2026年6月19日、一関市室根町でセミナーをさせていただきました。ソフトテニスとバドミントンに励む小中学生、そして父兄やコーチの皆さま、総勢30名。
前半はペップトークセミナー、後半はコーチングワーク。3時間の長丁場でしたが、本当に温かい場になりました。
私たちはつい、否定形で物事を伝えてしまいます。
「廊下を走るな」
「遅刻するな」
「ミスするな」
学校の廊下や、子育ての場面を思い出してみてください。
「〜するな」「〜してはダメ」という言葉が、いかに多いことか。
しかし脳は、否定形をうまく処理できません。
「走るな」と言われると、脳はまず「走る」をイメージしてしまうのです。
だからこそ、素直に「してほしい言葉」に変換して伝える。
「廊下を走るな」→「廊下は歩こう」
「遅刻するな」→「5分前行動しよう」
「ミスするな」→「一球一球、丁寧にいこう」
この話に、特に大人の参加者の皆さんが深くうなずいていました。
「昭和の時代を生きてきた自分は、否定から入る癖がついている」と。
セミナーの数十分後に起きたこと
セミナーが終わった後、ある保護者の方が、こんな出来事を教えてくれました。
帰りの車の中で、お子さんがこう言ったそうです。
「オレ、チームのキャプテンになったよ。積極的にやることにしたから。」
それを聞いたお母さんは、思わずこう答えてしまったそうです。
「えっ、あなたまだ下級生でしょう。先輩もいるのに。」
するとお子さんは、こう返してきたといいます。
「さっき、阿部さんも言ってたでしょ。積極的にやることにしたんだ。」
数十分前、セミナーで「あり方」や「勇気づけ」の話に心を打たれていたお母さん。
それなのに、いざ我が子を前にすると、「頑張ってね」のひと言が出てこなかった。
このエピソードを聞いて、私はとても大切なことを思い出しました。
わかっていても、できない。それでいい。
これは、決して責められることではありません。
長年染み付いた言葉の癖は、一度のセミナーで変わるものではありません。
昨日まで否定形で話していた人が、今日から急に変われるわけでもない。
大切なのは、「あ、今、否定で返しちゃったな」と気づけることです。
その気づきこそが、変化の第一歩です。
お母さんが「頑張ってね、が言えなかった」と振り返れたこと。
それ自体が、もう変わり始めている証拠なのです。
そして何より、お子さんが「積極的にやることにした」と、自分で決めて踏み出していた。
セミナーの何かが、確かにその子の心に火を灯していた。
子どもは、大人が思う以上に、まっすぐに受け取ってくれます。
時に、大人の方が子どもに教えられるのです。
セミナーでお伝えしていること
私のセミナーでは、こうした「あり方」と「言葉」を、前半のペップトークでお伝えします。
明日から、いえ、その日の帰り道から使えることばかりです。
子どもたちがワクワクしながら、自分の力で前に進んでいく。
そんなチームや家庭を、一緒に作っていけたら嬉しいです。
セミナーや講演のご依頼を承っています。
お気軽にお問い合わせください。
最後までお読みいただき、ありがとうござました。

























