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プロムナード

古いこと、新しいこと
いつでも、どこでも
思いつくまま、気の向くまま

仏具の一つである「おりん」、うねりと長時間に及ぶ響きが心地良く、心を落ち着かせる絶大な効果がある。仏具であるからそう感じるのか、あるいはそう感じさせるから仏具となったのかはともかく、静寂への入り口を感じさせる独特な雰囲気を創生する道具ではある。

ところで、世の中には定価500万円という、18金製のおりんがある。

 

相続税対策にもなるといわれている様だが、あくまでも仏具であって日頃使っているということが証明されなければならない等々、客観的に見て節税対策ではないことを示すという条件はあるらしいが、とにかくそういう商品はある。

その様なややこしい資産価値に関する考察はともかく、18金のおりんと庶民用おりんとでは、音色などの音質としてどう違うのかを科学的に解明してみたいと思い、最近実家から持ち込んできた真鍮製の古いおりんとの音の違いについて、スマホのアプリを用いて「見える化」し、比較してみた。

 


18金のおりんの方は、もちろん手元にはないので、GINZA TANAKAのWebに掲載されている18金おりんのサンプル音を使用した。

そのページは次の通り。ここに音声を貼り付けられればいいのだが、できないのでWebで参照されたい。

https://www.ginzatanaka.co.jp/sounds/27.mp3?_gl=1*1l5s26g*_gcl_aw*R0NMLjE2MzM0ODc4MTYuQ2p3S0NBanc3LS1LQmhBTUVpd0F4ZnBrV0oyN0habFoxblgtS3dfZ0FGMEZ0NGtSWkszRVRHcmxaSjdlWVU1OUdlNUxpM2RlUFUwLVF4b0NKblFRQXZEX0J3RQ..&_ga=2.51614633.1031202258.1633487816-1461962480.1633487816&_gac=1.263458302.1633487816.CjwKCAjw7--KBhAMEiwAxfpkWJ27HZlZ1nX-Kw_gAF0Ft4kRZK3ETGrlZJ7eYU59Ge5Li3dePU0-QxoCJnQQAvD_BwE

両者の具体的な音色の違いをスマホのスペクトログラムにて比べると、周波数成分だけではなく、うねりや余韻長にも大きな差があることが分かる。フリーアプリなので測定データの正確さなどはあまり期待できないが、概要としての全体像や時間軸での変動震動状態は比較可能だ。

 

真鍮製おりんの周波数成分

 

18金製おりんの周波数成分

 

周波数成分については、おりんを叩く棒や叩き方などでも違いが起きるので、この辺りも正確な比較はできないが、18金の方はより多くの高調波成分が含まれていることがわかる。音の厚みは真鍮製よりも大きい様だ。

周波数スペクトルを見ると、18金おりんは480Hz、1440Hz、2880Hz、4320Hz、5760Hzと言った辺りに高調波が見られるが、それ以外にも多くの周波数成分が散見され、単純音の倍音だけでないことが表示されている。一方、真鍮の方はスマホでの実測なのでかなり粗いが、640Hz、1920Hz、3840Hz、5760Hzと言った周波数が顕著で、それ以外の音は成分は小さい様だ。。


それと、両者の大きな違いの一つは叩いた後の余韻だろう。真鍮に比べると圧倒的に時間経過に伴う減衰量が少ないのだ。この余韻の主因は共振による残響であるが、18金おりんの場合は製造工程で高圧をかけて金属分子を硬化させ、振動減衰性を低減化させているので余韻が長くなる様だ。

 

真鍮製おりんのスペクトログラム

 


18金製おりんスペクトログラム
 

やはり値段が高いということには、金で出来ているということだけではなく、製造方法なども含めてそれなりの理由があるということだろう。

余韻が欲しい方は、是非18金のおりんがお薦めである。自分には買えないが...。

昨日(2021年10月10日)のJR蕨変電所火災事故現場を視察した。

 

場所は蕨駅と西川口駅の中間くらいのところだ。この蕨変電所は、武蔵境から伸びる66kV三相交流のJRの送電線が113号鉄塔より地上へ降りたのち、直流1500Vへと変換されて京浜東北線、高崎線、宇都宮線等の饋電線に給電する変電所である。

 

電車の車窓からもその一部を見ることが可能だが、火災箇所は少し奥まったところなので、確認は難しい。

 


車窓から見るJR蕨変電所。鉄塔の左下辺りが火災現場。
 

現地でじっくり見ていたら、隣に住む方のご厚意で裏庭に入れさせて頂くことができた。

「とにかく燃えていたんですけど、何が起きているのか何が燃えているのかなんて、ゼンゼン分からなかったです」と笑っていたので、「あそこに見える、白いはずの碍子が黒いでしょ?あそこは変圧器があるところなので、恐らく変圧器の絶縁オイルが何らかの理由で燃えたのかもしれないですね。そこで出火したのか、他から燃え移ったのかはともかく」などと説明した。そこで撮影した写真がこれ。燃えた痕跡が生々しい建物と黒くなった碍子、焼けた鉄構等々、これらは表から見えない景観だ。

