(つづき)
★この続き
このとき、ナオさんはこう言ったのです。
ナオ:巫女さんだから、「上」に対して全幅の信頼を置いているんじゃないですか? それで、上からきたことだから正しいと思っているんじゃないですか?
ガイド:はい
なるほど。
巫女さんでも、神父でも、神官でも、シャーマン的な人でもそうですが、(神などの)「上」とつながる役目ですから、全幅の信頼を置いていることでしょう。
当時であればなおさら・・・。
スピを勉強している人は、その「神」を「宇宙」「潜在意識」「アカシックレコード」などと表現することもあります。
私:でも、それって危険なことですよね?
人間界でやることも全て「これは宇宙から来たから」って信頼を抱きすぎたら、何でも悪いことできちゃうじゃないですか?
Mさん:純粋でまっすぐで、ものすごく信じる人ほど、一歩間違えれば危険ですよね。
ナオ:そうですよね。だから、この過去世のYukoさんもまっすぐな人だったんじゃないですか?
自分を信じるよりも、「神」を信じているみたいな。
Mさん:今でもそういう人ってけっこういますよね。
私:私はいつもそれが「危険」だと思っているの。
12年前、ヒプノを入り口として潜在意識を学び始めた時は、「神」とか「ハイヤーセルフ」とか、「ガイド」「マスター」と呼ぶ存在は、自分たちとはどこか違う世界にいるものだと思っていた。
しかも、(私たち3次元とは異なる)高次元からいろんなこと、例えば私たちが知り得ないような普遍的なこととかも教えてくれるから、さも人間の方が劣っていて、彼らの方が上に位置しているみたいに、優劣を感じてしまって。
それって、危険だよね?
じゃあ、その存在たちの「言うこと」が絶対なの? ってなっちゃうし。
探求していくうちに疑問を感じるようになったの。
だって、潜在意識に繋がって視たヴィジョンの中には、自分が「上」の世界に存在しているものもあったから。
つまり、私はこの人間界にもいるし、「上」にもいる。
同時存在しているの。
もちろん肉体はこっちの世界にしかないけど、「意識」はどこにでも飛ばせるし、どこにでも存在できるんだと思った。
今、みんな椅子に座った状態のまま、右を見たり、左を見たり、天井を見たり、足元を見たりすると、それぞれ違う景色がみえるでしょう?
自分は一カ所にいるんだけど、視点を変えるだけで「見えるもの」が変わる。
3次元というひとつの次元の中でそれをやっているから、あくまでも3次元の景色が変わるだけだけど。
この世界は多次元になっていて、普段私たちは3次元の周波数と共振共鳴する世界だけを見ている。
視点を変える先が「3次元の景色」ではなく「次元」だとしたら、体は「ここ」にありながらも、3.5次元とか、4次元とか、5次元とか、意識を合わせる先を変えるだけでさまざまな次元に繋がることができる。
だから、「高次の存在」というのは、実は自分自身なんだと思う。
それゆえ、「すべての答えは自分の中にある」って説明してるんだけど。
自分の中=潜在意識であり、「自分の中の宇宙」だよね?
全幅の信頼を置くっていうのは、結局「宇宙=自分自身」だからであって、だからこそ、「自分を信じてね」って言ってるの。
つまり、自分の宇宙を信じてね=自分を信じてね、って。
でも、今のナオさんの解説だと、自分と宇宙は切り離されてますよね?
自分という存在がここにいて、外に宇宙っていうものがあって、その宇宙をどれだけ信じられるかになっている。
過去世で巫女さんだったときのYukoさんもそんな感じですよね?
Mさん:マサコさんが視ているのが内宇宙だとしたら、過去世のYukoさんが視ているのは外宇宙ってことになりますね。
私:「外宇宙」を作っちゃうと、危ういと思うんですよね。
「あなたは神に選ばれし人である」と言われれば素直に信じちゃったり。
あるいはかつてのMさんのご主人のように、「霊障」といわれる現象が起きると、外から悪いエネルギーがやってきて自分に悪さしていると思っちゃったりするから。
そして、霊能者みたいな人から「悪い霊が憑いてる」と言われれば、ますます「誰なんだ、悪さするのは!」って怒りの感情を外に向けて発振するから、それに共振共鳴した現象が起きて、霊障は続くことになる。
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私:Mさんが最初にいらしたとき、20年近く霊障が続いている、霊能者に14年アドバイスをもらい続けているけど収まらないって言うのを聞いて、私が「そもそもこの世に霊障なんてありませんよ?」って言ったらびっくりしていたけど、(笑) 本当にないの。
すべては自分の「心の闇」が発振しているエネルギーに共振共鳴した現象が起きているだけだから。
ただ、その「心の闇」の原因が、過去世から持ち越してきた負の感情だったりすると、自分ではわからない。
だから、私は過去世を視て解放している。
心の闇は自身にあるのに、それを「外」から来ていると思い込んで、外に向けて負の感情を発し続けている限り、負の連鎖が続いちゃう。
さらに「外」に神の世界があると思い込んで、誰かの言う「神がこう言っている」「こうすればいいとお告げが来た」っていうのを信じちゃうと、そこにも「外の世界」を作っちゃう。
「外宇宙」の概念を持つこと自体が危うい気がする。
すべては「内宇宙」で起きていて、自分の捉え方や思考で自己完結できるんだと思うんだよね。
先日「1day講座」にいらした方もそうでした。
「自分に能力がほしい」「特別な能力があったらなあ」って思う感情に共振共鳴が起きて、「神の声が聞こえてきた、私もようやくそういう力を授かった」と錯覚してしまったそうです。
「それ、おかしいよ? しっかり自分の軸を持ってね」って言ってくれたお友達がいたから良かったけどって。
★その記事
後日、生徒ミエさんの講座時にこの「外宇宙」「内宇宙」の話をしたら、
「内宇宙のイメージとしてこの絵が浮かびました」って送ってくれたのがこちら。
ああ、ぴったりですね!
さて、ここまでわかったところでいよいよ「解放」に入ります。
(つづく)
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