結婚式は、新郎新婦さんだけでなく、
そこに集う方にとっても
「様々な想いを再確認する場」
でもあったりします。
そんなことを感じる瞬間を、
先日司会を担当した披露宴で
目の当たりにしたんです。
ということで今日は、
【孫を抱いて知る親の想い】
と題して綴っていきますね。
この新郎・新婦さんには、
結婚式前に誕生した
5か月のお子さんがいます。
お子さんのお披露目も兼ねた
披露宴は、
終始和やかにそしてアットホームな
素敵な空間になっていました。
そうして迎えた披露宴結び。
新郎さんのお父様が謝辞で
こんなことを話されていたんです。
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父と息子というのは、
成長と共に多くを語らない
間柄でもあります。
息子が大学進学で上京する時、
就職が決まった時、
結婚が決まった時、
もちろん喜びはあったものの
「そうか・・・よかったな」
ぐらいにしか思っていませんでした。
ところが、孫の誕生はこれまで抱いた
ものとは違う感情が生まれました。
今年の夏、
遠方に住む私たち夫婦の元に
孫を連れて息子夫婦が帰省を
してくれました。
それまで写真や動画でしか
観ていなかった孫を、
初めて自分の手に抱きました。
孫を抱いたその時に、
「これで親としての務めは
ようやく終わったんだ・・・」
と肩の荷が下りたことを実感して、
ホッとしたんです。
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終始冷静に話していたお父様が、
「これで親としての務めは
ようやく終わったんだ・・・」
という言葉を発する時に、
声を詰まらせて涙を流されたんです。
もうね、
その姿に胸が熱くなったのと同時に、
お父様がお孫さんを初めて抱いた時の
喜びやそこで抱いた感情が
ありありと想像できたんですよね。
まさに、
【孫を抱いて知る親の想い】を、
短いながらも言葉にされた瞬間
だったのかもしれません。
また一つ結婚式の醍醐味を感じる
素敵な空間に身を置かせてもらいました。
私ね、思わずお開き後に、
新郎さんのお父様に
謝辞の言葉に胸が熱くなったことを
素直にお伝えしたんです。
そしたら、
お父様はと~っても優しい表情で
「ありがとうございます」
と答えてくださって、
多くを語らずとも新郎さんの成長を
見守って支えてこられたこれまでの
歩みが感じられる一言でした。
お子さんが誕生してからの結婚式は、
新郎・新婦さんのみならず、
親御様にとっても大切な節目になる
時間になるとあらためて再発見できた
素晴らしい結婚式でした。
本日も結びまでお読みいただいて
ありがとうございます。