 

JR蕨線。ここで地下へと引き込まれる。右に焼けた鉄構が見える。

 

焼けた鉄構。給電線が消失している

 

焼けて茶色く変色している鉄構

 

地下変圧器の上にある碍子が黒ずんでいる

 

右に見える碍子が黒くなっている


もともとここは無人の変電所であり、燃える木材などは殆どなさそうだが、報道によれば爆発音がして出火したとあるので、直接的な原因は何等かの短絡事故だと思われる。それが飛び火してオイルが燃えたと推測できる。

なお、変電所お決まりのトランス震動音が聞こえなかったので、やはり運用は停止されており、別の基幹変電所各路線へは別の基幹変電所から給電しているのかもしれない。

給電ライン標記は次の通り。

 

    貨上  北12H 赤羽方

    貸上  北14H 浦和方

    貸上  帰線

 

    貸下  北11H 赤羽方

    貸下  北13H 浦和方

    貸下  帰線

 

    客上  北12H 赤羽方

    客上  北12H 浦和方

    客上  帰線

 

    客下  北11H 赤羽方

    客下  北13H 浦和方

    客下  帰線

 

    電上  北12H 赤羽方

    電上  北13H 浦和方

    電上  帰線

 

    電下  北11H 赤羽方

    電下  北13H 浦和方

    電下  帰線

 

    浦電  2H専用線

    浦電  帰線

 

 

饋電線へ給電するライン

 


給電を受けるライン



写真は、饋電線への給電ラインの真下と、変電所へ給電する66kV三相交流送電線の真下の電磁界強度。この様に、饋電線への九電ライン下では電磁界が発生していたので、手持ちの電磁界強度計を見る限りでは、饋電線への給電線の真下では電界磁界とも発生していたので、一部運用しているのか、あるいは饋電線側からの流れ込みなのかどちらかの様だ。

 

給電ライン直下。電磁界が発生している。

 

いずれにせよ、大混乱を起こしたとはいえ、7時間足らず程度で復旧させた技術力は優れていると思う。もちろん、ここが復活したということではなく、バックアップ変電所によるものかもしれないが。
 

昨夜、ここ暫く発生しなかった地震があった。

 

発表によると千葉で発生し、震度は最大5強という地震だった。拙宅のさいたま市でも久しぶりに揺れた。記憶では、あの東日本大震災の地震に次ぐくらいの揺れだったと思う。この時の防災研発表の連続波形はこのようになる。

 

上下動

 

南北動

 

東西動

 

これを見るだけでは発生時間が分かり難いので、正式発表の時間を以って発生時刻として理解する必要がある。それによると22時41分だ。

一方、この余震と思しき地震が本日未明に発生した。

 

上下動

東西動

 

南北動
 

防災研発表の連続波形を見ると、「5時12分」。一方、この地震に関する正式発表情報によると「5時11分」だ。この違いは、震源の深さと地震観測地との距離の違いから発生している。

震源地の鉛直方向地表部から岩槻までの地表での距離は凡そ70kmなので、70km地下の震源箇所から岩槻までの直線距離は√2x70=100km。地震の伝達速度のうち、P波は約5km/s、S波は約3km/sとして計算すると、P波到達まで約20秒、S波は33秒後となる。即ち、地震発生から少し経ってから波形に現れる。この時間のずれが発表された地震発生時刻と、グラフに現れる地震発生時刻の差となるのだ。

 

この辺りを理解しておくと、震源地への理解も深まってくる。

新型コロナ、当分の間収束する気配は見えないし、恐らくしないだろう。最近は言われなくなった「ウイズ・コロナ」は、まだずっと先のことだ。

ウイルスを完全に排除するには、経済活動などを一切捨てて、ウイルスが不活化するまでの2週間ほど、一人残らず一歩も家から出なければいい。もちろん交通機関もすべて停止する。人間が活動を停止するということ。そうすれば、行き場をなくしたウイルスは消滅する。実に簡単だ。

しかしそれが出来ないから、どこで妥協するか、それがはっきりしないために事態はややこしいことになる。しかし、そのどこかに閾値はある。つまり、ここまでは動いていいが、それ以上動いてはいけないというライン引きがあるはずだ。ウイルス感染拡大は自然現象なのだから数理科学で予測可能だし、一定の値となるか発散するか収束するか、或いは発振し続けるか、そのどれかとなる。どれになるかは閾値への対応次第だ。

 

