位相について その1 | CROSS OVER

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都内を中心に活動する猫好きベーシスト日高真夢のブログ。。

普段自分のバンドのサウンドを考えるときに、各楽器の住み分けとともに位相を気にしています。

なぜ位相を気にするかというと、
バンド内の音が互いに打ち消しあう事によって意図した通りに個々の音色やバンドサウンドが出ていない可能性があるからです。
位相によって打ち消し合ったり、増幅する作用をコントロールすることで、出来る限り互いの音が打ち消し合わずにぞれぞれの意図したサウンドを伝えるために気にするようにしています。

の2つのメーカーで書かれてる考え方を参考にしています。

この考え方が絶対的な正解かはわからないし、自分でも理解しきれてなくて説明しきれない部分もあるのですが、
バンドの中で位相をコントロールすることによって自分達の中では明らかに良い変化を感じることが出来たので書こうと思いました。

上手く行くとバンドの中で各楽器の抜けが変わってきます。
特に低音楽器は波形が大きいため、他の音の干渉を受けやすいので差が顕著です。

一般的に言われている位相(位相ズレによる打ち消し合い)とは少し違う考え方の話になると思うので、一旦その考え方は置いといて、
こんな考え方もあるのか!と知識の一つと思って読んで頂けると嬉しいです。

もともとはこんなことを感じていた所から始まりました。
・自分の音が抜けて来ない
・バンド内だと自分の音が聞こえづらかったのに自分一人だけで鳴らすととんでもない爆音だった。
・一人で鳴らした時とバンド内で極端に自分の音色が変わる。
・リズムが合ってるはずなのにズレて聞こえる。
・サウンドがボコボコした感じにうねって気持ち悪い。

こんなことを感じていた時に、位相の話に辿り着きました。

バンドサウンドの中で現状で自分が意図した通りに音が出ているならば気にしなくていい内容かもしれません。
バンド全体のサウンドを考えたり、全員の音を混ぜた時にそれぞれの音が打ち消し合わず出来る限り意図した通りに伝わるようにするために役に立つかもしれません(^^)


考え方はeva電子のHPを見ていただくのが図もあるので一番理解が早いと思います。
是非こちらを読んでみてください!


簡略化した考え方の説明。↓

波形で最初に+の方向に動く音を正位相(前に進む音、以後正相)、-の方向に動く音を逆位相(後ろに進む音、以後逆相)として考えます。

バスドラだと客席側から拾う音は、客席側に向かって最初の動きは押し出されるため正相(前に進む音)、逆にドラマー側で聴く音は打面の最初の動きが押し出されてから戻る動きになるので逆相(後ろに進む音)になります。

ギターやベースのアンプで言うと(スピーカーのコーンは前後に振動して音を出しています)、
波形が+方向の時はコーンが前に(正相)、-方向の時は後ろの方に動いている(逆相)ということになります。

ここまで↑

バスドラの位相を基準に各アンプ等から出る音を同じ位相で揃えてあげると音が打ち消し合わず、意図した通りに伝わりやすいし聴きやすいよ!っていう話なんですが、なんでこの記事を書くかというと、
ギターやベースごとにも位相は違うし、アンプやエフェクターごとに位相が変わるのがあったり変わらないのがあったり、配線方法によって簡単にその位相がコロコロ反転してしまうんです!(笑)
ギターアンプによっては位相切り替えスイッチが付いてたりして便利なんですが、基本的にはついてないし、
揃えるのが思ったより簡単にはいきません\(^o^)/

まず自分の楽器の位相、そして使ってるエフェクターやアンプの位相を把握することによってバンド内で位相を揃えやすくなると思います。

長くなってしまったのでいくつかに分けます。
次は、
位相の調べ方、バンド内で実際に位相を揃える方法を分けて書きます。



位相について その2 位相の調べ方

位相について その3 位相の揃え方


位相について その4 エフェクターの位相表