようとして、いつのまにかそれが当たり前になったと言う良い例なのだ。  

いったん脱いだ履物を、ぐるりと振り返りみずからの手で正面に向け、出来るなれば端に置きなおすというのが浅田氏を含めた一般的な作法の見解でありましょう。  

玄関に上がる時からホストにお尻を向けて上がっていく日本人。  

それを見て、日本人達はいったい何を考えているのかといぶかしがる外国人。 

確かに、非礼と言われれば非礼であろう。  

省略と形骸化したものは、相手には伝わらないのだ。  

 ぼくらももう若者に範を垂れなければならない世代になってきてしまった。  

美味しいお酒の飲み方や、文化教養を教えるのがなにやら格好いいつもりになっていたが、お店に上がる時からが意外と勝負なのだなぁ。    

 

バンコクの宿から見える朝焼け。騒音に包まれる街の少し前の静寂。

前とうしろ










▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼


広島県福山市 ジュエリー&ウォッチ ミムラ
ウェブサイトはこちらから→http://www.j-mimura.co.jp/
Facebookページはこちら→https://www.facebook.com/mimura1913



▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼

福島原発メルトダウン

「10年後に日本という国があるだろうか」と尋ねられれば、「かなりの確率の高い話として、日本はないかも知れない」と、悪い予感を覚える。(本文 序章より)  

 

の本を読みすすめるうちに、次第に腹が立ってきたのだけども、そのうちに怒りではなくおそら寒くなり、やがて哀しくなってしまった。  

この本の前半は現在ある原発のいいかげんな造りと放射能の恐ろしさ。後半は、日本という地震国の現実をひとつひとつ解説している。  そして、その上に丁寧に「確信して」置かれたのかと言う原子力発電所。それを覆い隠す都合のいいデータ。  

それらのデータは、研究所や大学の先生がつくる。そしてそのデータを出した先生が電力会社の顧問であり、研究費を莫大にもらう。  

今回、テレビに出て「大丈夫でしょう」などと云っている人たちはそんな人たちだ。  

 

「1000年に一度の想定外の大地震」はウソ。  

 

この表現も実は、そのような学識者がつくった「デタラメ」である可能性が高いと、著者は言う。その証拠にマグニチュードの数値が2転3転したではないか。  そんなことが、日本の技術力をもってしてあろうはずがないのだ。  

 

なぜか・・・・・。  

どうやら実質のマグニチュードは実際に「8.4」ぐらいではなかった。甚大なる被害はその後の「津波」によって破壊的にやられてしまったのだ。

 

そのことは被災された人たちが「地震は確かに凄かったが、やられたのは津波」と証言していることからわかる。  

 

原発は、「地震には大丈夫」と言い続けてきた。  過去数年の地震のマグニチュードが発表されても、「大丈夫」と言い続けてきた。  だから、地震で原発の非常用発電がやられたとか、冷却ポンプに破損されたとかでは大変な非難と賠償責任を持つために国と電力会社がマグニチュードを改ざんして「9.0」とした疑いがかかっているのだ。  

 

証拠に、どうやら「津波前」にそれらの装置が破損したのではないか、という著書の指摘どおりの報道が一部なされているから納得だ。  

そんな適当な耐震でしかない日本の原子力発電所。  

そして確実に(阪神淡路大震災を目安として)地震活動期に入ったと指摘のある、日本。  

もうこの本を読むと、我われの安全を国が守るどころか、利権と金に群がる人間達のために我われは絶望の淵に立たされたとはっきり知るところになるのだった。                                    

 

(つづく)










▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼


広島県福山市 ジュエリー&ウォッチ ミムラ
ウェブサイトはこちらから→http://www.j-mimura.co.jp/
Facebookページはこちら→https://www.facebook.com/mimura1913



▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼

福島原発メルトダウン

 のような本を紹介したり、この本の内容を話したりするとかならずさらされる批判が、「恐怖感をいたずらに与えるつもりか」、「パニックに他人がなるのがそんなに面白いのか」といった的外れな意見に遭う。  

いや、遭わないまでも話を少しでもするとそのような目で見られているのがすぐに分かるから、まぁそこは何と思われても仕方ないわと割り切ることにしている。どうやら、それはこの本の著書の広瀬隆氏は日常茶飯事のようだ。  

しかし、氏は言う。  

「しかし、パニックというものは人々が何も知らされていないことから起こるものです」  

まったく、そうだね。  

ぼくも今までこの事件の詳細をよく勉強していて「パニックを起こさせるつもりなのか」と言った人に会ったことがないからだ。嫌な顔をする多くの人は、まずテレビや中途半端な他人からの流布によって「根拠は良く分からないけど、大丈夫」的な人が多い。  あるいは(ぼくもそうだが)、知りたくないという頬かむりなのだ。  