 


新型コロナウイルスとは、もう一年以上付き合っているのだから、専門家はその閾値を大体理解しているのだろうし、それは政治の中枢を担うトップには伝えてある様に思う。しかしながら、その閾値については厳密に緘口されている様だ。それはなぜか。

スピード違反というのは、時速xxを超えると、それを違反として罰則が与えらえれる。これが閾値だ。この値は厳密に規定されているが、例えば高速道路の上限は時速100kmであるものの、実際には車の流れがスムーズであるならばということで、若干のスピード超過は「見ていなかった」ことにされている。だから、運転者は、「これくらいまでだったらいいか」といった具合に、制限速度を超えていることを承知の上で、つまり刑罰を受ける可能性があることを知っている上で、アクセルを踏んでみる。閾値は厳密に定義されているが、実際にはグレイゾーンが存在する。

これと同じことが生じることを懸念して、新型コロナの専門家は閾値をはっきりと言わないのだろう。だから閾値に対する様々な憶測が生じ、グレイゾーンの幅も厚くなる。つまり、「わかっているが、この程度だったら許されるのでは」という心理が発生する。様々な鬱陶しい社会的規制の中で生活しているからこそ、余計にそういう心理が発生するのだ。

その結果として同調圧力も出現する。きちんとした閾値がなく、グレイゾーンがあるから発生するのだ。

この同調圧力、得てして悪く言われる傾向があるが、極論から言うと、それは「人類の遺伝子を伝承させる本能」であると思う。

日本人が新型コロナに感染する人数も、死亡者数も諸外国に比べて低いことから「ファクターXがあるのでは」という研究がされ始めて久しい。例えば免疫細胞である白血球のHLA因子や呼吸器系や消化器系に形成されているマイクロバイオームなどの物理的ファクターが研究対象であるが、その様な定量的定性的なパラメータ以外に、ファクターXとしては、心理的なファクターもあるような気がしている。

同調圧力もその一つではないだろうか。マスク着用や自粛といった法規制にはない規制ではあるのもの、従っている人は従わない人へ圧力をかける。これが同調圧力だが、とりわけ日本人は、その同調圧力に対して強くは抵抗しない国民性の人種なのではないかと思う。しかし、その圧力こそファクターXともいうべき、感染拡大を阻止するという社会的民衆行動でもあるのだ。

かつて、トランプ元大統領が20年ほど前の1999年に出した「敗者復活」に、日本人の慣習について触れている。一部を抜粋すると、

「日本人はいい。彼らは挨拶するとき、お互い少し離れて立ち、礼儀正しく、とても美しいお辞儀をする。これは古くからある習慣だ。たぶんはるか昔、私の様に病原菌を嫌う潔癖症の人によってもたらされたのではないかと思う。今でも、このような礼儀正しい挨拶をするのは、とてもスマートで賢いと思う。私はアメリカでもこのような習慣を取り入れてほしいと思っている。」

とある。

今からちょうど一年前に、この本について小生のブログで紹介したのだが、その後一年が過ぎ、現在の日本の状況は当時よりも厳しい状態となってはいるが、それでも諸外国よりはまだ持ちこたえている。その理由、まさしくこれが日本でのファクターXの一つとなっていると言えるのではないだろうか。

https://ameblo.jp/millimeter-wave/entry-12626619991.html

同調圧力は必要悪なのだろう。マスクの着用は強要すべきではない。ないが、した方が感染拡大の阻止には有効だ。三密回避も同様。三密も避けるべき。この様な公衆衛生行動は、ひょっとすると人間が生物として持っている本能である「遺伝子伝承のための危険回避」であるのかもしれない。とすると、ある意味自然な行為なのだろう。

こう考えると、感染拡大阻止という観点から見れば同調圧力は決して非難すべき行動とは言い切れない様に思える。圧力をかけなくても常識ある行動が取れれば感染拡大は収束していくはずだ。

しかし、感染拡大を阻止しようとする本能的な行動をしないという、「正規分布から逸脱した人々」の存在が感染を広げているという可能性がある以上、ある程度の同調圧力はやむを得ないと思える。

ワクチン接種についても同様だ。最近はようやく減ってきている様ではあるが、相変わらずあやしい新興宗教信者の発言の様な、意味不明の拒否理由を述べている人も散見される。すでに洗脳されている人をサルベージするには、洗脳期間よりもさらに多くの時間が必要ということはよく知られているので、無駄な労力をかけて説得することよりも原理主義になっていないレベルの人たちを「救済」する方が感染拡大防止には有益だ。しかし、同調圧力によってワクチンを接種するという方法を講じると、万が一重大な副反応が生じた時に、相当ややこしいことになるだろう。
だから、グレイゾーンにいる人に対しては、理解できるように説得するという圧力で改心させることが必要と考える。

