石川・勇気づけ講師

山本真弓です。

 

 

 

 

今日12月7日は、

2015年に2歳で亡くなった

重症心身障害児だった次女の誕生日。

 

 

 

 

そして、私も生死をさまよった

壮絶な出産をした日。

 

 

 

 

私がこの活動をする原点となった

一生忘れられない日です。

 

  

 

 

 

 

もうあれから9年が経ちました。

 

 

 

 

 

今日は、くしくも

ダウン症の三女の定期健診で

金沢大学付属病院に

行ってきたんです。

 

 

 

 

 

そう、まさに私と次女があのとき

救急車で運び込まれ

命を助けてもらった病院。

 

 

 

いつも三女と通ってるけど

今日のタイミングで

元気いっぱいの三女と一緒にまたここにいることに

なんだか不思議な縁を感じました。

 

 

 

 

 

あのとき私が居なくなってたら

三女も私もここには居ないんだよね。

 

 

 

 

 

そう思うと

いつもの病院なのになんだか泣きそうになる。

 

 

 

この瞬間が当たり前にあることが

ありがたすぎて、、、。

 

 

 

 

 

そして今夜は夫が小さなケーキを

買ってきてくれて

みんなでささやかに次女を偲びました。

 

 

 

 

9年間いろいろあったけど

みんなそれぞれ大きくなって

おだやかに過ごせる日常が

なんだかとてもありがたく尊く感じて

 

 

 

 

生かされていることの喜びを

改めて感じました。

 

 

 

 

次女ちゃん、ホントにありがとう。

生まれてきてくれた奇跡を

毎年伝えていくよ。

 

 

 

 

そんなわけで今日は

2019年12月7日に次女のことを書いた

過去記事を再アップしますね。

 

 

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 

 

2012年12月6日夜、次女は妊娠38週。

 

陣痛が来たと思ったら、

 

夜中に突然、大量出血。

 

 

 

病院へ着くや否や、

 

「赤ちゃんの心拍が下がっている」と言われ、

 

大学病院へ緊急搬送。

 

 

 

救急車で1時間。

 

あと少しで新生児に会える…

 

その喜びも全て消え、

 

天国から地獄へとはまさにこのこと。

 

 

 

 

あんなすさまじい経験をするとは

 

思ってもみませんでした。

 

 

 

 

救急車の中で、私は意識がもうろうと

 

しつつも、赤ちゃんのことだけを考えていました。

 

「ありがとう、ありがとう」

「きっと大丈夫」

 

何度も何度も祈るようにつぶやいていました。

 

 

 

 

大学病院に着くと、

 

「超緊急大手術だぞ!!!急いで!!」

 

と、怒号のような声が

 

手術室に響き渡りました。

 

 

 

私はまだ意識があったものの、

 

だんだん血圧が下がってきたので

 

息苦しくなっていました。

 

 

 

着ていた服をハサミで裂かれ、

 

結婚指輪を外され、

 

「ちょっと寝てもらうね!」と言われて

 

そこからの記憶がありません。

(全身麻酔でした)

 

 

 

 

 

 

そして、私が目覚めたのは

 

そこからまる一日経った

 

12月8日の朝でした。

 

 

 

 

ICU(集中治療室)のベットに固定され

 

人工呼吸器が挿入され

 

息ができず、しゃべれない。

 

 

 

 

そばには、憔悴しきった

 

夫の顔がありました。

 

 

 

 

「〇×※△■!!?」

 

 

 

 

「赤ちゃんはどうなったの?」

 

と、聞こうとするのに、呼吸器のせいで

しゃべることができない。

 

 

 

動かない手で、ぐちゃぐちゃの字で

「あかちゃんは?」と

メモに書きました。

 

 

 

 

夫は、

「助かったよ。今、別の病院で

手当を受けてる。頑張ってるよ。」

 

と伝えると、生まれたばかりの

次女の写真を見せてくれました。

 

 

 

そこには、長男や長女のときの

やわらかくかわいい新生児の姿とは

全然違う、

 

 

 

管につながれた痛々しい赤ちゃんの

姿がありました。

 

 

私が最初に見た次女。

 

 

 

