今朝、バイデン大統領の大統領選撤退報道が飛び込んできました。バイデン氏は副大統領のハリス氏を支持するとのこと。まだ正式な民主党の候補者に決定していない段階ですが、ハリス氏の可能性についてチェックしてみました。
カマラ・ハリス
1964年10月20日、21時28分、カルフォルニア州オークランド 37N48′16″ 122W16′11″ +7:00(夏時間) ASC=24双子座25
ASC=双子座、太陽=天秤座、月=牡羊座。全て男性サインで、現代的で活力のある性質。調和アスペクトが優勢な良いチャートです。月の27牡羊座39は何と私のN金星(27牡羊座38)と0度01差! 私がハリス氏をどう感じているか、わかるでしょう(笑)。
ともあれ個人的な思いは排除して公平に評価しなくてはなりません。ハリス氏が大統領になる可能性はどの程度なのか調べてみました。チェックしたのは以下です。
(1) ハリス氏のネイタルチャート
(2) ハリス氏の P2024年11月5日
(3) ハリス氏の R2024
(4) ワシントンDCの 2024年春分図
(5) ワシントンDCの 2024年11月1日の新月図
(6) 5とハリス氏のNとのコンポジット
けっこうハードな作業でした。そして判断は極めて難解でした。今日の記事は「なぜ難解なのか」についてできるだけ簡潔に書こうと思います。
まずネイタル(出生図)、(1)
太陽と月が正確にオポジションで、ASC/MC.=太陽/月=天王星。抜群の個性。土星がMCに接近し、ASC/土星=太陽・月。この=をどう評価するかが問題ですが、大統領になっても不思議はない形成と感じます。
(2) 2024年11月5日のP(プログレス)
P・ASC/P天王星・冥王星=P土星(準直接)が致命傷に見えます。そして、P月がここに=(P月 135 P土星)。しかしこのP月は留(ステーション)しているP天王星にセクスタイル。さらに、P太陽△N月、P太陽セクスタイルN土星があり、この太陽は強い。
(3) R(リターン)2024
出生地オークランドで作成。太陽135月が誤差0度01。太陽135土星、月90土星で、土星=太陽/冥王星。これは「勝てる形成」ではありません。ただ、オークランドで作ると、7Hに月と木星があり、月/木星=MCが成立します。しかも月は=木星/DSC(直接)です。
(4) ワシントンDCの2024年春分(ASC=16蠍座18)
ASCルーラー火星が27水瓶座46でハリス氏のN太陽に真正のトライン(120度)、N月に真正のセクスタイル(60度)。木星はハリス氏のN・MC/N太陽に=(0度13差)。春分図との相性は良いのです。
(5) ワシントンDCの11月1日新月(ASC=22蠍座47)
ASC/MC(13運動27)がハリス氏のN土星(28水瓶座27)に誤差0度00の=! これをどう評価するか。しかも土星(12魚座51)はハリス氏のN太陽に135度(真正)、N月に45度。この土星はハリス氏の落選を思わせます。一方、天王星がDSC(7Hカスプ)に接近していてその中間点がハリス氏のN木星の位置です。
(6) Nと新月図のコンポ(ASC=08魚座36)
ASC/MC=土星、火星/土星=冥王星(準直接)。MCスクエア土星で、MC/土星=天王星(準直接)などハードが優勢。
以上のように
(1) ネイタルは良好。
(2) Pは土星がハードで、太陽が良好。
(3) Rは土星がハード。オークランド作成では7Hが優勢。
(4) 春分図との相性は良好。火星が強い。
(5) 新月図との相性は土星が心配。
(6) Nと新月のコンポはハードが優勢。
全体として土星のハードが心配です。それに比べ木星の応援がやや弱い。したがって落選しても不思議はありません。ただ、P太陽が強く、P天王星が「留」していることは可能性の表示ですから当選してもこれまた不思議ではないのです。
この判断の難しさは何を意味しているのでしょうか。結局はハリス氏のMCに接近しているN土星の中に「大統領になる意味」が含まれているのかどうかが焦点になるようです。ただ、ハリス氏のネイタルの強さ、P天王星の留から、私はハリス氏が民主党の候補者になれなかったとしても、大統領選に破れたとしても、今回の大統領選はハリス氏にとって「人生の転期」になるような気がします。
私はハリス氏に女性初の大統領になってほしいですね。だって、またトランプ氏では鮮度がありませんよ。トランプ氏はバイデン氏の老齢を指摘していたようですがトランプ氏だってかなりヨタヨタの印象です。若い人にバトンしなくては。
了