『信長協奏曲 4巻』の感想 | まんが栄養素

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【マンガ感想】

 

『信長協奏曲 4巻 (石井あゆみ)』

 

4091227376 信長協奏曲 4 (ゲッサン少年サンデーコミックス)
石井 あゆみ
小学館 2011-02-10

by G-Tools

 

 

過去記事はこちら → 1巻  2巻  3巻

 

 

【あらすじ】

信長と光秀の協奏曲が始まる!!!晴れて、織田家臣団に加わった明智光秀!サブロー信長と二人三脚での天下取りの道のりが今、始まる!!その第一歩は天下の都・京への上洛!真の信長協奏曲はここから幕を開ける!各方面から大反響!織田信長を衝撃の新解釈で描く時をかける風雲児サブローの戦国青春記、第4巻!!

 

 

タイムスリップ系の戦国ファンタジー作品です。

 

やる気があまり無く、勉強が大嫌いの不良っぽい高校生・『サブロー』。

そんな彼が、ひょんなことから戦国時代にタイムスリップをしてしまい、偶然、織田信長と出会う。

織田信長は、顔がそっくりである『サブロー』に対して、突然、「わしの身代わりとなれ」と言い放ち、

自らの脇差を『サブロー』に与え、立ち去ってしまう(以降、行方不明)。  『サブロー』は成り行き上、

何故か織田信長本人となりすまし、この風雲の時代を生き抜くこととなってしまった・・・。

 

という感じで始まる作品でして、主人公・『サブロー』がひょんなことから戦国時代へタイムスリップを

してしまい、織田信長として生きていくことになったという戦国ファンタジー作品です。

 

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ここからは、4巻の感想。

4巻では、『足利義昭』を擁して京都へ上洛するイベントから始まりまして、『お市』を『浅井長政』に

嫁がせるイベント、『足利義昭』が将軍となるイベント、そして『織田信長』と『足利義昭』とが不仲に

なっていくイベントなどが収録されております。
 
そんな4巻の中で興味深かったのは、やはり『織田信長』の『足利義昭』への軽視です。

このイベントは、『織田信長』が『足利義昭』を擁して京都へ上洛することとなったイベントから

始まります。 無事、将軍となった『足利義昭』は功労者の『織田信長』を副将軍に任命しようと

するのですが、ナント、『織田信長』はあっさりとその申し出を断ることとなります。

 
『織田信長』にとってみれば、今まで“将軍=天下人=一番強い人物”と思っていたのですが、

実際には強かろうが弱かろうが足利家の中から“将軍”が選ばれるということに気づいてしまったため、

天下人を狙っている『織田信長』としては、その“将軍”というシステムに疑問を持ってしまいます。

そういう疑問を持ってしまったため、これ以降、『足利義昭』に対して尊敬することも忠誠を誓うことも無く、

その扱いは段々と酷くなり、蔑ろにするシーンが増えていくこととなりました。
 
まんが栄養素-信長協奏曲 4巻
(↑織田信長が足利義昭にキリスト教の宣教師を紹介し・・・・)
 
まんが栄養素-信長協奏曲 4巻
(↑足利義昭の了解を得ずに、勝手にキリスト教の布教活動を認めてしまったシーン)
 

そんな『織田信長』が『足利義昭』を最も蔑ろにしたシーンは、キリスト教の布教のために訪れた

『ルイス・フロイス』に関するイベントでして、上記の画像のように、『足利義昭』の了解を得ずに、

勝手にキリスト教の布教活動を認めてしまいました。 さすがの『足利義昭』もこの『織田信長』の

行動に怒りを覚え声を荒げるのですが、『足利義昭』を軽視している『織田信長』にはその声は

届かず、このイベントをきっかけに、2人の関係に亀裂が入っていくこととなります。

 

恐らく、次巻以降、完全に2人の関係が壊れてしまい、『足利義昭』による信長包囲網が形成されて

行くこととなるのだと思います。 この危機を、この作品の『織田信長』がどのように回避していくのか

非常に気になりますね。 次巻も楽しみです。

 

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【総評】

面白いです(^^ゞ。

今巻は、特に『織田信長』らしい非常識さが上手く描かれていて楽しく読めました。

次巻も大いに期待したいですね。

 

点数的には

90点

です。
 

 

では、ここまで。

 

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