全国各地で高校総体が始まっていますね。インターハイ出場を決めたと喜びの裏では、想像を超えた色んなドラマがあります。
(写真はイメージです)
本当にあった「或る選手の話し」をお伝えします。
岩手県外の高校でソフトテニスを頑張る生徒に、3月から計3回3時間のメンタルセッションをオンラインで実施させていただきました。
先ずはお母様からの感想です
『メンタルコーチングの大切さ』
大好きなソフトテニスを辞めたくなってしまった息子をなんとかしてあげたいと思い、阿部さんにメンタルコーチングをお願いしました。
部活で一部の保護者とコーチの密接による理不尽なペア変更、部員同士の足の引っ張り合いによる嫌がらせ等が積み重なり、やる気と元気がなくなり、プレー自体もイップス気味になりました。
しかし、メンタルコーチングを受けてからすぐに息子の意識が変わりました。親がびっくりするほどの行動力と考えを持ち、前向きに一歩ずつ進めるようになりました。自分の置かれている立場を受け入れつつもしっかりとコーチに意思表示が出来るようになり、イップスからも脱することが出来ました。
そして、インターハイに行けるチャンスがあって、それを失ってしまった息子の最後の総体は、同じ様な扱いを受けた子と2人ペアで、チームの中で1番誇れる結果で終えることが出来ました。
短期間で変わっていく息子をみて、私自身も変わらないといけないと思い、阿部コーチのアドバイスによるペップトークを心掛けました。最高の味方になり続ける為に、理不尽なコーチや保護者に毅然とした態度を徹底したのです。
親子で阿部さんのメンタルコーチングに救われたような気がします。考え方、捉え方で人は変われるし強くなれると思いました。
引退という実感はまだ湧いてきませんが、すでに新たなステージに向かっている息子を応援していきたいと思います。
私にとっても強烈な経験でした。
コーチや仲間からのあからさまなイジメにあい、部活を辞めるかどうしようか悩んでる状態でした。
そんな状態での1回目セッション。
まずは現状把握をしっかりと行い、そこから一歩ずつ目標へ向け、どういう行動に移していくか作戦会議をしました。
またイップス気味のストロークも画面越しにスイングしてもらい、意識がどこに向かっているのか?良い時と悪い時の差は何なのか?そういう話しもじっくりと引き出しました。
2回目は状況も変わり、目標設定も変わりました。そして「課題の分離」についてしっかり伝えました。自分を苦しめる人達はそれぞれの正義の為にやっている、人のせいにするのは辞めて、君は君なりの正義を貫け!と伝えました。
またお母様に対しても悩みの相談に乗り、セミナー資料をシェアしながら簡単な助言もさせてもらいました。
徐々に思い通りの、ベストではないがベターな状況を彼の頑張りで作り上げ、上昇気流にのりかけていました。
そんな矢先にお母様からのSOSが飛び込んできました。コーチから本当に酷い扱いを受け、家に帰って来るなり発狂して泣き叫んでいると。
その直後に3回目の話しを聞きました。そして彼の色んな想いを時間をかけて100%受けきりました。
そして「それでも本当はどうしたい?」というパワークエスチョンに対し「絶対に結果を出して見返してやりたい」という想いが込み上げました。「よっしゃ絶対に想像を超えるような結果を出してやれ!インターハイに行くぞ」と大逆転の発想に満面の笑顔で乗り越えました。
そして大会の前日、電話で20分だけ話しました。
「君なら絶対に乗り越えられる!だってこんな厳しい壁に立ち向かい、乗り越えてきたじゃないか。ここまで本当によく頑張ったね。応援してるから自分らしいプレーで挑んで来いよ」
と伝えると、彼は電話の向こうで啜り泣いていました。本当に苦しいなかよく頑張ってきたなと、労いの気持ちしかありません。
そして私自身も気づかされたのです「高校時代、オレも信頼される大人にこんな事を言って欲しかったんだ」と。そんな事を言わせてくれた、気づかせてくれた彼には私からも感謝です。
結果としては、最強の相手に最高の状態で挑みましたが、壁は高くインターハイには届きませんでした。それでも彼にとって非常に大きな学びの3ヶ月間を伴走する事が出来ました。
インターハイに出れる出れないは結果であり、その時々の運に左右されます。私がフォーカスしているのは「人間的な成長」の部分です。クライアントが自分の力で目の前の壁に立ち向かい、乗り越えていくお手伝いをするのが大好きなんです。またこんなメンタルコーチ冥利に尽きる感想をいただけるように頑張って行きます!