グランドトラインは火・土・風・水のエレメントが同じ3天体がトラインを取り合ってできる複合アスペクトで、「幸運のアスペクト」とも呼ばれています。
各天体が調和的に働く、つまり各欲求が違和感を持たずにスムーズに理解し合い手を取り合えるような関係。
自分の中での矛盾が生じず、天体の持つエネルギーが解放的に使うことができるわけで「幸運のアスペクト」と呼ばれるだけあるなと思う一方で、現代の占星術では「ハードアスペクトがないと成功できない」とも言われています。
結局どんなアスペクトがあれば良いんだよ!と短絡的に考えている時期もありましたが、結局すべては自分次第であり、アスペクトのもつイメージや言葉の響きに惑わされてしまうのはいただけないなと思うようになりました。
著名な占星術師さんで「占い信じちゃダメ」的な発言されている方は意外と少なくないように思います…私がそういうリアリティのある考え方を好んでいて目につきやすいだけなのかもしれませんが。
私自身もオーブはゆるめではあるものの火のグランドトラインを持っています。それに気づいた当初は正直ちょっと浮かれてしまいましたがw、冷静な視点をいくらか持てるようになった今、その感覚を一言でいうと「意識できないけど気が付けば過剰になっている」という感じです。
火の直観的で情熱的な欲求は無意識のうちにどんどん発展していきますが、その過程ではどんな欲求同士がどう働いているかはほとんど意識できません。
ソフトアスペクトの働きは「天体同士が調和的に働く」と表現されますが、まさにコントラストに欠けて深みのない、少し悪い言い方では幼稚さのある心の動きのようにさえ感じられます。
自分事だから余計にそう思うのでしょうし、天体やサインのエネルギーが洗練されている人はそうではないでしょうが。
そして私が「幼稚さのある」と感じるのは火のグランドトラインであることと関係していると思います。
土なら面白みがないとか
風なら重みのない
水なら客観性に欠けた
といったイメージでエレメントの特徴が強調されることにより逆説的に欠落した要素が顕わになることも想像できます。
チャートの他の部分で補完もされるでしょうし、少し極端な言い方にはなっているかもしれませんが。
結論として私は「トラインの恩恵」のようなものもあまり実感できていませんw
私のチャートの火のグランドトラインは風天体の水星もアスペクトをとって「カイト」という複合アスペクトにもなるのですが、火のグランドトラインで発展させたものを水星を使い対外的なコミュニケーションとして出した時は、「やりすぎた感」を結構感じますw
そのやりすぎた感に落ち込んみつつ創意工夫して天体が鍛えられていくようなイメージです、私の場合。
もちろん意図してグランドトラインを活かしていく方法はいくらでもあると思いますので、「グランドトラインがあると上手くいかないんだ!!」と主張したいわけではありません
そもそも私が「やりすぎた」と感じるのは、外面を気にしすぎる性質があるために、そう感じてしまうということも考えられます。「グランドトラインで循環しやすい要素」と、「ホロスコープの他の要素」との兼ね合いによって、感じ方も様々あるのかもしれません。
また、「グランドトラインの有無」だけでなく、グランドトラインを形成する天体の象意、天体の在室するハウスの意味などを絡めたりすると、出方や適した使い方の違いも見えてきそうです。
私の場合は、3・6・10ハウスでのグランドトラインなので、仕事や労働に対しての学びや意識、コミュニケーションなどに関わる欲求が摩擦なく循環しやすいと言えそうです。こうやって考察してみると、確かに過剰に発展させすぎて「やりすぎた感」を感じるのは仕事や学びに関してのことが多いです。
2・6・10ハウスだったら、お金を稼ぐことにかなりアグレッシブになっていたかもしれません。
1・5・9ハウスなら、楽しみながら向学心を持てたりするんでしょうか。
色々と想像は果てしなく膨らみますが(これが火のグランドトラインっぽさかもしれません←)、天体×サイン×ハウスで統合して読むスキルが必要なのは間違いなく、経験値を積んでイメージを掴めるように地道に学んでいこうと思います