以前
と題して、《紅差しの儀》を
ご紹介しました。
日本の伝統的な要素を取り入れた
和のウェディングである和婚。
この和婚だからこそ叶う、
お母様の想いが感じられる
儀式があります。
ということで今日は、
【母の想いを感じる和婚の儀式】
を2つご紹介していきますね。
まず、筥迫とは何ぞやですよね。
〇で囲ったこれです↓。
筥迫は、着物を身にまとう際の
小物の一つで、江戸時代より
武家の女性が懐に入れていたものです。
女性のたしなみという意味もあり、
中には、懐紙・鏡・紅が入っていて、
花嫁道具の一つとされていました。
(いわゆる化粧ポーチですね)
筥迫の儀とは、
この筥迫を花嫁支度の
仕上げとして、
お母様から胸元に
収めていただく儀式。
「幸せな家庭が築けるように・・・」
「いつまでも女性として美しくありなさい」
という想いを込めて、
お手紙やお守りを入れて新婦さんの
胸元に収めていただくこともできます。
懐剣は、江戸時代より母から贈られる
花嫁道具の一つで、非常時に備えた
護身用の短刀です。
「いざという時は女性であっても、
自分の身は自分で守る」
という意味があります。
でも、ご安心ください!
今は婚礼衣装の一つとして
その形が残っているだけで、
剣は入っていません。
懐剣の儀は、筥迫の儀同様に、
懐剣を花嫁支度の最後の仕上げとして、
お母様から胸元に収めていただく儀式。
「自分の身を守り、夫を守り、
そして子供の身を守る覚悟を持ちなさい」
という想いを込めてお母様に
おこなっていただきます。
《筥迫の儀》《懐剣の儀》ともに、
和装で人前式をされる方は、
入場時にお母様から
していただくのもおススメですよ!
その際に、
司会者から儀式の意味や由来などを
ご紹介することで、ゲストも
何をしているのかわかってもらったうえで、
印象的な儀式になると思います。
和装に必要な小物は、
江戸時代に実用品として
女性が使っていたものです。
それを簡略化して和装婚礼衣装に
使われています。
それらの小物の
意味や込められた願いを知ったうえで、
お母様から花嫁支度の
仕上げをしていただく・・・。
和婚ならではの、
母から娘へ伝える
幸せの願いが詰まった儀式は、
見ているこちらがジーンとくる
素敵な瞬間となります。
ということで今日は、
【母の想いを感じる和婚の儀式】
《筥迫の儀》《懐剣の儀》
をご紹介しました。
本日も結びまでお読みいただいて
ありがとうございます。