メロウなリズムで。 -2ページ目

“I made it,I made it.”

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―わたしたちは通過し続ける。

今までだってずっとそうだった。
言わなきゃいけないことがあって、わたしはそれを口にすることは苦手ではない。
そして、それは勇気がいるものであったりもする。
けど間違った勇気はより大きな失敗を招くこともあって。
そしてその間違い一つ一つがわたしをまた違うものに形成していく。
今のわたしは何を間違えているのだろう?



彼は考えてくれた。
わたしの少しの勇気と決断、そして新たな想いに対して見合うように。

『escape』

あの時、あのタイミングで口にしたことば。
もっとちゃんと5感をフルに回転させて聞いてみたかったのに。
長年連れ添った恋人のプロポーズみたいな、そんな感じがした。
大事なことばほどうまく聞き取れなくて、ころっとその辺に投げ捨てられて「?」を浮かべながらに拾う。
ドラマティックはそうそう訪れないものだよ。
似た者同士は腐れ縁 か。
今夜、二人は何かに達した。
そう直感的に思った。
恋愛だとか好きだとかそういう形やことばの上にある、二人の人間が関わり続けあうために必要なもの。
それを見つけたような気がする。
『付き合ってる』
に結局はひとりで酔うような、そんな恋愛はもう終わったんだ。
過去にとらわれ女々しく想う男、それが何だ。
あの子の人生はもう進んでいる。
そしてわたしの人生も。
彼は気付くはずだし、もう気付いたかもしれない。
わたしは今、とても大きな気持ちで彼を愛することができる。
それはわたしにしかできないこと。
それがあればやっていけるんだよ。
さよなら、わたしの中の劣等感。
これから先、あの子にはもう会うことはないだろう。
小さな祭りの夜の、紙コップのビール。
ふにゃっとした底の感触と彼の横顔に10年ごしの愛を感じた。


愛していける

暗い日曜日

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理解しあえない悲しみ。
信じることで報われない愛。
なんて陳腐すぎて言葉にするのも嫌だったのに。

長い長い終着点への道は、宙ぶらりんの途中で欠けた高速道路みたいになってしまった。

暗いトンネルみたいに確実にそこにある彼の暗黒。
女々しくあの人のことを思い続けることで、感情のバランスを取っているのだろうか。
わたしの前で見せる明るさが彼にとって何になるのだろう?
そこに本当の彼自身がいないのに、わたしは二人のことを本気で全身で通いあっていると思っていた。

“とりかえしのつかないこと”
なんて言わないでよ。
今、一番聞きたくなかった言葉。
依存じゃなくて支えになりたかった。
でも
結局はわたしもただの通過点、もしくは妥協でしかなかったのかもしれない。
信じられるのは自分だけ。
そうなんでしょ?
わたしはこれから自分だけを見つめて行けるほど強くなれるのかな。

今、とても怖い。

誰かの強い言葉にさえ負けてしまいそうだ。

雨、目の見えない老犬、コンビニで。

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毎日、何があるわけでもないけど、ふたりでいると何かがあるような気がしてしまう。

今ではもう慣れた2泊の束の間の生活。

約42時間の全てにふたりでいることの喜びだとか幸せが詰まってて、ひとりでいる今がほんとは偽者で現実世界ですらないような感覚にまで陥ってしまっている。

あの薄っぺらい布団の中で、彼が寝ている間ずっと抱き締めてくれていることが、どれだけの幸せなのか考えられなくなるほど、わたしは自分をあの空間に埋没させてしまっている。

