待望の阿佐東線 ≧ω≦
 
13:37に甲浦駅を出発
 
13:48に海部駅に到着
 
8.5kmの阿佐東線は、僅か11分間のあっという間の乗り鉄でしたが
 
宍喰駅から海部駅までの海側の車窓には、太平洋と宍喰海岸の素晴らしい景色が映りました
 
 
間に合ってよかったです
 
この区間を気動車に乗って走る事は、もう二度と無いと思うと感慨もひとしおです(ಥ﹏ಥ)
 
 
本日もご訪問頂きましてありがとうございます
 
前回の阿佐東線(阿佐海岸鉄道) 甲浦駅-海部駅からの続きになります
 
 
現在地は海部駅ふんわり風船星
 
JR四国牟岐線の終着駅であり、
 
牟岐線の末端的存在である阿佐海岸鉄道の(スーパーローカル)阿佐東線の始発駅でもあります
 
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甲浦から乗って来た「たかちほ」は、先ほど甲浦へ向けて折り返して往きました
 
ASA-301も来年には廃車となるんでしょうね(◞‸◟)
 
 
平成元年生まれのTR-200
 
阿佐東線での役目を終えようとしてますが、神話の里、高千穂に帰れるといいのにね!
 
高千穂あまてらす鉄道、どうなのかな?
 
 
 
さて
 
14:02の発車を前に、
 
JR四国1500形気動車に乗り込みます
 
乗車したのは阿佐東線から乗り継いだ人も併せて4~5人だったかな
 
14:00
列車内に掲示されている普通旅客運賃表 
牟岐線(阿波室戸シーサイドライン)・鳴門線
 
 
牟岐線は徳島駅までの79.3km、28駅の路線で、乗り換え無しで2時間09分の乗り鉄です
 
 
JR四国は今年の3月16日のダイヤ改正で牟岐線にパターンダイヤを導入したそうな
  
徳島~阿南間の9~19時台、阿南~海部間の10~15時台に運転する普通列車の運転間隔を統一して
 
分かり易く、利用し易いダイヤに見直し
 
特急列車は朝に上り1本、夜に下り1本の運転(減便)になるということでした
 
 
えっ?
 
牟岐線に特急列車なんて走ってたの(°o°:)
 
 
3月のダイヤ改正までは徳島-牟岐間に特急「むろと」が3往復、徳島-阿南間に特急「ホームエクスプレス阿南」が1往復してたようです
 
手元の時刻表で確認してみると
 
ダイヤ改正後は、7:00に牟岐駅を発車する徳島行きの上り「むろと2号」と、
 
19:33に徳島駅を発車する牟岐行の下り「むろと1号」の1往復のみとなっています
 
 
まぁ~
 
私的には特急列車との交換や追い抜きが無い方が、鈍行列車が快適で良いですが・・・v( ̄∇ ̄)
 
人ぞれぞれですね〜
 
 
特急「むろと」は、四国でもあまり見かけなくなった国鉄末期に導入されたキハ185系が使われているようです
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平成31年3月ダイヤ改正について
 
PDFは⇒こちら 
(PDFなら拡大して見ることが出来ます)
 
