(ひとしずく・171(年表についてのコメント)サタンの反乱 艱難期への序章 第五部)~七十人訳~ | sarah‐mercy

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からの続きです

 

サタンの反乱 艱難期への序章 第五部 パート171

 

  II.  人間の歴史における神の計画

 

9.人類史の7日間の具体的な年表」についてのコメント>

 

 ここで少し、「人類史の7日間の具体的な年表」の内容について、

私からのコメントをさせていただきたいと思います。

 

「人類史の7日間」の年表のアダムの創造が紀元前4112年とあるのを見ると、

このロバート・ルギンビル氏によるこれらの時代の考察は、

旧約聖書のマソラ本文の写本をもとにされているようです。

「サタンの反乱」シリーズでは、このロバート氏の説明している通りに訳を進めますが、

実は天地創造の年については、学者らの間で論争がなされていて、

主に二つの、ほぼ紀元前4000頃とする説や紀元前5000年以上前であると

主張する説があるということを知っておいて頂きたいと思います。

 

なぜこのような違いが生じるのかというと、

聖書のヘブル語のマソラ写本(紀元160年、クリスチャンのムーブメントを阻止しようとして

ジッポリで少数のユダヤ人によって改ざんされて作られたと言われている)と、

ギリシャ語の七十人訳(紀元前282年、七十人のユダヤ人学者らによって編纂された

-当時はギリシャ語が国際語であった)に記されている年数が異なっているからです。

 

(アブラハム以降の時代についてはマソラ訳も七十人訳も同じなのですが、

アブラハム以前になると、たとえばノアの洪水や天地創造の年代など、

マソラ訳と七十人訳では違いが生じてしまうのです)

このことについては、以前配信した「ひとしずく-黙示録 パート67」下差し

 

 

または、マソラ訳については

 https://www.bible.ca/manuscripts/Masoretic-Text-MT-Leningrad-Codex-Bible-manuscripts-Old-Testament-Torah-Tanakh-Hebrew-Rabbi-Yose-ben-Halafta-Zippori-160AD.htm 、

七十人訳については

https://www.bible.ca/manuscripts/Septuagint-LXX-Greek-Old-Testment-Tanakh-ancient-Synagogues-first-century-church-PtolemyII-282-246BC.htm

詳しく取り上げられていますので、参考にしてください。

 

この旧約聖書に記されているのは、私たちが使っている西暦ではありません。

西暦(太陽暦)というものは、ルギンビル氏の説明にもあったように、

紀元525年に教皇の命を受けてディオニシウス・エクシグウスという修道士が

作成したものです。

ですからマソラ本文にしても七十人訳にしても、西暦年の記録があるわけではなく、

アダムから始まり、その子セツ、さらにその子エノスといった、

それぞれその族長の生きた年数とその族長が何歳の時に子どもが生まれたかが

記されているだけです。

しかし、それを計算すれば年代を割り出すことができるのです。

ただ、族長の生きた年数においてはマソラ本文も七十人訳も同じなのに対し、

族長が何歳の時に子どもができたか、という年数においては異なっているのです。

 

たとえば、マソラ本文ではアダムが130歳の時にセツ生まれたと記されていますが、

七十人訳では230歳と記されています。

次のエノスはセツが105歳の時に生まれたとマソラ訳では記されていますが、

七十人訳では205歳となっているというようにです。

アダムからセルグまでのうち12人が100年ずつ、そしてナホルが50年、

七十人訳よりマソラ訳が少なく記載されています。

(ちなみに一般的に通常使っている聖書は、マソラ本文のほうです)

 

またもう一つ、旧約聖書に書かれている大きな出来事を西暦で知る上で重要となるのが、

イエス様の誕生された年です。

私たちはルギンビル氏の主張する「人類史の7日間」のパターンについて

今学んでいるところですが、思い出して頂きたいのは、

この全てが、まずイエス様の地上での誕生と、

イエス様の十字架上での死が礎にあるということです。

そして、このイエス様の誕生された年というのも紀元前と紀元の基点になり、

ここから旧約時代の出来事が西暦でいうとどのくらいの時に起ったのか、

知ることができるのでとても重要となってくるのです。

 

このイエス様の誕生された年については、多くの聖書の解説者が紀元前4年とか5年とか、

ほかにもいくつかの説があります。

人類史において、最も偉大で重要な人物と言えばイエス・キリストこそ、そのお方であるのに、その方の誕生年が間違っているというのは小さな問題ではありません。

特にイエス様の誕生された年を基に、

その他の出来事の起きた年数を割り出していくとなると、

イエス様の誕生年を正しく知ることはとても重要になってくるのです。

 

