昨年の大晦日に令和二年の元日は
宇高航路に代って大動脈となった瀬戸大橋
その橋脚となった島々を巡ろうと計画
天候にも恵まれて快晴の青空の下で、櫃石、岩黒、与島の3つの島を巡って来ました
宇高航路の記事が長引いてしまいまして
1月も、はや後半となってしまいました
宇高東航路の直島水道を航行中の第二しょうどしま丸船上から
三井造船玉野事業所の遠景を望んだ際に触れた
南備讃瀬戸大橋橋台の7Aケーソン
帰り便の宇高西航路で高松港へ戻るまでにスクラップ記事を探す事にしてましたが
忘れてたので探してみました(^▽^;)
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スクラップは私が中学生から高校卒業後くらいまでの間、気ままに作ってました
長い間行方不明でしたが、何年か前に出て来たので少しひっくり返してみましょうかねw
ケーソンより少し前の瀬戸大橋の起工式の記事もあったぜよ
1978年10月10日 毎日新聞
40年以上前のスクラップ記事(≧∇≦)/
昭和48年秋に「列島改造論」の田中内閣が「三ルート同時着工」を決定したものの、直後の石油危機で延期
昭和50年7月、「一ルート(児島-坂出)、三地域開発橋(大三島橋、大鳴門橋、因島大橋)建設」に変更
三地域開発橋は瀬戸大橋に先駆けて建設中でした
一ルート三橋案については
こちら⇒しまなみ海道でも触れてますので良かったら覗いてね(^_-)-☆
完成間際の因島大橋が1983年12月に公開された寅さんの第32作(口笛を吹く寅次郎)に登場してます
1979年2月8日 毎日新聞
二面(にづら)島発破、昭和54年2月7日午前11時31分
与島の南に浮かぶ三ツ子島は、島の半分が削り取られて北備讃瀬戸大橋の橋脚(3P)が立ち、
周囲120メートル、面積約900㎡の二面島は全島が南・北備讃瀬戸大橋の共用橋台(4A)の下に消えました
「惜しみても余りある 美しの島 三ツ子島 二面島」
瀬戸大橋の起工式が一か月後に迫った昭和53年9月12日、
備讃瀬戸の真ん中にぽっかりと浮かぶ二面(にづら)島の磯で、坂出市与島の氏神、天津神社の氏子が集まり、別れの奉告祭が行われました
「底つ岩根に固めたる橋台の破るることなく、並び建てつる橋脚の傾くことなく、引き延べたるつり綱のたわみ切るることなく 永久(とこひさ)に大橋を守らせたまえ」
神社所有の無人の島に祝詞が読み上げられました
私があぁ瀬戸大橋の工事が始まったんだなぁ~と思ったのはこの二面島発破の記事でした
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架橋前の瀬戸内海は、昭和9年に我が国最初の国立公園に指定された世界に誇れる多島美が絶賛される風景で
自然景観を損なわずに巨大な橋が架けられるのか危惧されました
2月8日のスクラップ記事の右側の記事には
色彩の魔術師と呼ばれた岡山市の写真家緑川洋一さん(当時61歳)が登場しています
環境アセスメントに描いた通りに自然景観に調和した橋が果たして美しい風景を作り得るのか
40年前に緑川さんは自然を壊して成り立つ美は無いとおっしゃっておられましたが…
さて、
ケーソン(型枠)ですが・・・
玉野市の三井造船で作られたルート中最大の7Aケーソンは
1982(昭和57)年3月17日に坂出沖へ曳航されましたが・・・
スクラップ記事はそれよりも2年前の昭和55年のものでした
縦27m、横59m、高さ37m、重さ3800トンで建造費は29億円
17日朝には香川県坂出市沖を通過、夕方、岡山県笠岡市の日本鋼管材料基地に到着の予定
付属工事を施した後、6月頃坂出市番の洲沖の架橋ルートに搬送され、来年1月に深さ32mの海に5mほど頭を出す形で沈め、世界最大のモルタルプラント船「世紀」によってコンクリート打ちが始まると書かれています
沈設が完了すると、リクレーマー船が出て、にぎりこぶし大の粗骨材を投入
「世紀」は、瀬戸大橋工事の為に開発された世界最大のモルタルプラント船で
陸上の普通の生コン工場の10倍の能力を持っていました
南備讃瀬戸大橋の橋脚は5Pと6Pの2か所ありますが、この新聞記事のケーソンは6Pの橋脚だろうと思います
ルート中最大の南備讃瀬戸大橋南橋台(7A)のケーソンは、縦75m、横59m、高さ55mで、玉野市の三井造船で作られました
さてさて
前置きが長くなってしまいましたが
ご訪問頂きましてありがとうございます
年を跨いでしまいましたが・・・
前回の元日は瀬戸大橋 島巡り?からの続きになります
今回もJR四国の四国再発見早トクきっぷ¥2,100を利用します
元日の伊予寒川駅にやって来ました
6時52分発の116Mで坂出駅まで1時間半