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さてさて
 
海部駅を出発して海部川を渡ると阿波海南駅
 
海部駅から僅か1.5kmしか離れていません
 
写真撮り忘れましたが、DMV化はこの駅から実施されます
 
海部駅は高架駅なので、スロープの建設の必要が無い地上駅の阿波海南駅からDMV化するようです
 
海部-阿波海南間は、牟岐線(JR四国)から阿佐海岸鉄道に移管されます
 
 
現在は平成の大合併で海陽町という地名になっておりますが、
 
南東側は太平洋に面し、大部分が山地であるこの地は、平成18年までは徳島県海部郡海南町と呼ばれてました
 
 
ご存知の方もおられるかと思いますが
 
平成18年に閉校になった徳島県立海南高等学校は昭和39年に
 
第36回選抜高校野球大会で見事、史上6校目となる初出場初優勝を果たしました野球
 
エースは尾崎正司
 
卒業後は西鉄ライオンズへ
 
プロでは芽が出ませんでしたが、
 
名前を将司へと改名してジャンポ尾崎となりました
 
本人曰く
 
野球を辞めたのは、「池永正明に勝ちたかったから。野球と違う世界であいつを追い抜きたいという思いが強かった」
 
という事です
徳島海南高校の甲子園出場は、これより閉校するまで無く、甲子園勝率10割が確定(´∀`)b
 
卒業生には阪急ブレーブスの黄金時代を築いた上田利治元監督をはじめ
 
多くの著名人を輩出しています
 
 
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話は度々逸れますが、各駅停車なのでノンビリとね~y(^ー^)y
 
 
浅川駅を過ぎるとシーサイドラインの名の通り、太平洋岸を走ります
 
14:12
 
弘法大師が塩鯖に加持祈祷を行い、海に放ったところ塩鯖は生き返ったという(☉∀☉)
 
大師が加持祈祷を行った海岸は鯖瀬と呼ばれるようになりました
 
 
鯖瀬駅の傍に四国八十八箇所霊場番外札所 八坂寺(鯖大師本坊)があり
 
鯖を持ったお大師さんがおられますが、
 
三年間鯖を食べないで祈願すると願いが叶う「鯖断ち」という珍しい願掛けがあるそうです
 
 
この辺りは8つの坂と8つの浜が交互に連なる景勝地で、旧土佐街道の難所でした
 
四国八十八箇所の巡礼ルートの中でもひときわ長く険しい道だったようです
 
14:13
沖合に島が見えます
 
出羽島と大島でしょうか?津島かも・・・
 
 
牟岐線は大正2(1913)年に徳島-小松島間が開通し、昭和17(1942)年牟岐駅まで延伸します
 
当初から国鉄線として建設されたのは羽ノ浦-海部間で
 
海部駅には昭和48(1973)年に到達し、平成4(1992)年には阿佐海岸鉄道阿佐東線への直通運転も始まりました
 
14:20
ピンボケで駅名票も読めないけど牟岐駅です(^▽^;)
 
1200形が停まっておりましたが
 
海部行の4559Dで、16:49の発車までまだ2時間以上もありますね〜
 
1200形は今日の朝、土讃線で阿波池田から乗った1000形気動車を改良してトイレを設置した車輛で、1500形と併結運転が出来るように改造されています
 
 
今乗っている1500形は、バリアフリーに配慮した車輌として開発され、車椅子スペースと車椅子対応トイレが設置されています
 
前面展望にはやや不向きかな
 
14:22
牟岐駅を過ぎると日和佐までは内陸部を走りますが
 
トンネル内の騒音が思いのほか酷かったように感じましたが・・・
 
車両(1500形)の関係でしょうか?
 
 
14:23
かわべではありませんw
 
辺川(へがわ)駅 秘境駅ランキング183位だそうです(^v^)
 
牟岐線 海部駅-辺川駅
 
浅川駅から牟岐駅までは海岸線を走ります
 
車窓には出羽島、津島、大島が映ります
 
8つの坂と8つの浜が交互に連なる土佐街道の難所でした
 
牟岐線  牟岐駅-日和佐駅
 
牟岐駅から日和佐までは山の中を走ります
 
牟岐から日和佐までの海岸線は荒々しい自然海岸で景色がよさそうキラキラ
 
 
14:36
ウミガメの産卵で有名な旧日和佐町
 
現在は由岐町と合併して美波町となっています
 
連続テレビ小説ウェルかめの舞台となりました
 
えっ!知らないってもやもや
 
お忘れですか?╮(╯_╰)╭
 
もう10年くらい前になりますが、倉科カナさんが出演してたやつですよ(^▽^;)
 
