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ハニーレモンソーダ 11 (りぼんマスコットコミックス)
475円
Amazon |
「その番号のどちらでもいい
頼りなさい
出来ることは 力になる」
ハニーレモンソーダ11巻
村田真優・りぼんマスコットコミックス
(りぼん掲載)
☆あらすじ☆
中学では「石」と呼ばれ、いじめられていた石森羽花。
「環境じゃなくて自分を変えたい」と、自由な校風の八美津高校に入学。そこで出会ったのはレモン色した髪の三浦界くん。
三浦くんとの出会いが羽花に刺激と輝きをもたらした。
林間学校を境に、自分たちの「距離」をつかもうとして、なかなかできなくて、戸惑ってしまう羽花と三浦くん。
高校生である自分たちが立っている場所、それはとても脆い。
お互いを守りあいながら、夏休みが始まる。
きらめく生活へ地道に動く。それが一番キラキラしてる!!
村田真優先生の真摯な作品。
☆☆☆
槙ようこ先生がりぼん8月号をもって漫画家引退を宣言しました。
以前にもいろいろ苦労したと思われますし、仕方ないのかなと思っていましたが、今回ハニレモのこの巻を読んで「もしかしたら村田さんにかなわないと気づいたんじゃないかなあ…?」と考えたりもしています。
中学ではいじめられていて、優等生だけどおとなしい羽花。
派手で女子にモテる、学校の中心的な存在の三浦くん。
二人が出会い、お互いを高めながら進んでいく物語です。
二人が付き合って時間が立ち、さて「この先」に進んでしまうのかどうかという壁にぶち当たっています。
羽花が好きすぎてそろそろ制御のきかない三浦くん、その反動で羽花に対して「塩対応」が始まってしまいます。
自分たちはまだ未成年、暴走すれば関係が壊れてしまう…三浦くんは羽花を思うばかりに悩んでいる。
ただもともと顔に出ないので羽花にはわからなくて、羽花も三浦くんのことを尊重しようとして距離を置いてしまう。
羽花は我慢の子ですから。でも、ふと浮かぶ欲望を何度も何度も打ち消してはいるのです。
二人には、ちょっとした格差があります。
羽花はお父さんが銀行員。おそらくはお嬢さんといっていい立場です。
三浦くんは…母を亡くし、父親が失踪中。高校の先生たちは彼の境遇を理解し、夜遅いアルバイトを黙認しています。
三浦くんの家族構成、今回になってようやく明かされたんですが、それを作中で初めて打ち明ける相手がなんと羽花のお父さんなのです。
あの、モンペのお父さんですよ。
しかし今現在のお父さんは羽花が楽しそうにしているのを見ている。それが三浦くんのおかげだともわかっている。
冒頭のセリフはお父さんのものです。三浦くんに名刺を渡し、彼の支えを申し出ます。
正直、ここ、泣きましたね。
お父さんにとって三浦くんは素性の知れない、「苦手なタイプ」です。
でも、娘を思うなら彼も丸ごと受け入れようと覚悟を決めたんですよ。
三浦くんはお父さんに配慮してアルバイトを印象のいいものに変えます。
羽花は夏休みに今まで遊べなかった分あゆみたちと楽しくやっていましたが、彼女たちに背中を押され、遠慮をやめて「踏み込もう」とします。
気持ちのすれ違いと、それぞれの立場。今回はそれが丁寧にすり合わされていきます。ついに三浦くんは羽花に家庭の事を打ち明けます。ほとんどの友達が知らないはずの、秘密です。
次の巻は二人の楽しい夏が繰り広げられるのでしょう。
槙先生が全盛だった時代と今と、中高校生の価値観は違いますし、
槙先生と村田さんの描く漫画はそれぞれカラーが違います(似た方向ではあるんだけど)。
ただし、村田さんほど「子供」や「大人」や「家族」「世界」、あらゆる視点から恋愛を描いてはいなかったなと思います。
あと、槙先生は男子の心情を伏せて描いていた感じする。それがイケメンである、という考え方をしていた気がするんですよね。
私は正直村田さんの漫画から遠いところにいて、羽花のお父さんみたいな感覚でこれを読んでいる自覚があります。趣味的には結構離れていると思ってます。
それでも、「なんかちょっとすげえな」と感じているのです。
今いろいろ描いてみましたけど、まだ言葉にできないものがこの作品に詰まっている。
これが少女漫画の恐ろしさだなと痛感しています。
あゆみと瀬戸くんの、遅すぎてストレートで周りが爆発しそうな恋愛と、
謎特技を発動した奈乃ちゃんにビビる高嶺君。
こちらも気になるところです。










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