【マンガ感想】
『魔砲使い黒姫 12巻 (片倉・狼組・政憲)』
魔砲使い黒姫 12 (12) (ジャンプコミックス)
片倉・狼組・政憲 集英社 2007-03-02 by G-Tools |
過去記事はこちら → 7巻までの総評 8巻 9巻 10巻 11巻
【あらすじ】
獅子城に飲まれた黒姫を追う争怒。城主・万里怨は、争怒に味方すると見せかけ、実は恐るべき計画を企んでいた。罠に落ちた黒姫と争怒達。黒姫は共闘を提案するが、復讐に拘る争怒は拒絶、黒姫へと襲いかかるが!?
前回から続く過去編。
まあ、色々とあって、同時に過去へやってきた『黒姫討伐団』と共に、
死神を生み出そうとしていた『魔天連』の万里怨を倒し、物語は進んでいく。
また、その合間に『勇者・鬼丸の戦場伝説』の真相も描かれる。
『勇者・鬼丸の戦場伝説』の後に、『この時代の黒姫』が現われるようで、
その場から去ってしまった『現代の黒姫』と『過去の黒姫』が出会うというストーリーは
描かれることなく、次のストーリーに進んでいくようだ。
(まあ、出会ってしまったら困るのだけど・・・・)
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正直なところ、ストーリーに関しては特に語ることはないかな。
新キャラや過去キャラを登場させつつ、順当にストーリーを消化した感じ。
ただ、月刊連載とは思えないほど展開が遅すぎる。
伏線を回収したり過去キャラを登場させたりするのは良いのだけど、
ストーリーを描くよりも、伏線やキャラクターを描きすぎているため、
どうしてもストーリー展開が遅くなり、全然前に進まない状態が続いている。
今巻描いたストーリーも、ただ『レイに死神の手が入り込む』という話を描くために、
ストーリーをわざわざ横道に逸らしながら、1巻全てを使ってしまった。
・・・・いや、いつもなら、こんなことを感じなかったと思う。
掲載誌が休刊になり、このままストーリー伏線の殆どが回収されず、
連載が終了してしまうことが判っているだけに、このストーリー展開の遅さに疑問を持つ。
何で、こんなに無駄話を多く描き、話を進めてくれなかったのか、と。
大体、あと数回で全て描ききれるわけがないじゃないか!!
あと、2巻ほど発売されると思うが、どういう結末になるのだろうか・・・。
他誌で連載再開になれば、これほど嬉しいことはないのだが・・・。
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【総評】
『月刊少年ジャンプ』が休刊になるらしい。
正直、「その雑誌が休刊になっても読んでいるマンガ無いからどうでもいいや」と思っていたけど、
連載陣を見てみると、なんとこの『魔砲使い黒姫』が載っていてびっくり。
ほとんどの作品が休刊と同時に連載終了となるらしく、この作品も終わってしまうのであろう。
正直、あと数回で終わるようなストーリーではないので、どこかで復活して欲しいです。
点数的には
75点
くらいかな。
では、ここまで。