 
14:37
日和佐には、発心の道場と云われる阿波の最後の霊場である四国霊場第二十三番薬王寺があります
 
元日から3日までの3日間、
 
高松駅・徳島駅~日和佐駅間に上下各1本(述べ6本)の臨時特急列車「やくおうじ号」が毎年運転されています

 

JR四国キハ185系臨時特急「やくおうじ号」2014

 
14:38
標高65mの小丘の上に白亜の天守閣が見えます
 
日和佐城
 
でも、本来の城は山城だったとの事
 
14:39
日和佐の街は、川を中心に発展したみたい
 
 
北河内駅を過ぎると鳥山トンネル、辻山トンネルを越え木岐駅へ
 
旧国道55号線は北河内谷川に沿って福井ダムの畔を通り牟岐線とは大きく離れます
 
 
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木岐トンネルを出ると田井ノ浜が広がります

自動車専用道の55号線バイパスは由岐トンネルで牟岐線に近いルートを通っていますが、国道は大きく離れてます
 
14:48
太平洋に面した湾に砂浜が広がっております
 
人がいっぱいいるなと思ったら海水浴場でした
 
14:48
路線と海水浴場が近すぎて写真に幟がすべて収まりませんw
 
列車が停まります
 
海水浴場にホームが設置されていて海水浴客が何名か乗り込みました
 
14:48
田井ノ浜駅は夏季のみの季節営業の臨時駅
 
汽車に乗って海水浴って
 
素敵ですね
 
 
日本で一番海水浴場に一番近い駅・・・
 
って云われてた?(云われてなかったかも(;^_^A)函館本線の朝里駅よりも、
 
こっちの方が海水浴場に近いんでないかいタコ
 
波打ち際までの距離は砂浜が広いので遠いけどね〜
 
 
おたるドリームビーチは昔大浜海水浴場って呼んでいたと思う
 
札幌市内だと思ってたけど小樽市だったのね
 
札幌には海が無かった
 
というより、札幌は海に面して居なかったのだ( ̄□ ̄;)
 
14:49
向かいの島は箆野島(ぬのしま)
 
よく見ると、ほとんどの人が服を着てるみたい
 
昭和の海水浴は裸かビキニだったけどねぇ~サーフィン
 
 
14:51
由岐駅
 
海部行の4551Dと交換
 
こちらと同じく、1500形の単行
 
正面には海部トンネルの坑口
 
無人島の箆野島(ぬのしま) 読み方調べるのにアズりました(苦労しました)
 
箆:へい、へら、の 
 
ふつー読めんわな(;´д`)
 
2億円で売りに出てるそうですニヤリ
 
島の概要は⇒こちら
 
15:08
桑野駅
 
鉄道の通っていない那賀町の玄関口で特急も停まります
 
15:09
一面に緑の圃場
 
徳島の人は勤勉と思はれ、耕作放棄地はまったく見当たりません
 
 
桑野駅の一つ手前に新野駅がありますが
 
1992年春と1996年夏の2度
 
徳島県立新野高校野球部は阿南市から唯一の甲子園を経験しています
 
池田高校は「やまびこ打線」でしたが、新野高校は・・・
 
覚えておられる方おられますかはてなマーク
 
 
答えは、「タケノコ打線」(v^ー°)
 