ルギンビル氏の考察によると、イエス様の誕生については、

ひとしずくサタンの反乱「キリストの誕生」パート166」で説明されている通り、

紀元前2年とするのが、妥当であるということです。下差し

 

そして、その紀元前2年を基点にして、七十人訳に記された族長の生きた年数や息子の

出生年を計算したものを表に書き換えてみると次のようになります。

※(図表が反映されませんでした)

 

この図表に用いられている西暦年号は、普通標識年として用いられる、

列王記上6章1節の年を紀元前966とするのではなく、

紀元964年として、対応させたものです。

繰り返しになりますが、

最近のひとしずくサタンの反乱 「ユダヤ時代年表」パート170では、

上にあげた紀元964年を基点に計算して遡っています。下差し

 

 

  1. 紀元前1444年(出エジプト): 

ソロモン王の治世4年目(紀元前964年頃)が出エジプトの480年後

(紀元前1444年頃:すなわち、964+480=1444)であるとする

第1列王6章1節の記述に基づいて、(紀元前2年からだと)

1442年遡って1444年の出エジプトとする【79】。

サタンの反乱 第五部」の脚注【79】: 

「…<列王記上の6章1節のソロモンが主の宮に着手した年は>節目の年として

最も一般的に受け入れられている年代(紀元前966/967年)も、近似値に過ぎない。

ローランド・K・ハリソン『旧約聖書入門』(グランドラピッズ1969年)184-185を参照。Introduction to the Old Testament (Grand Rapids 1969) 184-185.。

 

     2. 紀元前1874年(ヤコブ、エジプトへ)

紀元前1444年からさらに430年遡り、ヤコブがエジプトに到着した時点。

出エジプト記12章40節(ヤコブ到着後、イスラエルはエジプトに

ちょうど430年滞在したとある)に基づき、紀元前1874年に到達することになる。

 

     3. 紀元前2004年(ヤコブの誕生)

紀元前1874年からさらに130年遡り、ヤコブの誕生となる。

創世記47:9で、ヤコブがエジプトに到着したときパロに130歳であることを

伝えていることによる。

 

    4. 紀元前2064年(イサクの誕生)

紀元前2004年からさらに60年後退してイサクの誕生。

創世記25:26で、イサクが60歳の時にヤコブが誕生したことが記されていることに基づく。

 

     5. 紀元前2065年(アブラハムの割礼)

紀元前2064年から1年遡り、ユダヤ時代の始まりとなるアブラハムの割礼

創世記17-18章: ローマ4章9-12節参照)。

紀元前2065年からキリスト誕生の紀元前2年までが2063年間、

ここからバビロン捕囚の70年間を差し引くと、1993年間がユダヤ時代の2千年の全期間となる(これには、ダニエル書の第70週の7年間、つまり将来の艱難期分が差し引かれている)。

 

こうして表を見てみると、とても興味深く、また意味深いことに気づきます。

少し前にアブラハム契約が紀元前2065年であるというのを学びましたが、

そこからおよそ2千年前というのが、エノクの死亡年の紀元前4065年になります。

死亡年といっても、実際エノクは死んだわけではなく、

死ぬことなく神によって天に移されたのです。

聖書に書かれたエノクについての記述を見てみましょう。

 

 アダムから七代目にあたるエノクも彼らについて預言して言った、

 「見よ、主は無数の聖徒たちを率いてこられた。

  それは、すべての者にさばきを行うためであり、また、不信心な者が、

 信仰を無視して犯したすべての不信心なしわざと、

  さらに、不信心な罪人が主にそむいて語ったすべての暴言とを責めるためである」。

                                   (ユダ1章14-15節)

 

 エノクは六十五歳になって、メトセラを生んだ。 

 エノクはメトセラを生んだ後、三百年、神とともに歩み、男子と女子を生んだ。

  エノクの年は合わせて三百六十五歳であった。 

 エノクは神とともに歩み、神が彼を取られたので、いなくなった。

                                (創世記5章21-24節)

 

 信仰によって、エノクは死を見ないように天に移された。

 神がお移しになったので、彼は見えなくなった。

 彼が移される前に、神に喜ばれた者と、あかしされていたからである。

                                  (ヘブル11章5節)

 

 

 これらの聖句から考えられることは、エノクは神と共に歩んだ預言者であり、

信仰によって、死ぬことなく天に移されたという特別な人なのです

しかも、エノクはアダムから数えて「7代目」です。

ここにも、神の「7」の御計画が意味深く人類史の中に組み入れられているように思われ、

この7代目エノクは無視することのできない大切な鍵になっていると私は思います。

アダムからエノクまでの「7代」という期間は、これまでの見方で言えば、

罪の堕落による人間の罪ある歴史と神の救出の予型であったとも

考えられるのではないかと思うのです。

 