でも、私はとにかく

赤ちゃんが無事だったことにホッとして、

今はこんな姿でも、きっとすぐ

退院できるから、大丈夫だろう。

 

 

と思っていました。

 

 

 

そして、私が目覚めたのは

「たった10%の奇跡」

だったということを知ったのです。

 

 

 

 

私の病状は、想像よりも深刻でした。

 

 

 

「常位胎盤早期剥離」

 

 

 

赤ちゃんが母体から出る前に

 

母親の胎盤がはがれてしまう、

 

妊娠後期で最も恐ろしい症状と

 

言われているものでした。

 

 

 

 

赤ちゃんに酸素が届かないので

 

胎盤がはがれると、赤ちゃんは

 

無酸素状態。

 

脳に酸素が届かない苦しい状態が長く、

 

次女はとても苦しんで生まれたのでした。

(次女も、あと数秒心拍復活が遅かったら

死産していました。)

 

 

 

 

 

そしてそんな状態の私にも

 

命の危険が迫っていたのです。

 

 

 

 

 

私は、次女を母体から出した後も

 

出血が止まらず、輸血も6リットルという

 

ものすごい量だったそうです。

 

 

 

それでも出血は止まらず、

 

夫と父は、手術を終えた医師から

 

「最悪の状態を覚悟してください」

 

と宣告されたのだそう。

 

 

 

 

最悪の状態とは、

 

お母さんが亡くなるか、

赤ちゃんが亡くなるか、

子宮を摘出して母体を救うか

お母さんに障がいが残るか…

 

 

これが、「常位胎盤早期剥離」の怖さ。

 

 

あのまま出血が続けば、

私はこの世にいなくなっていたかもしれないのです。

 

 

 

このときの私の生存確率は

10%以下。

 

 

 

本当に、この時のことを聞くたび、

いろんな意味で身が引き締まります。

 

 

 

 

あのとき、一度私は死んでいたかもしれない。

 

 

 

 

 

最悪の状態なら、赤ちゃんと一緒に

いなくなるか、

 

赤ちゃんを残して私だけいなくなるか

 

そのどれかになる確率が9割だったのだから。

 

 

あんな状態で、この世に無傷で

戻ってこられたのは、

奇跡としか言いようがない。

 

 

 

「生かされているんだ」

 

 

この時ほど確信したことはありません。

 

 

 

 

 

 

私は何もしていない。

 

したかったこと、まだ何も。

 

このままでは、死ねない。

 

やりたいことやってない。

 

死にきれない。

 

 

 

 

そんな風に思ったのでしょうか。

 

 

 

きっと神様が、

 

「まだやってないことあるでしょ!

チャンスをあげるから、もう一回

気合い入れて行っておいで!」

 

とこの世に送り返してくれたんじゃないかと

本当にそう思ったんです。

 

 

覚えていないけど、

きっとそうに違いない。

 

 

 

 

 

だから、

 

私はこの時から

「本当にやりたいことをやるんだ」

と、決めたんです。

 

 

 

「このままじゃ、死ねない。」

「まだ、何かをやってない気がする」

 

 

この想いがずっと胸にあるから、

無謀なチャレンジだって

こんなにできるようになったんだと思います。

 

 

image

 

 

 

そんな私の2度目の人生の誕生日が

毎年12月7日。

 

 

 

後悔はない?

 

やり切ってる?

 

と、日々問いかけていかないとね(^^)

 

 

…そんなことを改めて思いました。

 

 

 

生きているって、なんでもできるね。

 

10%の奇跡に、ありがとう。

 

 

あらためて、今ここにある私の命、

家族の命、

出会ってくれたみんなの命に

感謝があふれる一日でした。

 

 

 

ダイヤモンド命がけの壮絶出産シリーズはこちら

いま生きているという奇跡~壮絶出産からの生還~

命がけの壮絶出産①突然の異変

命がけの壮絶出産②超緊急帝王切開

命がけの壮絶出産③奇跡の生還

命がけの壮絶出産④お願いだから生きていて

命がけの壮絶出産⑤切ない初対面

 

 

ダイヤモンド重症心身障害児の次女とのストーリーまとめ

壮絶出産で脳性麻痺に。NICUに長期入院し、2歳で天使になった次女の物語。

 

 

 

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