こんにちは、今は、明るく元気な難病患者
南野原つつじです💕   自己紹介

が、ここに至るまでは、いろいろありました〜〜😱
 
初めての方は、こちらの過去ブログ↓をどうぞ。





今日は、この続きです。

この交通事故のショックで、体内にステロイドがいっぱい出て、病気が治るといいのになぁなんて、
むちゃくちゃ自分に都合のいいことを
考えていたのですが、実際は真逆でした。

重症筋無力症と言う病気は、
他の自己免疫疾患(膠原病、リウマチ、SLE、過敏性大腸炎、多発性硬化症、多発性筋炎など)と同じように、
ストレスで悪化する病気で
この事故がストレスとなり、
病状は一気に悪化したのでした。

それまでは、歯を食いしばったら、
なんとか自分の髪をくくることもできたのですが、
事故の後は、腕が上がらないので
自分で服を着ることもできなくなってしまいました。

1日中パジャマでほぼ寝たきりの感じだったのですが、
ある日近所の友達Sちゃん夫婦が、ピンポンしてくれました。

その友だちSちゃんとは
家族ぐるみのおつきあいです。
奥さんRちゃんが、その5年ほど前に、
うちにきて玄関で、

Sちゃんが、悪性リンパ腫と告知され、
しかもかなり進行してるらしいと

泣き崩れたので、

「私は何も出来ないけど、今日からSちゃんのために、がんの勉強するわ。
がんの本を買って、ここは役に立つと思ったところ、ラインマーカー引いて渡すから」と、励ましました。

そして、買って、読んだ本がこれ

この本(それから増えてまだまだあります)
うちでは  がんライブラリーの本と、呼んでるのですがむちゃくちゃ縁起の良い本で、
これ貸してあげて、読んだ人ほとんど、
みんな  がん治ってるの。

Sちゃんも、悪性リンパ腫寛解して、今はマラソンとかどんどん出てるし、

トリプルネガティブと言う、転移しやすい、薬が効きにくい…など悪いことが3つ重なる乳がんだったMちゃんも、すっかり寛解して、家族でスペイン旅行行ったり、今は元気に保育士さんされてたり…

特に、前の方に置いた本、
「幸せはガンがくれた」という本は、がんだけじゃなく、あらゆる難病の方にオススメしたい本です。

NHKのディレクターをしていた90年に腎臓ガンを発病した川竹文夫さんは、ガン自然退縮に関する調査研究を開始し、93年に教育テレビスペシャル「人間はなぜ治るのか」を制作。絶望から生還したガン患者の証言は大反響を呼んだそうです。
自らの再発ガンの完全消失に成功した、その研究の成果が詰まった本です。


この本から教わったことは本当に多かったです。

治療法など、単に技術的なことではなく、
その奥に潜む心の力。
このブログにもある、
災い転じて福にしようというような考え方。
そして苦境にいる人へのどこまでも温かい眼差し。

これは、死を自分の目の前に突きつけられた
ギリギリの苦しさの中で体得されたことと思いますが、本当に勉強になりました。



「情けは人の為ならず めぐりめぐって己がため」

という言葉がありますが、
元はと言えば、Sちゃんのためにはじめたがんの勉強、それが数年後に自分を救うことになったのでした。



そんなこんなで、他にもいろいろな深いつながりのあるSちゃん夫妻のピンポン。


これは無視せずに玄関までいかないと…と思い、
パジャマで出るのも…と思い、ウールのカーディガンのようなコートみたいなのを、こんな工夫をして、
なんとかパジャマの上に着ることができました。

それは、クローゼットから出した、カーディガンをまず、ベッドの上に広げる。
少ししゃがんで、ベッドの上の服に手を通す。
立ち上がる。ボタンをしめる。

こんな感じです。
これなら、腕が上がらない私でも、
なんとか一人で服が着れました。


そしてやっと玄関まで出たのですが、
長い長い前髪が、顔の前に、垂れてきて、
前が見にくい状況でした。


でも、垂れ下がる前髪を耳にかけることも
できなかったんです。


見かねたSちゃんが、Rちゃんに、
「ちょっと、くくったげたら…」

ちょこちょこと玄関の上に上がってきてくれた
Rちゃんに、垂れ下がる前髪をくくってもらったこと、
なぜか忘れられない光景として今も心に残っています。


とにかく、交通事故の後はそんな感じで、
なにかと不自由な生活でした。



今何かと辛い思いをされている方が
災い転じて福になりますように…💕