戦いはまだ続く。

今夕、ソニーミュージックから「厳正なる抽選の結果、当選しました」の文言が書かれたレターと共に、メンバー直筆サイン入り特性抗菌性マスクケースが送られてきた。

みると、確かに推しメンな乃木坂46、田村真佑のサインが書かれたマスクケースが同封されていた。

 



 

応募したのはプロモーションビデオ集のBDに付いていた抽選応募。何しろ1年も前のことだったのですっかり失念していたのだが、まさか当たるとは。

ウレシイというか有難いというか、驚くばかり。

しかし、樹脂でできたケースの上に紙が貼られ、そこにサインしてあるというものなので、使用するどころか保管の仕方を間違うと、紫外線で著しく損傷してしまう。だから、取り急ぎアルミホイルでぐるぐる巻いて、机の引き出しの奥へとしまい込んだ。

つまり、毎日使うためのものだが、一度も使わないということ、それはそれで問題かもしれないが、全く不満はない。

上野国立科学博物館は、コロナ禍にあって昨年春ごろから入場はすべて予約制になっており、Webで予約すると確認メールが送られて来る。

このような文面だ。

xxxx様

ご登録ありがとうございます。下記内容にてご来館予約を承りました。

予約ID:xxxx

来館日:2021/xx/xx
入館時間:13:00 ~ 13:20
来館人数:1

ご来館の際は、この予約完了メールを印刷したもの、または画面を、係員にご提示ください。提示が難しい場合は、予約IDとお名前を係員にお伝えください。
確認にお時間をいただきます。)


入館時間20分間の間に、入口にお越しください。予約時間を過ぎると入館いただけない場合があります。


ここでいう入館時間というのは、その前の文面から読み取ると13:00~13:20のこととなるが、一般的に入館時間というと、入館開始時間として理解するのが普通だろう。

 

すると、

 

「入館時間20分間の間に、入口にお越しください。」について、2つの解釈が起きる。

1.入館時間である13:00より20分前から13:00までの間
2.入館時間である13:00から20分後の13:20までの間




一般的にどう解釈するかは分からないが、小生は上記の1.と解釈し、12:40分に入口に着いた。

ところが、実際は2.だったため、小生は入口で13:00まで待たされる結果となった。

解釈が2通りに分かれるということは、誤解が生じるということであり、すべての人が正しく理解できないと混乱が生じることを意味する。

そこで、入館時間の前20分なのか、後の20分なのかを明示すべきと、事務局に対して電話を入れたところ、対応した担当者はこちらの言い分をよく理解した様であったが、念のため、メールでも同様のクレームを入れた。

その結果、文言が次の様に訂正されていた。


xxxx様

ご登録ありがとうございます。下記内容にてご来館予約を承りました。

予約ID:xxxx

来館日:2021/xx/xx
入館時間:13:00 ~ 13:20
来館人数:1

ご来館の際は、この予約完了メールを印刷したもの、または画面を、係員にご提示ください。提示が難しい場合は、予約IDとお名前を係員にお伝えください。(確認にお時間をいただきます。)

上記の入館時間内に、入口にお越しください。予約時間を過ぎると入館いただけない場合があります。



訂正された内容は、「入館時間20分間の間に、入口にお越しください。」が、「入館時間内に、入口にお越しください。」に変わっているということだ。「入館時間内に、入口にお越しください。」

 

ということは、「13:00~13:20内に、入口にお越しください。」ということになるから、誤解が避けられる。

客からのクレームに対して対応することは、極めて重要だ。国立の博物館なんぞ、そういう小回りの利く展開は無理だろうと思っていたが、今回の対応でその考えを撤廃することにした。

 

京王線堀之内駅から徒歩30分のところにある越野日枝神社、10年前から行きたかったところであったが、ついに行くことができた。

 

ここは大島優子推しにとっては「聖地」である。

 

神社は小高い丘の上にある小さな神社で、社務所などない静かな神社だ。今回参拝したときも、誰にも逢わなかった。

 

越野日枝神社


さてこの神社であるが、かつて深夜に放映されていた「マジすか学園」、当時のAKB48のアイドル達がヤンキー高校生になって喧嘩に明け暮れるという現実離れしすぎる設定のドラマで使われたロケ地の一つだった。全編の中で、ここが使われたのは2回程度であったのだが、どれも物語の進行のキーとなる場面で使われていた。

 

このドラマについては2013年に投稿した。

https://ameblo.jp/millimeter-wave/entry-11535632517.html

物語の展開としては「腕力でてっぺんを取ろうとするヤンキー同士のつばぜり合い」という、ありきたりのヤンキーものとしての導入から始まり、その深層にある友情や絆、そして登場人物のそれぞれが抱えている過去やそれによるトラウマなどと、生きていくうえでどの様に対峙していくのかといった展開をさせていくドラマで、物語の進行に従って、当初の乱闘シーンからは想像を絶する「青春もの」へと話がシフトし、70年代のスポーツ根性ドラマを彷彿とさせる展開となっている。

