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メメントCの世界

演劇ユニット「メメントC」の活動・公演情報をお知らせしています。

大石誠之助追悼

 

1月24日に大石誠之助は死にました。機械に挟まれて死にました。

人の名前に 誠之助は たくさんある しかししかし 私の友は唯一人

もう誠之助に 会われない 何の 何の 構うものか

馬鹿な 大馬鹿な 私の友 誠之助

 

 

*2019年の12月に新宮で、川口一央さんらの劇団「ワカイミソラ」が上演した「ドクトルとえい」

とても素晴らしい暖かい演劇でした。高校生も出て、女中役でした。

大石誠之助とえいの、静かな暮らしを描いたものです。

大寒波の中で寒い寒に1月末に、コロナ前に地元でやられた素晴らしいお芝居を思い返しています。

浄泉寺会館を埋めた沢山の新宮の方がそれぞれの大石誠之助を思いながら涙しました。

 

 

 

「まっくらやみ」稽古場リポート⑤

 

大寒波ですね。

1月24日、25日は1911年に大逆事件の死刑執行が行われた日です。

今朝、あまりに寒いので暖房をふるでつけましたが、市谷監獄は寒かったでしょうね。

大石誠之助さん、こないだ飯田橋の教会の側で同窓会をした私ですが、世の中は平和になっておりません。

 

稽古場では二人の男女がゲンロンと恋の火花を燃やしております。

和子と健は、この町へ何しにやってきたのか?

サークル村の活動は町に何を与えたのか?

炭鉱の人たちとちがい、二人は文筆活動をしながら町で運動をしています。

触れ合ううちに、和子は自分探しと日本との出会いを再確認しています。

女のテーマを突き詰めようとしてもがく和子。

純粋であればあるほど、周りとの軋轢はひろがり、男女の想いは乖離します。

うーーーーーん!!

 

 

 

そして、行動隊が歌う「がんばろう」が響く中、ふりつけが始まっております。

残念ながら、また写真が逆になっちゃう症候群です。

 

 

振付は、鈴木拓郎さん。すごい売れっ子かつ、自身の団体チャイロプリンでも様々な作品を発表しています。

どんどん振付を進めて行く凄腕に舌をまきました。

 

この芝居は、歌と身体がセリフと別の通奏低音となっています。

実際に劇場でみて確認してください。

稽古も後半戦、どんどん進みます。

チケットはお早めに!

 

 

 

 

 

稽古場レポート続くよ ④

 

稽古場、白熱の度合いがすごくなってきました。

親父さんたちは、娘を嫁にやろうとしてもんちゃくが起きます。

昔は、親が牛か馬でも売るように娘を嫁にやりました。

口減らしといって、飯を食う口さえ減ればいい!という感じで嫁にやってしまうんですよ。

女坑夫らも同じで、あっちの婿貰え!と言われたり、あっちへ嫁へ行けと・・・

 

辻親八さんは、大川納屋の頭領で、娘が三人。サト、スエ、ミサオの三姉妹が納屋を支えております。長女のサトは炭鉱王のところへ後妻に行きます。

この炭鉱王は伊藤伝衛門をモデルにしています。

 

お母さんはお鶴さん。

 

明治、大正、昭和35年までの物語を女系家族が繋いでいきます。

何人も恋人や夫が死んで変わっていくことは、明日をも知らぬ命の労働環境では、当たり前にありました。

物語りの中でもそれは起こります。

 

 

高松炭鉱ではリンチが行われています。

高松といっても、銅海湾の近くの、高松炭鉱三好坑です。

まるでキリシタン大弾圧みたいなリンチが脱走しようとした人に行われているのでした~~~!

 

さあ、さあ、お見逃しなく。

稽古場リポート 多分③

 

昨日は、美術打ち合わせがありました。

じゃじゃじゃじゃじゃーーーん!と見せたいのは山々ですが、見せられません!

加藤ちかさんの模型は凄いです。

シアタートップスに炭坑が現れるんです。

写真は、模型に身を乗り出す人々の図

 

いやー楽しみですよ。

どうなるんだろう??と稽古場でみているんですよ。芝居はどんどん白熱。でも、その美術がどうなるのか??

ほんとに!観に来ないとみられませんからね!!

 

そして、これが田渕さんが作った相関図です。

誰が誰か?最初の頃は、皆さん、不明すぎてわかりませんでした。

然し、今は、女系家族を廻る炭坑サーガになってきてます。

全部が分からなくても、目の前で繰り広げられるドラマに注目!

そうすれば没入していくでしょう。ふっふっふ

 

そして、意外と公表だった、デモクララジオの番組宣伝です。

38分くらいから30分ほどと、ラスト2分で登場しています。作者、本当に図々しいですね。

でも、芝居は生で見て貰わないとあかんので、よろしくお願いします!

 

 

 

稽古場リポート 続き

 

稽古場リポート、滞っておりました。

その間にも、高橋さんの緻密な演出によって稽古場ではちゃくちゃくと稽古が進んでいます。

劇場条件が厳しい中、様々な工夫で坑道の中をはい回り、石炭を掘削しています。

つくづく思うのは、地方語の美しさ、その音の響きの豊かさです。

地底で叫ぶ女坑夫の声に魅せられています。

色とりどりの稽古着が稽古場を彩ってますが、もっと真っ黒でまっくろけで裸で炭塗れの人たちが、

石炭をほっていたんですね。

 

 

今の私たちからみれば悲惨すぎる仕事に見えますが、仕事というのはやってる本人しか

分からない部分があります。

女の人が炭坑で働くのは大変だという印象ですが、力仕事を必用とする職業全てにおいて、大変なんだと思います。

私が20代の頃、まだ舞台スタッフの女性は少数派でした。確かにスピーカーは重いし、体力さは大きいです。しかし自分の職能を生かしやったことがはっきりする仕事というのは、自分の慰めになるもので、いくらストレスが大きくてもやはりやりがいがありました。

今では、音響も照明も、舞台監督も女性が珍しくないし、ヘアメイクや衣装を男性がするのも当たりまえです。職能の前に男女差はないのだとおもいます。

 

直方市石炭歴史館蔵

 

 

森崎さんは朝鮮で学校の校長の先生の父を持ち、母は若くして病死。いわゆる支配者階級の娘として、何一つ不自由せずに育ちました。生活の言葉、方言の無い正しい日本語で学ぶ中、朝鮮支配の苛烈さを目の当たりと自身の傷として、終戦間際に、九州に引揚げました。

 

彼女の恵まれた結婚生活の中、 戦後に二児をラマーズ法で産んだ驚くべき出産経験は、彼女に改めて女性性の不思議をつきつけます。哺乳類が胎生し、そこから別の個体を生み出し、乳で育てるという子育ては、猿もブタもウサギもイルカもクジラも変わりません。そういう動物の如くというか、意思とか理性の外にあるような自然の営みが、森崎さんに個人とは自分とはどこからどこまでなのか、という問いをもたらしたのでした。

 

どこまで森崎さんに迫れるのか?まだまだ稽古は続きますので、とても楽しみです。

女は何が欲しいのか?さあ、探しにいきましょう!