この七十人訳の記述を基にして計算した、エノクの天への引き上げから、

神とアブラハムの契約までのおよそ2千年間は、

ルギンビル氏の(マソラ本文による年代に基づいた)解釈のアダムの堕落から

神とアブラハムの契約の2千年間とかなり重なる部分です。

 

ルギンビル氏はこの時代を「異邦人の時代」と解説していますが、

私はこの時代にもう一つ見落としてはならない大切な要素があるように思います。

それは、この異邦人の時代は、同時に「ネピリム支配の時代」でもあったということです。

ここで、聖書やこれまでの様々な研究調査などから推測される

ネピリムの動きについてまとめてみたいと思います。

 

堕天使が地に降りてきて人の娘をめとった(創世記6章2、3節)

 

堕天使が人の娘と交わってできたハイブリッドであるネピリムの出現。(創世記6章4節)

 

ネピリムによって生命あるものがことごとく穢された(ネピリムの黄金期)

 (創世記6章5節)

 

結果として暴虐と混乱が地に満ちて、「洪水」という神の裁きが下された。

 (創世記6章6-7章22節)

 

ノアの家族だけが生き残る(創世記7章23節)

 

ニムロデ(ノアの息子であるハムの孫)の出現。(創世記10章8-12節)

 (おそらくニムロデはハイブリッド-ネピリム。

 堕落天使やネピリム崇拝が洪水後に復活し、再び、ネピリム、帝国を再建しようとする)

 

バベルの塔の建築(創世記11章1-4節)(ニムロデが人々を神への反抗に駆り立てる)

 裁きとして、人々は世界に散らされる。

 言語の混乱(その時までは世界中同じ言語であった。)(創世記11章5-9節)

 

ペレグの時代に地が分かれる。

 (創世記10章25節、歴代誌上1章19節 新改訳の聖句を参照して下さい)

 大陸移動と分離大陸間の移動が困難になる。

 その後も堕天使、ネピリム崇拝が行われたが、各大陸、各地域においての異なる民族、

 異なる言語によって、その堕天使、ネピリムの異なる呼び名が生まれる。

 大陸の移動により、火山活動に伴う温度の低下による急激な寒冷化と短い氷河期

 (人々は穴居生活を余儀なくされる。)

 

神の度重なる、ネピリムとネピリムに従う者達に対する裁きのゆえに、

 ネピリムの支配は「阻止され」、制限されてきた。

 (正確にはネピリムの支配と影響は、この活発な二千年間だけでなく、

 いつの時代にも見え隠れしているのだと思います。)

 

 以上がアブラハムとその子孫であるイスラエルの登場する以前の異邦人の時代と重なる

 ネピリムの時代についてでした。

 

長くなりましたが、ルギンビル氏の解説を学びながら、

皆さんにいくつか念頭に置いておいてほしいと思ったことをコメントさせて頂きました。

 

―以上 コメント終わり

 

パート172に続く下差し

 

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パート①から読まれたい方は下差し

 

 

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ひとしずくの著者であり、「サタンの反乱~」シリーズの翻訳者でもある友人から

年表についてのコメントがありましたが、

イエス様の誕生を正確に知ることは、これからの流れも知ることが出来るという事ですね

例えば、

映画が何時から始まるか知っているなら、終わりの時間も分かるわけで、

その後、待ち合わせて食事するなど、次の楽しい時間も予測することが出来るわけです

(例えがあまりにも短絡的で、申し訳ありません・・・)

気ままな旅も悪くないけど、私は前もって地図や時刻表、パンフレットを見るのが好きです

その方が、2倍楽しめますね(*^-^*)♪

聖書は、最高の旅案内地図のようなものです

感謝します

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昨日は、姉からスナップエンドウと玉ねぎが届きました

ありがとう~飛び出すハート

さやが少し硬くなったそうで、中の豆だけを取り出すことにしました

(大好きな曲をかけながらの1時間はあっという間)

それを長女さんが茹でて、カリカリベーコンとパルメザンチーズと

オリーブオイルをかけて出してくれたのですが、とっても美味しかったです

ありがとう~飛び出すハート

 

夕べから雨になり、気温もぐっと下がっています

体温調節にお気をつけくださいね

お祈りしていますハート

 

 

 

 

 

 

 

(2017年5月ももちゃん)

今日もありがとう~ラブラブ