【マンガ感想】
『信長協奏曲 5巻 (石井あゆみ)』
信長協奏曲 5 (ゲッサン少年サンデーコミックス)
石井 あゆみ 小学館 2011-08-12 by G-Tools |
【あらすじ】
上京したサブロー信長は、天下布武に向かって進み始める!だが、将軍・足利義昭との関係は悪化の一途をたどり、連戦連勝を続ける越前・朝倉攻めでもまさかの事態がサブローを襲う!絶体絶命の危機で、サブローの決断は!!?ゲッサン掲載時に大反響を呼んだ「金ヶ崎編」完全収録!待望の第5巻!!
タイムスリップ系の戦国ファンタジー作品です。
やる気があまり無く、勉強が大嫌いの不良っぽい高校生・『サブロー』。
そんな彼が、ひょんなことから戦国時代にタイムスリップをしてしまい、偶然、織田信長と出会う。
織田信長は、顔がそっくりである『サブロー』に対して、突然、「わしの身代わりとなれ」と言い放ち、
自らの脇差を『サブロー』に与え、立ち去ってしまう(以降、行方不明)。 『サブロー』は成り行き上、
何故か織田信長本人となりすまし、この風雲の時代を生き抜くこととなってしまった・・・。
という感じで始まる作品でして、主人公・『サブロー』がひょんなことから戦国時代へタイムスリップを
してしまい、織田信長として生きていくことになったという戦国ファンタジー作品です。
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ここからは、5巻の感想。
5巻では、『織田信長』が越前朝倉を攻め入るわけですが、『浅井長政』が裏切ってしまい、
“金ヶ崎の退き口”という退却戦が描かれることとなりました。
そんな5巻のメインとなるのは、“金ヶ崎の退き口”という退却戦ですね。
このイベントは、『織田信長』が、将軍・『足利義昭』への挨拶のため上洛するように各地の大名に
呼びかけたところから始まります。 この呼びかけに『越前朝倉家』は無視し続けたため、『織田
信長』は将軍への不敬とみなし、『徳川家康』と共に『越前朝倉家』の討伐を決めることとなります。
総勢10万という圧倒的な戦力を持って『越前朝倉家』を攻めることとなるわけですが、ナント、
同盟国であり義理の弟である『浅井長政』が突如裏切り、朝倉軍との挟み撃ちを受けることとなります。
その『浅井長政』の裏切りをを妹・『お市』の知らせにより知った『織田信長』はすぐにこの戦いが
負けたことを理解し、すぐに京都まで逃げることを選択します。 この決断は非常に早く、
『浅井長政』は戦場にいたはずの『織田信長』を完全に見失った状態で、追撃戦が始まることと
なります(織田軍は殿戦)。
そんな『織田信長』が不在の『織田軍』ですが、ナント『羽柴秀吉』が殿戦を行うこととなります。
殿戦は死を覚悟せねばならない戦いであるため誰もが避けたいわけですが、ナント『羽柴秀吉』は、
この殿戦を志願することとなります。 彼が志願した理由は、この『浅井長政』の裏切りに便乗して
元主君の『今川義元』の敵である『織田信長』を討ってしまおうという考えがあったからでして、
彼はこのチャンスを逃さまいと動きだそうとします。
これ以上の展開に関してはネタバレになってしまうので詳しくは書きませんが、色々とすったもんだ
ありながらも最終的に史実通りに話が進んでいくのは非常に上手い展開でありましたし、何よりも
いつもあっさりと戦いを描いていくこの作品が本格的に“戦さを描写”したのが興味深かったですね。
いや~、面白かったです。
次巻以降も、このようにじっくりゆっくり話を進めてほしいです。
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【総評】
面白いです(^^ゞ。
上記では取り上げませんでしたが、未来から来た人物がもう一人増えました。
またまた歴史に疎い方のようで、歴史が変わってしまうようなことは起こらない模様です。
彼が今後、どのような活躍をするのか気になりますね。 次巻も楽しみです。
点数的には
90点
です。
では、ここまで。