 

というより、70年台のドラマの方が、わざとらしい設定が奏功しているせいか、今見ると、かなり喜劇に見えることに対し、マジすか学園は、おそらく何年経っても、陳腐化しないまま存続する気がする。

当神社は、大島優子(優子)と篠田麻里子(サド)がタイマン勝負し、勝った優子が負けた麻里子に手を差し伸べ、そこでサドが優子に忠誠を誓ったところなのだ。

 


写真は、そのカットで、タイマンで勝った優子が倒れた麻里子に手を差し伸べているところ。

 

 

下の写真は、同じ地点から見た現在の様子。、先ほどのタイマン写真と同じ定点で撮影するとこうなる。季節が異なるので木々の姿は違うが、街路灯や樹そのものはほぼ同じだ。冬の期間であれば、ほぼ同じカットとなりそうである。

 


 

またこの神社は、入院中の優子が、入院先の病院でバイトしながら転校してきた、実はめっちゃ喧嘩に強い前田敦子を連れ、病院を抜け出して参拝に来たところでもあった。

堀之内駅からの道程は次の通り。これは歩きながら自動で記録出来るスマホGPSアプリのGeograhicaでトレースしたもの。若干のインターバルを以ってタイムスタンプされるので、若干道を逸れたトレースとなっている部分もあるが、大まかにはこのようなラインとなる。

 

京王線京王堀之内駅からのルート

 

越野日枝神社境内入口

 

 

境内への入り口はこの様な極めて地味な参道となっている。今回の参拝は夏だったので境内からの眺望は木々が邪魔してあまりよくはなかったが、冬であれば、八王子界隈の方まで見渡せるような眺望になっているかもしれない。

 

この神社、地元の人以外は、わざわざ行く人は少ない気もするが、大島優子推しの人は、ぜひ訪れて欲しいところだ。今回参拝したときは誰にも逢わなかったが、逆に境内にあるベンチに座り、数々の名場面を思い起こしながら喧噪のない静寂な時間を過ごせる、まさに聖地である。

 

そういえば、先日大島優子の婚約発表があった。極秘裏に交際を行いまさに電撃的な発表であったが、ファンをやきもきさせることを尊しとしないエンターテイメント性は、さすがというところだ。

ファンを大切にするという精神は、旧国立競技場での卒コンが、雷雨のために延期となった当日の振る舞いが、そのすべてを物語っている。あれ以来、大島優子は小生の「殿堂入り推し」となった。

 

 

 

駅の階段や墓石などで見る「みかげ石」、正式には花崗岩といい、深成岩と呼ばれる火成岩の一つで、地中奥深いところでマグマがゆっくり時間をかけて冷えることにより、鉱物類が大粒に結晶している岩石である。その国内最大級の採石場が茨城県にあることは、あまり知られていないかもしれない。


花崗岩という名前と実物の見た目が一致していなくても、白米の上に黒い胡麻がパラパラっとかけられたような模様のこの花崗岩を見た覚えのある人は多いだろう。これが花崗岩だ。

 

 


JR宇都宮線の小山駅から水戸に向かうJR水戸線で小一時間で到着する稲田駅から徒歩で15分ほどのところにある採石場では、明治時代から花崗岩の石材が切り出されている。

 

この石材を稲田石といい、国会議事堂などに使われている極めて良質な花崗岩として著名である。

この採石場、以前から行ってみたいと思っていたのだが、コロナ禍の間を縫って訪問し、現地で行われているミニツアーにも参加してきたので、手記をまとめておこう。

小山駅から稲田駅までは、JR水戸線で移動する。水戸線の歴史は古く、1889年(明治22年)に開通され、単線だが1967年にはすでに電化されている。

 

小山駅近辺は直流1500V、以降友部駅までは交流20,000Vの給電を受け、交直両用車両が走行している。この交直切り替えは、筑波にある地磁気観測所に対する影響を最小化するためだ。直流だと発生する磁界が地磁気測定に影響を及ぼす。もちろん交流でも磁界は発生するのだが、交流は磁界が周波数に伴って逆方向に現れ、互いに打ち消しあうので地磁気への影響は極めて小さなものとなる。同様の直流から交流への変換措置は筑波エキスプレスの守谷付近でも行われている。

 

水戸線の列車はE531系のワンマン列車であった。資料によるとワンマン運行は今年3月のダイヤ改正からとのことだ。

 