レビなんてメチャクチャだと早く気づかないといけない。  

「レベル7は大変だ、大変だ」、「放射能があちらこちらに撒き散らされて、民間の計測では政府の発表なんか当てにならないじゃないか」などと報道しておいて、  

「食品には、いまのところ余り影響はありません」などと報道するのだ。  

配慮は確かに大事だ。  

実際にそれで生計を立てられている方は大変なことになっている。風評被害で言われも無い拒絶に怒りを爆発させておられる方もおられるだろう。しかし、政府がキチンとデータを公表していないから、どこまでが風評被害なのかどうか、専門家には判断が出来ないのが実態だ。みんなは怒りのもっていく先が違うのだ。  

この本の前半は、現在の福島原発の放射能の汚染状況分析。  

その次に、放射性物質の恐ろしさ、特に問題なのは、内部被曝。    

そして、恐ろしくなるのはその後からだ。  

現在の全国の原発施設の「耐震」設計が実にいい加減になっているという、内部告白も含めて我われ国民が知らされていない、ということだ。  

この著者の広瀬隆氏は、かなり昔から原発は絶対に危険だ、という告発をしてきた。したがって、その根拠となる「地震大国ニッポン」の歴史的な分析も相当なものだ。  

彼の話が本当だとしたら、不安定な危険箇所でわざわざ原発を置いている。なぜなのか、ということだ。  

「馬鹿じゃないんだからちゃんと調べて立地を選定しているでしょう」  

「ちゃんと学者が立地を調べてお墨付きを与えてるわけだから大丈夫」

 という真っ当な考え方をする日本人の、裏をかいているとしか思えない実態なのだ。  

日本と言う島は、確実にプレートや活火山の「活動期」に入ってしまったようだ。たまたま、今までは平静を保っていただけで、阪神淡路大震災以来、確実にこの島は刺激的な危険地帯の上にいる。それが、毎年各地で頻発する地震でプレート自体が刺激し合っていると言う、かなり確実にアブナイ時期に入っているのだ。   

噂されている「あの地震」も、「あの地震」もどうやら免れようはない。  

お国は「30年以内にあの地震が起こる確率が87%」とか言っているが、それはパニックを起こさせないための「かなりユルイ」予測なのだ。来年来たとしても、その予測は正確であるからだ。来るのは必ず来る。あとはいつ来るか、どれくらいの被害なのか。  

そして、もうグラッときただけで、放射能が漏れてしまう施設がたくさんあるということ。 また、莫大なお金をかけながら「人類がかつて経験したことの無い危険施設」の青森・六ヶ所村はけた外れのお金を毎日垂れ流しながら、もうスタートさせることの出来ない「ただの危険物」になってしまった。  

もう行政や政治家や利権にたかってきた人間達を怒っている場面でなくなった。

とにかく、どうかこの本を一冊読まれることを、心からすすめるものである。逃げ出さなくていい。腹を決めてこの国で生きる気になっただけでもいいじゃないか。

                                   (終わり)










▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼


広島県福山市 ジュエリー&ウォッチ ミムラ
ウェブサイトはこちらから→http://www.j-mimura.co.jp/
Facebookページはこちら→https://www.facebook.com/mimura1913



▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼

今の韓国・北朝鮮がわかる本

本と言うものは読めば読むほど、買えば買うほど「はずれ」が少なくなるものだ。現在の当たり具合の確率をみればなんと若い時は、はずれクジを引いてきたことか。この本も当たりだ。

私の注目している北朝鮮・韓国分析のエキスパート、早稲田大学教授の重村先生だ。

実はこのお方、北朝鮮の金正日の後継者争いの時に、「後継者は三男・正雲(当時)ではない」と発言して、見事にハズしてしまい学者生命は終わったか・・・・と思われた。  

 

 

かし、しかし、この本をそんなことも含めて興味深く読んでみると、そのことに関して驚くべき真実を暴露しているではないか。本当にオドロキの連続の一冊であるのだ。  

■ なぜ北朝鮮は韓国・延坪島(ヨンピョンド)に爆撃砲火をしたのか。  

■ 北朝鮮の核攻撃は絶対にありえない。その理由。  

■ しかし、北朝鮮の核放棄はどんなことがあってもありえない。  

■ 北朝鮮を動かしているのは金正日ではないこれだけの証拠。      

 

といった状況証拠から本書は淡々と(しかし恐るべき内容が)述べられている。重村先生の内容をひとつひとつ積み重ねていくと、我われがいかに北朝鮮の戦略に乗せられて、いかにその「虚像と幻影」に惑わされているのかということがはっきりするのだ。  

