【マンガ感想】
『信長協奏曲 6巻 (石井あゆみ)』
信長協奏曲 6 (ゲッサン少年サンデーコミックス)
石井 あゆみ 小学館 2012-02-10 by G-Tools |
【あらすじ】
金ヶ崎の敗戦から、本拠・岐阜への帰還。帰蝶との涙の再会。そして本誌掲載時、大変な反響を呼んだ「津島天王祭・宵祭」編も完全収録した待望の最新巻!サブロー信長が「元亀争乱」に挑む新章の幕が上がる!!!
タイムスリップ系の戦国ファンタジー作品です。
やる気があまり無く、勉強が大嫌いの不良っぽい高校生・『サブロー』。
そんな彼が、ひょんなことから戦国時代にタイムスリップをしてしまい、偶然、織田信長と出会う。
織田信長は、顔がそっくりである『サブロー』に対して、突然、「わしの身代わりとなれ」と言い放ち、
自らの脇差を『サブロー』に与え、立ち去ってしまう(以降、行方不明)。 『サブロー』は成り行き上、
何故か織田信長本人となりすまし、この風雲の時代を生き抜くこととなってしまった・・・。
という感じで始まる作品でして、主人公・『サブロー』がひょんなことから戦国時代へタイムスリップを
してしまい、織田信長として生きていくことになったという戦国ファンタジー作品です。
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ここからは、6巻の感想。
6巻では、前巻で同盟関係であった『浅井長政』が裏切ったことで、退却を余儀なくされた
『織田信長』が、改めて戦力を整え『浅井長政』を討伐すべく、立ち上がる様子が描かれました。
そんな6巻のメインとなるのは、やはり『浅井長政』の討伐準備の話ですね。
この話は、前巻で、同盟関係だった『浅井長政』が裏切ったことで、岐阜まで逃げ帰った
ところから始まりまして、改めて兵を整え、『浅井長政』を攻めるべく、話し合いを行いました。
『浅井長政』が裏切ったとはいえ、『羽柴秀吉』や『徳川家康』や『明智光秀』などの決死の殿戦の
おかげで『織田軍』自体はほぼ無傷であり、多くの『織田軍』の部下達は早期の反撃を『信長』に
提案します。 『織田信長』としては、敵を倒していけば敵は減っていくものだと思っていたものの、
逆に、敵を倒していけば敵が増えていくという現状に嫌気をさしており、少しだけ戦いの考え方を
変えていくこととなりました。
まず、『織田信長』は、『武田信玄』の動きを封じるべく、『上杉謙信』に目を付けます。
さすがの『織田信長』も、『浅井長政』を攻めている時に『武田信玄』や『上杉謙信』に後ろから
攻められたら一溜りもないので、とりあえず、『上杉謙信』に贈り物を送ることで同盟関係を結び、
『武田信玄』の動きを抑えつつ、『上杉謙信』の動きも封じるという一石二鳥の作戦を取りました。
また、『浅井長政』を討伐する前に、近江の人々に対して調略を行うことで、『浅井長政』の戦力を削ぎ
つつも、味方の戦力アップを行い、より優勢な形で『浅井長政』を討てる状態を作り上げようとします。
そして、『竹中半兵衛』による近江側の武将の調略成功したことで、『織田信長』は
『浅井長政』が守る近江に攻め込むこととなりました。 『織田軍』の兵力は2万(+徳川5千)
という大軍でありまして、わずか8千人しかいない『浅井軍』は城に籠城しつつ、同盟国である
越前の『朝倉軍』の援軍を待つ作戦を取ることとなりました。
そして、ついに、『朝倉』の援軍を得た『浅井軍』が籠城作戦を止め、一気に『織田軍』に
攻め込むこととなります。 これ以上の展開については、実際に読まれた方が面白いと
思うので詳しくは書きませんが、人数の少ない『浅井軍』の攻め方は面白かったですし、
何よりも、その『浅井軍』の決死の攻撃に対しても『織田信長』の“しぶとさ”というか“強運”が
勝ってしまうという展開が非常に面白く読むことが出来ました。
次巻も楽しみです。
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【総評】
面白いです(^^ゞ。
今巻から『浅井長政』との戦いが始まりました。 また、本編とは違いますが、『森蘭丸』が
登場してきたりしています。 これから彼がどのように『織田信長』の側近になっていくのか
非常に気になったりします。 次巻も楽しみです。
点数的には
90点
です。
では、ここまで。