悔しさのその先へ
ベトナムのダナンで開催されたポーカーのアジア国際大会Asia Poker Tour(通称APT)、そのメイントーナメントで準優勝🥈しました。4日間×1日約10時間以上を戦い続け、優勝まであと1歩というところまでいったので正直とても悔しいですが、アジアのメイントーナメントで2位。今は素直に嬉しいです。準優勝が決まった直後すぐ帰国というスケジュールだったので、試合後急いで飛び乗ったタクシーの中と、飛行機の中と、成田空港から駐車場まで歩く間と、そして、これを書いている今と4回悔し泣きしました。ラストの決勝戦、現地はもちろん、YoutubeLiveで中継されていたので、日本でもたくさんの人たちが応援してくれていました。現地にいた、のすけ、はなちゃん、ぶゆう、大吾さん、やべっち、スティーブン君、ハヤトさんほか。みよちゃん、久保さん、はんちゃんはじめ、EOPCの皆さん。六本木UPSでは店内でも流してくれていたみたいで、ゆうさん、フリムさん、ひでくん、桜ほか、その時UPSにいた皆さん、ひろしくん含めサーフィン仲間のみんな、ポーカー友達の北村さん、いつも的確なコーチをしてくれるダックスのとし、そして、社員のみんなも、あるお店ではワールドカップのパブリックビューイングばりに飲み食いしながらPCの前でみんなで応援してくれていたようです。改めて本当にありがとうございました。優勝トロフィーを持ち帰ることができず、本当にすいません。Day4、決勝Final tableで9人から2人にまで減り、最後の一騎打ち。相手はシンガポールの鉄強クー。Final tabelが始まる前、彼は面識もない僕にチョコレートを1箱くれました。「疲れると甘いもの食べたくなるからね。今日は頑張りましょう」と。なんつー紳士や。最後は彼と2人。なんか色々と考えさせられますね。結果、彼の思いっきりのいい戦いっぷりに負け、くしくも2位。残念ながらアジア王者の座は手のひらから溢れるように、取り逃してしまいました。負けた直後は、正直あー負けたー、残念だーくらいでした。試合中はYoutubeLiveで配信されるので、スマホを取り上げられてしまいます。日本から応援してくれていた皆さんは30分ディレイ配信で、30分後にその時々の結果を知ります。ラスト9人から、1人消え2人消え、それを日本からずっと応援してくれている友人たちの声援を合間の休憩でチラチラ見てとても勇気づけられました。六本木UPsさんでも流してくれたみたい友人は夫婦で家の大画面TVで観覧してくれたらしい試合に集中しているところもあり、ほとんどは終わった後に見ました。本当にたくさんの人たちが応援のメッセージを送ってくれていたのを見て、じわじわじわじわ、どんどんどんどん、、、、悔しい気持ちが大きくなっていきました。あ、みんなこんなに応援してくれていたんだ、って思うと、ものすごい悔しさが込み上げてきました。みんなの期待に応えたかった、、、優勝したらめちゃくちゃ喜んでもらえただろうなぁ、、、と。最後負けたハンドは、こちらフロップでオープンエンド、相手のCBに対してリレイズを返したところ、リリレイズオールイン。ターンかリバーでこちらが引ければ一気に大逆転。チップもだいぶまくれる。賭けにでるかでないか。。。最後のタイムバンクカードを数枚使い長考。ここでもしフォールドしたら、チップ差が1対10くらいになり、もう勝ち目がなくなるかも。いや、ヘッズの実力は負けてない気がする。どうするどうする?仕方ない!ここは賭ける!36%の確率に賭けよう!!そう考えました。しかし、あとで振り返ると自分のチップが相手の1/10しかない状況を見て、どこか半分諦めの心が生まれていたかもしれません。だから、悔しさの涙は、応援してくれたみんなへの申し訳なさの涙です。あそこで、チップ量が1:10になっても最後まで諦めない気持ちで、コールではなくフォールドしておけばよかった。。それで次のハンドから相手のオールイン連発が来ても、それでも諦めずに戦い続ければよかったと。負けても後ろに倒れるのではなく前に倒れる、という言葉を思い出すことがあります。まさにそれ。ポーカーにはティルトという言葉があります。「合理的な判断ができなくなり、感情にかられた行動を取る状態」です。むかついてエイヤと間違った判断をしてしまうとか、弱気になりすぎて引きすぎてしまうとか、ティルトにも多くの種類の状態があるのですが、ティルトの一番怖いのは自覚がないことなんです。4日間の疲れ、緊張、飛行機の時間への焦り、国際大会ですでにここまで来ている自分への少しの満足、慣れない英語で全てが進む環境など、無意識が自分の中に諦めの心に変わっていった、ティルトしていたかもしれないと思います。