それがとても恐ろしいことなのか、そうではないのか、そのことを考える余裕も時間もないまま何もかもはただこのまま過ぎて行くのだろう。


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記憶の断片。
わたしだけのもの。

今日は少し記録しておこう。
・・・・・・・・・・・・

鍵を忘れて家に入れなくなったわたしと、携帯を忘れてメールを見なかった彼。
いつまでも慣れない料理と缶ビール。
つまらないテレビ番組で笑う。

初めての二人乗りで突然の雨、自然のシャワーに打たれびしょ濡れの彼がコンビニでアレだけ買う。
外では盲目の老犬が死に場所を探していた。

雨上がる。

夜な夜な借りてきたトトロを見る。
ひねくれた大人になった私たちは怖い解釈をしてしまい、あまり楽しめなかった。

朝に寝て、昼間に起きる。

写真展には適当と妥協と勘違いと好奇心があった。
表現の解釈について語り合う。
やはり彼は真っ当で男らしい、すてきな人間だ。

むなしい恋人たち。
相手の男の幼稚さに腹が立って仕方がなかった。
何故分からないの?
と“違い”に疑問を持ってみても答えは簡単なのに。
女は泣いてばかりだ。


蒸し暑い夜、静まり返った街を二人手をつないで帰る。

『調和の取れたカップルのオーラはハートなんです。』
なんて、意外と可愛らしいこと言うんだなあ。

長い長い道のりを笑いながら、痛い足を我慢してひたすら歩いた。

彼と付き合ってから、今まで思っていた周りとの違和感だったり、自分の葛藤すべき場所が言葉を持って表せるようになった。
また、気持ちについてもそれがどんな意味なのかも知った。
それは彼という存在が、わたし自身を浮き出たせてくれているからなのだろう。


愛情が日常の毎日へ。

わたしたちは何も持たないまま毎日の終着に向う。

ぐるりのこと。

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くもりのちあめ
あめのちくもり
のち


“晴れ”