JR水戸線


稲田駅は1898年(明治31年)5月8日に開業したそうだが、Googleのストリートビューにある駅舎写真は2012年撮影とあり、それを見てから現地に来たところ、現在の佇まいとはずいぶん異なっていたので、少々戸惑った。両者を並べてみる。

 

2011年の稲田駅(Google Street Viewから)

2021年8月の稲田駅


写真の様に、現在の駅舎は花崗岩で囲まれており、改札脇には「石の百年館」という無料の博物館が併設されていた。この博物館は笠間市が建設したらしく、稲田石を中心として花崗岩、花崗閃緑岩、閃緑岩などの標本はもとより、石材製造の加工過程なども展示されている。岩石の展示は上野の国立科学博物館などにもあるが、石材加工に関する展示はないので大変参考になる。

 

花崗岩博物館「石の百年館」


ここを出て採石場方面に進むと、道路の両側にある民家の庭や門中などに花崗岩がたくさん使われているのが見え、いかにも花崗岩採石の街という感じがする。いきおい、石材店も多く、資材置き場には所狭しと花崗岩石材やその切れ端材が積んである。

 

 

民家や石材店に、このように花崗岩が極く普通に使われているのが印象的だ。

 

 

石材の切れ端がいたるところにうず高く積もってある。最近切り落とされたらしい風化のない良質なサンプルを見ることができる。

 

 

進む右前方を見ると写真の様な露頭が見えるが、これは前山採掘場(前山採石場)と呼ぶ旧採石場である。遠くから見ても、断層などで自然にできた露頭というより露天掘りで掘った露頭であることがすぐわかる。

そのまま歩いて現地までくると、中野組石材工業株式会社の建物が見える。ここが稲田石を産出する一山を所有している石材会社だ。

 

中野組石材工業株式会社玄関

 

 

また、同社の資産を借り受けて観光事業をおこなっているのが株式会社「想石(そうせき)」という会社で、ツアーなどを企画している会社が株式会社U-Aという会社らしいが、現地でもらうパンフレットを見ると、連絡先電話番号と住所記載及びWebのURL表示はあるものの中野組石材工業株式会社という名前がない。ただし、WebのHPには次のような記載があった。これを見ると、管理会社の設立は10年ほど前、そして観光事業開始は昨年からだったことが分かる。

    ◇ 管理会社
        会社名株式会社想石
        本社所在地〒309-1635 茨城県笠間市稲田4260-1
        電話番号0296-74-2112
        設立2011年1月14日
        代表取締役 川畑真彦
        事業内容採石、石材加工、販売及び石工事

    ◇ 観光事業会社
        会社名株式会社UーA
        本社所在地〒309-1635 茨城県笠間市稲田4260-1
        電話番号0296-74-2537
        設立2020年6月22日
        代表取締役 中村えつ美
        事業内容飲食店、物産小売店、観光ガイド


現地に着くと、ツアー申込や簡単な飲食物の販売店があり、その向こう側に旧採石現場である前山採掘場が見える。以下は新旧の比較である。

 

前山採石場(地質ニュース No.144から)

 

現在の前山採石場(跡)


前山採掘場は、露天掘りにて約60mほど掘り進んだ後に品質を劣化させる不純鉱物の含有量が増加したことや深堀過ぎると光が届かなくなるなどの理由で2014年に操業停止、現在はその跡地に雨水や湧水が溜まって湖を形成している。つまり6~7年の間に形成された湖ということになる。これを前山丁場湖と呼び、「地図にない湖」として知られている。この湖は、ツアーとは別に現地の見晴台からじっくりと見ることができる。

ここからさらに奥を見学するためには、1000円のプレミアムツアーの申し込みを行う。ツアーではヘルメットが支給され、小一時間ほどガイド添乗にて、四駆などの乗用車で前山採石場の反対側の岸壁の裏側や現在の採石場を訪問する。途中、かつて重機を用いずに採石していた露天掘りの跡や、最近まで重機で採石した跡などの露頭が見学できる。

 

ツアーは採石場私有地の中だけで行われるので、写真の様に登録番号がない車両も使われている。車両は数台用意されており、予約に空きがあればその場で申し込めるが、予約優先となるために出来れば事前に予約しておいた方がよいだろう。シーズン中の週末などは団体も入るらしい。今回は平日だったこともあって、予約なしで申し込むことができた。

 



ツアーは、図のように旧採石場である前山採石場や現在採石を行っている奥山採石場の見学を行う。車で移動するだけでなく、徒歩にて崖の上に案内してもらったり、小川を渡ったりして削り取られた岩盤に直接触れることもできる。また、現在の採石現場では操業している重機も見学できる。採石された石塊の評価方法なども紹介される。

 

ツアーコースルート

 

