『信長協奏曲 3巻』の感想 | まんが栄養素

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【マンガ感想】

 

『信長協奏曲 3巻 (石井あゆみ)』


4091225470 信長協奏曲 3 (ゲッサン少年サンデーコミックス)
石井 あゆみ
小学館 2010-08-12

by G-Tools

 

 

過去記事はこちら → 1巻  2巻

 

 

【あらすじ】

ごくごく普通の今どき高校生サブロー。そんなサブローがひょんなことから飛ばされたのは、なんと戦国時代! そう、彼はタイムスリップしてしまったのである。自分の人生に日本の歴史なんてこれっぽっちも関係ないと思っていたサブロー。そんな彼がこの時代で出会ったのは、あの織田信長であった。歴史上とは似ても似つかないほど病弱な信長に、更に驚くべき頼み事をされる。それは、信長とサブローが入れ替わることであった…。乱世で生きることとなってしまった平成育ち信長の、奔放奮闘記!!

 

 

タイムスリップ系の戦国ファンタジー作品です。

 

やる気があまり無く、勉強が大嫌いの不良っぽい高校生・『サブロー』。

そんな彼が、ひょんなことから戦国時代にタイムスリップをしてしまい、偶然、織田信長と出会う。

織田信長は、顔がそっくりである『サブロー』に対して、突然、「わしの身代わりとなれ」と言い放ち、

自らの脇差を『サブロー』に与え、立ち去ってしまう(以降、行方不明)。  『サブロー』は成り行き上、

何故か織田信長本人となりすまし、この風雲の時代を生き抜くこととなってしまった・・・。

 

という感じで始まる作品でして、主人公・『サブロー』がひょんなことから戦国時代へタイムスリップを

してしまい、織田信長として生きていくことになったという戦国ファンタジー作品です。

 

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ここからは、3巻の感想。

3巻では、桶狭間の戦いから始まりまして、『徳川家康』との同盟、『竹中半兵衛』による稲葉山城攻略、

『木下藤吉郎』による墨俣城の築城、『織田信長』による美濃の国の攻略、そして、『明智光秀』と『織田

信長』との出会いまでが一気に描かれることとなりました。

 
そんな3巻で個人的に気に入っているのが、『木下藤吉郎』の立身出世ですね。
まあ、説明は不要であると思いますが『木下藤吉郎』とは、後に天下を取ることとなる『豊臣秀吉』のこと

でして、この作品の舞台となっている時代では、まだ武将ですらありません。 ちなみに、この作品の

『木下藤吉郎』の設定は、『今川義元』の間者という設定のキャラクターでして、『織田家』に入り込み

その内情を調べるという仕事をしていました(今川義元の死後は、織田家に仕えるようになる)。

 
そんな『木下藤吉郎』の活躍を描いているのが今巻です。

今巻の最初のイベントで、彼の主である『今川義元』が死んでしまったため、今まで敵であった『織田家』に

仕えることになります。 ただし、絶対の忠誠を誓ったのではなく、あくまで復讐のために一時的に潜りこん

だという感じでして、『織田信長』及び『織田家の人々』に対して、あまり良い感情を持っていないようです。
 
まんが栄養素-信長協奏曲 3巻
(↑『木下藤吉郎』の『織田信長』に対する憎悪はこの作品の魅力の一つ)
 
そんな『木下藤吉郎』に、ついに立身出世のチャンスが訪れることとなりました。

そのチャンスとは、一夜で作られた城として有名な『墨俣城』に関連するイベントのことでして、

美濃の土豪・『蜂須賀小六』を従えて、見事にこの一夜城を完成させてしまいます。

この働きを見た『織田信長』が、『木下藤吉郎』をすぐに一隊の将に出世させることを決めたことで、

『木下藤吉郎』の出世の道が拓かれることとなりました。
 

次巻以降は、『織田軍』の拡大路線に伴い、『木下藤吉郎』がどんどん出世していくと思われます。

『織田信長』に対して忠誠を誓っていない『木下藤吉郎』が今後どのような行動をしていくのか、

非常に気になるところです。 次巻も楽しみです。

 

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【総評】

面白いです(^^ゞ。

『木下藤吉郎』の出世物語が描かれると共に、この作品のタイトルである『協奏曲』の意味合いも

今巻で判明しました。 この意味合いが今後、どのように物語に影響していくのか、気になりますね。
次巻も期待したいです。

 

点数的には

90点

です。
 

 

では、ここまで。

 

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