この時間帯以前は113系だったのかな
始発が伊予西条駅なのでまだ乗客はほとんど居ませんがうどん県に入るといつも混み合って来ます
今日は櫃石島の王子神社の御朱印を頂こうと電話帳サイズを持参しているのでリュックがいっぱいです
備讃瀬戸の詫間湾に浮かぶ津嶋神社
元日の天気はベリーベリーグッド
宇多津のゴールドタワーが初日を浴びてます
宇多津側と坂出側からの本四備讃線
昨年3月のダイヤ改正までは観音寺や琴平発の普通列車で岡山行があり、今乗っている6000系電車も観音寺駅から瀬戸大橋を渡って岡山駅まで乗り入れてました
また岡山からも115系などが琴平駅に乗り入れておりましたが、現在は観光列車を除いて普通列車は坂出駅を経由する快速マリンライナーのみとなってます
8:278時25分坂出駅到着
乗って来た116M、高松駅まで各駅停車で向かいます
8時36分のマリンライナー14号で児島駅に向かいます
北備讃瀬戸大橋を通過中
まもなく与島高架橋に入ります
与島高架橋
騒音対策でしょうか?かなり減速しました
JR児島駅到着
ここでJR西日本の乗務員と交代します
マリンライナーを見送り、路線バスで櫃石島へ向かいます
瀬戸大橋線は5番乗り場のようです
ここが5番乗り場です
瀬戸大橋線は与島第二駐車場前で琴参バスに乗り換える事によってJR児島駅と坂出駅を結んでいます
上の図に与島から坂出駅前までのバス路線のGPS軌跡はありませんが、
与島PAから坂出駅前までの距離は14.1kmで、児島駅までは10.2kmなので
児島駅の方が距離的にもかなり近いです
因みにJR児島駅から与島第二駐車場前までの運賃は410円
与島第二駐車場前から坂出駅前までが530円で、与島までの運賃は坂出駅より児島駅からの方が安いです
瀬戸大橋線の下り便は一日6便
第3便は9時15分発に乗ります
大きなバスがやってきました
乗客は私一人でした
始発便で岩黒島に初日を観に行く人を乗せたそうですが・・・
この日、往復それぞれ6便のうち
下り3便(児島-櫃石小学校、櫃石小学校-岩黒島、岩黒島-与島第二駐車場前)と上り便1便(与島PA-児島)に乗りましたが
乗客は私以外には櫃石小学校から乗った時に1名のみでした
定時にバス路線があると安心感は強いですが、運転手さんも全て同じ方でとても気の毒な状況でした(◞‸◟)
児島ICから瀬戸自動車道(国道30号線)へ
山より高い下津井瀬戸大橋の北側の主塔が見えてます
ナトム工法によって切通しからトンネルになった鷲羽山トンネル
鷲羽山トンネルを出た場所が下津井瀬戸大橋の橋台アンカーであり、橋上になります
この橋の中央が香川・岡山県境です
櫃石島高架橋から櫃石島へ降ります
釜島の向こうに大槌島が見えます
その手前に瀬戸大橋の工事で使われた宿舎が残ってます
9:27ループは王子神社のすぐ隣を通ります
橋を受け入れる第一条件に「王子神社の西を通せ」
島民はこう決議し、本四公団に要望していました
しかし、当初案ではルートは神社境内を突っ切っていた
技術的に無理でルート変更は出来ないと必死に説明を繰り返す本四公団
納得できん、約束が違うと紛糾する島民
島民側も多くは危険を伴う海の仕事に携わっており、
信仰は厚く、氏子が毎日交代で参拝する「日参参り」の風習も残っていた
島民の猛反発を考慮してルートに半径千三百メートルのS字曲線が入った
半径千三百メートルのS字曲線は、時速百六十キロの新幹線を走らせる限界のカーブ
新ルートは、島の中央にある王子神社の西端をかすめるように抜け、
島を南北に縦断する微調整が入った最終ルートで決着する
島内には一般車両は進入できません
カードを入れて一つ目のゲートを潜ります
最初の櫃石島バス停はここにあります
櫃石小学校前のバス停で降りました
小中学校が一緒の敷地で比較的新しい校舎が建ってますがとちらも閉校になってました
次の12時40分のバスまで3時間、櫃石島を散策です
バス停の近くに漁港がありました
向こうに見える島は堤防で陸続きになってる歩渡(ぶと)島
羽佐島と岩黒島に架かる岩黒島橋と岩黒島と櫃石島に架かる櫃石島橋の二つの斜張橋の4本の主塔が聳えてる
櫃石島島内を南北に貫く櫃石島高架橋
まさに橋脚の島
防波堤の先で、坂出駅で買ったサンドイッチでも食べながら島巡りのルートを考えましょうかね
防波堤から振り返れば下津井瀬戸大橋の南北の主塔がひょっこりと覗いています
下津井瀬戸大橋の向こうに鷲羽山も見えます
右には下電ホテルも
歩渡島手前の杭は魚の養殖の跡でしょうかね
天気が良くてサイコー
本日もお立寄り頂きましてありがとうございました
では、また
次回に続きます
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