なお、パンフレットなどに記載されている「石切山脈」という名称は地理地形上の正式名称ではなく、管理会社が命名した私的な名称の様だ。

稲田には数多くの石切り場があり、そこで採石される花崗岩が稲田石あるいは稲田御影という石材名で呼ばれることから、この花崗岩を稲田花崗岩と呼んでいる。稲田石は明治22年から露天掘りとして切り出しが始まったという。東は友部から、西は岩瀬まで東西20km、南北10kmの規模となっており、周辺は中生代の八溝層群で囲まれている。

 

採石場の位置は、筑波山のほぼ北である。下図は地質図で見る稲田周辺の地質である。赤丸印が稲田。

 

稲田石採石場のある辺り(丸印)

 

地質図上の稲田石採石場の位置

 

この付近にはこの稲田花崗岩以外に2つの花崗岩が知られている。すなわち過去3回の貫入があったとされている。貫入とは、古い時代に堆積した堆積岩へマグマが入り込むことを言う。これによって近接する堆積岩は高温に晒されるために岩質が変化する。よく知られている大理石は、石灰岩がマグマの貫入で変化したものだ。

 

3つの花崗岩をまとめておく。

 

1.筑波型花崗岩

筑波山及びそれ以南に分布。黒雲母、石英、斜長石を主成分とする。

 

2.上城型花崗岩

岩瀬上城付近と笠間市中山北方の小地域に分布する。

以下に述べる稲田型花崗岩に、5千9百万年前に貫入している。

 

3.稲田型花崗岩

筑波山より北方の広い地域に分布。稲田石はこれに含まれる。6千3百万年前に貫入している。上記2の上城型花崗岩は、この稲田型花崗岩に4百万年後に貫入したことになる。


稲田石の岩相は塊状を呈し、主成分は斜長石、正長石、石英、黒雲母。副成分はジルコン,モナズ石、燐灰石、スフェン、ざくろ石、褐れん石及び磁鉄鉱などで、粗粒角閃石含有黒雲母花崗岩,中粒角閃石黒雲母花崗閃緑岩及び細粒白雲、黒雲母花崗岩であり、古第三紀の6千3百万年前に貫入したものである。

 

稲田石の特徴としては長石の含有比率が多く、全体が白い事が挙げられる。また、組成のうち長石及び石英が90%を占めているが、これらはともに硬い鉱物であるので、石としても硬いことも特徴の一つだ。

 

6千万年前というのは、かなり新しい時代であることから劣化が少なく、頑丈であることも稲田石の特徴となっている。

 

 

 

上の写真は、かつて採石していた前山採石場の跡地である。上半分は手掘り、下半分が機械掘りとなっているのがわかる。

 

奥山採石場(現在の採石場)


ツアーガイドの説明によると、この奥山採石場では爆薬を使ったロケも可能ということで戦隊ものの撮影なども行われるとのことだった。


採石される石は、1級から3級までの等級がつけられるそうだ。最高品質の石が1級。等級の違いは、物理的な強度など以外に、含有する鉄などの鉱物によるという。もしそれらが含有されていると、切り出して大気に触れるとわずか2~3年程度で酸化して着色してしまい、石材としては使えなくなるらしい。建造物に使うのか、工芸品に使うのか、あるいは砂利として使うのか、重要な品定めとなるそうだ。

 

 

写真は3級品。確かに茶色の泥の様なものが浮き出ている。これは不純物として含有している鉄などが酸化したもので、石材としての価値はないという。

 

これらの等級の違いは、実際に切り出された石材が積み重ねられて晒されているので、それを見れば一目瞭然だ。1級品は亀裂はおろか、不純物含有由来の細かい汚れの様な模様もない。

 

 

ツアーで見学中、暗い層が貫入しているところがあった。見ると黒っぽい層が白い花崗岩にサンドイッチのように挟まれているように見える。短時間ツアーだったので詳しくは見られなかったが、ホルンフェルスなどではなく花崗閃緑岩の様に見えた。

 

ツアーガイドにこの成因などの見解を尋ねたが、これまで聞かれたことはなかったとのことで、ツアー終了後、現場の責任者も交えて意見交換させてもらった。これらは、成因は分からないが、職人同士では「帯」などと称しているそうだ。ただし、石材としては使えないとのことだった。

 

プレミアムツアーはこのようなツアーとなっている。

 

 

Google Earthで見る全体像


これまでは花崗岩を岩石としてしか見てこなかったのだが、この様なツアーに参加すると岩石を石材として見ることができたし、石材の評価方法も分かるようになった。

 

そういえば、自宅にある花崗岩のサンプルをよく見ると茶色い斑点があった。

 

 

これまで、単に汚れているだけと思っていたが、ひょっとすると、ツアーで教えてもらったように、石英長石雲母以外に含有している鉱物が酸化しているのかもしれない。今度、酸で溶かしてみよう。