もう北朝鮮には他国の攻撃するだけの「戦力」も「石油」もないのだ。戦機は旧ソ連の博物館級であるし、人民軍は飢えを抱えて粘り強い戦闘は不可能だろう。そしてなによりも、陸海空で一番大切な石油が本当にないのが実態なのだ。  

そこにもってきて、韓国と米国はいままでの太陽政策の無力さがようやく分かりだしたようで、これからは北朝鮮の「脅しと懇願」には乗らないと決めたのである。もう八方塞がりに追いやられているらしい。  

この本には納得と驚愕が満載だ。  

そして、何よりも驚くのは後継者である金正恩(ジョンウン)氏が、総書記の三男ではないであろうという説なのである。  

これには驚いたと同時に、重村先生が後継者争いで正恩(ジョンウン)にはならない、と当時に力説されたことと符号が一致してくるのだ。彼の推理が正しければすべてひとつの線につながる。

北朝鮮をこここまでにした責任は、日本の政治家にもかなりあることがこの本で分かる。  

濃い内容の割にはとても気軽に読むことの出来る文体でした。  

ぜひこの一冊を読んで見られれば、これからの朝鮮半島の動向にプロの目で判断できるようになると思う。けっしてテレビの上っ面の内容では得られない一冊だ。

今の韓国・北朝鮮がわかる本










▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼


広島県福山市 ジュエリー&ウォッチ ミムラ
ウェブサイトはこちらから→http://www.j-mimura.co.jp/
Facebookページはこちら→https://www.facebook.com/mimura1913



▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼

劇団ミムラ、手城保育所で公演

   うやったら小さな子どもに分かりやすく演じられるか、と頭を悩ま

した劇団ミムラ一同。なにせ最近は桃太郎を知らない子が多い、というすごいハードルさえある。う~む。    おじいさんとおばあさんが川で桃をひろい、中から桃太郎(三露みつゆ)が元気よく出てくる。  

桃太郎は、途中で犬やサルやキジにきびだんごを与えながら話は進んでいくのである。  

ここまでは、良かった。  

劇団ミムラ、手城保育所で公演

悲劇はこのあと起こったのである。

鬼の登場。  

の瞬間、あちらこちらで悲鳴ともわめき声ともつかない子ども達の声がホールに響き渡ったのである。  

ある子は顔をうつぶせにして泣き喚き、ある子は先生にしがみついて泣きわめくではないか。    

のヒーローで罵声が飛ぶぐらいの反応を期待していた鬼(ヒラタ)は、一瞬かなりビビッた。かなりビビッた。鬼がビビるな。  

その鬼が犬やキジやサルをいじめていく。その挙句に大事な保育所の先生をかっさらって行くのだから、子どもは騒然である。

ち上がり逃げる準備をする子どももいれば、(よく見ていただくと)手前の子どもは先生にしがみつきながら泣いている。  

劇団ミムラの役者はヒドイのだ。  

まぁ、最後は鬼が退治されて桃太郎と仲直り。子ども達には仲良くしようね!と安直なエンディングで拍手喝采なのである。  

もう最後に桃太郎はヒーローであり、出演者は羨望のまなざしで子どもから慕われていた。めでたし。  

この子たちが大きくなっても、どこの誰がやってきたのかもちろんわからないであろう。  

しかし、その日の夜は目を輝かせながら親御さんにしゃべるであろう。そして、何人かの子どもは親から桃太郎の話を改めて何度も何度も聴かせてもらえるに違いない。  

私たちミムラは、地元のお客様にご愛顧をいただきそれを直接的にお返しできるのはやはり地元でしかないのだ。笑顔と熱いハートを届けようと思っている。  

終わって子どもたちに見送られる時の声援と握手攻めは、さぞ爽快だったことだろう。桃太郎役の三露(みつゆ)は、「おばちゃん、ありがと~う」という可愛い声に、「おね~ちゃん、じゃろ!!」と怒気を含んだ眼光を返しながらさっそうと帰っていった。  

劇団ミムラのみんな、ありがとう。  

出演できなくてお店で頑張ってくれた(それが仕事だが)みんなありがとう。  

そして、手城保育所の先生方、本当にありがとうございました。  

私こそ貴重な社会勉強をさせていただきました。(なにせ観衆170人)  

また、機会がありましたらお声がけくださいませ。   

劇団ミムラ、手城保育所で公演

さっきまで泣いていた子ども達が笑顔一杯で記念撮影。              

そして軍団はさっそうと去っていったのである(制服で)。 さて、次はどこへ行く!

劇団ミムラ、手城保育所で公演










▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼


広島県福山市 ジュエリー&ウォッチ ミムラ
ウェブサイトはこちらから→http://www.j-mimura.co.jp/
Facebookページはこちら→https://www.facebook.com/mimura1913



▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