その自分の弱さ、器の足りなさがコールという判断をさせてしまったのではないかと思います。だからこそ、本当に悔しい。確かにクーは上手なプレイヤーです。しかし、僕は彼に負けたというより自分に負けたんだと思います。だからこそ、応援しれくれてた皆さんに申し訳ない気持ちでいっぱいです。これはDay4直前に社員のみんなに送ったメッセージです。 夏休みをもらってアジアのポーカー国際大会APT、Asia Poker Tourのメイントーナメントに出場中です。最後まで生き残ると4日間戦いぬくのですが、day3まで勝ち残り全700人参加のうち、あと9人というところまで来ました。 現在9人中3位。もはや残っているのがプロとか、世界中の大型大会で優勝しまくっている猛者だらけなので、かなり厳しい戦いを強いられています。Day1〜Day3まで連日約10時間ずつポーカーを打ち続けました。思考力、集中力、胆力、ひと読みの心理戦、確率論・ゲーム理論、ありとあらゆる頭脳と気合いを投じて、今日の決戦に挑みます。業務の返信がまだできてないもの、ごめんなさい。今日の夜中日本に帰ります。 新入社員の人たちは知らないと思いますが、僕がポーカーにハマっている理由を少しだけ書きます。僕の古巣のサイバーエージェントというIT企業があります。サイバーの藤田社長は僕が多大な影響を受ける経営者のお一人です。藤田さんは上場企業を経営しながら、趣味の麻雀で日本最強の座を獲りました。日本一になった時の努力や準備がブログに書かれていたのですが、それはもう半端じゃないものでした。仕事できる一流は何をやっても結果を出すんだと、改めて憧れの念をいただいたものです。 1.5年前にポーカーという頭脳戦×心理戦のマインドスポーツ、ポーカーに出会い、その奥深さに一気に魅了されました。去年、日本の中規模の大会で優勝したため、次は国内と海外の大型大会で優勝するというプライベート目標を立て、仕事以外の時間で学び続けてきました。3日間という長時間の激闘の末、今日決戦の舞台に立ちます。皆さんがお仕事を頑張ってくれて、お店や事業を守ってくれているからこそ、このように自分個人に没頭できています。本当にありがとうございます。 経営者はこと仕事だけの人生を送り、体も心もボロボロになる人が多いので、個人の趣味を大切にしなければいけないと言われます。実際僕もリアル24時間仕事人生を25年ほど送ってきて心身ともに壊れかかっていた頃にポーカーに出会い、そのおかげで色々とバランスが取れるようになりました。国内の一大会で優勝したので、アジアで優勝、そして次は世界一を目指します。世界一の景色、なんでもいいからどこからでもいいから、見てみたくないですか?一度しかない人生ですから、悔いのないよう、毎日を全力で生きていきたいと思っています。優勝はどうしても運も関わってくるものなので実力だけではどうにもなりません。だからこそ、まだはじめて1.5年ほどの僕にも優勝のチャンスがあると思っています。仕事に日々本気で向き合ってる皆さんがいる中で、人によっては遊びに聞こえるかもしれませんが、すいません、ここは本気で取り組ませてください。絶対に優勝して帰ります。ふぅ。。。自分の感情を書き出すのはパワーがいりますねw悔しい悔しい言いすぎると、周りがどう接したらいいかわかりづらいですよね〜。あらためまして。皆が2位はすごいよ!、おめでとう!と、言ってくれます。今はスッキリ清々しい気持ちです。準優勝、よくよく考えたら十分立派な成績です。逆に世界中にはもっともっと努力したり壁にぶつかっている人たちがいる中で、自分どれだけ自意識過剰やねんって感じがしてきました。もっと素直に喜ぶ方がいいと思いました。皆さん、応援と称賛、本当に本当にありがとうございました!この経験はデカいです。次こそアジアで優勝、ヨーロッパで優勝、そして世界で優勝。目指します。果てしない旅ですが、どうかご指導ご鞭撻の程、よろしくお願いいたします。(もちろん仕事も同じくらい本気です。仲間達の成長と努力のおかげで業績は大変好調です)※ちなみに、最終日はしっかり自社のTシャツ着て、プレースメントやっておきましたw↓大会のTwitter #19: APT Main Event - VND 12,000,000,000 GTD 2位 SHINYA MAEDAさん 3位 DAIKI SHINGAEさん 10位 JUNICHI NAKAGIRIさん 30位 DAIGO YOSHIDAさん 37位 YOHEI KITAZATOさん 44位 MOTOKATSU UEHARAさん#APTサマーシリーズダナン2023 pic.twitter.com/xeEXHV7pg4— APTJAPAN (@APTJAPANcorp) July 30, 2023