先日、現在、銀座の画廊SASAI FINE ARTS で開催中の吉間春樹展 sputnik に行ってきました。(会期 12月6日(金)~21日(土))
吉間春樹さんは、写実を標榜する白日会において活躍されている若手画家であり、注目すべきは、白日会展は今年創立百周年記念展を迎えましたが、ここ3年間、白日会の顔となる作品が展示される第1室に連続して展示されていることではないでしょうか。
私のブログにおいても、2018年3月のグループ展で初めて作品を紹介させていただきましたが、ここ数年の作品の成長には目を見張るものがあると感じています。
それでは、作品を紹介させていただきます。
クラシカルな木の柔らかさのある落ち着いた喫茶店において、アイスコーヒーを前にして寛いでいる女性が描かれています。
光の当て方が絶妙なのか、女性の顔、首筋から肩、腕、手の表情の瑞々しさや、花柄のオレンジ系の明るく清楚な服から、女性の若い魅力がまぶしいほどに感じることができます。
磨いてきた技術に加え、作品への探求心を感じる記念碑的な作品に思います。
「sputnik」10P キャンバス、油彩
こちらの作品は、今回の展示のDMに使用された作品です。
背景のステンドグラスの反射光でしょうか、服に緑や水色の光が落ちており、幻想的な色彩を感じる作品です。
会場には、冒頭紹介した白日会創立百周年記念展に出品された次の作品も展示されています。
「花とカフカ」100P キャンバス、油彩
このように大きな作品は、壮大で圧倒されますが、次の2点の小さな作品も魅力的です。
「life」4F キャンバス、油彩
「jude」WSM(45.5×15.8㎝)キャンバス、油彩
この2つの作品は、動きの中の一瞬を、写真のワンカットのように捉えており、女性のしなやかさを見事にとらえ、表現している作品に思います。
以上、特に印象に残った作品を紹介させていただきましたが、成長する吉間春樹さんの新たな側面を感じさせる作品展でした。
最後に、SASAI FINE ARTSのHPアドレスを紹介しておきます。