一日を乗捨てては、曜日の波に飲み込まれてく。

ひとりでは、生活も味気ない。

愛を探すと遠くを見つめ、横にいる誰かの目線を逸す。

手を握っていてほしい。


信じられないことを当たり前に信じなきゃいけない世界にいるわたしたちは、

戻る場所と出発する場所みたいな

そんなところに気付いたらいてみたいんじゃないか。

簡単なことが一番難しいなんて皮肉ってみても何も始まらないし、

すてきな終わりも訪れやしない。

愛だとか夢だとかそういう話じゃない。

今、現実と生きて行くわたしたちの話。

今横にいる大事な人を暖く見つめることで、掴めない何かを掴めるかもしれないから。

大事にしたい人がいるときは大事にしとかないと。


悲しいときに浮かぶのは

2日前から始まったこの感覚は、何かのせいにできない苦しみを含んだまま、また記憶の見えない扉のそのまた向こう側へとわたし自身によって追いやられようとしている。


それはささいなこと。

あの人に、わたしが思う真実をこっそりと伝えてみたことから始まった。

彼はいつもより他人行儀で、わたしの話にとても単調に当たり障りなくこう返した。

『知らない方が幸せだってこともあるしね。』

ごもっとも。

それは悲しいほどにわたしを孤独に追い込むには充分な言葉だった。

もう彼に相談することはしたくない。

わたしの求めていたものはそこにはなかった。

あったのは半径3メートル以内の空虚とトラウマティックなあの感情。

何が悲しくて、笑ってるんだよ。

目を覚ましてよく見てみるがいい。

現実が真実とは限らない。

わたしの真実に出会いたいだけ。

きみを守れるほど強い、確かな自分の存在感に納得できる日をわたしはいつから夢みているのだろう。


答えはないという。

一瞬の苦しみと未来永劫の快楽なんて。

だったら何も無くしてほしいよ。

答えのない答えごと消え去れ。

人を想うこと。

いつかのきみと、これからのきみの想いに

わたしは わたしは一体何をどうしてどうするか。

結局は何も確かなものなんてなくて、

ただそこにある、もしくはあったものを

見つめ続けることしかできない。


いつかのアイツのバカみたいな今の幸せもどきをきいた。
カコにしてしまったあの人の今のわたしに対する気持ちをきいた。

そのふたつが重なったからかな。

わたしは今さらになってとても不安定になっている。

愛に対して。

そして想いについて。

ポロポロと心のどこかに貯めておいた記憶と想いがこぼれおちる。

アイツは、アイツはわたしのことを嫌いだった。

疎まれているのに愛してることの悲しみをわたしは今でも思い出せる。

やっぱりアイツだけは許せてないんだな。

辛い。わたしの想いは消化できずに今だに苦しんでるというのに。

シネバイイ、モロトモニ。


あの人はタバコの本数と短くなった髪以外は相変わらずだった。

いつも気にしていた髪型。

今もきっと気にしているんだろうな。

あの一瞬、思い出せなくなったあの匂いを懐かしく思った。

あしたは彼と久しぶりに逢う。

不安定なわたしをいつものように太い腕で包んで抱き締めてくれるだろう。

けど、わたしが不安定だとは分からない。

分からせない。

そんなこと言ったって苦しむのはわたしだ。

今は彼の包容力にわたしの全てを任せて、ゆらいでいたいのだ。

ふたつの想いを消化しきるまで。

もしくはほんとうに忘れ去るまで。

ゆっくりとゆらいでこう。

君のギター 私のカメラ

『5年後、どうなってるんだろうね?』

ふたりは顔を見合わせる。

同じ顔をして、苦笑いをした。

きみに将来の現実的な話をしたら、途端に弱々しいあの顔で、声を縮めながらため息をついたね。

違うよ。

違う。

わたしはそんなじゃないんだから、ずっと一緒にいるんだから。

全て充分すぎるくらい大丈夫なんだよ。

だから、強いあなたでいて。
そして、破滅的なほどに愛し合おうよ。

君にはギター。

私にはカメラ。

何かを紡ぎ音を奏でるように触れて、愛しいあなたとの一瞬を記録していく。

ふたりは音楽で写真なんだ。

君の生き方を僕は見てるだけ

何が毎日だ。
わたしはいつだって生きるのを忘れたことはない。
勘違いしないでくれ。
目標なんか持っちゃいないよ。


春の日には、70年代の女の人の声がよく似合う。

わたしは何もしていないと、だめに成るタイプだ。

こころに余裕がないとき、わたしはひたすらに動く。

動いて、動いて、そこでやっと自分に気付くんだ。

今のわたしは少し疲れてる。

彼がそんな態度を取ると、それだけで悲しくなれる。

彼がわたしの世界の中心なの?

認めたくないようで、でもどこか優しさが、それを諦めてる。

甘い。

甘いんだよ。

何もかも。

きみは

わたしは

どこへ向かうのだろう。

she war

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ひとり街を歩くのにはもう慣れた。

彼と歩いたことも今は身を潜めはじめたころ。

働くために人は生きてるのか、生きるために人は働いているのか。

どちらも正しくて、間違っていることなのにね。

あの子は言った。

『わたしはいつだってうまく行ってしまうの。忙しい日々は輝いて生きてる証。』

あの子は思った。

『わたしは人より不器用で、うまく行かない日々を憎んでる。そしてあんたのその口も。生きてる証は…。』

わたしは思う。

『全て同じこと。何がよくて、何が悪いじゃない。同じ“生きる”を生きてるだけ。きみはもう知ってるはず。証なんてどこにもないよ。何に生きて、どれほどの幸せを感じたか。何かを残せたことじゃない。今、心が体が、動く。そのことがきみの全て。証と呼べるほどのものかは分からないけど。』

でも、わたしはきみが好きだよ。

悩んで苦しんで、考えてるきみが好きだ。

人間の器は同じ形で同じ大きさ。

でもそれは神様が上から見ただけであって、

ほんとうは深さが全然違う。

たくさんの悲しみを受け止めてしまうきみは、きっとたくさんの愛も受け止めれるはずだよ。

そして返すこともできる。

わたしはそんなきみが愛しくて、出来れば笑顔でいてほしいと思う。

苦しくて、みっともなくて、汚いこと。何より、考えることをやめないでね。

そばにいるから。

わたしと行こう。

左足の青

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21の誕生日。

彼と彼の友達 といってももうわたしの友達でもある。
いつもの3人でいつものあのお店で祝う。
前日のこともあってか、酔っ払いたかったわたしはウイスキーをぐっと飲み干した。
高田馬場についてからは、友達がわたしの好きなお酒をが買ってくれた。
もちろん、それはそれはもうひどく酔っ払った。

急に体中に得体の知れない寂しさが込み上げる。
好きな男がそばにいるのに他の男を求めてしまった。
あの行動はわたしの好きなもの全部をこの体に取りこんでしまいたい衝動なのか。

それとも。

止まらない欲求を抑えなくなることがこんなにも楽しくて、切ないなんて。

同じ過ちを繰り返しては後悔ばかり一人前にする。
どうして好きな男の前で吐いてしまうんだろう。
それも到底可愛いと言えるレベルでないから困るのだ。

吐いて、本当の心ごとあなたに吐きだしてしまおうとしているのかもしれない。
なんてふざけた女だ。

愛と悲しみは表裏一体で、わたしはあなたを愛せば愛すほど、悲しくて寂しい。

ああ、愛することはこんなにも難しい。