 

この様にして、日常とはかなり違う時間を過ごすことができる。お時間あればお薦めだ。

参考文献
猪郷久義、他、日本地方地質誌「関東地方」、朝倉書店
天野和男、日曜の地学「茨城の自然をたずねて」、築地書館
蜂須紀夫、茨城県 地学のガイド、コロナ社
国土地理院、日本地質図
地質調査所、5万分の1地質図福「真壁」
同上、「真壁地域の地質」
同上、地質ニュース、No.144
パンフレット、「石の百年館」
同上、石切山脈

東京の感染拡大は、マスコミでも言われているようにデルタ株の台頭が大きい様である。

日本人は、白血球の血液型ともいわれるHLAのなかで、特に

 

HLA-A24型

 

という細胞性免疫が強い傾向があるらしいが、デルタ型の変位の一つ、L452Rという変異(スパイクタンパクのアミノ酸のうち、ロイシンがアルギニンに置換される変異)は、この細胞性免疫を回避するという。なので、日本人にとってはヤバい変異と言える。

詳細は、東京大学医科学研究所のプレスリリースにある。

 



https://www.ims.u-tokyo.ac.jp/imsut/jp/about/press/page_00099.html



免疫にはこの細胞性免疫の他に液性免疫があるが。液性免疫はワクチンによって産生される中和抗体で、変異に対しても引き続き効果があるとされている。なので、デルタ型に対してもブレークスルーはあれど、ワクチンは有効とみてよさそう(今のところ)。
 

ワクチン2回接種者となったので、経済回転に従事。

 

https://dino-science.com/


自分、地質時代の古生代と新生代には強いのだが、中生代はアンモナイト類以外は知識不足なので、勉強しに横浜パシフィコの展示会場で開催されている恐竜科学博に行ってきた。

 

横浜パシフィコ

 

小坂菜緒バージョンの音声ガイド

 

日向坂46のコサカナこと、小坂菜緒

 

 

具体的な展示内容は、多くの情報がWebに溢れているのでここでは割愛し、印象をメモっておく。

公式アンバサダーはコサカナこと、日向坂46の小坂菜緒で、入り口で有料貸出されるモバイル音声ガイドの一つもコサカナによる解説である。

 

入場すると入口左側でモバイルの音声ガイドを有料で借りられるのだが、3~4種類のガイドから「小坂菜緒」が指名できる。展示は恐竜やその特徴など別に30コーナーぐらいあるが、そのそれぞれでコサカナがガイドしてくれる。ガイドはコーナーに書かれた番号を音声ガイド機のテンキーを押すと耳元で聞く方法だ。指定された番号を押せば、場所を問わずどこでも何度でも聞くことができる。

さすが自他ともに認める恐竜女子であるコサカナ、パキケファロサウルスとかストルティオミムス、ケツァルコアトルスなどの舌噛みそうな恐竜の名前もスラスラ語るところは筋金入り。ナレーションが滑舌のいいアナウンサーの様に淡々としゃべるのではなく、恐竜大好き感がめっちゃ伝わる語りで、大変好感度高い。また、「比較観察は科学の基本です。よく見てね」などという煽りもカワイイ。

語っている内容はもちろん公式アンバサダーらしく、いたってマジメな内容だが、「ゴルゴサウルスもスタイルよくて、推したくなっちゃうんですよ」とか、「この子とは、ずっトモなんです」などという現役JFアイドルっぽい言葉遣いも微笑ましい。



 


展示内容はソニーグループとヒューストン自然科学博物館とブラックヒルズ地質学研究所のコラボで、恐竜を博物館というより動物園的に扱っている。国内の博物館とか大学、文科省みたいなお堅い組織が絡んでないからかもしれないが、一般の人には分かりやすくてこの方がいいかもしれない。ソニーのSMEが演出を手掛けているためか、ビジュアル効果を使った老若男女が楽しめる展示となっている。

自分的には、例えば「なぜトリケラトプスが竜盤類じゃなく鳥盤類なのか、逆に鳥類が鳥盤類じゃなく竜盤類から派生したのか」など、まだよく理解できていないことが説明されていることも期待していたが、それは博物館で勉強しろということだろう。

会場の中にある飲食コーナーや土産店で売られているマグカップやTシャツなどにはでコサカナ画伯の恐竜画が使われており、コサカナが大活躍だ。

 



会場は横浜パシフィコ展示場のホールAの中にジグザグにコーナーを設けているだけなので、何も見ないで通り抜けると1分もかからないが、じっくり何度も聞き直したりなどしていたので、小生は5時間以上滞在していた。

 



週末や祝日、そしてお盆期間中は時間指定の事前予約入場となるが、恐竜やコサカナのファンにはお薦めだ。