詳細は省くけど、
アメリカ君は元奥様に苦しめられている。
何であんな優しい人に、
こんな状況が起こるんだろう。
あまりにもアメリカ君が心配で、
彼氏とのデート中も、
アメリカ君にビデオ通話したりした。
彼氏は、
「メイは何でそんなにアメリカ君のことが心配なの？」
「アメリカ君とはね、話し始めて１年半、毎日話してるんだ。
嬉しいことも、
苦しいことも、
お互い真っ先に報告しあって。
目の前で起きたオモシロイことでさえも、
ついアメリカ君に聞いてほしくて、電話しちゃうんだよね。
アメリカ君は親友なんだよね。
あなたが何よりも大事だから、
もうアメリカ君以外の他の男性とは離さないけど、
でもアメリカ君とだけは一生、友達でいるから。」
不思議だな、
アメリカ君とはお互い恋愛感情はないのに、
財布を無くした、とか
こわい夢を見た、とか
オバケを見た、とか
(↑え。)
彼氏よりも先に、
アメリカ君に電話してしまう。
財布を無くした時、アメリカ君は、
「メイのスマホに、僕のクレジットカード番号をつなげ」
と言ってくれた。
私がこわい夢を見た時は、
アメリカ君は必ず冗談を言って笑わせてくれる。
オバケを見た時は…
最近、アメリカ君の身に起こった元奥様との出来事は本当に辛く、
アメリカ君は、
辛い時だからこそ、私に会いに日本へ来てくれることになった。
それでもさ、
私と東京で遊ぶだけではなく、
広島へ原爆慰霊にも行く、
アメリカ君って素敵だよね。
「広島の原爆慰霊に行くことは、大切なことだ。」
ちなみに
「クレジットカードのポイントが貯まっていて、
日本に５往復できる！」
って。
「四季ごとに来てよ。」
「うん、冬は札幌雪まつりに行きたい。」
「桜も観にきてね。」
「もう僕、アメリカ生活はやめて、
日本に引っ越した方がいいと思う？」
「弁護士の仕事を、そのまま日本でもできないもんかな。」
アメリカ君は日本に来るために、
嫌いなあんこを食べる練習をしている。
かわいい
日本語で、
「厳しい訓練」
だって。
「無理にあんこを好きにならなくてもいいよ、
浅草で揚げまんじゅうを食べよう。
そこにはアメリカ君の好きなチョコレート味があるから。
それよりもアメリカでヌードビーチへ行っとけ。
日本で温泉に入る為の訓練だ。」
そして
ヤキモチ妬きの私の彼氏に、
「そんなに心配なら、
アメリカ君と３人で会えばいーじゃん。」
と言ったら、
「そうだね！
そうしよう！」
「…マジか」
「うん、僕が車の運転するからさ。」
…いや、
やめておいたほうがいいな。
何故なら、
ヤキモチ妬きの彼氏より、
しっかり者のアメリカ君が
いじける。
そしてもし逆の状況だったら…
私がアメリカ君に会いに西海岸へ行った時に、
アメリカ君がもし彼女を連れてきたら、
私もいじけるな
アメリカ君には素敵な彼女を作って幸せになってほしいと思う。
心の底から。
アメリカ君が辛い思いをするのをもう見たくない。
それなのに不思議だな。
いじけるかも
本当に本当に大事なんだよね、
お互い。
昨日はアメリカ君が
「今朝、目が覚めたら、いつも僕を起こしてくれる犬はもういない。」
と悲しがっていたから、
今朝、
私がアメリカ君に鬼電。
「おきろーーー！！！」
その後、
アメリカ君からメッセージが。
「メイは僕の犬の代わりをしてくれたんだね。」
それにしても、どれだけ元奥様がひどくても、
決して元奥様の悪口を言わないアメリカ君ってえらいな。
私は元夫のグチを、
アメリカ君や彼氏にしてしまうけど、
２人とも、決して私の元夫の悪口さえ言わない。
人間性の違いかな。
もう二度と結婚したくなかった私が、
もう二度とアメリカにも行きたくなかった私が、
アメリカ君とは、
半分冗談、
半分本気で、
「あと10年くらいして、
お互いまだ独身で、
お互い寂しかったら、
結婚しようぜ」
なんて言ってしまう。
でもそれは、
決して、
お互い
寂しいから
じゃなくて、
お互い
嬉しい時、
悲しい時、
真っ先に聞いてほしい人だから。
アメリカ君と知り合って
１年半、お互い
恋愛感情は一切ないのに、
毎日毎日、
何でも話してる。
男と女って、
不思議なもんだ…。