なんじゃそりゃあ~
 
次から次へと安打が飛び出すという意味だったとか・・・
 
 
徳島県勢で春と夏の甲子園で勝利を挙げたのは徳島商、池田、鳴門、鳴門渦潮、新野、小松島の6校
 
このうち新野は春が1勝1敗、夏が2勝1敗
 
甲子園に2度以上出場し、通算で勝ち越しているのは池田、鳴門と新野の3校だけ
 
新野高校は昨年4月に県立阿南工業高校と再編統合され
 
阿南光高校と名前も変わりました
 
 
甲子園出場時の新野町の人口は5千人
 
4千人に減った今も、練習試合には多くの住民がグランドに足を運び、山に囲まれた街に打球音が響き渡っております野球
 
15:12
車窓から四国電力阿南発電所の煙突が見えます
 
小高い山の向こうには
 
大小の島々が浮かび、熱帯性植物群落がある景勝地橘湾が広がってます
 
橘湾にも火力発電所があり、阿南市には3つの石油と石炭の火力発電所が稼働しております
 
橘湾から室戸岬を経て土佐湾東岸までの全長200kmに及ぶ海岸線は室戸阿南海岸国定公園に指定されています
 
15:28
那珂川橋梁を渡ります
 
自歩道橋が昭和48年に併設されており、写真に写っているのはその手摺りです
 
昭和11年架設 橋長472mの10連ワーレントラス桁
 
昭和20年7月30日午後3時50分に進行中の下り列車が米軍艦載機の機銃掃射を受け、多くの死傷者を出しました
 
トラス部材には今もその傷跡が生々しく残っています
那珂川鉄橋空襲←クリックしてね
 
牟岐線 桑野駅-羽ノ浦駅
 
阿南駅を過ぎて後ろを振り返ると、単行の列車は殆ど満員状態になってました
 
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愛媛新聞
 
今年3月に初めて公表されたJR四国の路線別収支では
 
牟岐線は徳島-阿南と阿南-海部で営業係数が183と635と大きく開いており
 
阿南から先は、路線が長くて沿線人口も少なく予土線に次ぐ悪い数字となってます
 
15:36
羽ノ浦駅
 
15:37発の桑野行557Dと交換
 
大正5(1916)年に阿南鉄道の駅として開業
 
昭和11(1936)年に国鉄牟岐線の羽ノ浦駅-桑野駅間が開業し、阿南鉄道と国鉄の接続駅となりました
 
15:39
小松島市に入りました
 
見渡す限り一面の稲穂の海
 
隅々まで耕作されてます
 
羽ノ浦駅-徳島駅
 
昭和60(1985)年までは、中田駅から小松島駅港仮乗降場まで1.9kmの路線が延びてました(小松島-小松島港間200mは営業キロ数ゼロで小松島迄と同距離とされる)
 
徳島港は深度が浅く大型船の入港が困難だった為に小松島港が整備され
 
小松島港と徳島が鉄道で結ばれ、大正11(1922)年には国有化されて徳島-小松島間が小松島線となりました
 
昭和36(1961)年には徳島-中田間が分離、牟岐線に統合された結果
 
小松島線は「国鉄最短の鉄道路線」となってしまいました(´∀`;)
 
そして、
 
昭和60(1985)年に国鉄小松島線は廃止になります
 
小松島港と和歌山港を結んでいた南海フェリーも平成10(1998)年の明石海峡大橋の開通の影響で利用客が大幅に減少
 
平成11(1999)年4月よりフェリー航路が和歌山-徳島に変更され
 
現在は旅客船の航路は無く、コンテナターミナルとして外貿航路となっているようです
 
 
小松島線の廃線跡は自転車遊歩道としてそのまま残っており、小松島ステーションパークまで続いています
 
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牟岐線は小松島市から徳島市へと
 
新町川、勝浦川がつくる扇状地帯を走ります
 
16:05
地蔵橋、文化の森、二軒屋と住宅地を走り、徳島駅の手前の阿波富田駅までやってきました
 
16:09
かちどき橋を渡って
 
16:10
国道192号線を跨ぐと
 
右手には徳島城址のある徳島中央公園の緑が広がり
 
多くの側線が広がっていきます
 
此処が徳島運転所のようです
 
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16:10
愛媛ではあまり見かけない気動車がいっぱい留置されています
 
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16:11
徳島駅4番線に入線します
 
長くなりましたので、今回は此処まで
 
今回もお立ち寄り頂きましてありがとうございました
 
今回の移動区間  海部駅-徳島駅
 
次回は徳島駅から徳島線で阿波池田駅へと向かいます
 
 
では、また
 
 
次回もみてね(^_<)~☆