主役である新郎・新婦さんのために、
たくさんのゲストが集い、スタッフが動き、
独特な緊張感に包まれる結婚式当日。
事前の打合わせや段取り通りに
すべて進めばよいのですが、
慣れない状況で動くことを余儀なくされる
結婚式にはハプニングも多々起こります。
かれこれ約10年ウェディング司会の
仕事に携わっている私にとって、
結婚式とは・・・
【予期せぬことにあふれてる】
と実感することばかり。
ということで今日は、
【結婚式は予期せぬことにあふれてる①】
と題して、私が実際に遭遇した
ハプニングをご紹介していきますね。
《飛んだリングピロー》
挙式で新郎・新婦さんが交換する
結婚指輪をのせたリングピローを
運ぶ役目をしてくれるリングガール。
私が司会を担当したある人前式で、
新婦さんの3歳の姪っ子さんが
その役目を担ってくれることに。
結婚式当日、
ピンクのドレスに身を包んだ姪っ子さん。
目をキラキラさせて挙式リハーサルに
臨んでくれました。
新郎さんを先導して歩き、
チャペル壇上手前にいる
司会の私がリングピローを
受け取るという段取り。
新郎・新婦さんをはじめ、
新婦さんのお姉様やご両親、
スタッフ、たくさんの大人から
「上手だね」「すごく可愛いよ」
とたくさんの激励を受けて、
姪っ子さんも上機嫌で無事に
リハーサルを済ませました。
いざ出番となったタイミングで、
それは起こりました。
チャペルの扉が開き、
姪っ子さんの目の前には
リハーサルの時にはいなかった
たくさんのゲストの姿が。
小さな瞳に移ったその光景は、
さぞやビックリだったようで、
「わーん」と泣き出した直後
大切に持っていたリングピローを
チャペルの天井に向かって
ポーンと投げてしまったんです。
幸いなことに、チャペル入口に
一番近い席に座っていた
新郎さんの友人がリングピローを
見事キャッチ!
何より一番大切な新郎・新婦さんの
結婚指輪は飛ばされることなく、
無事にリングピローと一体に
なっていました。
私はとっさに、
「リングガールから託された
リングピロー。
見事な連携プレーで受け取られた
ご列席者代表の方に
お届けいただきましょう」
とアドリブアナウンスを入れました。
結果、その方が新郎さんを先導して
無事にリングピローを司会の
私の元に届けてくれました。
私の無茶ぶりに自然に反応してくれた
新郎さんの友人には、大感謝でした。
ビックリして、リングピローを
投げてしまった姪っ子さんは、
新婦さんのお姉様がすぐに抱きかかえ、
その後は何事もなかったかのように、
ぴたりと泣き止みました。
3歳の女の子にとっては、
たくさんの大人の視線が一斉に
自分に向けられてビックリしただけ
のようでした。
予期せぬことがないに越したことは
ありませんが、それをできる限り
ポジティブな出来事に変えられるよう、
ありとあらゆるアドリブ力が
どんどん鍛えられております(笑)。
明日も引き続き
結婚式で起こった予期せぬことを
ご紹介しますね。
(色々起こってますが、
微笑ましいものだけにしておきます)
本日も結びまでお読みいただいて
ありがとうございます。